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真・闘技祭 予選編
ハルナの過去
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「ハルナ、お前本当は自分の事を俺と呼んでるんだろ?どうして無理に呼びなおそうとしてるんだ」
「……母ちゃんとの約束なんだよ」
「約束?」
レナの質問に対してハルナは面倒そうな表情を浮かべるが、世話になっている身である事は自覚しているらしく、仕方なく彼女は自分の出生を話し始めた。
「私は監獄島と呼ばれる場所で生まれたんだよ。まあ、生まれたといってもすぐに島から追い出されたんだけどな」
「監獄島……前に聞いた事があるな。あ、思い出した!!確か、世界中の囚人が送り込まれる島だっけ?」
「そうそう、そこで私は生まれたんだよ。本当の母ちゃんと父ちゃんの事は覚えないけどな」
ハルナは監獄島に暮らしていた囚人達の間で生まれてきた子供である事を明かし、監獄塔で生まれた赤子は強制的に看守に引き取られ、外の世界へと送り込まれるらしい。理由としては罪人であろうと生まれてきた子供に罪はなく、そもそも島内は無法地帯なので生まれてきた子供が危険に晒される可能性が高い。それを考慮して子供は外の世界へ送り込む決まりが存在した。
その後のハルナは獣人国の孤児院に送り込まれたが、彼女は出生が特別でしかも魔人族であるという事から他の子供から距離を置かれていた。当のハルナも子供の頃は自分が獣人だと思い込んでいたが、自分のように角を生やした獣人を見た事はなく、薄々彼女も自分が普通ではない事に気づいていたという。
「孤児院ではずっと私は一人ぼっちだった。それにある時に雷に打たれてからこんな能力を持つようになってから、更に敬遠されるようになった」
「孤児院に暮らしていた時に雷を浴びたのか……」
「そうそう、あの時はマジで死ぬかと思った。実際、羽の生えた胡散臭そうな女の幽霊が見えたぐらいだ。きっと、あれは冥府の悪魔だな」
「ん?その悪魔、何処かで聞き覚えがあるような……」
「まあ、そんな事はともかく、この力が使えるようになってから一掃に私は腫れ物扱いされるようになって、結局は耐え切れなくなって逃げ出したんだよ」
孤児院の子供や大人達からもハルナは恐れられ、それが嫌になって彼女は孤児院を抜け出し、一人で生き抜こうとしたらしい。しかし、特別な力を宿しているからといってハルナは子供であった事は間違いなく、当時は上手く雷の聖痕を上手く扱いこなせなかった事もあって路頭に迷っていた所を彼女が「母親」と慕う存在に拾われたという。
「私を救ったのは傭兵稼業を営むナツナという女だったよ。まだ若いのに私を拾って自分の娘のように育てたんだ。傭兵弾の頭を務めるぐらいに強くて、色々と私に教えてくれたよ。文字の読み書きとか、料理とか、喧嘩の仕方とか……」
「最後のはおかしいだろ。いや、でも傭兵稼業をしてるなら別におかしくはないか……?」
レナも幼少期に戦闘の指導を受けていた事もあるため、その点ではハルナに親近感を抱く。最もレナが教わったのは「武述」に対してハルナの場合は「喧嘩術」であり、彼女の場合は効率的に人を倒す方法を教わったらしい。
「母ちゃんは色々と教えてくれたよ、まあ優しい人だとは言えなかったけどな。私が文字をちゃんと覚えるまで飯を抜きにしたり、喧嘩した時は容赦なく殴ってくるし、その癖に妙に女らしい言葉遣いを使えと叱ってくるし……変な母ちゃんだったよ」
「ああ、だから一人称も私にしようとしてるのか」
「私が育った孤児院は男ばっかりだったからな、俺の方がしっくりくるんだけど、死んだ母ちゃんとの約束だからな……」
「……そっか」
ナツナは既に死亡しているらしく、ハルナは彼女が死ぬ前に交わした約束を果たすために自分の一人称を直そうと頑張っているらしい。どのような理由でナツナが死んでしまったのかはレナは聞く事は出来ず、とりあえずは話題を逸らそうとレナはハルナが聖痕の目覚めた時の事を尋ねる。
「ハルナの聖痕は雷に打たれた時に出てきたのか?」
「聖痕?ああ、この胸に浮かんでる紋様の事か?へえ、これって聖痕という名前なんだ。なんか、格好いいな」
「俺も持ってるよ。ほら、これ」
「あ、本当だ。でも、なんか私のと違うな……」
ハルナは自分の胸元に視線を向け、現在は聖痕は浮かんでいない。その一方でレナの方は右腕に刻まれた聖痕を見せつけると、彼女は自分の宿している聖痕の紋様が違う事に気付く。レナの場合は「渦巻き」ハルナの場合は「雷」を想像させる紋様が刻まれている。
ちなみに正統な聖痕の所有者は普段は聖痕は見えず、能力を発揮するときだけ聖痕が浮き出る仕組みになっており、実際にレミアの場合は額に十字架を想像させる紋様が存在するが、彼女は聖痕の力を発揮する時にしか紋様は浮かばない。ハルナの場合も普段は雷の聖痕は見えず、彼女が正真正銘の聖痕の所有者である事が判明した。
※投稿が遅れて申し訳ありません(;´・ω・)
「……母ちゃんとの約束なんだよ」
「約束?」
レナの質問に対してハルナは面倒そうな表情を浮かべるが、世話になっている身である事は自覚しているらしく、仕方なく彼女は自分の出生を話し始めた。
「私は監獄島と呼ばれる場所で生まれたんだよ。まあ、生まれたといってもすぐに島から追い出されたんだけどな」
「監獄島……前に聞いた事があるな。あ、思い出した!!確か、世界中の囚人が送り込まれる島だっけ?」
「そうそう、そこで私は生まれたんだよ。本当の母ちゃんと父ちゃんの事は覚えないけどな」
ハルナは監獄島に暮らしていた囚人達の間で生まれてきた子供である事を明かし、監獄塔で生まれた赤子は強制的に看守に引き取られ、外の世界へと送り込まれるらしい。理由としては罪人であろうと生まれてきた子供に罪はなく、そもそも島内は無法地帯なので生まれてきた子供が危険に晒される可能性が高い。それを考慮して子供は外の世界へ送り込む決まりが存在した。
その後のハルナは獣人国の孤児院に送り込まれたが、彼女は出生が特別でしかも魔人族であるという事から他の子供から距離を置かれていた。当のハルナも子供の頃は自分が獣人だと思い込んでいたが、自分のように角を生やした獣人を見た事はなく、薄々彼女も自分が普通ではない事に気づいていたという。
「孤児院ではずっと私は一人ぼっちだった。それにある時に雷に打たれてからこんな能力を持つようになってから、更に敬遠されるようになった」
「孤児院に暮らしていた時に雷を浴びたのか……」
「そうそう、あの時はマジで死ぬかと思った。実際、羽の生えた胡散臭そうな女の幽霊が見えたぐらいだ。きっと、あれは冥府の悪魔だな」
「ん?その悪魔、何処かで聞き覚えがあるような……」
「まあ、そんな事はともかく、この力が使えるようになってから一掃に私は腫れ物扱いされるようになって、結局は耐え切れなくなって逃げ出したんだよ」
孤児院の子供や大人達からもハルナは恐れられ、それが嫌になって彼女は孤児院を抜け出し、一人で生き抜こうとしたらしい。しかし、特別な力を宿しているからといってハルナは子供であった事は間違いなく、当時は上手く雷の聖痕を上手く扱いこなせなかった事もあって路頭に迷っていた所を彼女が「母親」と慕う存在に拾われたという。
「私を救ったのは傭兵稼業を営むナツナという女だったよ。まだ若いのに私を拾って自分の娘のように育てたんだ。傭兵弾の頭を務めるぐらいに強くて、色々と私に教えてくれたよ。文字の読み書きとか、料理とか、喧嘩の仕方とか……」
「最後のはおかしいだろ。いや、でも傭兵稼業をしてるなら別におかしくはないか……?」
レナも幼少期に戦闘の指導を受けていた事もあるため、その点ではハルナに親近感を抱く。最もレナが教わったのは「武述」に対してハルナの場合は「喧嘩術」であり、彼女の場合は効率的に人を倒す方法を教わったらしい。
「母ちゃんは色々と教えてくれたよ、まあ優しい人だとは言えなかったけどな。私が文字をちゃんと覚えるまで飯を抜きにしたり、喧嘩した時は容赦なく殴ってくるし、その癖に妙に女らしい言葉遣いを使えと叱ってくるし……変な母ちゃんだったよ」
「ああ、だから一人称も私にしようとしてるのか」
「私が育った孤児院は男ばっかりだったからな、俺の方がしっくりくるんだけど、死んだ母ちゃんとの約束だからな……」
「……そっか」
ナツナは既に死亡しているらしく、ハルナは彼女が死ぬ前に交わした約束を果たすために自分の一人称を直そうと頑張っているらしい。どのような理由でナツナが死んでしまったのかはレナは聞く事は出来ず、とりあえずは話題を逸らそうとレナはハルナが聖痕の目覚めた時の事を尋ねる。
「ハルナの聖痕は雷に打たれた時に出てきたのか?」
「聖痕?ああ、この胸に浮かんでる紋様の事か?へえ、これって聖痕という名前なんだ。なんか、格好いいな」
「俺も持ってるよ。ほら、これ」
「あ、本当だ。でも、なんか私のと違うな……」
ハルナは自分の胸元に視線を向け、現在は聖痕は浮かんでいない。その一方でレナの方は右腕に刻まれた聖痕を見せつけると、彼女は自分の宿している聖痕の紋様が違う事に気付く。レナの場合は「渦巻き」ハルナの場合は「雷」を想像させる紋様が刻まれている。
ちなみに正統な聖痕の所有者は普段は聖痕は見えず、能力を発揮するときだけ聖痕が浮き出る仕組みになっており、実際にレミアの場合は額に十字架を想像させる紋様が存在するが、彼女は聖痕の力を発揮する時にしか紋様は浮かばない。ハルナの場合も普段は雷の聖痕は見えず、彼女が正真正銘の聖痕の所有者である事が判明した。
※投稿が遅れて申し訳ありません(;´・ω・)
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