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真・闘技祭 本選編
最初の試合の出場者は……
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『では、これより第一回戦、第一試合を開始します!!本日全ての試合の選手の組み合わせは試合開始前に発表とさせていただきますのでご注意ください!!』
『ほほう、という事は試合の直前まで誰が戦うのかは分からないんですね?』
『その通りです!!もしかしたら一回戦から剣聖同士の試合もあり得ますよ!!』
『それは凄い!!ですが、5日目から行われる第二試合も同じように対戦の組み合わせ事前に発表されるんですか?』
『いいえ、あくまでも試合前に発表されるのは本日の一回戦だけです!!では、早速ですが選手の発表を行います!!最初の試合の選手の一人目は、個人的に私が応援している選手です!!』
『バルトロス王国代表選手!!魔剣士の異名を持つ王子様、レナ選手の入場だぁあああっ!!』
――うおおおおおっ!!
試合場の城門が開かれ、退魔刀と反鏡剣を手にしたレナが姿を現すと、観客は一気に盛り上がる。今大会の中でも優勝候補の一角でもあり、現役のS級冒険者にしてバルトロス王国の王子、更には予選で最も他の選手を倒していた事から人気は高かった。
「レナ王子、頑張れっ!!」
「負けるなよっ!!」
「やっちまえ!!黒虎の誇りを見せろ!!」
観客の中には黒虎の冒険者も存在し、多くの人間がレナに声援を送る。特等席に座るバルもマリアもレナを見守り、他の国の王族たちも注目していた。そんな彼等に対してレナは軽く腕を上げてアピールを行うと、自分の対戦相手が誰なのかと待ち構える。
(初戦でいきなりシズネやゴウライとかは止めてくれよ……)
レナは初戦の相手は誰が出てくるのかを待ち受け、城門へと視線を向けるとゆっくりと開かれ、実況席からホネミンとラビットの声が闘技場に響く。
『レナ選手の対戦相手はヨツバ王国代表、六聖将の一角にして剣聖のハヤテ選手の実姉であるツバサ選手です!!』
『おおっ!?いきなり六聖将の登場ですか!!これは楽しみですねぇっ!!』
城門が開かれると、姿を現したのは六聖将の中で唯一レナとは対戦経験がなく、あの剣聖のハヤテをも上回る剣士だと噂されている「ツバサ」だった。彼女が姿を現すと先ほどまで熱狂していた観客たちは静まり返り、彼女に見惚れる。
基本的には人間よりも容姿が優れている森人族だが、その中でもツバサは一際外見は整っており、その美しさはマリアにも劣らない。歩いている姿だけでも様になり、男性どころか女性までも見惚れてしまう。
「う、美しい……」
「綺麗な人……」
「あんな人が将軍なんて信じられねえ……」
ツバサの姿に観客たちは心を奪われる中、レナの方はツバサを見た途端に嫌な予感を抱き、初戦からとんでもない相手と遭遇した事を思い知る。これまでに様々な強敵と戦ってきたレナだったが、その誰とも違う雰囲気を放つツバサにレナは内心では冷や汗を抱く。
「初めまして……というのもおかしな話ですが、こうして顔を合わせて話すのは初めてですね」
「どうも……貴女の噂はよく耳にしています」
「そうですか、私も貴方の事はよく聞いています。エリナと仲が良いそうですね……しかし、個人的には私は貴方の事が嫌いです」
「え?」
思いもよらぬツバサの言葉に戸惑い、ほぼ初対面の相手にいきなり嫌いと言われたレナは戸惑うが、ツバサはレナに対してある条件を持ち込む。
「私と賭けをしませんか?」
「賭け?」
「ええ、私が貴女に勝った場合……即刻、ティナ様と離縁してもらいます」
「はっ?」
「国王様はどうも貴女の事を気に入らないようです。大切な娘をかどわかし、政略結婚のような形で娘を奪い去った貴女を許す事が出来ないと……私もまだ純粋無垢なティナ様を利用し、結婚した貴方の事を認めるつもりはありません」
「いや、ちょっと!?何か誤解してるんじゃ……」
「言い訳無用、この勝負に私が勝てばティナ様を返してもらいます。万が一にも私が負けた場合は……そうですね、私が叶えられる範囲の望みを叶えましょう」
「いやいや、そんな賭けに乗るつもりは……」
ツバサの一方的な要求に対してレナは慌てふためくが、そんな彼に対してツバサは更に言葉を付け加えた。
「貴方の友人を私の妹が確保しました。彼の命が惜しければ私のいう事に従ってもらいます」
「……はっ?」
「言っておきますが、私は冗談や嘘は言いません」
レナはツバサの言葉を聞いて表情を一変させ、一瞬にして瞳の色が赤く変化した。その様子を見てツバサは頷くと、黙って距離を開く。ツバサにどういう意味なのかを問い返す暇もなく、実況席のホネミンとラビットは試合開始の準備を整える。
試合の号令を行うのも実況を務めるホネミンとラビットの役目でもあり、ホネミンが試合開始の号令を行うのと同時にラビットが鐘を鳴らす。
『では第一回戦、第一試合を開始します!!準備はいいですか?試合……開始ぃっ!!』
『開始ぃっ!!』
試合場に鐘の音が鳴り響き、レナとツバサは全く同時に動き出すと、お互いに正面から突っ込む。二人の距離が一気に縮まると、お互いに縮地を発動させて試合場から二人の姿が消えた。
『ほほう、という事は試合の直前まで誰が戦うのかは分からないんですね?』
『その通りです!!もしかしたら一回戦から剣聖同士の試合もあり得ますよ!!』
『それは凄い!!ですが、5日目から行われる第二試合も同じように対戦の組み合わせ事前に発表されるんですか?』
『いいえ、あくまでも試合前に発表されるのは本日の一回戦だけです!!では、早速ですが選手の発表を行います!!最初の試合の選手の一人目は、個人的に私が応援している選手です!!』
『バルトロス王国代表選手!!魔剣士の異名を持つ王子様、レナ選手の入場だぁあああっ!!』
――うおおおおおっ!!
試合場の城門が開かれ、退魔刀と反鏡剣を手にしたレナが姿を現すと、観客は一気に盛り上がる。今大会の中でも優勝候補の一角でもあり、現役のS級冒険者にしてバルトロス王国の王子、更には予選で最も他の選手を倒していた事から人気は高かった。
「レナ王子、頑張れっ!!」
「負けるなよっ!!」
「やっちまえ!!黒虎の誇りを見せろ!!」
観客の中には黒虎の冒険者も存在し、多くの人間がレナに声援を送る。特等席に座るバルもマリアもレナを見守り、他の国の王族たちも注目していた。そんな彼等に対してレナは軽く腕を上げてアピールを行うと、自分の対戦相手が誰なのかと待ち構える。
(初戦でいきなりシズネやゴウライとかは止めてくれよ……)
レナは初戦の相手は誰が出てくるのかを待ち受け、城門へと視線を向けるとゆっくりと開かれ、実況席からホネミンとラビットの声が闘技場に響く。
『レナ選手の対戦相手はヨツバ王国代表、六聖将の一角にして剣聖のハヤテ選手の実姉であるツバサ選手です!!』
『おおっ!?いきなり六聖将の登場ですか!!これは楽しみですねぇっ!!』
城門が開かれると、姿を現したのは六聖将の中で唯一レナとは対戦経験がなく、あの剣聖のハヤテをも上回る剣士だと噂されている「ツバサ」だった。彼女が姿を現すと先ほどまで熱狂していた観客たちは静まり返り、彼女に見惚れる。
基本的には人間よりも容姿が優れている森人族だが、その中でもツバサは一際外見は整っており、その美しさはマリアにも劣らない。歩いている姿だけでも様になり、男性どころか女性までも見惚れてしまう。
「う、美しい……」
「綺麗な人……」
「あんな人が将軍なんて信じられねえ……」
ツバサの姿に観客たちは心を奪われる中、レナの方はツバサを見た途端に嫌な予感を抱き、初戦からとんでもない相手と遭遇した事を思い知る。これまでに様々な強敵と戦ってきたレナだったが、その誰とも違う雰囲気を放つツバサにレナは内心では冷や汗を抱く。
「初めまして……というのもおかしな話ですが、こうして顔を合わせて話すのは初めてですね」
「どうも……貴女の噂はよく耳にしています」
「そうですか、私も貴方の事はよく聞いています。エリナと仲が良いそうですね……しかし、個人的には私は貴方の事が嫌いです」
「え?」
思いもよらぬツバサの言葉に戸惑い、ほぼ初対面の相手にいきなり嫌いと言われたレナは戸惑うが、ツバサはレナに対してある条件を持ち込む。
「私と賭けをしませんか?」
「賭け?」
「ええ、私が貴女に勝った場合……即刻、ティナ様と離縁してもらいます」
「はっ?」
「国王様はどうも貴女の事を気に入らないようです。大切な娘をかどわかし、政略結婚のような形で娘を奪い去った貴女を許す事が出来ないと……私もまだ純粋無垢なティナ様を利用し、結婚した貴方の事を認めるつもりはありません」
「いや、ちょっと!?何か誤解してるんじゃ……」
「言い訳無用、この勝負に私が勝てばティナ様を返してもらいます。万が一にも私が負けた場合は……そうですね、私が叶えられる範囲の望みを叶えましょう」
「いやいや、そんな賭けに乗るつもりは……」
ツバサの一方的な要求に対してレナは慌てふためくが、そんな彼に対してツバサは更に言葉を付け加えた。
「貴方の友人を私の妹が確保しました。彼の命が惜しければ私のいう事に従ってもらいます」
「……はっ?」
「言っておきますが、私は冗談や嘘は言いません」
レナはツバサの言葉を聞いて表情を一変させ、一瞬にして瞳の色が赤く変化した。その様子を見てツバサは頷くと、黙って距離を開く。ツバサにどういう意味なのかを問い返す暇もなく、実況席のホネミンとラビットは試合開始の準備を整える。
試合の号令を行うのも実況を務めるホネミンとラビットの役目でもあり、ホネミンが試合開始の号令を行うのと同時にラビットが鐘を鳴らす。
『では第一回戦、第一試合を開始します!!準備はいいですか?試合……開始ぃっ!!』
『開始ぃっ!!』
試合場に鐘の音が鳴り響き、レナとツバサは全く同時に動き出すと、お互いに正面から突っ込む。二人の距離が一気に縮まると、お互いに縮地を発動させて試合場から二人の姿が消えた。
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