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ダイン 監獄都市編
強くなってやる……絶対に!!
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――試験に合格を果たした後、ダインはパセリから腕輪を手渡される。闘技者だけが装着を許される装備品らしく、既にダインが装着している「服従の腕輪」とはデザインが似ているが、こちらは闘技者の証というだけであって特別な効果はない。
「これが闘技者の証だ。一応は言っておくが、失くした場合は闘技者の資格は剥奪されるぞ。だから普段から身に付けておけ」
「これが闘技者の証……見た目は重そうだけど、結構軽いんだな」
「特殊な金属で作られているからな。だが、頑丈で壊れにくいから多少は雑に扱っても問題はない。壊れる心配はないと思え」
「やりましたね、ダインさん。これでしばらくの間は楽が出来そうですよ」
パセリからダインは腕輪を受け取ると、その隣に立つミイネは嬉しそうな顔で三角銀貨が入った小袋を抱きしめる。ダインが稼いだがお金は主人である彼女の元に渡すのが規則であり、生憎とダインは服従の腕輪が取り付けている間は稼いだ三角銀貨はミイネに渡さなければならない。
自分が苦労して稼いだ金を他の人間に渡す事は色々と思う所はあるが、今はミイネに従うしかなく、この監獄都市から抜け出すには彼女の力が必要だった。ダインは腕輪を装着すると、その様子を見てパセリは忠告する。
「闘技者となった以上、試合の時は必ず出場してもらう規則だ。言っておくが、試合に出なかった場合は闘技者の資格を剥奪する。また、罰として再試験を受ける時は三か月後だ。闘技者として稼いで生きていきたい場合は必ず試合に出場する事だな」
「うっ……試合か」
「試合の際は他の囚人と戦うか、あるいはこちらが用意した魔物か、もしくは外部の人間が連れてきた存在と戦う場合がある。原則として希望があれば他の闘技者とも戦う事が出来るぞ。試合をしたい相手を説得し、お互いに了承を得れば試合を行う事が出来る。だが、試合の勝敗は相手を降参させるか、命を絶つまでは終わる事はない……その点は気を付けておけ」
「わ、分かってるよ……」
「大丈夫ですよ、大抵の闘技者は深手を負えば素直に負けを認めます。死んでしまったら意味はないですからね、それにあまりに大きな傷を負うと次の試合に影響するので割と降参する闘技者は多いですよ」
ダインは試合の規則を聞いて不安を抱くが、そんな彼に対してミイネは安心させるように細くする。実際に殺し合いが認められていると言っても本当に相手を殺すつもりで戦う闘技者は意外と少ない。しかし、闘技者の中には金儲けが目的ではなく、相手を殺す事を生きがいにする危険な存在もいる事に関してはミイネは黙っておく。
(ここで怖気づかれたら困りますからね……申し訳ありませんけど、僕の目的のためにも貴方には働いてもらう必要があります)
闘技者の中には相手を必ず殺し続ける危険な存在が居る事をミイネはダインに黙っておき、そんな事も知らずにダインは身に付けた腕輪に視線を向けた。自分が闘技者になれたという実感を抱くのと同時にダインは試合の出来事を思い出す。
(偶然だけど、新しい魔法も出来たな……少しずつだけど感覚が戻っている気がする)
闇の聖痕が暴走したせいで現在のダインは影魔法を長時間維持する事は出来なかったが、戦闘を繰り返す度にダインは徐々に調子を取り戻しており、不思議な事に闇の聖痕の力も使いこなしているような感覚に陥る。この調子で行けばもしかしたら闇の聖痕を完全に制御下に置く事が出来るかもしれない。
(僕が聖痕の力を完全に使いこなせればあの時にレナを苦しめる事はなかったんだ……くそっ、あいつ覚えてろよ!!よくも僕に仲間を傷つけさせるようなくそみたいな真似をさせたな……絶対に許さない!!)
ダインは自分を利用して仲間であり、親友でもあるレナを攻撃させた事に怒りを抱く。実際にダインが操られる事がなければ今回の事態に陥らず、今頃は七魔将なる存在も封印され、平和に仲間達と過ごせただろう。
自分の失態を覆すためにダインは闇の聖痕を完全に制御し、もう二度と七魔将のブラクなる存在に操られない事を誓う。今よりも影魔法を操れるようになれば仲間のために戦えると信じ、彼は奮起した。
「じゃあ、行きましょうか。パセリさん、お世話になりましたね」
「ああ……じゃあな、お嬢。たまには顔を見せてくれよ」
「えっ……二人とも知り合いなのか?」
「ん?何だ、その辺の事はまだ話していないのか?」
「……別にいいでしょう、ほら行きますよ」
「うわっ!?きゅ、急に何だよ!?聞いたらまずい事だったのか!?」
「ギギィッ……」
ミイネがパセリと親し気に話す様子を見てダインは驚き、そんな彼にパセリは不思議そうにミイネに振り返るが、彼女は急かす様にダインの背中を押してその場を立ち去る。ゴブはそんな二人の後を追いかけ、最後にパセリの方を振り返り、何か言いたげな表情を浮かべるが、何も言わずに去っていく。
「やれやれ、お嬢もまた面白そうな奴を捕まえたな……だが、あいつもこれから苦労しそうだな」
パセリはダイン達を見送り、今後彼等どうなるのか少し興味を抱く。ミイネの願いをダインが果たせるのかはどうかは分からないが、パセリとしては彼女の気持ちを考えると止める事は出来なかった――
「これが闘技者の証だ。一応は言っておくが、失くした場合は闘技者の資格は剥奪されるぞ。だから普段から身に付けておけ」
「これが闘技者の証……見た目は重そうだけど、結構軽いんだな」
「特殊な金属で作られているからな。だが、頑丈で壊れにくいから多少は雑に扱っても問題はない。壊れる心配はないと思え」
「やりましたね、ダインさん。これでしばらくの間は楽が出来そうですよ」
パセリからダインは腕輪を受け取ると、その隣に立つミイネは嬉しそうな顔で三角銀貨が入った小袋を抱きしめる。ダインが稼いだがお金は主人である彼女の元に渡すのが規則であり、生憎とダインは服従の腕輪が取り付けている間は稼いだ三角銀貨はミイネに渡さなければならない。
自分が苦労して稼いだ金を他の人間に渡す事は色々と思う所はあるが、今はミイネに従うしかなく、この監獄都市から抜け出すには彼女の力が必要だった。ダインは腕輪を装着すると、その様子を見てパセリは忠告する。
「闘技者となった以上、試合の時は必ず出場してもらう規則だ。言っておくが、試合に出なかった場合は闘技者の資格を剥奪する。また、罰として再試験を受ける時は三か月後だ。闘技者として稼いで生きていきたい場合は必ず試合に出場する事だな」
「うっ……試合か」
「試合の際は他の囚人と戦うか、あるいはこちらが用意した魔物か、もしくは外部の人間が連れてきた存在と戦う場合がある。原則として希望があれば他の闘技者とも戦う事が出来るぞ。試合をしたい相手を説得し、お互いに了承を得れば試合を行う事が出来る。だが、試合の勝敗は相手を降参させるか、命を絶つまでは終わる事はない……その点は気を付けておけ」
「わ、分かってるよ……」
「大丈夫ですよ、大抵の闘技者は深手を負えば素直に負けを認めます。死んでしまったら意味はないですからね、それにあまりに大きな傷を負うと次の試合に影響するので割と降参する闘技者は多いですよ」
ダインは試合の規則を聞いて不安を抱くが、そんな彼に対してミイネは安心させるように細くする。実際に殺し合いが認められていると言っても本当に相手を殺すつもりで戦う闘技者は意外と少ない。しかし、闘技者の中には金儲けが目的ではなく、相手を殺す事を生きがいにする危険な存在もいる事に関してはミイネは黙っておく。
(ここで怖気づかれたら困りますからね……申し訳ありませんけど、僕の目的のためにも貴方には働いてもらう必要があります)
闘技者の中には相手を必ず殺し続ける危険な存在が居る事をミイネはダインに黙っておき、そんな事も知らずにダインは身に付けた腕輪に視線を向けた。自分が闘技者になれたという実感を抱くのと同時にダインは試合の出来事を思い出す。
(偶然だけど、新しい魔法も出来たな……少しずつだけど感覚が戻っている気がする)
闇の聖痕が暴走したせいで現在のダインは影魔法を長時間維持する事は出来なかったが、戦闘を繰り返す度にダインは徐々に調子を取り戻しており、不思議な事に闇の聖痕の力も使いこなしているような感覚に陥る。この調子で行けばもしかしたら闇の聖痕を完全に制御下に置く事が出来るかもしれない。
(僕が聖痕の力を完全に使いこなせればあの時にレナを苦しめる事はなかったんだ……くそっ、あいつ覚えてろよ!!よくも僕に仲間を傷つけさせるようなくそみたいな真似をさせたな……絶対に許さない!!)
ダインは自分を利用して仲間であり、親友でもあるレナを攻撃させた事に怒りを抱く。実際にダインが操られる事がなければ今回の事態に陥らず、今頃は七魔将なる存在も封印され、平和に仲間達と過ごせただろう。
自分の失態を覆すためにダインは闇の聖痕を完全に制御し、もう二度と七魔将のブラクなる存在に操られない事を誓う。今よりも影魔法を操れるようになれば仲間のために戦えると信じ、彼は奮起した。
「じゃあ、行きましょうか。パセリさん、お世話になりましたね」
「ああ……じゃあな、お嬢。たまには顔を見せてくれよ」
「えっ……二人とも知り合いなのか?」
「ん?何だ、その辺の事はまだ話していないのか?」
「……別にいいでしょう、ほら行きますよ」
「うわっ!?きゅ、急に何だよ!?聞いたらまずい事だったのか!?」
「ギギィッ……」
ミイネがパセリと親し気に話す様子を見てダインは驚き、そんな彼にパセリは不思議そうにミイネに振り返るが、彼女は急かす様にダインの背中を押してその場を立ち去る。ゴブはそんな二人の後を追いかけ、最後にパセリの方を振り返り、何か言いたげな表情を浮かべるが、何も言わずに去っていく。
「やれやれ、お嬢もまた面白そうな奴を捕まえたな……だが、あいつもこれから苦労しそうだな」
パセリはダイン達を見送り、今後彼等どうなるのか少し興味を抱く。ミイネの願いをダインが果たせるのかはどうかは分からないが、パセリとしては彼女の気持ちを考えると止める事は出来なかった――
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