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ダイン 監獄都市編
女囚の宿舎に忍び込むのか……な、何だよ!!別にやましい事なんて考えてないぞ!?(; ゚Д゚)
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「恐らく、酒が保管されているとしたら地下にある倉庫か、もしくは3階の部屋の何処かだな」
「え?倉庫はともかく、どうして3階の部屋にあると思うんだ?」
「宿舎の3階は全ての部屋がパール看守長の部屋だ。3階には誰も立ち寄る事が出来ない、だから囚人達の部屋はない」
「そんな事までよく知ってますね」
「建物を作る時に頼まれたんだよ、3階は全部自分の部屋にしたいからいいってな。まあ、そもそも女囚が少ないからな。囚人達の部屋だけなら1階と2階だけで十分だ」
ギルによると宿舎の3階はパールが暮らすためだけの階層らしく、この階層には女囚であろうと立ち入る事は許されない。無論、部屋全てをパールが管理するわけではないため、掃除などを行う際は女囚も出入りする事はあるだろうが、その時に彼女の私物に手を出そう物なら恐るべき罰が与えられる。
宿舎の居場所は囚人区に存在する校舎から完全に隔離されており、宿舎の周囲には鉄柵が設けられている。間違っても男性の囚人が入ってこられない様に防備が固められているが、実は宿舎の中にも厄介な存在が待ち構えていた。
「宿舎に潜り込むのも楽じゃねえぞ。宿舎の敷地内にはファングが放し飼いされている」
「ファング!?そんな魔物がどうして……」
「侵入者対策のために決まってんだろうが。最もこのファングもパール看守長が従えているからな、だから女囚に襲い掛かる事はあり得ない」
「えっ……魔物を従えさせるという事は魔物使いなのか?」
「いや、それは……」
「パール看守長はサキュバスですよ。だから魅了の力で他の生物を従えさせることが出来るんです」
ダインの質問にギルが答える前に先にミイネが告げると、ここでダインも前にパールがサキュバスである事を教えられた気がした。サキュバスは魅了という能力で他の生物を従えさせる力を持ち、その能力でパールは魔物を従わせて監獄内で飼育しているらしい。
「サキュバスが看守長なのか……」
「言っておきますけど、色香に惑わされてへまをしないでくださいね。あの人は普段は優しいですけど、悪さをした人は絶対に許しませんから」
「わ、分かってるよ!!」
「頼むぞ、お前等……もしもこの計画がバレたら俺だって無事じゃ済まないんだ。」
「ギギィッ(でも、酒を盗んだことがバレたらどっちにしても無事じゃない)」
仮に計画を立てて酒を盗み出したとしても、その後に酒を盗まれた事がバレたら無事では済みそうにないが、その辺に関してもギルは作戦があるらしく、顔を近づけて小声で囁く。
「大丈夫だ、後で酒が盗んだことがバレても要は証拠を残さなければいい……それと同時に俺達以外の奴等が酒を盗んだように仕向ければいいんだよ」
「仕向けるって……どうやって?」
「女囚の宿舎に忍び込むなんて事が出来るのはこの監獄内に存在する人間の中でも限られている。それこそ宿舎の間取りを知っている俺等か、あるいは優秀な暗殺者を揃えているグシャスだけだろ。だから奴を利用するんだ」
「まさか……酒を盗み出した犯人をグシャスに仕立て上げるつもりですか?」
「えっ!?」
ギルの言葉にミイネも驚き、ダインは信じられない表情を浮かべるが、彼としては目当ての酒を盗むだけではなく、派閥の競争相手を潰す絶好の機会だと考えていた。
「おうよ、グシャスの野郎はこの監獄都市を支配するつもりだろうが、そんな事は俺はさせねえ。あいつの下に就くなんてまっぴらごめんだ。だが、下手にやり合えば俺達の方が分が悪い……だけど、そんなあいつが唯一に逆らえないのは看守長だけだ」
「またとんでもない事を言い出しましたね……ですけど、確かにこの計画が上手く行けばグシャスの派閥は壊滅……いや、全滅しますね」
「そういう事だ、となると残りの敵はガルルだけだが……奴一人ではどうしようも出来ない。あいつの配下は皆いなくなっちまった。なら、あいつだけなら恐れる必要はない。この監獄都市は俺の派閥が実質的に支配出来るからな」
計画が上手く行けばギルは念願の酒を手に入れるだけではなく、一番邪魔な競争相手の一人を消し去り、もう彼の敵はいない。ガルルの派閥は既に解散し、最も厄介なグシャスの派閥が消えればギルの派閥だけが残る。そうなれば彼に逆らう囚人はいない。
三巨頭といってもギルの派閥はガルルやグシャスと違って悪質な行為は行っておらず、ダイン達からすれば味方となってくれるギルが監獄都市を支配するのは都合が良い。途中で彼が裏切ったとしてもダイン達はパールから酒を盗み出す計画を明かせばギルも無事では済まない。
「もしもこの計画が成功すればお前達は俺が守ってやる!!ガルルの野郎なんかには手を出させねえ、約束する!!」
「ど、どうする?悪く無い話だと思うけど……」
「そうですね……まずは具体的にどんな方法で宿舎に忍び込み、酒を盗むのかを教えてください。話はそれからです」
「おう、いいぞ!!これが俺が一晩費やして考えた作戦だ!!」
ギルは自信満々に机の上に羊皮紙を置くと、そこには彼が考えた作戦の内容が記されていた――
「え?倉庫はともかく、どうして3階の部屋にあると思うんだ?」
「宿舎の3階は全ての部屋がパール看守長の部屋だ。3階には誰も立ち寄る事が出来ない、だから囚人達の部屋はない」
「そんな事までよく知ってますね」
「建物を作る時に頼まれたんだよ、3階は全部自分の部屋にしたいからいいってな。まあ、そもそも女囚が少ないからな。囚人達の部屋だけなら1階と2階だけで十分だ」
ギルによると宿舎の3階はパールが暮らすためだけの階層らしく、この階層には女囚であろうと立ち入る事は許されない。無論、部屋全てをパールが管理するわけではないため、掃除などを行う際は女囚も出入りする事はあるだろうが、その時に彼女の私物に手を出そう物なら恐るべき罰が与えられる。
宿舎の居場所は囚人区に存在する校舎から完全に隔離されており、宿舎の周囲には鉄柵が設けられている。間違っても男性の囚人が入ってこられない様に防備が固められているが、実は宿舎の中にも厄介な存在が待ち構えていた。
「宿舎に潜り込むのも楽じゃねえぞ。宿舎の敷地内にはファングが放し飼いされている」
「ファング!?そんな魔物がどうして……」
「侵入者対策のために決まってんだろうが。最もこのファングもパール看守長が従えているからな、だから女囚に襲い掛かる事はあり得ない」
「えっ……魔物を従えさせるという事は魔物使いなのか?」
「いや、それは……」
「パール看守長はサキュバスですよ。だから魅了の力で他の生物を従えさせることが出来るんです」
ダインの質問にギルが答える前に先にミイネが告げると、ここでダインも前にパールがサキュバスである事を教えられた気がした。サキュバスは魅了という能力で他の生物を従えさせる力を持ち、その能力でパールは魔物を従わせて監獄内で飼育しているらしい。
「サキュバスが看守長なのか……」
「言っておきますけど、色香に惑わされてへまをしないでくださいね。あの人は普段は優しいですけど、悪さをした人は絶対に許しませんから」
「わ、分かってるよ!!」
「頼むぞ、お前等……もしもこの計画がバレたら俺だって無事じゃ済まないんだ。」
「ギギィッ(でも、酒を盗んだことがバレたらどっちにしても無事じゃない)」
仮に計画を立てて酒を盗み出したとしても、その後に酒を盗まれた事がバレたら無事では済みそうにないが、その辺に関してもギルは作戦があるらしく、顔を近づけて小声で囁く。
「大丈夫だ、後で酒が盗んだことがバレても要は証拠を残さなければいい……それと同時に俺達以外の奴等が酒を盗んだように仕向ければいいんだよ」
「仕向けるって……どうやって?」
「女囚の宿舎に忍び込むなんて事が出来るのはこの監獄内に存在する人間の中でも限られている。それこそ宿舎の間取りを知っている俺等か、あるいは優秀な暗殺者を揃えているグシャスだけだろ。だから奴を利用するんだ」
「まさか……酒を盗み出した犯人をグシャスに仕立て上げるつもりですか?」
「えっ!?」
ギルの言葉にミイネも驚き、ダインは信じられない表情を浮かべるが、彼としては目当ての酒を盗むだけではなく、派閥の競争相手を潰す絶好の機会だと考えていた。
「おうよ、グシャスの野郎はこの監獄都市を支配するつもりだろうが、そんな事は俺はさせねえ。あいつの下に就くなんてまっぴらごめんだ。だが、下手にやり合えば俺達の方が分が悪い……だけど、そんなあいつが唯一に逆らえないのは看守長だけだ」
「またとんでもない事を言い出しましたね……ですけど、確かにこの計画が上手く行けばグシャスの派閥は壊滅……いや、全滅しますね」
「そういう事だ、となると残りの敵はガルルだけだが……奴一人ではどうしようも出来ない。あいつの配下は皆いなくなっちまった。なら、あいつだけなら恐れる必要はない。この監獄都市は俺の派閥が実質的に支配出来るからな」
計画が上手く行けばギルは念願の酒を手に入れるだけではなく、一番邪魔な競争相手の一人を消し去り、もう彼の敵はいない。ガルルの派閥は既に解散し、最も厄介なグシャスの派閥が消えればギルの派閥だけが残る。そうなれば彼に逆らう囚人はいない。
三巨頭といってもギルの派閥はガルルやグシャスと違って悪質な行為は行っておらず、ダイン達からすれば味方となってくれるギルが監獄都市を支配するのは都合が良い。途中で彼が裏切ったとしてもダイン達はパールから酒を盗み出す計画を明かせばギルも無事では済まない。
「もしもこの計画が成功すればお前達は俺が守ってやる!!ガルルの野郎なんかには手を出させねえ、約束する!!」
「ど、どうする?悪く無い話だと思うけど……」
「そうですね……まずは具体的にどんな方法で宿舎に忍び込み、酒を盗むのかを教えてください。話はそれからです」
「おう、いいぞ!!これが俺が一晩費やして考えた作戦だ!!」
ギルは自信満々に机の上に羊皮紙を置くと、そこには彼が考えた作戦の内容が記されていた――
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