1,528 / 2,091
真・最終章 七魔将編
聖剣の使い手達
しおりを挟む
『シネエエエエッ!!』
「おい、なんかやべえぞ!?」
「あれは……瘴気!?」
「いかん、こっちへ来るぞ!!」
「うええっ!?」
黒雲の人面が大口を開けた瞬間、黒色の霧が城壁に向けて放たれる。煙の正体は闇属性の魔力であり、それを見たツバサとハヤテは同時に剣を繰り出す。
「ハヤテ!!」
『ツバサ!!』
お互いの名前を呼び合いながら二人は聖剣と魔剣を繰り出すと、二人の剣の刃から竜巻が発生して迫りくる黒霧を吹き飛ばす。竜巻は黒霧を吸い込みながら黒雲を掻き消そうとするが、黒雲をいくら吹き飛ばしても元に戻ってしまう。
魔法剣の効果が切れて竜巻が消えると黒雲は元通りの形へと戻り、ここで厄介なのは吐き出した黒霧も全て吸収されて戻ってしまう。これではいくら相手の攻撃を掻き消そうとしても意味はなく、どれだけ攻撃を加えても元通りに再生して黒雲を消す事はできない。
『オノレエエエエッ……!!』
「おい、全然聞いてないぞ!?」
「くっ……私だけでは手に負えませんね」
『ちっ……こんな時にマリアがいれば』
「ど、どうするんですか!?」
風属性の魔法では黒雲と融合したブラクを倒す事はできず、闇属性の魔力を打ち消すには聖属性の魔法攻撃しか通用しない。聖剣であるクサナギならば通用するかと思われたが、圧倒的な魔力の質量差のせいで聖剣1本だけではどうしようもなかった。
ブラクを倒すには聖属性の魔法攻撃で倒すしかないが、聖剣の使い手が一人だけでは数が足りない。せめてもっと大勢の聖剣の使い手が集まれば対抗できるかもしれないが、この場にはツバサしかいない。
(クサナギの全力を以てしてもどうしようもできない……もっと人を集めなければ)
ツバサは自分一人では手に負えないと判断すると、彼女は1秒でも長く時間を稼ぐためにクサナギの力で城壁を守る。彼女の妹であるハヤテは城下町に視線を向け、まだ他の聖剣の使い手が来ないのかと苛立つ。
『ゴウライはどうした!?レミアは何処にいる!?』
「あいつら何処で道草を食ってるんだ!?」
「あ、兄貴ぃ~……」
「泣き言を言っている場合か……また来るぞ!!」
城壁を守護する者達は早く他の聖剣の使い手が訪れる事を待ち望むが、その間にも黒雲と融合したブラクは次の攻撃を繰り出す。今度は複数の人面を作り上げ、別々の方向から黒霧を吐き出そうとした。
『オアアアアッ!!』
「いかん、奴め多方向から仕掛けるつもりか!?」
「くっ!?」
『一つは私が抑える!!シュン、お前もへばってないで抑えろ!!』
「くそっ、エリナ!!力を貸せ!!」
「えええっ!?」
人面の数は三つであり、ツバサ一人で守り切れるのは一つだけだった。魔剣を持つハヤテも一つ請け負い、シュンとエリナもどうにか最後の一つを食い止めようとする。
三つの人面は三方向から冒険都市に向けて黒霧を放出する。その攻撃に対してツバサは竜巻を繰り出し、ハヤテは特大の風の斬撃で打ち消す。シュンも同じように風の斬撃を放ち、エリナも残った魔力を注ぎ込んで矢を放つ。
「はあああっ!!」
『斬!!』
「おらぁああっ!!」
「やああっ!!」
『グゥウッ……!?』
どうにか三方向から放たれた黒霧を吹き飛ばす事に成功したが、この時に新しい人面が浮き上がる。ツバサ達が他の人面の攻撃を抑えるので手一杯の中、新しく形成した人面は都市に向けて黒霧を吐き出す。
『アガァアアアッ!!』
「いかん!?間に合わん!!」
「そ、そんなっ!?」
「畜生、誰かどうにかしろ!!」
「くっ!?」
『駄目だ、間に合わっ……!?』
別方向から放たれた黒霧を見て他の者たちは慌てふためくが、ツバサ達は攻撃の直後で即座に反応できず、ハシラは咄嗟に矢を抜こうとしたが彼の背中の矢筒はもう空だった。冒険都市に目掛けて黒霧が広範囲に拡散した黒霧が迫り、それを見たツバサ達はもう駄目かと思った。
しかし、ここで城下町の方角から「光の斬撃」が放たれ、都市に迫っていた黒霧は光の斬撃によって掻き消されてしまう。更に光の斬撃は黒雲を切り裂き、人面が真っ二つに割れてブラクの悲鳴が響く。
『ウギャアアアアッ!?』
「な、何だ!?」
「い、今の攻撃は……!?」
「クサナギが反応しています……という事は!?」
『……やっと来たか』
城下町から放たれた攻撃を見てツバサ達は驚き、この時にツバサが所持しているクサナギが震え出す。この反応から彼女はいち早く城下町で攻撃を仕掛けた人物を見抜き、現れたのは聖剣エクスカリバーを携えたレミアだった。
「申し訳ございません!!住民の避難に手間取りました!!」
「レミア大将軍!?」
「やっと来たか……おい、あんたはあれをどうにかできるか!?聖剣の使い手だろ!?」
「それは……」
遂に到着したレミアにシュンは僅かに期待を込めた表情でレミアにブラクをどうにかできるのかを問い質すが、彼の質問に対してレミアは渋い表情を浮かべる。ブラクが宿る前にレミアは黒雲を掻き消そうとしたが、結局は失敗に終わっている事を話す。
「おい、なんかやべえぞ!?」
「あれは……瘴気!?」
「いかん、こっちへ来るぞ!!」
「うええっ!?」
黒雲の人面が大口を開けた瞬間、黒色の霧が城壁に向けて放たれる。煙の正体は闇属性の魔力であり、それを見たツバサとハヤテは同時に剣を繰り出す。
「ハヤテ!!」
『ツバサ!!』
お互いの名前を呼び合いながら二人は聖剣と魔剣を繰り出すと、二人の剣の刃から竜巻が発生して迫りくる黒霧を吹き飛ばす。竜巻は黒霧を吸い込みながら黒雲を掻き消そうとするが、黒雲をいくら吹き飛ばしても元に戻ってしまう。
魔法剣の効果が切れて竜巻が消えると黒雲は元通りの形へと戻り、ここで厄介なのは吐き出した黒霧も全て吸収されて戻ってしまう。これではいくら相手の攻撃を掻き消そうとしても意味はなく、どれだけ攻撃を加えても元通りに再生して黒雲を消す事はできない。
『オノレエエエエッ……!!』
「おい、全然聞いてないぞ!?」
「くっ……私だけでは手に負えませんね」
『ちっ……こんな時にマリアがいれば』
「ど、どうするんですか!?」
風属性の魔法では黒雲と融合したブラクを倒す事はできず、闇属性の魔力を打ち消すには聖属性の魔法攻撃しか通用しない。聖剣であるクサナギならば通用するかと思われたが、圧倒的な魔力の質量差のせいで聖剣1本だけではどうしようもなかった。
ブラクを倒すには聖属性の魔法攻撃で倒すしかないが、聖剣の使い手が一人だけでは数が足りない。せめてもっと大勢の聖剣の使い手が集まれば対抗できるかもしれないが、この場にはツバサしかいない。
(クサナギの全力を以てしてもどうしようもできない……もっと人を集めなければ)
ツバサは自分一人では手に負えないと判断すると、彼女は1秒でも長く時間を稼ぐためにクサナギの力で城壁を守る。彼女の妹であるハヤテは城下町に視線を向け、まだ他の聖剣の使い手が来ないのかと苛立つ。
『ゴウライはどうした!?レミアは何処にいる!?』
「あいつら何処で道草を食ってるんだ!?」
「あ、兄貴ぃ~……」
「泣き言を言っている場合か……また来るぞ!!」
城壁を守護する者達は早く他の聖剣の使い手が訪れる事を待ち望むが、その間にも黒雲と融合したブラクは次の攻撃を繰り出す。今度は複数の人面を作り上げ、別々の方向から黒霧を吐き出そうとした。
『オアアアアッ!!』
「いかん、奴め多方向から仕掛けるつもりか!?」
「くっ!?」
『一つは私が抑える!!シュン、お前もへばってないで抑えろ!!』
「くそっ、エリナ!!力を貸せ!!」
「えええっ!?」
人面の数は三つであり、ツバサ一人で守り切れるのは一つだけだった。魔剣を持つハヤテも一つ請け負い、シュンとエリナもどうにか最後の一つを食い止めようとする。
三つの人面は三方向から冒険都市に向けて黒霧を放出する。その攻撃に対してツバサは竜巻を繰り出し、ハヤテは特大の風の斬撃で打ち消す。シュンも同じように風の斬撃を放ち、エリナも残った魔力を注ぎ込んで矢を放つ。
「はあああっ!!」
『斬!!』
「おらぁああっ!!」
「やああっ!!」
『グゥウッ……!?』
どうにか三方向から放たれた黒霧を吹き飛ばす事に成功したが、この時に新しい人面が浮き上がる。ツバサ達が他の人面の攻撃を抑えるので手一杯の中、新しく形成した人面は都市に向けて黒霧を吐き出す。
『アガァアアアッ!!』
「いかん!?間に合わん!!」
「そ、そんなっ!?」
「畜生、誰かどうにかしろ!!」
「くっ!?」
『駄目だ、間に合わっ……!?』
別方向から放たれた黒霧を見て他の者たちは慌てふためくが、ツバサ達は攻撃の直後で即座に反応できず、ハシラは咄嗟に矢を抜こうとしたが彼の背中の矢筒はもう空だった。冒険都市に目掛けて黒霧が広範囲に拡散した黒霧が迫り、それを見たツバサ達はもう駄目かと思った。
しかし、ここで城下町の方角から「光の斬撃」が放たれ、都市に迫っていた黒霧は光の斬撃によって掻き消されてしまう。更に光の斬撃は黒雲を切り裂き、人面が真っ二つに割れてブラクの悲鳴が響く。
『ウギャアアアアッ!?』
「な、何だ!?」
「い、今の攻撃は……!?」
「クサナギが反応しています……という事は!?」
『……やっと来たか』
城下町から放たれた攻撃を見てツバサ達は驚き、この時にツバサが所持しているクサナギが震え出す。この反応から彼女はいち早く城下町で攻撃を仕掛けた人物を見抜き、現れたのは聖剣エクスカリバーを携えたレミアだった。
「申し訳ございません!!住民の避難に手間取りました!!」
「レミア大将軍!?」
「やっと来たか……おい、あんたはあれをどうにかできるか!?聖剣の使い手だろ!?」
「それは……」
遂に到着したレミアにシュンは僅かに期待を込めた表情でレミアにブラクをどうにかできるのかを問い質すが、彼の質問に対してレミアは渋い表情を浮かべる。ブラクが宿る前にレミアは黒雲を掻き消そうとしたが、結局は失敗に終わっている事を話す。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。