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真・最終章 七魔将編
宝玉の力
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「凍り付きなさい!!」
「な、なにぃっ!?」
倒したと思っていたはずのシズネが起き上がった事にバクは動揺し、その一瞬の隙を突いてシズネは雪月花の力でバクの足元を凍り付かせる。如何に水を操ろうと凍結させればどうしようもできず、バクの身体は足元から凍り付く。
「ぬああああっ!?」
「このまま氷漬けにしてあげるわ」
「い、いかん!!」
「バク様!!」
バクを助けようと他の魚人が動き出そうとするが、バクは完全に凍り付く前に宝玉を天に翳す。宝玉は光輝いた瞬間、まるで氾濫したかのように滝から大量の水が流れ込む。
「おのれぇっ……こうなったら全員道連れだぁっ!?」
「まずい!?」
「しまった!?」
「ウォンッ!?」
宝玉を利用してバクは滝の水を引き寄せて全員を水で流し込もうとした。このままでは川の氾濫に巻き込まれると思ったレナとシズネは手を打とうとしたが、大量に押し寄せる水を見て対処に悩む。
土塊や高速形状変化で土壁を作り出す暇もなく、物質変換で聖剣の類を作り出したとしても流石に抑えきれない。シズネの雪月花で水を凍り付かせるとしても彼女の魔力量では不可能に近い。
(どうすれば……そうだ!!)
レナはシズネの元に駆け出して彼女に手を伸ばす。その行動にシズネは驚くが、すぐにレナの意図を読み取ったシズネは自分も手を伸ばす。
「シズネ!!俺の魔力を使って!!」
「魔力……分かったわ!!」
二人は手を繋ぐとレナは付与強化を発動させて彼女に魔力を送り込む。レナの魔力を取り込んだシズネは水の聖痕を発動させ、自分の魔力とレナの魔力を加えて雪月花の力を解放する。
「全員、私の傍から離れないで!!」
「はああっ!!」
「ううっ……!?」
「ウォンッ!!」
「「ぷるぷるっ!!」」
シズネの言葉に反応して仲間達は彼女の傍に移動し、意識を失っていたゴンゾウはウルが引き寄せる。そして氾濫した大量の水が迫ると、シズネは雪月花を構えて能力を発動させた。
雪月花から冷気の塊が迸ると正面から迫ってきた水が凍り付き、シズネを中心に周囲に氷壁が作り出される。この氷壁によってレナ達は氾濫に巻き込まれずに済んだが、その間にバクと他の魚人は水に飲み込まれて姿を消す。
「くぅっ……収まってきた?」
「ええ……もう大丈夫よ」
水の勢いが弱まると氷壁の周囲に流れていた水が退いて行き、やがて氷壁に罅が入って砕け散ってしまう。魔法の力で生み出した氷は長持ちはせず、氷壁が砕けるとレナ達は魚人達を探すが姿はもう見えなかった。
「あいつら……下流の方に流されたのかな?」
「流されたというよりは逃げたみたいね。魚人なら氾濫した水の中でも泳げるでしょうし……」
「すまん、油断していたわけじゃないんだが……」
ゴンゾウは一撃で自分が気絶した事を謝罪するが、あのバクが所有していた宝玉はただの魔道具とは思えなかった。レナ達の中では耐久力が最も優れたゴンゾウが不意打ちとはいえ、一撃で意識を失ったとなると相当な威力を誇る。
(あの宝玉……ただの魔石じゃないな)
宝玉の正体が気になったレナはアイリスと交信して情報を得ようとした時、奇妙な違和感を抱いた。レナは周囲を見渡して先ほどまで傍にいたはずのコトミンがいない事に気付く。
「コトミン!?コトミンは何処!?」
「何!?」
「まさか、攫われた!?」
「ウォンッ!?」
「「ぷるぷるっ!?」」
コトミンが居ない事に気付いた他の仲間達も彼女の姿を探すが、ウルの嗅覚やスラミンの感知能力を以てしても彼女は見つからない。状況から考えても先ほどの川の氾濫に紛れて魚人族がコトミンを誘拐したとしか考えられない。
自分達が出し抜かれた事に気付いたレナ達は呆然とするが、急いで彼女を救うために追いかける必要があった。だが、追いかけると言っても既に魚人は川を移動しており、追いかけるにしても移動手段がない。
(くそっ!!あいつらが川を移動しているならウルでも追いつけるかどうか……!!)
ウルの脚力を以てしても川を辿って追跡を行うのは難しく、もしも海に逃げられでもしたら終わりである。大陸の外の海に逃げられる前に追いつく必要があるが、何か方法はないかとレナはアイリスと交信を行う。
『アイリス!!知恵を貸してくれ!!』
『うわっ、急にどうしたんですか?』
『コトミンが攫われた!!追いかける方法を探してる!!』
アイリスと交信を行って彼女に助言を乞うと、状況を把握したアイリスは今回はおふざけは無しでコトミンを救う方法を授ける。
『なるほど、面倒な状況に陥っていますね。ですが大丈夫です、レナさんには味方がいるじゃないですか』
『味方?』
『川の中にまだ隠れている味方が居ますよ。呼びかければ喜んで出てくるはずです』
『川の中……そうか!!』
レナはアイリスの助言を聞いて川に近付き、先ほどの氾濫で水中が濁ったせいで気づかなかったが、まだ川底にはレナに味方をしてくれるはずの魚人の「シーク」が隠れていた。
「な、なにぃっ!?」
倒したと思っていたはずのシズネが起き上がった事にバクは動揺し、その一瞬の隙を突いてシズネは雪月花の力でバクの足元を凍り付かせる。如何に水を操ろうと凍結させればどうしようもできず、バクの身体は足元から凍り付く。
「ぬああああっ!?」
「このまま氷漬けにしてあげるわ」
「い、いかん!!」
「バク様!!」
バクを助けようと他の魚人が動き出そうとするが、バクは完全に凍り付く前に宝玉を天に翳す。宝玉は光輝いた瞬間、まるで氾濫したかのように滝から大量の水が流れ込む。
「おのれぇっ……こうなったら全員道連れだぁっ!?」
「まずい!?」
「しまった!?」
「ウォンッ!?」
宝玉を利用してバクは滝の水を引き寄せて全員を水で流し込もうとした。このままでは川の氾濫に巻き込まれると思ったレナとシズネは手を打とうとしたが、大量に押し寄せる水を見て対処に悩む。
土塊や高速形状変化で土壁を作り出す暇もなく、物質変換で聖剣の類を作り出したとしても流石に抑えきれない。シズネの雪月花で水を凍り付かせるとしても彼女の魔力量では不可能に近い。
(どうすれば……そうだ!!)
レナはシズネの元に駆け出して彼女に手を伸ばす。その行動にシズネは驚くが、すぐにレナの意図を読み取ったシズネは自分も手を伸ばす。
「シズネ!!俺の魔力を使って!!」
「魔力……分かったわ!!」
二人は手を繋ぐとレナは付与強化を発動させて彼女に魔力を送り込む。レナの魔力を取り込んだシズネは水の聖痕を発動させ、自分の魔力とレナの魔力を加えて雪月花の力を解放する。
「全員、私の傍から離れないで!!」
「はああっ!!」
「ううっ……!?」
「ウォンッ!!」
「「ぷるぷるっ!!」」
シズネの言葉に反応して仲間達は彼女の傍に移動し、意識を失っていたゴンゾウはウルが引き寄せる。そして氾濫した大量の水が迫ると、シズネは雪月花を構えて能力を発動させた。
雪月花から冷気の塊が迸ると正面から迫ってきた水が凍り付き、シズネを中心に周囲に氷壁が作り出される。この氷壁によってレナ達は氾濫に巻き込まれずに済んだが、その間にバクと他の魚人は水に飲み込まれて姿を消す。
「くぅっ……収まってきた?」
「ええ……もう大丈夫よ」
水の勢いが弱まると氷壁の周囲に流れていた水が退いて行き、やがて氷壁に罅が入って砕け散ってしまう。魔法の力で生み出した氷は長持ちはせず、氷壁が砕けるとレナ達は魚人達を探すが姿はもう見えなかった。
「あいつら……下流の方に流されたのかな?」
「流されたというよりは逃げたみたいね。魚人なら氾濫した水の中でも泳げるでしょうし……」
「すまん、油断していたわけじゃないんだが……」
ゴンゾウは一撃で自分が気絶した事を謝罪するが、あのバクが所有していた宝玉はただの魔道具とは思えなかった。レナ達の中では耐久力が最も優れたゴンゾウが不意打ちとはいえ、一撃で意識を失ったとなると相当な威力を誇る。
(あの宝玉……ただの魔石じゃないな)
宝玉の正体が気になったレナはアイリスと交信して情報を得ようとした時、奇妙な違和感を抱いた。レナは周囲を見渡して先ほどまで傍にいたはずのコトミンがいない事に気付く。
「コトミン!?コトミンは何処!?」
「何!?」
「まさか、攫われた!?」
「ウォンッ!?」
「「ぷるぷるっ!?」」
コトミンが居ない事に気付いた他の仲間達も彼女の姿を探すが、ウルの嗅覚やスラミンの感知能力を以てしても彼女は見つからない。状況から考えても先ほどの川の氾濫に紛れて魚人族がコトミンを誘拐したとしか考えられない。
自分達が出し抜かれた事に気付いたレナ達は呆然とするが、急いで彼女を救うために追いかける必要があった。だが、追いかけると言っても既に魚人は川を移動しており、追いかけるにしても移動手段がない。
(くそっ!!あいつらが川を移動しているならウルでも追いつけるかどうか……!!)
ウルの脚力を以てしても川を辿って追跡を行うのは難しく、もしも海に逃げられでもしたら終わりである。大陸の外の海に逃げられる前に追いつく必要があるが、何か方法はないかとレナはアイリスと交信を行う。
『アイリス!!知恵を貸してくれ!!』
『うわっ、急にどうしたんですか?』
『コトミンが攫われた!!追いかける方法を探してる!!』
アイリスと交信を行って彼女に助言を乞うと、状況を把握したアイリスは今回はおふざけは無しでコトミンを救う方法を授ける。
『なるほど、面倒な状況に陥っていますね。ですが大丈夫です、レナさんには味方がいるじゃないですか』
『味方?』
『川の中にまだ隠れている味方が居ますよ。呼びかければ喜んで出てくるはずです』
『川の中……そうか!!』
レナはアイリスの助言を聞いて川に近付き、先ほどの氾濫で水中が濁ったせいで気づかなかったが、まだ川底にはレナに味方をしてくれるはずの魚人の「シーク」が隠れていた。
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