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真・最終章 七魔将編
海上決戦
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『お前等、もう許さないからな!!』
「うわっ!?何だ、声がここまで聞こえてくるぞ!?」
「これは……水の精霊の力ね」
「アマネの付けているティアラに嵌め込まれている宝玉、あの中に水の精霊が封じ込められている」
「ということは……あれが海光石か」
レナが所有する聖光石やカラドボルグに取り付けられていた雷光石と同じく、アマネのティアラに嵌め込まれているのは本来であれば聖剣の力の源となる「海光石」と呼ばれる代物だった。この海光石は元々は人魚族が管理する聖剣リヴァイアサンに嵌め込まれていたはずだが、恐らくは何らかの方法で盗み出されて現在はアマネが装着しているティアラに取り付けられている。
アマネは人魚族であるが故に宝玉の力を引き出せるらしく、彼女はそれを利用してリバイアサンを従えた。そして潜水船に乗り込んだレナ達を倒すためにリバイアサンに攻撃の命令を与えた。
『行け!!あんな鮫、飲み込んじゃえっ!!』
――シャギャアアアッ!!
少し前に潜水船に痛い目に遭わされたことを覚えていたのか、リバイアサンはアマネの命令に従って突進を仕掛けてきた。海中ではリバイアサンの方が圧倒的に移動速度が早く、潜水船に目掛けてリバイアサンは体当たりを行う。
「うわぁっ!?」
「わわっ!?」
「ぬああっ!?」
「くっ……この、調子に乗らないでください!!」
体当たりを受けた潜水船は派手に吹き飛び、操縦室のレナ達は転倒しそうになるが、操縦席に座っていたホネミンは反撃を行う。彼女は潜水船に取り付けられた発光石を光り輝かせ、閃光を放ってリバイアサンの目を眩ませる。
『うわぁっ!?』
『シャギャアッ!?』
「今です、一気に浮上しますよ!!」
リバイアサンが怯んだ隙を逃さずに潜水船は海上へ向けて移動し、遂に海中から脱する事に成功した。海上へ浮上に成功した潜水船は即座に逃げようとしたが、その前にリバイアサンが潜水船の正面に現れた。
「逃がすかぁああっ!!」
「シャアアッ!!」
海上にて潜水船とリバイアサンが向かい合う形となり、状況は最初に遭遇した時と同じだが、リバイアサンには海を操る力を持つアマネが傍に居た。前回のように魔導砲などで攻撃を仕掛けてもアマネが波を荒立たせて攻撃を阻止する恐れがあり、無暗に魔導砲を使用する事はできない。
但し、海中で戦うよりも海上の方がレナ達に有利な点もあった。その理由は海中ではまともに戦えなかった者達も思う存分に戦う事ができるため、真っ先に甲板に出てきたのはシズネだった。
「ふうっ……やっぱり、外は気持ちいいわね」
『ふははっ!!やっとまともに戦えるな!!』
「あ、ゴウライさん……兜をつけたんですね」
「ううっ……気持ち悪い」
「ダイン、無理して来なくてよかったのに」
「貴方達、気が抜け過ぎよ」
甲板に出たのはシズネを筆頭にゴウライ、ジャンヌ、ダイン、レナ、そしてマリアだった。他にも船内に人間はいるが、残りの物は操縦室に残ってホネミンのサポートを行う。潜水船は本来は一人で動かせる代物ではなく、戦闘の場合はどうしても補助役が必要だった。
『ハンゾウさんはそこの席に座って下さい。リンダさんは隣の席にお願いします、コトミンさんは一番前の席に』
『おおっ、なんかドキドキするでござる』
『こ、これは……どうすればいいのですか?』
『突起みたいのがある』
『私の指示通りにレバーやボタンを押せばいいだけですよ』
船内からホネミンの声が響き渡り、潜水船の操縦は4人に任せてレナ達は改めてリバイアサンと向き合う。海中ではマリアの魔法の援護無しでは碌に戦えなかったが、海上ならばいくらでも戦う術は合った。
『ふはははっ!!リバイアサンと戦うのは吾輩も初めてだからな、お前達はそこで見ていても構わんぞ!!』
「何を偉そうに言ってるのよ。だいたい貴方、海の上で戦う術があるの?」
「まさか海の上を走ったりとか……」
『うむ、流石に吾輩でも海の上を走り続けるのはきついがな!!』
「あ、水面走りは普通にできるんですね……破壊剣聖」
「その必要はないわ」
ゴウライは海の上を走ってでもリバイアサンと戦おうとするが、それを止めたのはマリアだった。彼女は海面を確認すると、まずはレナ達が戦えるための足場を作り出すためにシズネの肩を掴む。
「貴女の力を貸して貰うわよ」
「私の?いったいなにを……」
「こうするのよ」
風の聖痕を持つマリアは水の聖痕を持つシズネに触れると、彼女は風の精霊を呼び集める。先ほどまでは海中に居たので風の精霊を呼び出す事はできなかったが、海上にでればいくらでも精霊を集める事ができた。
聖痕の能力を発揮してマリアは風の精霊を呼び集めると、この時にシズネの水の聖痕も反応した。シズネは無意識に雪月花に手を伸ばすと、彼女の周囲に水の精霊が集まる。そして二人の集めた精霊同士が集結した瞬間、シズネの雪月花に異変が起きた。
「うわっ!?何だ、声がここまで聞こえてくるぞ!?」
「これは……水の精霊の力ね」
「アマネの付けているティアラに嵌め込まれている宝玉、あの中に水の精霊が封じ込められている」
「ということは……あれが海光石か」
レナが所有する聖光石やカラドボルグに取り付けられていた雷光石と同じく、アマネのティアラに嵌め込まれているのは本来であれば聖剣の力の源となる「海光石」と呼ばれる代物だった。この海光石は元々は人魚族が管理する聖剣リヴァイアサンに嵌め込まれていたはずだが、恐らくは何らかの方法で盗み出されて現在はアマネが装着しているティアラに取り付けられている。
アマネは人魚族であるが故に宝玉の力を引き出せるらしく、彼女はそれを利用してリバイアサンを従えた。そして潜水船に乗り込んだレナ達を倒すためにリバイアサンに攻撃の命令を与えた。
『行け!!あんな鮫、飲み込んじゃえっ!!』
――シャギャアアアッ!!
少し前に潜水船に痛い目に遭わされたことを覚えていたのか、リバイアサンはアマネの命令に従って突進を仕掛けてきた。海中ではリバイアサンの方が圧倒的に移動速度が早く、潜水船に目掛けてリバイアサンは体当たりを行う。
「うわぁっ!?」
「わわっ!?」
「ぬああっ!?」
「くっ……この、調子に乗らないでください!!」
体当たりを受けた潜水船は派手に吹き飛び、操縦室のレナ達は転倒しそうになるが、操縦席に座っていたホネミンは反撃を行う。彼女は潜水船に取り付けられた発光石を光り輝かせ、閃光を放ってリバイアサンの目を眩ませる。
『うわぁっ!?』
『シャギャアッ!?』
「今です、一気に浮上しますよ!!」
リバイアサンが怯んだ隙を逃さずに潜水船は海上へ向けて移動し、遂に海中から脱する事に成功した。海上へ浮上に成功した潜水船は即座に逃げようとしたが、その前にリバイアサンが潜水船の正面に現れた。
「逃がすかぁああっ!!」
「シャアアッ!!」
海上にて潜水船とリバイアサンが向かい合う形となり、状況は最初に遭遇した時と同じだが、リバイアサンには海を操る力を持つアマネが傍に居た。前回のように魔導砲などで攻撃を仕掛けてもアマネが波を荒立たせて攻撃を阻止する恐れがあり、無暗に魔導砲を使用する事はできない。
但し、海中で戦うよりも海上の方がレナ達に有利な点もあった。その理由は海中ではまともに戦えなかった者達も思う存分に戦う事ができるため、真っ先に甲板に出てきたのはシズネだった。
「ふうっ……やっぱり、外は気持ちいいわね」
『ふははっ!!やっとまともに戦えるな!!』
「あ、ゴウライさん……兜をつけたんですね」
「ううっ……気持ち悪い」
「ダイン、無理して来なくてよかったのに」
「貴方達、気が抜け過ぎよ」
甲板に出たのはシズネを筆頭にゴウライ、ジャンヌ、ダイン、レナ、そしてマリアだった。他にも船内に人間はいるが、残りの物は操縦室に残ってホネミンのサポートを行う。潜水船は本来は一人で動かせる代物ではなく、戦闘の場合はどうしても補助役が必要だった。
『ハンゾウさんはそこの席に座って下さい。リンダさんは隣の席にお願いします、コトミンさんは一番前の席に』
『おおっ、なんかドキドキするでござる』
『こ、これは……どうすればいいのですか?』
『突起みたいのがある』
『私の指示通りにレバーやボタンを押せばいいだけですよ』
船内からホネミンの声が響き渡り、潜水船の操縦は4人に任せてレナ達は改めてリバイアサンと向き合う。海中ではマリアの魔法の援護無しでは碌に戦えなかったが、海上ならばいくらでも戦う術は合った。
『ふはははっ!!リバイアサンと戦うのは吾輩も初めてだからな、お前達はそこで見ていても構わんぞ!!』
「何を偉そうに言ってるのよ。だいたい貴方、海の上で戦う術があるの?」
「まさか海の上を走ったりとか……」
『うむ、流石に吾輩でも海の上を走り続けるのはきついがな!!』
「あ、水面走りは普通にできるんですね……破壊剣聖」
「その必要はないわ」
ゴウライは海の上を走ってでもリバイアサンと戦おうとするが、それを止めたのはマリアだった。彼女は海面を確認すると、まずはレナ達が戦えるための足場を作り出すためにシズネの肩を掴む。
「貴女の力を貸して貰うわよ」
「私の?いったいなにを……」
「こうするのよ」
風の聖痕を持つマリアは水の聖痕を持つシズネに触れると、彼女は風の精霊を呼び集める。先ほどまでは海中に居たので風の精霊を呼び出す事はできなかったが、海上にでればいくらでも精霊を集める事ができた。
聖痕の能力を発揮してマリアは風の精霊を呼び集めると、この時にシズネの水の聖痕も反応した。シズネは無意識に雪月花に手を伸ばすと、彼女の周囲に水の精霊が集まる。そして二人の集めた精霊同士が集結した瞬間、シズネの雪月花に異変が起きた。
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