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真・最終章 七魔将編
魔剣解放
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「こ、これは!?」
「あら……これは予想外ね」
「シズネさんの魔剣が……形を変えた!?」
『おおっ……!!』
「凄い魔力だ……」
シズネの手に握り締められた雪月花の刃が変化し、大太刀のように刀身が長くなった。その様子を見ていたレナ達は驚くが、この時にレナはいち早くに刃を見て異変に気付いた。
「いや、これ刃の形が変わったんじゃない。氷を纏って大きくなったように見えるだけだ」
「こ、氷!?これが!?」
『うむ、確かにひんやりとするな!!』
「……迂闊に触ったら凍り付くわよ」
レナの言葉を聞いてゴウライは雪月花に手を近づけると、確かに冷気を感じ取った。どうやら大太刀のように変化したと思われたが、刃に氷が纏った事でより大きな刃に変化したように見えただけらしい。それでも聖剣に匹敵する程の魔力を放ち、風と水の精霊の力を吸収したかのように雪月花は「進化」を果たした。
進化した雪月花を手にしたシズネはリバイアサンを従えるアマネに視線を向け、彼女は今ならば自分の限界を超えた一撃が繰り出せそうな自信があった。雪月花を手にしたシズネは躊躇なく潜水船の甲板から海面に飛び込むと、空中で雪月花を振り下ろす。
「氷斬!!」
「うわっ!?」
「しっかり掴まりなさい!!」
シズネが攻撃を繰り出した瞬間、彼女が刃を振り下ろした方角に向けて冷気の塊が放たれた。三日月状の冷気の塊はリバイアサンに目掛けて突っ込み、移動の際に海面を凍り付かせながらリバイアサンに迫る。
「シャギャアッ!?」
「うわっ!?よ、避けろ!!」
咄嗟にアマネはリバイアサンに躱すように指示を出すと、リバイアサンは迫りくる冷気の塊を回避する事に成功した。しかし、冷気の塊が通過した海面は凍り付き、危うくリバイアサンも氷結させられる所だった。
「シズネ!!大丈夫!?」
「ええ、平気よ」
甲板からレナはシズネの様子を伺うと、彼女は自分が先ほど凍らせた海面に立っていた。凍り付いた海面はどうやら人が乗っても大丈夫らしく、それどころか彼女は足元に雪月花を伸ばしてアイススケートの靴のように変化を行う。
「これならいけるわね」
「シズネ!?」
「貴方達の出番はないわ!!」
アイススケートのようにシズネは海面を凍り付かせながら移動を開始すると、単独でリバイアサンに直行した。その無謀とも思えるシズネの行動にレナ達は驚くが、今の彼女は竜種が相手でも勝てる自信はあった。
精霊を味方にしたシズネは移動の際中も水の聖痕を利用して雪月花に魔力を送り込み、第二撃を放つ準備を行う。先ほどは縦に攻撃をしたが、今度は彼女は横向きに刃を振り払う。
「喰らいなさい!!」
「くっ……させるか!!」
再び自分達に攻撃を仕掛けてきたシズネに対してアマネは宝玉の力を使い、波を荒立たせて津波を発生させる。これによってシズネの放った「氷斬」という冷気の斬撃は津波に阻まれてしまう。しかし、同時に津波も一瞬で凍り付く。
「津波を凍らせたっ!?」
「す、凄い!!あんな事、一流の魔術師でもできませんよ!!」
「これがあの魔剣の本来の力よ。それを使いこなすシズネも大したものね」
『おおっ、格好いいぞ!!だが、一人で戦うのは許さん!!』
「え、ゴウライさん!?」
ゴウライはシズネが凍り付かせた海面に飛び込み、彼女の後を追う。それを見ていたレナは慌てて追いかけようとしたが、それを引き留めたのはマリアだった。
「シズネの元に行きたいのなら私が送ってあげるわ」
「送るって……」
「これを使うのよ」
マリアは神器ウィングを取り出し、この神器は元々は彼女の姉であるキラウが所持していた神器だが、彼女を捕縛した際に回収している。神器を装着したマリアは背中から光の羽根を生み出すと、レナの身体を掴んで空中を移動する。
「行くわよ」
「うわわっ!?」
「ま、待ってください!!私も一緒に……」
空を飛んだマリアにレナとジャンヌはしっかりとしがみつき、リバイアサンに目掛けて移動を行う。一方でシズネは凍り付いた津波を迂回してリバイアサンに向かい、その後にゴウライは後に続く。
誰もが竜種であるリバイアサンに恐れを為さずに向かい、そんな様子を見ていたアマネは非常に焦った様子を浮かべる。これまでに対峙した敵はリバイアサンを目にしただけで怖気づいたのだが、レナ達は全くと言っていいほどに恐れを抱かない。
「お、お前等!!リバイアサンが怖くないのか!?」
『ふははっ!!怖くないわけがない!!だが、それ以上にわくわくしているのだ!!』
「ふん、そんなウミヘビに怯えるわけがないでしょう!!」
津波を迂回して遂にシズネとゴウライはリバイアサンに迫ると、アマネは危険を察知してリバイアサンに吐息を吐かせようとした。
「リバイアサン!!あいつらをまとめて吹き飛ばせ!!」
「アガァアアアッ……!!」
顎が外れかねない勢いでリバイアサンは口元を開くと、それを確認したレナはマリアに掴まりながらも片手を構えた。空を飛ぶ事に夢中なマリアよりも自分が魔法を放つ事でリバイアサンの注意を反らすために彼は魔法を放つ。
「あら……これは予想外ね」
「シズネさんの魔剣が……形を変えた!?」
『おおっ……!!』
「凄い魔力だ……」
シズネの手に握り締められた雪月花の刃が変化し、大太刀のように刀身が長くなった。その様子を見ていたレナ達は驚くが、この時にレナはいち早くに刃を見て異変に気付いた。
「いや、これ刃の形が変わったんじゃない。氷を纏って大きくなったように見えるだけだ」
「こ、氷!?これが!?」
『うむ、確かにひんやりとするな!!』
「……迂闊に触ったら凍り付くわよ」
レナの言葉を聞いてゴウライは雪月花に手を近づけると、確かに冷気を感じ取った。どうやら大太刀のように変化したと思われたが、刃に氷が纏った事でより大きな刃に変化したように見えただけらしい。それでも聖剣に匹敵する程の魔力を放ち、風と水の精霊の力を吸収したかのように雪月花は「進化」を果たした。
進化した雪月花を手にしたシズネはリバイアサンを従えるアマネに視線を向け、彼女は今ならば自分の限界を超えた一撃が繰り出せそうな自信があった。雪月花を手にしたシズネは躊躇なく潜水船の甲板から海面に飛び込むと、空中で雪月花を振り下ろす。
「氷斬!!」
「うわっ!?」
「しっかり掴まりなさい!!」
シズネが攻撃を繰り出した瞬間、彼女が刃を振り下ろした方角に向けて冷気の塊が放たれた。三日月状の冷気の塊はリバイアサンに目掛けて突っ込み、移動の際に海面を凍り付かせながらリバイアサンに迫る。
「シャギャアッ!?」
「うわっ!?よ、避けろ!!」
咄嗟にアマネはリバイアサンに躱すように指示を出すと、リバイアサンは迫りくる冷気の塊を回避する事に成功した。しかし、冷気の塊が通過した海面は凍り付き、危うくリバイアサンも氷結させられる所だった。
「シズネ!!大丈夫!?」
「ええ、平気よ」
甲板からレナはシズネの様子を伺うと、彼女は自分が先ほど凍らせた海面に立っていた。凍り付いた海面はどうやら人が乗っても大丈夫らしく、それどころか彼女は足元に雪月花を伸ばしてアイススケートの靴のように変化を行う。
「これならいけるわね」
「シズネ!?」
「貴方達の出番はないわ!!」
アイススケートのようにシズネは海面を凍り付かせながら移動を開始すると、単独でリバイアサンに直行した。その無謀とも思えるシズネの行動にレナ達は驚くが、今の彼女は竜種が相手でも勝てる自信はあった。
精霊を味方にしたシズネは移動の際中も水の聖痕を利用して雪月花に魔力を送り込み、第二撃を放つ準備を行う。先ほどは縦に攻撃をしたが、今度は彼女は横向きに刃を振り払う。
「喰らいなさい!!」
「くっ……させるか!!」
再び自分達に攻撃を仕掛けてきたシズネに対してアマネは宝玉の力を使い、波を荒立たせて津波を発生させる。これによってシズネの放った「氷斬」という冷気の斬撃は津波に阻まれてしまう。しかし、同時に津波も一瞬で凍り付く。
「津波を凍らせたっ!?」
「す、凄い!!あんな事、一流の魔術師でもできませんよ!!」
「これがあの魔剣の本来の力よ。それを使いこなすシズネも大したものね」
『おおっ、格好いいぞ!!だが、一人で戦うのは許さん!!』
「え、ゴウライさん!?」
ゴウライはシズネが凍り付かせた海面に飛び込み、彼女の後を追う。それを見ていたレナは慌てて追いかけようとしたが、それを引き留めたのはマリアだった。
「シズネの元に行きたいのなら私が送ってあげるわ」
「送るって……」
「これを使うのよ」
マリアは神器ウィングを取り出し、この神器は元々は彼女の姉であるキラウが所持していた神器だが、彼女を捕縛した際に回収している。神器を装着したマリアは背中から光の羽根を生み出すと、レナの身体を掴んで空中を移動する。
「行くわよ」
「うわわっ!?」
「ま、待ってください!!私も一緒に……」
空を飛んだマリアにレナとジャンヌはしっかりとしがみつき、リバイアサンに目掛けて移動を行う。一方でシズネは凍り付いた津波を迂回してリバイアサンに向かい、その後にゴウライは後に続く。
誰もが竜種であるリバイアサンに恐れを為さずに向かい、そんな様子を見ていたアマネは非常に焦った様子を浮かべる。これまでに対峙した敵はリバイアサンを目にしただけで怖気づいたのだが、レナ達は全くと言っていいほどに恐れを抱かない。
「お、お前等!!リバイアサンが怖くないのか!?」
『ふははっ!!怖くないわけがない!!だが、それ以上にわくわくしているのだ!!』
「ふん、そんなウミヘビに怯えるわけがないでしょう!!」
津波を迂回して遂にシズネとゴウライはリバイアサンに迫ると、アマネは危険を察知してリバイアサンに吐息を吐かせようとした。
「リバイアサン!!あいつらをまとめて吹き飛ばせ!!」
「アガァアアアッ……!!」
顎が外れかねない勢いでリバイアサンは口元を開くと、それを確認したレナはマリアに掴まりながらも片手を構えた。空を飛ぶ事に夢中なマリアよりも自分が魔法を放つ事でリバイアサンの注意を反らすために彼は魔法を放つ。
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