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真・最終章 七魔将編
魚人族の悪あがき
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「ありがとうございます。もう十分です」
「そうですか……では、我々はこれで失礼いたします」
「もう行くの?」
「これから逃げた魚人族を捕まえないといけないんですよ~今までは宝玉のせいで手を出せなかったんですけど、もう宝玉を取り戻したからあいつら怖くないですし~」
「その話し方、ちょっとイラっとするわね……」
「まあまあ……」
リュウスイの口調にシズネは眉をしかめるが、これから人魚族は魚人族を捕まえるために海に潜るらしい。彼等の同行は常に監視していたが、これまで人魚族が魚人族に手を出せなかったのは宝玉のせいだと判明する。
宝玉が敵の手にあった時は如何に人魚族と言えども勝ち目はなく、彼女達が得意とする精霊魔法を封じられてしまう。だからこそ宝玉を取り戻した以上はもう人魚族が魚人族に後れを取る事はあり得ない。
「コトミン様、シズネ様、今度改めて挨拶に来ます。では失礼し――」
スイレンが二人に頭を下げて聖剣リヴァイアサンを持ち返ろうとした時、唐突に潜水船が激しく揺れ動く。何事が起きたのかとレナ達は驚くと、あちこちから水飛沫を舞い上げながら大量の魚人が姿を現わす。
『ギョギョギョッ!!』
「魚人族!?まだこんなに残っていたの!?」
『襲撃か!!』
「いけません!!早く聖剣を……きゃあっ!?」
「スイレンちゃん!?」
魚人族が潜水船に乗り込むと、スイレンは咄嗟に聖剣リヴァイアサンを守ろうと抱きしめる。しかし、そんな彼女の背後から近づく影が存在し、それは海底王国で置いてけぼりにされたはずの先王だった。先王は折れた鮫の牙を握りしめてスイレンの首元に近付ける。
「動くな!!動けばこの女の命はないぞ!?」
「くっ!?離しなさい!!」
「大人しくしろ、でなければ殺すぞ!!」
「ちっ……まだ生きてたか」
「しぶとい魚類」
先王はスイレンを人質にして取り押さえると、レナ達は仕方なく武器から手を離す。先王は傷だらけだったが彼は聖剣リヴァイアサンに視線を向けて笑みを浮かべる。
「まさか再びこれを拝める日が来るとはな。さあ、それを渡して貰おうか」
「愚か者が……お前如きにこの聖剣は扱えません!!」
「そんな事は百も承知だ。だが、我が娘ならばどうかな?」
「ち、父上……もう諦めましょう」
先王は振り返るとそこにはタルコとイルコに両腕を掴まれたアマネが立っていた。どうやらどさくさに紛れてタルコとイルコも抜け出したらしく、二人はアマネを連れて先王の元へ移動させた。しかし、先ほどと違ってアマネの様子がおかしい。
アマネは先王の前に連れられるとスイレンは彼女を見て悲し気な表情を浮かべ、一方でリュウスイや他の人魚族も心配そうに顔を向ける。アマネは人魚族からすれば宝玉を奪い取った裏切り者のはずだが、彼女達はアマネを責める様子はない。
「ミズカ!!貴女は騙されているのです!!」
「ミズカ?誰の事だ?」
「貴女の本当の名前です!!貴女の名前はミズカ、私とリュウスイの妹です!!」
「妹!?」
「という事はスイレンさんとリュウスイさんは……姉妹?」
「ミズカちゃん、思い出して……私達は姉妹だった事を」
リュウスイは真面目な表情を浮かべてミズカに語り掛け、二人の言葉にアマネは戸惑う。しかし、そんな彼女に先王は怒鳴りつけた。
「アマネ!!惑わされるな!!お前は儂のたった一人の娘、こいつらの妹などではない!!」
「で、ですが父上……」
「この儂を信じられぬというのか!?誰のお陰でお前は今日まで生き延びられた!!誰がお前を王にしたと思っている!?」
「ううっ……」
「ぎょ、魚人王様……」
「どうか落ち着いて下さい……」
父親と信じていた相手に怒鳴りつけられてアマネは涙目を浮かべ、この時に彼女を拘束していたタルコとイルコも困った表情を浮かべた。どうやらアマネは記憶を失っているらしく、スイレンとリュウスイの妹である事を忘れていたらしい。
実の姉の言葉を聞いてもアマネは混乱し、彼女にとっては先王の事を本当の父親だと思い込んでいた。しかし、先王の態度から判断するにどうやら彼はアマネを利用しているに過ぎない。それを察したコトミンは彼女が身に付けている尻尾に視線を向けた。
「アマネ、貴女の正体を今から暴く」
「コトミン?」
「いったい何を言って……」
「ていっ!!」
コトミンは駆け出すとアマネが装着している鮫の尻尾を掴み、そのまま力尽くで引っ張る。するとアマネの身体から鮫の尻尾が引き剥がされ、彼女は驚いた様子で振り返る。
「あっ!?な、何をする!?」
「……これが貴女の正体。この尻尾は只の偽物、貴女は魚人族じゃない」
「なっ!?アマネ様の尻尾が……」
「偽物、だと!?」
「こ、小娘!!何て事を……違う、騙されるな皆!!アマネは正真正銘、儂の娘で……」
魚人族はアマネの尻尾が取れた事に驚きを隠せず、今の彼女は何処からどう見ても人魚族の少女にしか見えなかった。往生際が悪い先王は誤魔化そうとするが、尻尾を引き剥がされたアマネを見て誰もが彼女が魚人族とは思えない。
※騙された人たち
ゴウライ『魚人族じゃなかったのか!?』
ジャンヌ「魚人族ではなかったのですね……」
リンダ「魚人族だと思っていました……」
天然組は騙されていました。
「そうですか……では、我々はこれで失礼いたします」
「もう行くの?」
「これから逃げた魚人族を捕まえないといけないんですよ~今までは宝玉のせいで手を出せなかったんですけど、もう宝玉を取り戻したからあいつら怖くないですし~」
「その話し方、ちょっとイラっとするわね……」
「まあまあ……」
リュウスイの口調にシズネは眉をしかめるが、これから人魚族は魚人族を捕まえるために海に潜るらしい。彼等の同行は常に監視していたが、これまで人魚族が魚人族に手を出せなかったのは宝玉のせいだと判明する。
宝玉が敵の手にあった時は如何に人魚族と言えども勝ち目はなく、彼女達が得意とする精霊魔法を封じられてしまう。だからこそ宝玉を取り戻した以上はもう人魚族が魚人族に後れを取る事はあり得ない。
「コトミン様、シズネ様、今度改めて挨拶に来ます。では失礼し――」
スイレンが二人に頭を下げて聖剣リヴァイアサンを持ち返ろうとした時、唐突に潜水船が激しく揺れ動く。何事が起きたのかとレナ達は驚くと、あちこちから水飛沫を舞い上げながら大量の魚人が姿を現わす。
『ギョギョギョッ!!』
「魚人族!?まだこんなに残っていたの!?」
『襲撃か!!』
「いけません!!早く聖剣を……きゃあっ!?」
「スイレンちゃん!?」
魚人族が潜水船に乗り込むと、スイレンは咄嗟に聖剣リヴァイアサンを守ろうと抱きしめる。しかし、そんな彼女の背後から近づく影が存在し、それは海底王国で置いてけぼりにされたはずの先王だった。先王は折れた鮫の牙を握りしめてスイレンの首元に近付ける。
「動くな!!動けばこの女の命はないぞ!?」
「くっ!?離しなさい!!」
「大人しくしろ、でなければ殺すぞ!!」
「ちっ……まだ生きてたか」
「しぶとい魚類」
先王はスイレンを人質にして取り押さえると、レナ達は仕方なく武器から手を離す。先王は傷だらけだったが彼は聖剣リヴァイアサンに視線を向けて笑みを浮かべる。
「まさか再びこれを拝める日が来るとはな。さあ、それを渡して貰おうか」
「愚か者が……お前如きにこの聖剣は扱えません!!」
「そんな事は百も承知だ。だが、我が娘ならばどうかな?」
「ち、父上……もう諦めましょう」
先王は振り返るとそこにはタルコとイルコに両腕を掴まれたアマネが立っていた。どうやらどさくさに紛れてタルコとイルコも抜け出したらしく、二人はアマネを連れて先王の元へ移動させた。しかし、先ほどと違ってアマネの様子がおかしい。
アマネは先王の前に連れられるとスイレンは彼女を見て悲し気な表情を浮かべ、一方でリュウスイや他の人魚族も心配そうに顔を向ける。アマネは人魚族からすれば宝玉を奪い取った裏切り者のはずだが、彼女達はアマネを責める様子はない。
「ミズカ!!貴女は騙されているのです!!」
「ミズカ?誰の事だ?」
「貴女の本当の名前です!!貴女の名前はミズカ、私とリュウスイの妹です!!」
「妹!?」
「という事はスイレンさんとリュウスイさんは……姉妹?」
「ミズカちゃん、思い出して……私達は姉妹だった事を」
リュウスイは真面目な表情を浮かべてミズカに語り掛け、二人の言葉にアマネは戸惑う。しかし、そんな彼女に先王は怒鳴りつけた。
「アマネ!!惑わされるな!!お前は儂のたった一人の娘、こいつらの妹などではない!!」
「で、ですが父上……」
「この儂を信じられぬというのか!?誰のお陰でお前は今日まで生き延びられた!!誰がお前を王にしたと思っている!?」
「ううっ……」
「ぎょ、魚人王様……」
「どうか落ち着いて下さい……」
父親と信じていた相手に怒鳴りつけられてアマネは涙目を浮かべ、この時に彼女を拘束していたタルコとイルコも困った表情を浮かべた。どうやらアマネは記憶を失っているらしく、スイレンとリュウスイの妹である事を忘れていたらしい。
実の姉の言葉を聞いてもアマネは混乱し、彼女にとっては先王の事を本当の父親だと思い込んでいた。しかし、先王の態度から判断するにどうやら彼はアマネを利用しているに過ぎない。それを察したコトミンは彼女が身に付けている尻尾に視線を向けた。
「アマネ、貴女の正体を今から暴く」
「コトミン?」
「いったい何を言って……」
「ていっ!!」
コトミンは駆け出すとアマネが装着している鮫の尻尾を掴み、そのまま力尽くで引っ張る。するとアマネの身体から鮫の尻尾が引き剥がされ、彼女は驚いた様子で振り返る。
「あっ!?な、何をする!?」
「……これが貴女の正体。この尻尾は只の偽物、貴女は魚人族じゃない」
「なっ!?アマネ様の尻尾が……」
「偽物、だと!?」
「こ、小娘!!何て事を……違う、騙されるな皆!!アマネは正真正銘、儂の娘で……」
魚人族はアマネの尻尾が取れた事に驚きを隠せず、今の彼女は何処からどう見ても人魚族の少女にしか見えなかった。往生際が悪い先王は誤魔化そうとするが、尻尾を引き剥がされたアマネを見て誰もが彼女が魚人族とは思えない。
※騙された人たち
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リンダ「魚人族だと思っていました……」
天然組は騙されていました。
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