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真・最終章 七魔将編
勇者の訓練場へ
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――ホネミンが見つけた勇者の訓練場に聖剣と聖痕の所有者同士が向かい、そこで聖剣の扱い方を練習する事になった。現時点ではハルナ以外の聖痕の所有者は集まっており、付き添い役として何名か同行する事になった。
「レナさんも一緒に来てもらいますよ。この人達をまとめる事ができるのはレナさんだけですから」
『ふははっ!!皆で修行するのは久しぶりだな!!』
「……まあ、世界のためだから我慢してあげるわ」
「ふんっ……私に聖剣など必要ないがな」
「貴方達、少しは仲よくしなさい。あまりふざけていると吹き飛ばすわよ?」
「う~ん……頭が痛くなってきた」
ゴウライ、シズネ、ホムラは一触即発の雰囲気を醸し出し、一応は闘技祭を通してシズネはゴウライに対する復讐心は薄れたはずだが、やはり彼女が父親を死なせてしまった相手という事で未だに完全な和解はしていない。ホムラの場合はそもそも他人との協調性がないに等しく、聖剣を使って戦う事も完全には納得していない。
「レナ様、女王陛下の命令でレーヴァテインをお持ちしましたが、本当に彼女に渡すのですか?」
「聖痕の所有者じゃないと聖剣の力は完全に引き出せないからね」
「しかし、聖剣を仮にも他国の将軍に貸し出すのは……」
「世界の危機なんだから我慢するしかないよ。どうせ用事が終わったら返して貰えばいいし……」
「……分かりました」
聖痕の所有者にして聖剣エクスカリバーの使い手であるレミアは王都で保管されていたレーヴァテインを運び出し、ここからは彼女も共に同行する。そして最後の聖痕の所有者はダインは震える手でクリムゾンを手にしていた。
「な、何で僕まで……」
「ダインは闇の聖痕の持ち主なんだから当たり前でしょ」
「でも、僕は剣なんてからっきしだぞ!?」
「確かにあんたは昔から剣だけはてんで駄目だったね……」
闇の聖痕の持ち主であるダインはバルから身を守るための護身術を叩き込まれたが、彼は剣を扱う才能は全くと言っていいほどになかった。ダインは生粋の魔術師なのでそもそも剣で戦う事自体が慣れていない。
ダインの所有する聖剣クリムゾンは元々は炎龍を封印のために使用されていた聖剣であるため、炎龍との戦闘では一番役立つ可能性が高い。そのためにダインはどうしても連れていかなければならず、彼に聖剣クリムゾンの力を引きだしてもらわなければならない。
「ダイン、悪いけど頑張ってね。俺もできるだけ協力するから……」
「ううっ……こ、こんなの僕に使えるわけないよ。そ、そうだ!!なら僕がレナに聖痕を譲渡すれば……」
「それは無理よ。本来、聖痕の譲渡は所有者に危険を及ぼす。しかもレナの場合は闇属性の適性が高いとはいえないから失敗したら二人とも死んでしまうわ」
「えっ!?そうだったの!?」
かつてレナは祖母であるハヅキから聖痕を譲渡されたが、あの時の行為も実はかなり危険だったらしく、実際にレナは聖痕を受け取った直後はまともに魔法が扱えない程に肉体に不調が発生した。マリアによれば聖痕を譲渡した人間は高い確率で死亡するらしく、仮にダインが他の人間に闇の聖痕を渡せば彼の命も危ない。
「ダイン、覚悟を決めなさい。貴方が頑張らなければ世界が滅びるのよ」
「わ、分かったよ!!やればいいんだろ、やれば!?」
「マリア様、私も同行させていただきます。必要な時を迎えればクサナギを貴女様に……」
「ええ、そうして頂戴」
「無論、俺も共に参ります」
マリアは付き添い役として六聖将のツバサと側近のカゲマルを同行させ、これでハルナ以外の面子は集まった。レナはハルナを探すためにアイリスに相談したが、彼女によるとハルナは既に聖剣を扱うための訓練を開始しているらしい。
『アイリス、本当にハルナは探さなくていいの?』
『大丈夫ですよ。そもそも彼女、他人に技を教えてもらう性格じゃありませんからね。まあ、地力で聖剣の力を使いこなせるようになるまで頑張るでしょう』
『心配だな……』
消えたハルナは放置する事にしてレナは聖剣と聖痕の所有者と共に行動を開始する。ちなみにティナやコトミンやゴンゾウも同行し、この時にミナやジャンヌも一緒に同行する事を申し出た。
「もう街が七魔将に襲われる事はないんだよね?だったら僕達も行きたいな~」
「微力ながら私も共に行かせてください」
「俺と師匠は残るぜ。七魔将の配下の残党が残っていないか調べておく」
『あのカノンという女みたいに裏切り者がいないか取り締まる必要がある』
「冒険都市の事は我々にお任せください」
シュン、ハヤテ、ロウガの三人は冒険都市に残り、七魔将の警戒を行う。アイリスの読みでは七魔将ラストは自ら動く事はないが、それでも念のために七魔将の配下の残党の捜索を行うらしい。アルドラの配下の中にはカノンの様に操られずに彼女に付き従っていた者もいた可能性があるため、見張り役はどうしても必要だった。
最後に時の聖痕を持つミレトに関してはレナは連れて行くべきか考えたが、彼の前で不用意にアイリスと交信を行うと不調を引き起こす。そのためにミレトには冒険都市に残って貰うしかなかった。
「レナさんも一緒に来てもらいますよ。この人達をまとめる事ができるのはレナさんだけですから」
『ふははっ!!皆で修行するのは久しぶりだな!!』
「……まあ、世界のためだから我慢してあげるわ」
「ふんっ……私に聖剣など必要ないがな」
「貴方達、少しは仲よくしなさい。あまりふざけていると吹き飛ばすわよ?」
「う~ん……頭が痛くなってきた」
ゴウライ、シズネ、ホムラは一触即発の雰囲気を醸し出し、一応は闘技祭を通してシズネはゴウライに対する復讐心は薄れたはずだが、やはり彼女が父親を死なせてしまった相手という事で未だに完全な和解はしていない。ホムラの場合はそもそも他人との協調性がないに等しく、聖剣を使って戦う事も完全には納得していない。
「レナ様、女王陛下の命令でレーヴァテインをお持ちしましたが、本当に彼女に渡すのですか?」
「聖痕の所有者じゃないと聖剣の力は完全に引き出せないからね」
「しかし、聖剣を仮にも他国の将軍に貸し出すのは……」
「世界の危機なんだから我慢するしかないよ。どうせ用事が終わったら返して貰えばいいし……」
「……分かりました」
聖痕の所有者にして聖剣エクスカリバーの使い手であるレミアは王都で保管されていたレーヴァテインを運び出し、ここからは彼女も共に同行する。そして最後の聖痕の所有者はダインは震える手でクリムゾンを手にしていた。
「な、何で僕まで……」
「ダインは闇の聖痕の持ち主なんだから当たり前でしょ」
「でも、僕は剣なんてからっきしだぞ!?」
「確かにあんたは昔から剣だけはてんで駄目だったね……」
闇の聖痕の持ち主であるダインはバルから身を守るための護身術を叩き込まれたが、彼は剣を扱う才能は全くと言っていいほどになかった。ダインは生粋の魔術師なのでそもそも剣で戦う事自体が慣れていない。
ダインの所有する聖剣クリムゾンは元々は炎龍を封印のために使用されていた聖剣であるため、炎龍との戦闘では一番役立つ可能性が高い。そのためにダインはどうしても連れていかなければならず、彼に聖剣クリムゾンの力を引きだしてもらわなければならない。
「ダイン、悪いけど頑張ってね。俺もできるだけ協力するから……」
「ううっ……こ、こんなの僕に使えるわけないよ。そ、そうだ!!なら僕がレナに聖痕を譲渡すれば……」
「それは無理よ。本来、聖痕の譲渡は所有者に危険を及ぼす。しかもレナの場合は闇属性の適性が高いとはいえないから失敗したら二人とも死んでしまうわ」
「えっ!?そうだったの!?」
かつてレナは祖母であるハヅキから聖痕を譲渡されたが、あの時の行為も実はかなり危険だったらしく、実際にレナは聖痕を受け取った直後はまともに魔法が扱えない程に肉体に不調が発生した。マリアによれば聖痕を譲渡した人間は高い確率で死亡するらしく、仮にダインが他の人間に闇の聖痕を渡せば彼の命も危ない。
「ダイン、覚悟を決めなさい。貴方が頑張らなければ世界が滅びるのよ」
「わ、分かったよ!!やればいいんだろ、やれば!?」
「マリア様、私も同行させていただきます。必要な時を迎えればクサナギを貴女様に……」
「ええ、そうして頂戴」
「無論、俺も共に参ります」
マリアは付き添い役として六聖将のツバサと側近のカゲマルを同行させ、これでハルナ以外の面子は集まった。レナはハルナを探すためにアイリスに相談したが、彼女によるとハルナは既に聖剣を扱うための訓練を開始しているらしい。
『アイリス、本当にハルナは探さなくていいの?』
『大丈夫ですよ。そもそも彼女、他人に技を教えてもらう性格じゃありませんからね。まあ、地力で聖剣の力を使いこなせるようになるまで頑張るでしょう』
『心配だな……』
消えたハルナは放置する事にしてレナは聖剣と聖痕の所有者と共に行動を開始する。ちなみにティナやコトミンやゴンゾウも同行し、この時にミナやジャンヌも一緒に同行する事を申し出た。
「もう街が七魔将に襲われる事はないんだよね?だったら僕達も行きたいな~」
「微力ながら私も共に行かせてください」
「俺と師匠は残るぜ。七魔将の配下の残党が残っていないか調べておく」
『あのカノンという女みたいに裏切り者がいないか取り締まる必要がある』
「冒険都市の事は我々にお任せください」
シュン、ハヤテ、ロウガの三人は冒険都市に残り、七魔将の警戒を行う。アイリスの読みでは七魔将ラストは自ら動く事はないが、それでも念のために七魔将の配下の残党の捜索を行うらしい。アルドラの配下の中にはカノンの様に操られずに彼女に付き従っていた者もいた可能性があるため、見張り役はどうしても必要だった。
最後に時の聖痕を持つミレトに関してはレナは連れて行くべきか考えたが、彼の前で不用意にアイリスと交信を行うと不調を引き起こす。そのためにミレトには冒険都市に残って貰うしかなかった。
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