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蛇足編
最強姉妹
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「何だ!?」
「この風はっ……まさか!?」
「ちょっ、なんかやばい魔力をびんびん感じるんですけど!!」
「クゥ~ンッ……(怯え)」
「ぷるるるっ……(←震える)」
突風が通り過ぎるとレナは即座に後ろへ大きく飛び移り、アイラは驚いた様子で風が放たれた方向へ振り返る。そこには杖を構えた少女が立っており、それを見たレナは一目で正体を見抜く。
「おば……いや、マリアさん」
「あら、私の事を知っているの?」
「マリア!!来てくれたのね!!」
攻撃を仕掛けてきたのはアイラと同様にまだ年若いマリアである事が判明し、彼女の放った攻撃魔法によって地面は抉れてしまう。この時のマリアはまだ十代半ばのはずだが、その魔法の威力は一流の魔術師にも及ばない。
この状況下でマリアまで現れた事にレナは冷や汗を流し、まだアイラ一人だけならば対処はできた。しかし、マリアも加わるとなると状況は一変してしまう。この時代でもアイラとマリアは将来有望な戦士と魔術師であるため、この二人に同時に戦うとなるとレナも手加減はできない。
(今の魔法、多分だけど風属性の上級魔法だ。この年齢で上級魔法まで扱えるのか……)
大魔導士と呼ばれるマリアはレナの時代では各属性の魔法をほぼ極めており、精霊魔法や広域魔法も扱える。この時代のマリアはどの程度の魔法を扱えるのかは分か阿らないが、今の時点でも脅威と成り得る魔法を扱えるらしい。
「……ここは退くしかないか」
「私達が逃がすと思っているの?」
「その通りよ!!私とマリアが力を合わせればどんな相手でも勝てるわ!!」
妹が駆けつけてきた事でアイラは勇気づけられ、彼女はすぐに落ちていた木刀を拾う。片方だけならばともかく、二人まとめて相手をするとなるとレナも本気を出さざるを得ない。
(半端な魔法は叔母様には通じない。かといって本気で戦うと二人を傷つけるかもしれないし……くそっ、どうしたらいいんだ!?)
レナの合成魔術は本職の魔術師ほどの高い威力の魔法は扱えず、しかも相手がマリアとなると並の魔術師どころではない。適当に目眩ましの魔法で逃げる手段も考えたが、闇夜と風圧を利用した煙幕や光球を付与強化させて閃光を放ったとしてもマリアには通じないかもしれない。
前者の闇属性の黒霧を広範囲に拡散させる煙幕は風の魔法で簡単に吹き飛ばされ、閃光に関しては相手の視界を奪えるので有効的に思われるが、問題なのはマリアが精霊魔法を既に会得していたら風の精霊を通してレナ達の居場所が丸わかりになってしまう。下手に逃げても居場所を知られれば逃げ切れず、考えれば考える程に不利な状況だと思い知らされる。
(くそっ!!どうすればいい?正直に正体を話す……のはまずい気がする)
この世界が本当に過去の世界ならばレナ達が正体を話せば未来に影響を与えるかもしれない。だからこそレナは遺跡に逃げ込んでもう一度先ほどの装置を発動させて未来へ帰るしかないと考えたが、生憎とアイラとマリアは見逃すつもりはない。
「行くわよ姉さん!!」
「ええ、お願い!!」
「っ!?」
木刀を握りしめたアイラはレナの元へ向かい、後ろからマリアが両手に風の魔力を宿した状態で駆けつける。それを見たレナは咄嗟に大剣と剣を両手に構えたが、アイラはレナの元に辿り着く前に上空に跳躍を行う。
「今よ!!」
「喰らいなさい!!」
「うわっ!?」
アイラが飛び上がるとレナはそちらに注意を引かれ、その隙にマリアは両手を交差すると彼女の掌から放たれた風の斬撃が重なり、二つの風の刃が合わさってレナの元へ向かう。アルファベットの「X」の如く放たれた風刃に対してレナはオリハルコンの剣で受け止め、後ろへ大きく後退する。
(この威力……精霊の力も混じっている!?)
攻撃を受けながらレナは風属性の魔力を感じ取り、風の精霊も混じっている事に気が付く。精霊魔法でマリアは自分の魔法を強化し、更には無詠唱で攻撃を行った。この時代から彼女は人間の魔術師を上回る力を持ち合わせていた事を知る。
(流石は叔母様……だけど、これぐらいなら何とかなる!!)
マリアの魔法を受けながらもレナはアイラに視線を向け、彼女は上空へ飛ぶ事でレナの注意を引いた。つまりは囮役であり、彼女自身は攻撃に参加していない。それを利用してレナは両手に力を込めた。
オリハルコンは硬度はアダマンタイトには劣るが、その代わりに魔法耐性は非常に高い。それを利用してレナはマリアの攻撃を受けながらも軌道を反らして跳ね除ける。
「受け流し!!」
「なっ!?」
「えっ!?」
相手の攻撃を受け流す戦技を利用し、正面から受けていた風刃をレナは上空へ向けて軌道を反らす。その結果、空に浮かんでいたアイラの元に風刃が迫り、それを見たマリアは慌てて杖を取り出して魔法を解除させようとした。
「この風はっ……まさか!?」
「ちょっ、なんかやばい魔力をびんびん感じるんですけど!!」
「クゥ~ンッ……(怯え)」
「ぷるるるっ……(←震える)」
突風が通り過ぎるとレナは即座に後ろへ大きく飛び移り、アイラは驚いた様子で風が放たれた方向へ振り返る。そこには杖を構えた少女が立っており、それを見たレナは一目で正体を見抜く。
「おば……いや、マリアさん」
「あら、私の事を知っているの?」
「マリア!!来てくれたのね!!」
攻撃を仕掛けてきたのはアイラと同様にまだ年若いマリアである事が判明し、彼女の放った攻撃魔法によって地面は抉れてしまう。この時のマリアはまだ十代半ばのはずだが、その魔法の威力は一流の魔術師にも及ばない。
この状況下でマリアまで現れた事にレナは冷や汗を流し、まだアイラ一人だけならば対処はできた。しかし、マリアも加わるとなると状況は一変してしまう。この時代でもアイラとマリアは将来有望な戦士と魔術師であるため、この二人に同時に戦うとなるとレナも手加減はできない。
(今の魔法、多分だけど風属性の上級魔法だ。この年齢で上級魔法まで扱えるのか……)
大魔導士と呼ばれるマリアはレナの時代では各属性の魔法をほぼ極めており、精霊魔法や広域魔法も扱える。この時代のマリアはどの程度の魔法を扱えるのかは分か阿らないが、今の時点でも脅威と成り得る魔法を扱えるらしい。
「……ここは退くしかないか」
「私達が逃がすと思っているの?」
「その通りよ!!私とマリアが力を合わせればどんな相手でも勝てるわ!!」
妹が駆けつけてきた事でアイラは勇気づけられ、彼女はすぐに落ちていた木刀を拾う。片方だけならばともかく、二人まとめて相手をするとなるとレナも本気を出さざるを得ない。
(半端な魔法は叔母様には通じない。かといって本気で戦うと二人を傷つけるかもしれないし……くそっ、どうしたらいいんだ!?)
レナの合成魔術は本職の魔術師ほどの高い威力の魔法は扱えず、しかも相手がマリアとなると並の魔術師どころではない。適当に目眩ましの魔法で逃げる手段も考えたが、闇夜と風圧を利用した煙幕や光球を付与強化させて閃光を放ったとしてもマリアには通じないかもしれない。
前者の闇属性の黒霧を広範囲に拡散させる煙幕は風の魔法で簡単に吹き飛ばされ、閃光に関しては相手の視界を奪えるので有効的に思われるが、問題なのはマリアが精霊魔法を既に会得していたら風の精霊を通してレナ達の居場所が丸わかりになってしまう。下手に逃げても居場所を知られれば逃げ切れず、考えれば考える程に不利な状況だと思い知らされる。
(くそっ!!どうすればいい?正直に正体を話す……のはまずい気がする)
この世界が本当に過去の世界ならばレナ達が正体を話せば未来に影響を与えるかもしれない。だからこそレナは遺跡に逃げ込んでもう一度先ほどの装置を発動させて未来へ帰るしかないと考えたが、生憎とアイラとマリアは見逃すつもりはない。
「行くわよ姉さん!!」
「ええ、お願い!!」
「っ!?」
木刀を握りしめたアイラはレナの元へ向かい、後ろからマリアが両手に風の魔力を宿した状態で駆けつける。それを見たレナは咄嗟に大剣と剣を両手に構えたが、アイラはレナの元に辿り着く前に上空に跳躍を行う。
「今よ!!」
「喰らいなさい!!」
「うわっ!?」
アイラが飛び上がるとレナはそちらに注意を引かれ、その隙にマリアは両手を交差すると彼女の掌から放たれた風の斬撃が重なり、二つの風の刃が合わさってレナの元へ向かう。アルファベットの「X」の如く放たれた風刃に対してレナはオリハルコンの剣で受け止め、後ろへ大きく後退する。
(この威力……精霊の力も混じっている!?)
攻撃を受けながらレナは風属性の魔力を感じ取り、風の精霊も混じっている事に気が付く。精霊魔法でマリアは自分の魔法を強化し、更には無詠唱で攻撃を行った。この時代から彼女は人間の魔術師を上回る力を持ち合わせていた事を知る。
(流石は叔母様……だけど、これぐらいなら何とかなる!!)
マリアの魔法を受けながらもレナはアイラに視線を向け、彼女は上空へ飛ぶ事でレナの注意を引いた。つまりは囮役であり、彼女自身は攻撃に参加していない。それを利用してレナは両手に力を込めた。
オリハルコンは硬度はアダマンタイトには劣るが、その代わりに魔法耐性は非常に高い。それを利用してレナはマリアの攻撃を受けながらも軌道を反らして跳ね除ける。
「受け流し!!」
「なっ!?」
「えっ!?」
相手の攻撃を受け流す戦技を利用し、正面から受けていた風刃をレナは上空へ向けて軌道を反らす。その結果、空に浮かんでいたアイラの元に風刃が迫り、それを見たマリアは慌てて杖を取り出して魔法を解除させようとした。
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