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蛇足編
巨人の農園
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「へえ、あそこから通れるのか」
「いいえ、この城壁にはいくつも門が存在するわ。あそこはその一つにしか過ぎないわ」
「シズネちゃん詳しいね~」
「傭兵時代に何度か通ったからよ」
「流石はシズネ。さすシズ」
「どういう意味よそれは……」
「では行きましょうか」
レナ達は門に向かうと改めて門の大きさに驚かされる。巨人族が通り抜ける事も考えられて設計されており、王都の城門よりも巨大な門だった。門を通過するには通行料を支払わなければならず、城壁には巨人族と人間の兵士が配置されていた。
「門を通過する方はこちらで発行している通行許可証を購入してください!!」
「通行許可証か……ちなみに高かったりする」
「大丈夫よ。他の国に入国するよりも安い方よ……それに貴方なら無料で通れるはずよ」
「え?どうして?」
「S級冒険者は特権で他国への通行を無料で許可されるのよ。知らなかったの?」
「あ、すっかり忘れてた」
世界でも10人しかいないと言われるS級冒険者であることをレナは忘れており、彼はS級冒険者の証であるメダルを持っている。そもそもレナは王族なので国内ならば何処に行っても通行料を支払う義務はない。
「すいません、ここを通してください」
「ん?貴方は……レ、レナ王子!?どうしてこちらに!?」
「何だって!?」
「お、王子様!?」
「あれ?俺のことを知ってるんですか?」
レナは兵士に話しかけると正体を見破られ、慌てて兵士達はレナの前に集まって膝を着く。まさか自国の王子が来るなど夢にも思わず、兵士達は緊張した様子で訪問の竜を尋ねた。
「どうして王子様がこちらに……」
「ちょっと巨人国に用があってね。悪いけど通してくれる?」
「え!?いや、それは……」
「護衛の兵士はおられないのですか?」
「護衛なんて必要ないわよ。何があろうと私が守ってみせるわ」
「貴女は……確か闘技祭にも出ていた傭兵の方ですか?」
「……今は妻よ」
シズネは兵士の言葉に恥ずかしそうな表情を浮かべながらレナに抱きつく。レナはそんな彼女に照れくさく思い、兵士達は呆気に取られるが闘技祭でも活躍していた人物がレナの傍にいるのを知って納得してくれた。
「わ、分かりました。何やら事情があるのですね?ではすぐに馬車を用意いたしましょう」
「ああ、それは助かるかも」
「昔と比べたら巨人国の領地は減ったとはいえ、乗り物無しの移動は流石に勘弁ね」
「馬車か~どんなユニコーンさんが引いてくれるんだろう」
「姫様……王国ではユニコーンに馬車を引かせてはいませんよ」
「そうなの!?」
ヨツバ王国の王族であるティナが乗る馬車はユニコーンが引くのは当たり前なのでリンダの言葉に驚き、そんな二人のやり取りを見ていたレナは苦笑いを浮かべた――
――急遽用意してくれた馬車にレナ達は乗り込み、御者はシズネに任せることにした。実は馬車を運転できるのは彼女だけであり、レナもウルが引く狼車なら運転できるが普通の馬車を運転したことはない。コトミンとティナも経験がないのは当たり前だが、意外なことにリンダも普通の馬車に乗ったことはない。
「申し訳ございません。ユニコーンの馬車なら運転に慣れているのですが、他の国の馬車の運転はしたことがないので……」
「気にしないで頂戴。この機会に貴方達も馬車の運転を覚えればいいわ」
「う~ん、やっぱりウルが引いてないと違和感があるな」
「私も~」
「ウルはお留守番だから仕方ない」
「ヒヒンッ(文句あんのか)」
ウル以外の動物が馬車を引くことにレナ達は違和感を抱くが、普通は馬車は馬が引く乗り物である。シズネは慣れた様子で馬車を操作して全員を乗せる。彼女は傭兵時代によく馬を扱っていたらしく、乗馬だけではなく馬車の運転もお手の物だった。
城壁を通過してレナ達は巨人国の領地へ入ると、城壁を抜けた途端にレナ達は驚かされた。城壁を潜り抜ける前は広大な草原が広がっていたが、城壁を越えた途端にレナ達の視界に広大な畑が広がっていた。
「うわっ!?どうなってるのこれ!?」
「こ、これはいったい……」
「驚いたかしら?城壁の内側と外側はまるで別世界でしょう」
「ど、どうなってるの?」
「……あれを見て」
コトミンが何かに気付いて指差すと、そこには巨人族の兵士が畑作業に没頭していた。人間よりも体躯が大きくて筋力に優れているだけはあり、圧倒的な速さで大地を耕す姿にレナ達は呆気に取られた。
「この周辺には魔物は滅多に現れないのよ。だから城壁の守護を任されている兵士達は自分達の食料を確保するために畑仕事を行っているのよ」
「えっ!?では兵士達は自給自足で生活しているのですか?」
「肉や魚などの食料は流石に取れないから送り届けられているわ。それと余った分の野菜や果物は王都に送って売買を行っているらしいわね」
「へえ……この植物の育ち方、栽培の技能を持っている巨人族もいるね」
レナは栽培の技能を持っているので農園を見ただけで栽培の技能持ちの巨人族が混じっていることに気が付く。馬車は農園を通過する際、巨人族の兵士が畑を耕している光景がちらほらと見えた。
「いいえ、この城壁にはいくつも門が存在するわ。あそこはその一つにしか過ぎないわ」
「シズネちゃん詳しいね~」
「傭兵時代に何度か通ったからよ」
「流石はシズネ。さすシズ」
「どういう意味よそれは……」
「では行きましょうか」
レナ達は門に向かうと改めて門の大きさに驚かされる。巨人族が通り抜ける事も考えられて設計されており、王都の城門よりも巨大な門だった。門を通過するには通行料を支払わなければならず、城壁には巨人族と人間の兵士が配置されていた。
「門を通過する方はこちらで発行している通行許可証を購入してください!!」
「通行許可証か……ちなみに高かったりする」
「大丈夫よ。他の国に入国するよりも安い方よ……それに貴方なら無料で通れるはずよ」
「え?どうして?」
「S級冒険者は特権で他国への通行を無料で許可されるのよ。知らなかったの?」
「あ、すっかり忘れてた」
世界でも10人しかいないと言われるS級冒険者であることをレナは忘れており、彼はS級冒険者の証であるメダルを持っている。そもそもレナは王族なので国内ならば何処に行っても通行料を支払う義務はない。
「すいません、ここを通してください」
「ん?貴方は……レ、レナ王子!?どうしてこちらに!?」
「何だって!?」
「お、王子様!?」
「あれ?俺のことを知ってるんですか?」
レナは兵士に話しかけると正体を見破られ、慌てて兵士達はレナの前に集まって膝を着く。まさか自国の王子が来るなど夢にも思わず、兵士達は緊張した様子で訪問の竜を尋ねた。
「どうして王子様がこちらに……」
「ちょっと巨人国に用があってね。悪いけど通してくれる?」
「え!?いや、それは……」
「護衛の兵士はおられないのですか?」
「護衛なんて必要ないわよ。何があろうと私が守ってみせるわ」
「貴女は……確か闘技祭にも出ていた傭兵の方ですか?」
「……今は妻よ」
シズネは兵士の言葉に恥ずかしそうな表情を浮かべながらレナに抱きつく。レナはそんな彼女に照れくさく思い、兵士達は呆気に取られるが闘技祭でも活躍していた人物がレナの傍にいるのを知って納得してくれた。
「わ、分かりました。何やら事情があるのですね?ではすぐに馬車を用意いたしましょう」
「ああ、それは助かるかも」
「昔と比べたら巨人国の領地は減ったとはいえ、乗り物無しの移動は流石に勘弁ね」
「馬車か~どんなユニコーンさんが引いてくれるんだろう」
「姫様……王国ではユニコーンに馬車を引かせてはいませんよ」
「そうなの!?」
ヨツバ王国の王族であるティナが乗る馬車はユニコーンが引くのは当たり前なのでリンダの言葉に驚き、そんな二人のやり取りを見ていたレナは苦笑いを浮かべた――
――急遽用意してくれた馬車にレナ達は乗り込み、御者はシズネに任せることにした。実は馬車を運転できるのは彼女だけであり、レナもウルが引く狼車なら運転できるが普通の馬車を運転したことはない。コトミンとティナも経験がないのは当たり前だが、意外なことにリンダも普通の馬車に乗ったことはない。
「申し訳ございません。ユニコーンの馬車なら運転に慣れているのですが、他の国の馬車の運転はしたことがないので……」
「気にしないで頂戴。この機会に貴方達も馬車の運転を覚えればいいわ」
「う~ん、やっぱりウルが引いてないと違和感があるな」
「私も~」
「ウルはお留守番だから仕方ない」
「ヒヒンッ(文句あんのか)」
ウル以外の動物が馬車を引くことにレナ達は違和感を抱くが、普通は馬車は馬が引く乗り物である。シズネは慣れた様子で馬車を操作して全員を乗せる。彼女は傭兵時代によく馬を扱っていたらしく、乗馬だけではなく馬車の運転もお手の物だった。
城壁を通過してレナ達は巨人国の領地へ入ると、城壁を抜けた途端にレナ達は驚かされた。城壁を潜り抜ける前は広大な草原が広がっていたが、城壁を越えた途端にレナ達の視界に広大な畑が広がっていた。
「うわっ!?どうなってるのこれ!?」
「こ、これはいったい……」
「驚いたかしら?城壁の内側と外側はまるで別世界でしょう」
「ど、どうなってるの?」
「……あれを見て」
コトミンが何かに気付いて指差すと、そこには巨人族の兵士が畑作業に没頭していた。人間よりも体躯が大きくて筋力に優れているだけはあり、圧倒的な速さで大地を耕す姿にレナ達は呆気に取られた。
「この周辺には魔物は滅多に現れないのよ。だから城壁の守護を任されている兵士達は自分達の食料を確保するために畑仕事を行っているのよ」
「えっ!?では兵士達は自給自足で生活しているのですか?」
「肉や魚などの食料は流石に取れないから送り届けられているわ。それと余った分の野菜や果物は王都に送って売買を行っているらしいわね」
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