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蛇足編
積み重ねてきた戦闘経験
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「ふんっ、仲間がいなければ何もできない闇魔導士が大口を叩くじゃないかい?」
「仲間がいなければ役に立たない……それは僕がレナで出会う前の話だ!!」
「何!?」
ダインは影魔法を発動させると自分の身体に影を纏わせ、強制的に身体を動かして突っ込む。自らの肉体を影で操作することで普段ならばできない動作を行い、まるでレナの「縮地」の如くミヤに迫る。
「うおおおっ!!」
「ぐあっ!?」
足の裏から足首、膝、股関節、腹部、胸、肩、肘、腕の順番に身体を回転及び加速させ、勢い良く拳を叩き込む。レナが得意とする「弾撃」を再現しながらミヤに強烈な一撃を叩き込んだ。
(馬鹿なっ!?こんなガキに……)
まるで格闘家の如く動いて攻撃を仕掛けてきたダインにミヤは戸惑うが、ダイン自信も影で無理に身体を酷使したせいで限界が迫っていた。ミヤの憑依術は死体や生物に取り付いて内側から支配して身体を動かすのに対し、ダインの場合は身体に影を纏わせて無理やりに動かしている。だから肉体の負担も大きく、無理やりにレナの動作を再現したせいで身体中が悲鳴をあげた。
(痛い痛い痛い!?死ぬ、マジで死ぬ!?)
表面上は冷静を装いながらもダインは涙を堪える程に激痛を感じており、それでもミヤの前では弱音を吐かない。自分の攻撃で吹き飛んだミヤに大して追撃の手を緩めない。
「シャドウバイト!!」
「ぐっ……舐めるな!!」
自分の影から黒色の狼の頭部を作り出したミヤに目掛けて放つ。このシャドウバイトは古代遺跡から発見した古文書で会得した影魔法であり、黒狼に噛みつかれると闇属性の魔力を流し込まれて普通の人間なら能力が低下する。しかし、相手が闇属性の魔法の使い手ならば通じない。だが、黒狼に噛みつかせて動きを封じることはできるはずだった。
ミヤは迫りくる黒狼に対して咄嗟に杖を床に付くと自分の身体を反転させ、地面を伝って近付いてくる黒狼を回避する。そのまま空中に跳び上がったミヤはダインに目掛けて突っ込む。
「くたばりなっ!!」
「……遅いんだよっ!!」
ダインは空中から迫るミヤに対して黒狼を引き戻して鞭の形へと変化させた。実体化させた影の鞭で空中に浮かんだミヤの足を拘束し、壁に目掛けて突っ込ませる。
「シャドウウィップ!!」
「があっ!?」
「ダ、ダインさん!!」
「よし、押してるよ!!」
「その意気だ!!」
「チュチュッ(やったれ!!)」
冷静に影魔法で相手を拘束して攻撃を仕掛けるダインの姿に他の仲間達は歓声を上げるが、ダインにとってはミヤなど恐れるに値しない。彼はこれまでにレナと共に戦ってきたことで様々な敵と相対してきた。
(こんな奴、ミドルやゴウライと比べたら全然怖くないんだよ!!)
王都でレナが倒した大将軍のミドルや闘技祭で戦ったゴウライと比べればミヤが操る人間など脅威ではなく、完全に敵の動きを見切っていた。ミヤはダインの噂は耳にしていたが予想以上の強さに焦りを抱く。
「このガキ……調子に乗るなっ!!」
「うわっ!?」
本来ならば引き剥がすことができないはずのダインの影をミヤは掴み、自分も影魔法を駆使してダインの影を掴み取る。影魔法の使い手同士の戦いでは実体化させた影は術者の精神力で強弱が決まり、ミヤは自信の肉体に影を纏う。
「死ねぇっ!!」
「舐めんなっ!!そんなちゃちな影魔法で……僕に勝てると思うなよ!?」
「何っ!?」
ミヤが影魔法で造り出した影人形よりも二回りは大きい影人形をダインは作り上げ、彼女の影人形を殴り飛ばす。影人形が殴られた際にミヤも一緒に吹き飛び、壁に激突して白目を剥く。
「がはぁあああっ!?」
「うわっ!?な、何か出たぞ!?」
「まずい!?皆それに触れるなよ!!」
壁にミヤが操っていた人間が叩きつけられた際、口元から黒色の霧を吐き出した。それを見たダインはいち早く正体に気が付き、吐き出されたのはミヤの魂の一部だった。呪術師は自分の魂を利用して敵に憑依するため、男が吐き出した黒霧が他の人間が吸い込むと操られる可能性があった。
黒霧は人の顔の形に変化するとおぞましい声を上げながら無茶苦茶に飛び回る。ミヤは死霊石に自分の魂の一部を封じていたため、遠くにいる本体の彼女の元に戻れずに辺りを飛び回る。それを見てダインは影人形を繰り出して動き回る魂を掴む。
「とっとと消えろぉっ!!」
『いぎゃあああっ!?』
影人形が建物の窓に黒霧を翳すと、太陽の光を浴びた途端に黒霧は消えていく。闇属性の弱点と同じく呪術師の魂は光を当てると消滅し、影人形の手に収まったミヤの魂は消滅した――
――同時刻、バルトロス王国の領地内に存在する隠れ家にてミヤは一人で血反吐を吐き散らす。ダインによって魂の一部が消滅されたことにより、彼女の肉体に大きな負荷が掛かる。
「がはぁっ!?げほっ、げほっ……あ、あの小僧……!!」
憎しみの光を両目に宿しながらミヤは悔しがり、まさか子供の頃に散々に痛めつけたダインに自分の分身がやられるなど夢にも思わなかった。しかし、彼女は口元に笑みを浮かべる。
「仲間がいなければ役に立たない……それは僕がレナで出会う前の話だ!!」
「何!?」
ダインは影魔法を発動させると自分の身体に影を纏わせ、強制的に身体を動かして突っ込む。自らの肉体を影で操作することで普段ならばできない動作を行い、まるでレナの「縮地」の如くミヤに迫る。
「うおおおっ!!」
「ぐあっ!?」
足の裏から足首、膝、股関節、腹部、胸、肩、肘、腕の順番に身体を回転及び加速させ、勢い良く拳を叩き込む。レナが得意とする「弾撃」を再現しながらミヤに強烈な一撃を叩き込んだ。
(馬鹿なっ!?こんなガキに……)
まるで格闘家の如く動いて攻撃を仕掛けてきたダインにミヤは戸惑うが、ダイン自信も影で無理に身体を酷使したせいで限界が迫っていた。ミヤの憑依術は死体や生物に取り付いて内側から支配して身体を動かすのに対し、ダインの場合は身体に影を纏わせて無理やりに動かしている。だから肉体の負担も大きく、無理やりにレナの動作を再現したせいで身体中が悲鳴をあげた。
(痛い痛い痛い!?死ぬ、マジで死ぬ!?)
表面上は冷静を装いながらもダインは涙を堪える程に激痛を感じており、それでもミヤの前では弱音を吐かない。自分の攻撃で吹き飛んだミヤに大して追撃の手を緩めない。
「シャドウバイト!!」
「ぐっ……舐めるな!!」
自分の影から黒色の狼の頭部を作り出したミヤに目掛けて放つ。このシャドウバイトは古代遺跡から発見した古文書で会得した影魔法であり、黒狼に噛みつかれると闇属性の魔力を流し込まれて普通の人間なら能力が低下する。しかし、相手が闇属性の魔法の使い手ならば通じない。だが、黒狼に噛みつかせて動きを封じることはできるはずだった。
ミヤは迫りくる黒狼に対して咄嗟に杖を床に付くと自分の身体を反転させ、地面を伝って近付いてくる黒狼を回避する。そのまま空中に跳び上がったミヤはダインに目掛けて突っ込む。
「くたばりなっ!!」
「……遅いんだよっ!!」
ダインは空中から迫るミヤに対して黒狼を引き戻して鞭の形へと変化させた。実体化させた影の鞭で空中に浮かんだミヤの足を拘束し、壁に目掛けて突っ込ませる。
「シャドウウィップ!!」
「があっ!?」
「ダ、ダインさん!!」
「よし、押してるよ!!」
「その意気だ!!」
「チュチュッ(やったれ!!)」
冷静に影魔法で相手を拘束して攻撃を仕掛けるダインの姿に他の仲間達は歓声を上げるが、ダインにとってはミヤなど恐れるに値しない。彼はこれまでにレナと共に戦ってきたことで様々な敵と相対してきた。
(こんな奴、ミドルやゴウライと比べたら全然怖くないんだよ!!)
王都でレナが倒した大将軍のミドルや闘技祭で戦ったゴウライと比べればミヤが操る人間など脅威ではなく、完全に敵の動きを見切っていた。ミヤはダインの噂は耳にしていたが予想以上の強さに焦りを抱く。
「このガキ……調子に乗るなっ!!」
「うわっ!?」
本来ならば引き剥がすことができないはずのダインの影をミヤは掴み、自分も影魔法を駆使してダインの影を掴み取る。影魔法の使い手同士の戦いでは実体化させた影は術者の精神力で強弱が決まり、ミヤは自信の肉体に影を纏う。
「死ねぇっ!!」
「舐めんなっ!!そんなちゃちな影魔法で……僕に勝てると思うなよ!?」
「何っ!?」
ミヤが影魔法で造り出した影人形よりも二回りは大きい影人形をダインは作り上げ、彼女の影人形を殴り飛ばす。影人形が殴られた際にミヤも一緒に吹き飛び、壁に激突して白目を剥く。
「がはぁあああっ!?」
「うわっ!?な、何か出たぞ!?」
「まずい!?皆それに触れるなよ!!」
壁にミヤが操っていた人間が叩きつけられた際、口元から黒色の霧を吐き出した。それを見たダインはいち早く正体に気が付き、吐き出されたのはミヤの魂の一部だった。呪術師は自分の魂を利用して敵に憑依するため、男が吐き出した黒霧が他の人間が吸い込むと操られる可能性があった。
黒霧は人の顔の形に変化するとおぞましい声を上げながら無茶苦茶に飛び回る。ミヤは死霊石に自分の魂の一部を封じていたため、遠くにいる本体の彼女の元に戻れずに辺りを飛び回る。それを見てダインは影人形を繰り出して動き回る魂を掴む。
「とっとと消えろぉっ!!」
『いぎゃあああっ!?』
影人形が建物の窓に黒霧を翳すと、太陽の光を浴びた途端に黒霧は消えていく。闇属性の弱点と同じく呪術師の魂は光を当てると消滅し、影人形の手に収まったミヤの魂は消滅した――
――同時刻、バルトロス王国の領地内に存在する隠れ家にてミヤは一人で血反吐を吐き散らす。ダインによって魂の一部が消滅されたことにより、彼女の肉体に大きな負荷が掛かる。
「がはぁっ!?げほっ、げほっ……あ、あの小僧……!!」
憎しみの光を両目に宿しながらミヤは悔しがり、まさか子供の頃に散々に痛めつけたダインに自分の分身がやられるなど夢にも思わなかった。しかし、彼女は口元に笑みを浮かべる。
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