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一人旅編
閑話 〈自由〉
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――レノがニノの街を離れた頃、彼が生まれたエルフの里でも異変が起きていた。それは族長である娘のヒカリが唐突に姿を消したのだ。彼女は書置きだけを残し、唐突に里を立ち去る。
ヒカリの書置きには里を去り、もう二度とこの地には戻ってこない事が記されていた。その手紙を読んだ族長はすぐに里中のエルフを呼び出し、彼女を連れてくるように命じた。
「あのおてんば娘め!!今日という今日は許さん、何としても連れ帰してこい!!」
『はっ!!』
族長は里に暮らす戦士達にヒカリの捜索を命じ、彼女と同世代にしてレノを追放に追い込んだ諸悪の根源でもあるタリヤもヒカリの捜索を申し出る。彼はこの数年の間に戦士として認められ、同世代のエルフ達を集めて部隊を築き上げていた。
「族長!!我等もヒカリ様の捜索に参加させて下さい!!」
「……タリヤか、お前達ではヒカリを連れ戻す事は難しいだろう。ヒカリはお前の事を嫌っているからな」
「な、何を言いますか!!私以上にヒカリ様の事を知る者などいません、必ずやヒカリ様を説得して連れて帰りましょう!!」
「族長、我が息子はもう大人の戦士にも負けぬ腕を身に付けています。決して足手まといにはなりますまい」
「ほう、しかし聞いたところによるとヒカリとの組手では一度も勝ったことはないそうだが?」
タリヤの父親であるヤザクは息子をヒカリの捜索隊に加えるようとするが、彼の言葉を聞いて族長は目つきを鋭くさせて質問する。するとタリヤは冷や汗を流しながらも慌てて答える。
「い、いえそれは……あくまでも1年前の話です!!今の私は父上の元で厳しい稽古を積み重ね、もうヒカリ様にも遅れは取りません!!」
「ヒカリは私が直々に剣の稽古を付けている。あの娘もこの1年の間に見違えるほどに剣の腕を上げた。それでもお前は勝てるというのか?」
「うっ……ま、負けませぬ!!我が一族の誇りに誓います!!」
「よく言ったタリヤよ!!それでこそ我が息子だ!!」
族長の身でありながらヒカリの父親のコウは未だに里一番の剣士と敬われ、そのコウから直接指導を受けていたヒカリの剣の腕は彼に次ぐ実力を持っていた。一方でタリヤの方は去年に戦士として認められたが、それでも1年前の時点ではヒカリに手も足も出なかった。
だが、人手が欲しいのは事実であるためにコウは仕方なくタリヤの動向を認めると、彼にもヒカリを探すように促す。ヒカリが消えてからまだ数時間しか経過しておらず、まだ森の外を出ていないはずである。
「今からヒカリを負えば森の外に出る前には追いつけるかもしれん。いいか、多少は手荒な手段を使っても構わん何としてもあの分からず屋を私の元へ連れ戻せ!!」
『はっ!!』
コウの命令に里のエルフの戦士達は即座に行動を開始すると、その中でタリヤだけは笑みを浮かべ、実は彼はヒカリが隠れている場所には心当たりがあった――
――捜索が開始されて早々、タリヤは里からそれほど離れていない場所に存在する洞穴へと辿り着く。この場所は昔、ヒカリの後を尾行した時に見つけた場所であり、タリヤはヒカリが時間があればこの洞穴にヒカリがいるのだと確信を抱く。
(ヒカリの奴め、族長と喧嘩する度にここに引きこもっていたからな。まあ、腹が減るとすぐに外に出てきたが……きっと今回もここに隠れているだけだろう)
ヒカリが残した書置きに関してはタリヤも読んではいるが、彼は本気でヒカリが家出したなどとは思っておらず、この洞穴の中にヒカリが隠れていると判断した。タリヤは昔からヒカリの行動を監視し、彼女を自分の者にしたいと考えていた。
タリヤはヒカリを吐け狙う理由は二つ存在し、まずは里に暮らす同世代のエルフの中でもヒカリは最も美しく育ち、しかも族長の娘だからである。タリヤは行く行くはヒカリを妻として迎え、いずれ自分が族長の座についてこの里を治めるつもりだった。
(邪魔者のレノが消えたらすぐにヒカリは俺の物になると思ったが、あの女め僕を邪険に扱いやがって……だが、今日こそは力ずくでも僕の物にしてやる!!)
レノを追放に追いやった犯人がタリヤである事はヒカリも知っているため、彼女は昔からより一層にタリヤを嫌う。だからこそ昔からタリヤが絡んで来たら彼女は力ずくで追い払ってきたが、それでも諦めない当たりはタリヤも相当に執念深い。
(さあ、この奥に行けばあの変な剣が刺さっているはず……ヒカリめ、また抜けもしない剣を抜こうとしているのか?)
何度かタリヤは一人でこの洞穴に訪れた事があり、洞穴の奥に刺さっている剣の存在は確認している。彼は剣に触れようとすると何故か電流のような物が走って触れる事は出来なかった。だからタリヤはこの剣はヒカリにも抜けないと思い込んでいた。
それとなく、父親にこの洞穴の存在を尋ねてみると、父親の話によると本来はこの洞穴は戦士以外の立ち入りが禁止されている場所らしく、洞穴の奥に存在する剣は「選ばれた戦士」にしか抜けない代物だと里の中では代々語り継がれているという。
これまでに何人ものエルフの戦士がこの洞穴の奥に突き刺さる剣を引き抜こうとした。だが、誰一人として剣を引き抜く事は出来ず、何時しか誰も挑戦しなくなった。若かりし頃のヤザクも挑んだが、最初に抜けなかった時に諦めたらしい。
(さあ、ヒカリはこの奥にいるはず……!?)
洞穴の奥へと進み、タリヤは剣が突き刺さった場所へ辿り着いた。しかし、そこにはあるはずの剣が存在しなかった。
「まさか!?」
タリヤは慌てて剣があった場所に赴くが、そこには剣が抜けた跡しか残っていなかった。タリヤは唖然とした表情を浮かべ、剣がここに存在しないという事はヒカリが剣を抜いてこの場所を立ち去った事になる。
「そ、そんな……!!」
ヒカリはこの里の中では族長に次ぐ剣の達人であり、もしも彼女が本物の剣を手にした状態で里から抜け出そうとしている場合、もう誰にも止める事は出来ない。タリヤは慌てて洞穴を抜け出し、彼女を探そうとした時、ここで天井に亀裂が走った。
「えっ……う、うわああああっ!?」
唐突に天井が崩れると、大量の瓦礫が通路を塞ぎ、タリヤは洞穴の中にとじ込まれてしまう。彼は必死に抜け出そうとしたが、大量の瓦礫によって塞がれ、洞穴から抜け出す事ができなくなった――
――同時刻、背中に剣を抱えたヒカリが森の中を駆け抜け、遂に森の外へと辿り着く。森を抜け出せば追手を撒く手段はいくらでも存在し、彼女は遂に外の世界へと抜け出した。
「やった!!外だ……もう、僕は自由なんだ!!」
ヒカリは嬉しそうに両腕を天に伸ばし、彼女は森の外に広がる風景を見て感動する。彼女はずっと外の世界に出る事を夢見ており、これで気兼ねなく自分の友達を探しに行ける。
「待っててね、レノ!!すぐに見つけてあげるからね!!」
真の戦士にしか引き抜けないと言われてる剣を手に入れたヒカリは外の世界へと飛び出し、後に「光の勇者」と呼ばれる少女はこの日、遂に自由を得た――
※タリヤは数日後に無事に他のエルフに救出されました。洞窟に閉じ込められている間、ガリガリになった状態で助けられています。
ヒカリの書置きには里を去り、もう二度とこの地には戻ってこない事が記されていた。その手紙を読んだ族長はすぐに里中のエルフを呼び出し、彼女を連れてくるように命じた。
「あのおてんば娘め!!今日という今日は許さん、何としても連れ帰してこい!!」
『はっ!!』
族長は里に暮らす戦士達にヒカリの捜索を命じ、彼女と同世代にしてレノを追放に追い込んだ諸悪の根源でもあるタリヤもヒカリの捜索を申し出る。彼はこの数年の間に戦士として認められ、同世代のエルフ達を集めて部隊を築き上げていた。
「族長!!我等もヒカリ様の捜索に参加させて下さい!!」
「……タリヤか、お前達ではヒカリを連れ戻す事は難しいだろう。ヒカリはお前の事を嫌っているからな」
「な、何を言いますか!!私以上にヒカリ様の事を知る者などいません、必ずやヒカリ様を説得して連れて帰りましょう!!」
「族長、我が息子はもう大人の戦士にも負けぬ腕を身に付けています。決して足手まといにはなりますまい」
「ほう、しかし聞いたところによるとヒカリとの組手では一度も勝ったことはないそうだが?」
タリヤの父親であるヤザクは息子をヒカリの捜索隊に加えるようとするが、彼の言葉を聞いて族長は目つきを鋭くさせて質問する。するとタリヤは冷や汗を流しながらも慌てて答える。
「い、いえそれは……あくまでも1年前の話です!!今の私は父上の元で厳しい稽古を積み重ね、もうヒカリ様にも遅れは取りません!!」
「ヒカリは私が直々に剣の稽古を付けている。あの娘もこの1年の間に見違えるほどに剣の腕を上げた。それでもお前は勝てるというのか?」
「うっ……ま、負けませぬ!!我が一族の誇りに誓います!!」
「よく言ったタリヤよ!!それでこそ我が息子だ!!」
族長の身でありながらヒカリの父親のコウは未だに里一番の剣士と敬われ、そのコウから直接指導を受けていたヒカリの剣の腕は彼に次ぐ実力を持っていた。一方でタリヤの方は去年に戦士として認められたが、それでも1年前の時点ではヒカリに手も足も出なかった。
だが、人手が欲しいのは事実であるためにコウは仕方なくタリヤの動向を認めると、彼にもヒカリを探すように促す。ヒカリが消えてからまだ数時間しか経過しておらず、まだ森の外を出ていないはずである。
「今からヒカリを負えば森の外に出る前には追いつけるかもしれん。いいか、多少は手荒な手段を使っても構わん何としてもあの分からず屋を私の元へ連れ戻せ!!」
『はっ!!』
コウの命令に里のエルフの戦士達は即座に行動を開始すると、その中でタリヤだけは笑みを浮かべ、実は彼はヒカリが隠れている場所には心当たりがあった――
――捜索が開始されて早々、タリヤは里からそれほど離れていない場所に存在する洞穴へと辿り着く。この場所は昔、ヒカリの後を尾行した時に見つけた場所であり、タリヤはヒカリが時間があればこの洞穴にヒカリがいるのだと確信を抱く。
(ヒカリの奴め、族長と喧嘩する度にここに引きこもっていたからな。まあ、腹が減るとすぐに外に出てきたが……きっと今回もここに隠れているだけだろう)
ヒカリが残した書置きに関してはタリヤも読んではいるが、彼は本気でヒカリが家出したなどとは思っておらず、この洞穴の中にヒカリが隠れていると判断した。タリヤは昔からヒカリの行動を監視し、彼女を自分の者にしたいと考えていた。
タリヤはヒカリを吐け狙う理由は二つ存在し、まずは里に暮らす同世代のエルフの中でもヒカリは最も美しく育ち、しかも族長の娘だからである。タリヤは行く行くはヒカリを妻として迎え、いずれ自分が族長の座についてこの里を治めるつもりだった。
(邪魔者のレノが消えたらすぐにヒカリは俺の物になると思ったが、あの女め僕を邪険に扱いやがって……だが、今日こそは力ずくでも僕の物にしてやる!!)
レノを追放に追いやった犯人がタリヤである事はヒカリも知っているため、彼女は昔からより一層にタリヤを嫌う。だからこそ昔からタリヤが絡んで来たら彼女は力ずくで追い払ってきたが、それでも諦めない当たりはタリヤも相当に執念深い。
(さあ、この奥に行けばあの変な剣が刺さっているはず……ヒカリめ、また抜けもしない剣を抜こうとしているのか?)
何度かタリヤは一人でこの洞穴に訪れた事があり、洞穴の奥に刺さっている剣の存在は確認している。彼は剣に触れようとすると何故か電流のような物が走って触れる事は出来なかった。だからタリヤはこの剣はヒカリにも抜けないと思い込んでいた。
それとなく、父親にこの洞穴の存在を尋ねてみると、父親の話によると本来はこの洞穴は戦士以外の立ち入りが禁止されている場所らしく、洞穴の奥に存在する剣は「選ばれた戦士」にしか抜けない代物だと里の中では代々語り継がれているという。
これまでに何人ものエルフの戦士がこの洞穴の奥に突き刺さる剣を引き抜こうとした。だが、誰一人として剣を引き抜く事は出来ず、何時しか誰も挑戦しなくなった。若かりし頃のヤザクも挑んだが、最初に抜けなかった時に諦めたらしい。
(さあ、ヒカリはこの奥にいるはず……!?)
洞穴の奥へと進み、タリヤは剣が突き刺さった場所へ辿り着いた。しかし、そこにはあるはずの剣が存在しなかった。
「まさか!?」
タリヤは慌てて剣があった場所に赴くが、そこには剣が抜けた跡しか残っていなかった。タリヤは唖然とした表情を浮かべ、剣がここに存在しないという事はヒカリが剣を抜いてこの場所を立ち去った事になる。
「そ、そんな……!!」
ヒカリはこの里の中では族長に次ぐ剣の達人であり、もしも彼女が本物の剣を手にした状態で里から抜け出そうとしている場合、もう誰にも止める事は出来ない。タリヤは慌てて洞穴を抜け出し、彼女を探そうとした時、ここで天井に亀裂が走った。
「えっ……う、うわああああっ!?」
唐突に天井が崩れると、大量の瓦礫が通路を塞ぎ、タリヤは洞穴の中にとじ込まれてしまう。彼は必死に抜け出そうとしたが、大量の瓦礫によって塞がれ、洞穴から抜け出す事ができなくなった――
――同時刻、背中に剣を抱えたヒカリが森の中を駆け抜け、遂に森の外へと辿り着く。森を抜け出せば追手を撒く手段はいくらでも存在し、彼女は遂に外の世界へと抜け出した。
「やった!!外だ……もう、僕は自由なんだ!!」
ヒカリは嬉しそうに両腕を天に伸ばし、彼女は森の外に広がる風景を見て感動する。彼女はずっと外の世界に出る事を夢見ており、これで気兼ねなく自分の友達を探しに行ける。
「待っててね、レノ!!すぐに見つけてあげるからね!!」
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