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外伝〈転移石を求めて〉
変わり果てた地球……
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「あれ?でもちょっと待って……この風景、よく見るとおかしくない?」
「おかしくないって?」
「多分、ここって東京だよね……ほら、東京タワーがあるよ」
「あ、本当ですね……え?」
ナオの言葉にルノ達は懐かしの東京の景色を確認するが、ある違和感を抱く。3人とも東京へは足が運んだことがあるため、彼等の記憶の中の景色と大きく異なる点が存在した。
「でもこの東京タワー……おかしくない?だって、頂点の部分が壊れてるよね」
「いや、それだけじゃありませんよ。ほら、他の建物を見てください!!まるで廃墟見たいに広がってますよ!!」
「ど、どういう事なの!?」
「おい、どうかしたのか?」
「……何かあったの?」
水晶壁に映し出された東京の景色はまるで災害に見舞われたように廃墟と化した光景が広がっており、ルノ達は動揺する。その3人の反応にデブリとコトネは不思議に思い尋ねるが、ルノ達も東京に何が起きたのか理解できない。
「これは一体どういう事ですか!?どうして東京が……」
「あ、待って!!ここにコントローラーみたいなのがある!!なんかリモコンみたいな形だけど……」
「おおっ、もしかしてそれで他の映像に切り替える事が出来るのかもしれませんね!!」
「りもこん?」
ルノがリモコン型の機器を取り出すと、ボタンを押してみると映像が切り替わり、別視点の東京の景色が表示される。結果として分かった事は東京が廃墟の都市と化してから既に何十年も経過した痕跡が存在し、人間の姿は確認できなかった。
「……これはまさか、私達が居ない間に大地震が起きて東京が崩壊したんでしょうか?」
「そんな!?」
「じゃあ、東京の人達は……」
「いえ、まだ分かりません。東京といっても広いですからね、もしかしたら避難して生き残った人もいるかもしれません。他の地域を探してみましょう」
「何だか大変そうだな」
「……話に入りにくい」
3人が夢中で水晶壁の映像を確認する様子を見てデブリとコトネは会話に入れず、様子を伺う。ルノ達は変わり果てた自分達の世界の姿に困惑する一方、まだ他の人間の生き残りを探す。
しかし、別の地域を映しても廃墟と化した風景は変わる事はなく、人の姿も見当たらない。本当に大災害が起きて東京は滅びてしまったのかと考えた時、有り得ぬ光景が水晶壁に映し出された。
「えっ……な、何だこれ!?」
「嘘だろ……!?」
「そんな……!?」
「な、何だこれは!?」
「……信じられない」
――視点を東京タワーの上空に切り替えた瞬間、水晶壁に巨大な「黒色の罅割れ」が東京タワーの遥か上空に存在する事が発覚した。まるで空間に亀裂が入っているとしか思えない光景だけでもルノ達は唖然とするが、更に亀裂の隙間から予想だにしない生物たちが姿を現す。
『シャアアアアッ!!』
『ギィイイッ!!』
空間の亀裂から現れたのは小型の火竜(身体の色は灰色だが)のような竜種に乗り込んだホブゴブリンが出現し、地上へ向けて降り立つ映像が流れた。しかも火竜とホブゴブリンだけではなく、鳥獣型の魔物やサイクロプスなどが出現し、地上へ降下する光景が映し出される。
どうして地球にマテラの魔物が現れたのかとルノ達は混乱し、一体何が起きているのか理解できなかった。だが、考えている間にも次々と新手の魔物が出現し、地上へと着地する。その魔物の数は100や200ではなく、下手をしたら1000を超える魔物達が東京タワーの上空から出現していた。
「こ、これは……何が起きてるんだ!?」
「分かりません……分かりませんけど、きっと最悪な事態なのは間違いありません」
「どうして魔物がこの世界に……」
「い、一体何が起きているというのだ!?」
「……分からない」
5人は水晶壁の映像に動揺を隠せず、地球の東京で何が起きているのか理解できなかった。但し、一言だけ言えるのは現在の東京は「最悪」の状況であるということだけである――
「おかしくないって?」
「多分、ここって東京だよね……ほら、東京タワーがあるよ」
「あ、本当ですね……え?」
ナオの言葉にルノ達は懐かしの東京の景色を確認するが、ある違和感を抱く。3人とも東京へは足が運んだことがあるため、彼等の記憶の中の景色と大きく異なる点が存在した。
「でもこの東京タワー……おかしくない?だって、頂点の部分が壊れてるよね」
「いや、それだけじゃありませんよ。ほら、他の建物を見てください!!まるで廃墟見たいに広がってますよ!!」
「ど、どういう事なの!?」
「おい、どうかしたのか?」
「……何かあったの?」
水晶壁に映し出された東京の景色はまるで災害に見舞われたように廃墟と化した光景が広がっており、ルノ達は動揺する。その3人の反応にデブリとコトネは不思議に思い尋ねるが、ルノ達も東京に何が起きたのか理解できない。
「これは一体どういう事ですか!?どうして東京が……」
「あ、待って!!ここにコントローラーみたいなのがある!!なんかリモコンみたいな形だけど……」
「おおっ、もしかしてそれで他の映像に切り替える事が出来るのかもしれませんね!!」
「りもこん?」
ルノがリモコン型の機器を取り出すと、ボタンを押してみると映像が切り替わり、別視点の東京の景色が表示される。結果として分かった事は東京が廃墟の都市と化してから既に何十年も経過した痕跡が存在し、人間の姿は確認できなかった。
「……これはまさか、私達が居ない間に大地震が起きて東京が崩壊したんでしょうか?」
「そんな!?」
「じゃあ、東京の人達は……」
「いえ、まだ分かりません。東京といっても広いですからね、もしかしたら避難して生き残った人もいるかもしれません。他の地域を探してみましょう」
「何だか大変そうだな」
「……話に入りにくい」
3人が夢中で水晶壁の映像を確認する様子を見てデブリとコトネは会話に入れず、様子を伺う。ルノ達は変わり果てた自分達の世界の姿に困惑する一方、まだ他の人間の生き残りを探す。
しかし、別の地域を映しても廃墟と化した風景は変わる事はなく、人の姿も見当たらない。本当に大災害が起きて東京は滅びてしまったのかと考えた時、有り得ぬ光景が水晶壁に映し出された。
「えっ……な、何だこれ!?」
「嘘だろ……!?」
「そんな……!?」
「な、何だこれは!?」
「……信じられない」
――視点を東京タワーの上空に切り替えた瞬間、水晶壁に巨大な「黒色の罅割れ」が東京タワーの遥か上空に存在する事が発覚した。まるで空間に亀裂が入っているとしか思えない光景だけでもルノ達は唖然とするが、更に亀裂の隙間から予想だにしない生物たちが姿を現す。
『シャアアアアッ!!』
『ギィイイッ!!』
空間の亀裂から現れたのは小型の火竜(身体の色は灰色だが)のような竜種に乗り込んだホブゴブリンが出現し、地上へ向けて降り立つ映像が流れた。しかも火竜とホブゴブリンだけではなく、鳥獣型の魔物やサイクロプスなどが出現し、地上へ降下する光景が映し出される。
どうして地球にマテラの魔物が現れたのかとルノ達は混乱し、一体何が起きているのか理解できなかった。だが、考えている間にも次々と新手の魔物が出現し、地上へと着地する。その魔物の数は100や200ではなく、下手をしたら1000を超える魔物達が東京タワーの上空から出現していた。
「こ、これは……何が起きてるんだ!?」
「分かりません……分かりませんけど、きっと最悪な事態なのは間違いありません」
「どうして魔物がこの世界に……」
「い、一体何が起きているというのだ!?」
「……分からない」
5人は水晶壁の映像に動揺を隠せず、地球の東京で何が起きているのか理解できなかった。但し、一言だけ言えるのは現在の東京は「最悪」の状況であるということだけである――
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