文字の大きさ
大
中
小
22 / 207
スラム編
狂言にしか聞こえぬ真実
――この世界にレナが召喚されてから一週間が経過し、最初に召喚された時と比べると彼のレベルと魔法の熟練度も随分と上昇していた。ヴァンパイアを倒した事で大量の経験値が入り、レナのレベルは既に「15」を迎える。このレベルは現在の彼の年齢を考えると妥当な数値であり、ホノカから受け取った付与魔法の魔法書を読み続けていた効果もあり、各属性の付与魔法の熟練度も高まっていた。
レナはどういう事なのか魔法書の類を数分程度で読み解くことが可能であり、彼本人は普通に時間を掛けて呼んでいるつもりなのだが、読み終えた時には常に数分程度の時間しか経過していない。ヴァンパイアとの戦闘でも感じた「遅行化現象」の能力の件も気にかかり、レナは自分の所有しているステータスの中に表示されている「異能」の影響だと判断する。
彼の所有する「思考加速」は文字通りに思考を加速させる事で周囲の状況を減速化したかのように感じるが、実際はレナ自身の思考が加速化しているのだ。だからこそ相手だけではなく自分の動作も遅行化されてしまうのだが、この能力のお蔭で格上のヴァンパイアを相手に冷静に対処して戦える事が出来た。
この思考加速の能力の使い方はレナ自身も完全には把握しておらず、何かに意識を集中したときに無意識に発動しているように感じられた。この能力のお蔭でレナはホノカから受け取った魔法書を全て読み終える事に成功し、各属性の熟練度は以下のように上昇する。
――付与魔法――
・風属性 熟練度:4
・火属性 熟練度:8
・水属性 熟練度:8
・雷属性 熟練度:3
・土属性 熟練度:2
・闇属性 熟練度:3
・聖属性 熟練度:10(限界値)
魔法書は読み終えた時点で必ず熟練度が向上するというわけでもないらしく、結局は聖属性以外は限界値にまでは達しなかったが、ここから先は地道に魔法の訓練で熟練度を上昇させれば特に問題ない。ホノカのお蔭で金銭的にも余裕が出来たため、レナは装備を整えるために彼女にお勧めの武器屋に向かう。
「当たり前と言えば当たり前かもしれないけど、この世界には普通に武器屋や防具屋があるんだな……本当にゲームの世界に入り込んだ気分になりそうだ」
「……げえむ?」
「何でもない。それよりコトミン……姿を変えられるならもっと早く言ってよ」
街道を移動するレナはコトミンに振り返り、彼女は髪の毛の色を白色に染め、肌の方も褐色肌に変異させている。自称スライムの彼女は肉体の外見をどんな物にでも変化させる事が可能であり、この姿ならばコトミンを捕まえた盗賊と遭遇しても彼女だと気付かれる可能性は低い。レナの方も現在は元の世界の衣服は目立ちすぎる為、この世界の冒険者が愛用する服装に着替えており、いざという時のために戦闘を行えるようにホノカの店に存在した「白銀拳」を身に着けていた。
――こちらの武器はホノカの店の中でも一番の値段を誇る商品なのだがが、彼女がレナに命を助けてくれたお礼として彼に渡してくれた。レナは最初は断ろうとしたが、商売人である彼女は自分の命の対価となる物はこれだけしかないと告げ、結局は彼も根負けして受け取ってしまう。
この世界で白銀というのは非常に価値が高く、本来ならばレナが受け取った腕鉄甲は日本円に換算すると1000万円程の値段で売買される代物であり、その性能は非常に優れている。こちらの世界の白銀は元の世界の物よりも遥かに頑丈な金属であり、さらに聖属性の付与魔法とは相性が良く、幾ら弱っていたとはいえ、魔人族であるヴァンパイアを低レベルのレナが一撃で倒せたのはこの白銀拳の力が大きい。
レナとしては魔術師らしく杖を装備するべきではないのかと考えたが、ホノカの話によると魔術師の中には武闘派と呼ばれる派閥も存在し、彼等は魔術師にも関わらずに肉弾戦に備えて身体を鍛える事は珍しくはない。魔術師は基本的に相手と距離を取ってから攻撃魔法を仕掛けるのが当たり前なのだが、レナのように遠距離攻撃を出来ない付与魔術師は必然的に接近戦の心得を習得しなければならない。
それと普通の魔術師は魔石を利用して魔法の強化を行う事が出来るが、レナのように直接物体に魔法の力を付与させる付与魔術師の場合は同じ真似はできない。それでもヴァンパイア戦では火属性の魔石に付与魔法を施し、魔石を暴発させる事で結果的に相手に大きな損傷を与えたのは事実であり、決して付与魔術師が魔石を扱えないという訳ではない。
「俺の欲しい物が売ってるかな……」
「魔法腕輪?」
「そう」
ホノカの話によると魔法腕輪と呼ばれる装飾品ならばレナのような付与魔術師の人間が扱う「付与魔法」の強化が可能になるらしく、魔法を発動時にいちいち魔石を消費しないで済むという。但し、非常に希少な魔道具なのでホノカの店でも取り扱っておらず、この帝都の武器屋ならば販売している可能性もあると聞いたレナは朝早くに帝都の武器屋を回る事にしたが、問題なのは今現在の金銭だけで購入できるか保証がない。
「当面の生活費は問題ないけど、やっぱり仕事を探さないとな……例の回復屋を始めてみるかな」
「むうっ……私以外に回復魔法を施すのは複雑……じぇらしぃ」
「だからどこでそういう言葉を覚えて……何だ?」
コトミンと雑談を行いながら移動していると、前の方で騒ぎが起きている事に気付き、どうやら見回りを行っている警備兵に男性が怒鳴り散らしていた。
「だから本当だって言ってんだろ!!俺は見たんだよ!!スラム街にスケルトンを見たんだよ!!」
「くだらない嘘を吐くな!!スケルトンが街中に居るはずがないだろうが!!」
「本当だって言ってんだろ!!嘘だと思うなら付いて来いよ!!」
「やかましい!!これ以上、邪魔をするようなら切り捨てるぞ!!」
「く、くそっ……嘘じゃねえっ!!俺は見たんだぁっ!!」
警備兵に男性が連行され、周囲の人々は困惑した表情を浮かべる。スケルトンというのはこの世界に存在する魔物であり、白骨化した人間の死体に悪霊が憑りついて肉も皮も内蔵ないのに生きた屍のように動き出す魔物だった。レナは連れ去られる男性の言葉に耳を通し、どういう訳なのか彼の言葉が「真実」である事に気付く。
レナはどういう事なのか魔法書の類を数分程度で読み解くことが可能であり、彼本人は普通に時間を掛けて呼んでいるつもりなのだが、読み終えた時には常に数分程度の時間しか経過していない。ヴァンパイアとの戦闘でも感じた「遅行化現象」の能力の件も気にかかり、レナは自分の所有しているステータスの中に表示されている「異能」の影響だと判断する。
彼の所有する「思考加速」は文字通りに思考を加速させる事で周囲の状況を減速化したかのように感じるが、実際はレナ自身の思考が加速化しているのだ。だからこそ相手だけではなく自分の動作も遅行化されてしまうのだが、この能力のお蔭で格上のヴァンパイアを相手に冷静に対処して戦える事が出来た。
この思考加速の能力の使い方はレナ自身も完全には把握しておらず、何かに意識を集中したときに無意識に発動しているように感じられた。この能力のお蔭でレナはホノカから受け取った魔法書を全て読み終える事に成功し、各属性の熟練度は以下のように上昇する。
――付与魔法――
・風属性 熟練度:4
・火属性 熟練度:8
・水属性 熟練度:8
・雷属性 熟練度:3
・土属性 熟練度:2
・闇属性 熟練度:3
・聖属性 熟練度:10(限界値)
魔法書は読み終えた時点で必ず熟練度が向上するというわけでもないらしく、結局は聖属性以外は限界値にまでは達しなかったが、ここから先は地道に魔法の訓練で熟練度を上昇させれば特に問題ない。ホノカのお蔭で金銭的にも余裕が出来たため、レナは装備を整えるために彼女にお勧めの武器屋に向かう。
「当たり前と言えば当たり前かもしれないけど、この世界には普通に武器屋や防具屋があるんだな……本当にゲームの世界に入り込んだ気分になりそうだ」
「……げえむ?」
「何でもない。それよりコトミン……姿を変えられるならもっと早く言ってよ」
街道を移動するレナはコトミンに振り返り、彼女は髪の毛の色を白色に染め、肌の方も褐色肌に変異させている。自称スライムの彼女は肉体の外見をどんな物にでも変化させる事が可能であり、この姿ならばコトミンを捕まえた盗賊と遭遇しても彼女だと気付かれる可能性は低い。レナの方も現在は元の世界の衣服は目立ちすぎる為、この世界の冒険者が愛用する服装に着替えており、いざという時のために戦闘を行えるようにホノカの店に存在した「白銀拳」を身に着けていた。
――こちらの武器はホノカの店の中でも一番の値段を誇る商品なのだがが、彼女がレナに命を助けてくれたお礼として彼に渡してくれた。レナは最初は断ろうとしたが、商売人である彼女は自分の命の対価となる物はこれだけしかないと告げ、結局は彼も根負けして受け取ってしまう。
この世界で白銀というのは非常に価値が高く、本来ならばレナが受け取った腕鉄甲は日本円に換算すると1000万円程の値段で売買される代物であり、その性能は非常に優れている。こちらの世界の白銀は元の世界の物よりも遥かに頑丈な金属であり、さらに聖属性の付与魔法とは相性が良く、幾ら弱っていたとはいえ、魔人族であるヴァンパイアを低レベルのレナが一撃で倒せたのはこの白銀拳の力が大きい。
レナとしては魔術師らしく杖を装備するべきではないのかと考えたが、ホノカの話によると魔術師の中には武闘派と呼ばれる派閥も存在し、彼等は魔術師にも関わらずに肉弾戦に備えて身体を鍛える事は珍しくはない。魔術師は基本的に相手と距離を取ってから攻撃魔法を仕掛けるのが当たり前なのだが、レナのように遠距離攻撃を出来ない付与魔術師は必然的に接近戦の心得を習得しなければならない。
それと普通の魔術師は魔石を利用して魔法の強化を行う事が出来るが、レナのように直接物体に魔法の力を付与させる付与魔術師の場合は同じ真似はできない。それでもヴァンパイア戦では火属性の魔石に付与魔法を施し、魔石を暴発させる事で結果的に相手に大きな損傷を与えたのは事実であり、決して付与魔術師が魔石を扱えないという訳ではない。
「俺の欲しい物が売ってるかな……」
「魔法腕輪?」
「そう」
ホノカの話によると魔法腕輪と呼ばれる装飾品ならばレナのような付与魔術師の人間が扱う「付与魔法」の強化が可能になるらしく、魔法を発動時にいちいち魔石を消費しないで済むという。但し、非常に希少な魔道具なのでホノカの店でも取り扱っておらず、この帝都の武器屋ならば販売している可能性もあると聞いたレナは朝早くに帝都の武器屋を回る事にしたが、問題なのは今現在の金銭だけで購入できるか保証がない。
「当面の生活費は問題ないけど、やっぱり仕事を探さないとな……例の回復屋を始めてみるかな」
「むうっ……私以外に回復魔法を施すのは複雑……じぇらしぃ」
「だからどこでそういう言葉を覚えて……何だ?」
コトミンと雑談を行いながら移動していると、前の方で騒ぎが起きている事に気付き、どうやら見回りを行っている警備兵に男性が怒鳴り散らしていた。
「だから本当だって言ってんだろ!!俺は見たんだよ!!スラム街にスケルトンを見たんだよ!!」
「くだらない嘘を吐くな!!スケルトンが街中に居るはずがないだろうが!!」
「本当だって言ってんだろ!!嘘だと思うなら付いて来いよ!!」
「やかましい!!これ以上、邪魔をするようなら切り捨てるぞ!!」
「く、くそっ……嘘じゃねえっ!!俺は見たんだぁっ!!」
警備兵に男性が連行され、周囲の人々は困惑した表情を浮かべる。スケルトンというのはこの世界に存在する魔物であり、白骨化した人間の死体に悪霊が憑りついて肉も皮も内蔵ないのに生きた屍のように動き出す魔物だった。レナは連れ去られる男性の言葉に耳を通し、どういう訳なのか彼の言葉が「真実」である事に気付く。
感想 263
あなたにおすすめの小説
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
死に戻り勇者は二度目の人生を穏やかに暮らしたい ~殺されたら過去に戻ったので、今度こそ失敗しない勇者の冒険~
白い彗星世界を救った勇者、彼はその力を危険視され、仲間に殺されてしまう。無念のうちに命を散らした男ロア、彼が目を覚ますと、なんと過去に戻っていた!
もうあんなヘマはしない、そう誓ったロアは、二度目の人生を穏やかに過ごすことを決意する!
とはいえ世界を救う使命からは逃れられないので、世界を救った後にひっそりと暮らすことにします。勇者としてとんでもない力を手に入れた男が、死の原因を回避するために苦心する!
ロアが死に戻りしたのは、いったいなぜなのか……一度目の人生との分岐点、その先でロアは果たして、穏やかに過ごすことが出来るのだろうか?
過去へ戻った勇者の、ひっそり冒険談
小説家になろうでも連載しています!
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
転生者は冒険者となって教会と国に復讐する!
克全東洋医学従事者でアマチュア作家でもあった男が異世界に転生した。リアムと名付けられた赤子は、生まれて直ぐに極貧の両親に捨てられてしまう。捨てられたのはメタトロン教の孤児院だったが、この世界の教会孤児院は神官達が劣情のはけ口にしていた。神官達に襲われるのを嫌ったリアムは、3歳にして孤児院を脱走して大魔境に逃げ込んだ。前世の知識と創造力を駆使したリアムは、スライムを従魔とした。スライムを知識と創造力、魔力を総動員して最強魔獣に育てたリアムは、前世での唯一の後悔、子供を作ろうと10歳にして魔境を出て冒険者ギルドを訪ねた。
アルファポリスオンリー
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさんパーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。