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スラム編
スケルトンの正体
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「見つけた……あの子」
「……何してるのかな」
レナは自分の肉体からコトミンを分離した状態で階段を移動する。暗殺者のスキルを手に入れたので足音を鳴らさずに移動する事は可能であり、小声でコトミンと会話をしながら様子を伺う。二階に存在するスケルトンは人間のように椅子に座り込んで居り、何処から持ち出したのか赤色の魔石を机の上に並べて眺めていた。彼(彼女?)が何をしているのかは2人には理解出来ないが、遂にコトミンが彼女の方に歩み寄る。
「……ねえっ」
「……!?」
彼女が声を掛けるとスケルトンは驚いたように顔を上げ、机から立ち上がる。スケルトンは自分の姿を見ても怯える様子が無いコトミンに戸惑っており、何かを伝えたようと口を開くが発声は出来ない。その様子を見たコトミンはレナに頷き、彼女はスケルトンに向って飛びつく。
「いただきますっ」
「……っ!?」
コトミンは勢いよくスケルトンに飛びかかり、力ずくで押し倒す。スケルトンは抵抗するようにもがこうとするが、既にコトミンは身体を文字通りにスライム状に変化させており、スケルトンの肉体に張り付く。先ほどレナにしたようにスケルトンの身体に張り付き、やがて人間状態のコトミンとは違う容姿の「人間」が姿を現した。
『わああっ!?襲われますぅっ!!私の純潔がスライムに散らされますぅっ!!』
「元気そうだな……」
『あ、あれ……?あの、もしかして私の声が聞こえてます?』
青色の髪の毛の少女と化したスケルトンに対し、レナは頷く。彼女は非常に驚いた表情を浮かべ、同時に自分の身体を確認していつのまにか変化している事に気付き、両手で身体中を確かめる。少女は何が起きたのか理解できない様子だが、レナは先ほどの少女の声に「敵意」は感じられない事を確認して近づく。
「君の身体にはコトミン……さっき俺の友達のスライムが身体に張り付いてるんだよ」
『す、スライム……?あ、なるほど擬態ですか……この肉体も本当に私の身体が戻った訳じゃないんですね』
「分かるの?」
あっさりとスケルトンだった少女は自分の肉体の変化の正体に気付き、現在の彼女はコトミンの擬態能力によって骨の肉体にスライムに変化した彼女が纏わり付き、人間の姿に擬態した状態である。それでも現在の状態ならば普通の人間のように喋れるようであり、嬉しそうに自分の肉体を撫で回す。
『ああっ……偽物でも嬉しい物ですね。それに人間の方と真面に話すのも久しぶりな気がします』
「君は……魔物なの?」
『違います……と言いたい所ですけど、今は人間とは言い難いですけどね』
少女は椅子に座り込み、向い側の席に座るように促す。妙に冷静な彼女にレナは疑問を抱くが、声を聴く限りでは悪意は感じられない。彼女と向かい合う形で座り込むと、少女は机の上に置いてあった火属性の魔石に気付き、彼に手渡す。
『とりあえずは受け取ってください。私が貴方達に抵抗する気はない事の証明です』
「なんか……本当に冷静だね」
『そうですかね?これでも結構自分でも驚いてるんですけど……それより私に聞きたい事があるんじゃないですか?』
『いっぱいある』
『わあっ!?この状態でも話せるんですか貴女?』
レナの視界には少女が自分で喋ったようにしか見えないが、コトミンが彼女の口を通して話しかけているようであり、先ほどの自分もこのようにコトミンと会話をしていた時は独り言のように話していたのかと彼が考えていると、不意にコトミンが少女に質問を行う。
『私はコトミン。可愛いスライムだよ……貴女は何者?』
『何処かで聞いたようなセリフですね……私の名前は……忘れました。ていうか、何も覚えてません』
「えっ?」
少女の返答にレナは呆気に取られ、彼女は申し訳なさそうに頭を掻きながら説明を始める。
『別にふざけているわけじゃないんですけど……私、記憶が無いんですよね。気付いたらこんな姿になっていたとしか……自分が人間だった事は覚えてるんですけど、どうしてこんな風な身体に変化したのか覚えてないんですよね』
「そうなの?」
『ううんっ……最初に目覚めた時に誰かが傍に居たとは思います。だけどそれ以外は何にも覚えてませんね。誰かに助けを求めようにも話す事も出来ませんし、そもそもこの恰好だと魔物に間違われて襲われるし……何とかこの建物に逃げ込んだんですけど、ここもさっきの人に見つかっちゃいましたね』
「この魔石は?」
『それはこの酒場で見つけました。誰かが保管していたようですけど、今の私のご飯ですね』
「ご飯って……食べるの?」
『流石にこのままの状態で食べませんよ……食べるというよりは直に触れて魔力を吸収しているんですよ。どうやらこの身体を保つには魔力を補給する必要があるようです』
『……私と同じ』
どうやらスケルトンの少女も定期的にコトミンのように外部から魔力を補給しなければ動けないようであり、コトミンの場合は水分を吸収する事でも回復出来るが、スケルトンの彼女は魔石を通して魔力を回復させる以外に補給方法はないらしい。
「何時からその姿になったのか覚えてる?」
『一週間……ぐらい前ですかね?それ以前の記憶はないんですよ』
「一週間……勇者が召喚された日?」
レナと彼のクラスメイトの4人がこちらの世界に召喚された日にスケルトンの少女は目覚めたらしく、それ以前の記憶が存在しないという。偶然なのか、それとも何らかの関係性があるのかは分からないが、少なくともスケルトンの少女が嘘を言っていないのは確かだった。
「……何してるのかな」
レナは自分の肉体からコトミンを分離した状態で階段を移動する。暗殺者のスキルを手に入れたので足音を鳴らさずに移動する事は可能であり、小声でコトミンと会話をしながら様子を伺う。二階に存在するスケルトンは人間のように椅子に座り込んで居り、何処から持ち出したのか赤色の魔石を机の上に並べて眺めていた。彼(彼女?)が何をしているのかは2人には理解出来ないが、遂にコトミンが彼女の方に歩み寄る。
「……ねえっ」
「……!?」
彼女が声を掛けるとスケルトンは驚いたように顔を上げ、机から立ち上がる。スケルトンは自分の姿を見ても怯える様子が無いコトミンに戸惑っており、何かを伝えたようと口を開くが発声は出来ない。その様子を見たコトミンはレナに頷き、彼女はスケルトンに向って飛びつく。
「いただきますっ」
「……っ!?」
コトミンは勢いよくスケルトンに飛びかかり、力ずくで押し倒す。スケルトンは抵抗するようにもがこうとするが、既にコトミンは身体を文字通りにスライム状に変化させており、スケルトンの肉体に張り付く。先ほどレナにしたようにスケルトンの身体に張り付き、やがて人間状態のコトミンとは違う容姿の「人間」が姿を現した。
『わああっ!?襲われますぅっ!!私の純潔がスライムに散らされますぅっ!!』
「元気そうだな……」
『あ、あれ……?あの、もしかして私の声が聞こえてます?』
青色の髪の毛の少女と化したスケルトンに対し、レナは頷く。彼女は非常に驚いた表情を浮かべ、同時に自分の身体を確認していつのまにか変化している事に気付き、両手で身体中を確かめる。少女は何が起きたのか理解できない様子だが、レナは先ほどの少女の声に「敵意」は感じられない事を確認して近づく。
「君の身体にはコトミン……さっき俺の友達のスライムが身体に張り付いてるんだよ」
『す、スライム……?あ、なるほど擬態ですか……この肉体も本当に私の身体が戻った訳じゃないんですね』
「分かるの?」
あっさりとスケルトンだった少女は自分の肉体の変化の正体に気付き、現在の彼女はコトミンの擬態能力によって骨の肉体にスライムに変化した彼女が纏わり付き、人間の姿に擬態した状態である。それでも現在の状態ならば普通の人間のように喋れるようであり、嬉しそうに自分の肉体を撫で回す。
『ああっ……偽物でも嬉しい物ですね。それに人間の方と真面に話すのも久しぶりな気がします』
「君は……魔物なの?」
『違います……と言いたい所ですけど、今は人間とは言い難いですけどね』
少女は椅子に座り込み、向い側の席に座るように促す。妙に冷静な彼女にレナは疑問を抱くが、声を聴く限りでは悪意は感じられない。彼女と向かい合う形で座り込むと、少女は机の上に置いてあった火属性の魔石に気付き、彼に手渡す。
『とりあえずは受け取ってください。私が貴方達に抵抗する気はない事の証明です』
「なんか……本当に冷静だね」
『そうですかね?これでも結構自分でも驚いてるんですけど……それより私に聞きたい事があるんじゃないですか?』
『いっぱいある』
『わあっ!?この状態でも話せるんですか貴女?』
レナの視界には少女が自分で喋ったようにしか見えないが、コトミンが彼女の口を通して話しかけているようであり、先ほどの自分もこのようにコトミンと会話をしていた時は独り言のように話していたのかと彼が考えていると、不意にコトミンが少女に質問を行う。
『私はコトミン。可愛いスライムだよ……貴女は何者?』
『何処かで聞いたようなセリフですね……私の名前は……忘れました。ていうか、何も覚えてません』
「えっ?」
少女の返答にレナは呆気に取られ、彼女は申し訳なさそうに頭を掻きながら説明を始める。
『別にふざけているわけじゃないんですけど……私、記憶が無いんですよね。気付いたらこんな姿になっていたとしか……自分が人間だった事は覚えてるんですけど、どうしてこんな風な身体に変化したのか覚えてないんですよね』
「そうなの?」
『ううんっ……最初に目覚めた時に誰かが傍に居たとは思います。だけどそれ以外は何にも覚えてませんね。誰かに助けを求めようにも話す事も出来ませんし、そもそもこの恰好だと魔物に間違われて襲われるし……何とかこの建物に逃げ込んだんですけど、ここもさっきの人に見つかっちゃいましたね』
「この魔石は?」
『それはこの酒場で見つけました。誰かが保管していたようですけど、今の私のご飯ですね』
「ご飯って……食べるの?」
『流石にこのままの状態で食べませんよ……食べるというよりは直に触れて魔力を吸収しているんですよ。どうやらこの身体を保つには魔力を補給する必要があるようです』
『……私と同じ』
どうやらスケルトンの少女も定期的にコトミンのように外部から魔力を補給しなければ動けないようであり、コトミンの場合は水分を吸収する事でも回復出来るが、スケルトンの彼女は魔石を通して魔力を回復させる以外に補給方法はないらしい。
「何時からその姿になったのか覚えてる?」
『一週間……ぐらい前ですかね?それ以前の記憶はないんですよ』
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