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スラム編
魔石の実験
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「よし……こんな感じか」
レナは全属性の魔石を用意すると、まずは風属性の魔石を握りしめる。火属性の魔石に関しては付与魔法を発動した時は暴発してしまい、小規模の爆発を引き起こしてしまう。正確には付与した直後に爆発が起きた訳ではなく、相手に投擲を行える程の時間の猶予がある。
「風属性」
風属性の魔石を握りしめながら付与魔法を発動させ、誰もいない空間に向けて投擲を行う。その瞬間、魔石が発光した状態で魔石が砕け散り、周囲に突風が生じる。
「うわっ……凄いな」
魔石に秘められた魔力にレナの付与魔法を施した事で暴発を起こし、風属性の魔石だと突風が生じる事が判明した。続けて他の魔石を試そうとするが、レナは貴重な魔石をこのような実験で消費していいのかと一瞬だけ考えてしまい、それでも今後のために新しい戦闘方法は確保する必要があり、今度は土属性の魔石を試す事にした。
「雷属性は危なそうだしな……そもそもこの土属性というのは何だろう?」
一度も使用した事が無い付与魔法であり、どのような効果を生みだすのか試すため、レナは土属性の魔石に発動して投げ込む。最初は大量の土でも生み出されるのかと思ったが、予想に反して魔石は空中で砕け散るのと同時に破片が周囲に散らばる。
「うわっ!?」
予想外の速度で破片が散らばり、地面にめり込む程の勢いで砕けた魔石が沈み込む。その光景に動揺しながらもレナは地面にめり込んだ破片を観察し、まるで何十メートルの高さから落下したかのように地面に埋まっていた。
「まさか……重力を加算させたのか?」
あくまでもレナの予想だが、今までの魔石の壊れ方とは異なり、重力が増したように破片が加速した状態で飛び散ったように彼には見えた。土属性の付与魔法は重力を上乗せさせる魔法かと予測し、今度は別の物で試す事にした。レナは近くに落ちていた小石を拾い上げ、付与魔法を発動する。
「土属性!!」
今度は小石に付与魔法を施し、上空に投擲を行う。すると元の世界では別に野球部等に所属していたわけでもないのにプロ野球選手の剛速球のように小石が前方に移動を行い、やがて見えなくなる。その光景にレナは呆然と自分の掌を見つめ、予想通りと言うべきなのか土属性は「重力」を操作する魔法だと判明した。
「凄いな……この魔法は色々と役立ちそうだな」
この付与魔法ならば様々な用途に扱えそうであり、それと同時に土属性の魔石を組み合わせると炸裂弾のように周囲に破片を散らす事が出来る。続けてレナは水属性の魔石を握りしめ、今度は桶を用意して中に魔石を置いて付与魔法を発動する。
「水属性……うわぁっ!?」
レナの予想では大量の水が生まれるのかと考えていたが、結果としては彼の予測は当たってはいたが、予想以上に大量の水が生み出される。恐らくは小さな風呂が満たされる程の量の水分が排出され、桶を破壊して周囲の地面に広がってしまう。レナの身体にも大量の水が掛かり、全身が水浸しになってしまう。
「うえっ……これ後で怒られないかな……」
周囲が泥と化してしまい、後で宿の人間に怒られないのかと不安を抱くが、魔法で生み出した物は消失しやすいので時間が経過すれば魔石から生みだされた水分も蒸発する。飲み水としては利用できないが、身体を洗う事は出来るので一般家庭でも水属性の魔石は風呂を満たす水を生み出すためによく利用されている。
「これで風、火、水、土は確かめたけど……残りが厄介だな」
残された3つの魔石は「雷属性」「闇属性」「聖属性」であり、当然だが雷属性は後回しにする。まだレナは一度も試した事が無い魔法だが、明らかに魔法名の響きから危険が伺える。聖属性の方は普段から愛用している付与魔法ではあるが、魔石に施した場合はどうなるのかは試していない。
「けど多分、こいつと同じような結果になるだろうな」
レナは懐から元の世界の硬貨を取り出し、ヴァンパイア戦で付与魔法を硬貨に施して閃光を放ったことを思い出し、あくまでも予測だが魔石に付与魔法を行った場合は更に強烈な閃光を生み出せるのではないかと考える。
「でも闇属性は何だろう……というか闇という響きが悪っぽいな……」
土属性や雷属性と同様に試した事が無い魔法であり、レナは闇属性の付与魔法を試しに利用する事にする。流石に最初から魔石に付与する訳には行かず、適当な小石に付与魔法を発動させた。
「闇属性……何だこれ、色が黒くなっただけ?」
掌の上の小石が黒色に変色し、特にそれ以外に変化はなく、レナは不思議に思いながら小石を指先で突いた瞬間に小石から黒煙が噴き出す。
「うわっ!?」
慌ててレナは小石を地面に放り投げると、まるで忍者が扱う煙玉のように黒煙が広がり、数秒程で消失する。その光景に動揺しながらもレナは小石を拾い上げ、効果を完全に失ったのか元の状態に戻っていた。
「煙幕を生み出すのか……でも地味に役立ちそうだな」
閃光を放つ聖属性の付与魔法と同様に目晦ましに扱えそうな魔法であり、場合によっては周囲を無差別に光で覆い尽くす聖属性の付与魔法よりも扱えるかも知れない。最後にレナは雷属性の魔石を確認し、覚悟を決めて魔石に付与魔法を発動しようとした瞬間、後方から怒鳴り声が上がる。
「ちょっと!!さっきからうるさいんだよ!!何を騒いでるんだい!!」
「あ、やばっ!?」
――建物の方から黒猫亭の宿主であるバルの怒声が響き渡り、レナは慌てて謝罪を行うために建物の方に戻る。流石に騒ぎ過ぎたため、他の客にも迷惑を掛けてしまい、結局は謝罪の後にもう二度と裏庭で騒がないように注意を施されてしまい、雷属性の魔石だけは実験する事が出来なかった。
レナは全属性の魔石を用意すると、まずは風属性の魔石を握りしめる。火属性の魔石に関しては付与魔法を発動した時は暴発してしまい、小規模の爆発を引き起こしてしまう。正確には付与した直後に爆発が起きた訳ではなく、相手に投擲を行える程の時間の猶予がある。
「風属性」
風属性の魔石を握りしめながら付与魔法を発動させ、誰もいない空間に向けて投擲を行う。その瞬間、魔石が発光した状態で魔石が砕け散り、周囲に突風が生じる。
「うわっ……凄いな」
魔石に秘められた魔力にレナの付与魔法を施した事で暴発を起こし、風属性の魔石だと突風が生じる事が判明した。続けて他の魔石を試そうとするが、レナは貴重な魔石をこのような実験で消費していいのかと一瞬だけ考えてしまい、それでも今後のために新しい戦闘方法は確保する必要があり、今度は土属性の魔石を試す事にした。
「雷属性は危なそうだしな……そもそもこの土属性というのは何だろう?」
一度も使用した事が無い付与魔法であり、どのような効果を生みだすのか試すため、レナは土属性の魔石に発動して投げ込む。最初は大量の土でも生み出されるのかと思ったが、予想に反して魔石は空中で砕け散るのと同時に破片が周囲に散らばる。
「うわっ!?」
予想外の速度で破片が散らばり、地面にめり込む程の勢いで砕けた魔石が沈み込む。その光景に動揺しながらもレナは地面にめり込んだ破片を観察し、まるで何十メートルの高さから落下したかのように地面に埋まっていた。
「まさか……重力を加算させたのか?」
あくまでもレナの予想だが、今までの魔石の壊れ方とは異なり、重力が増したように破片が加速した状態で飛び散ったように彼には見えた。土属性の付与魔法は重力を上乗せさせる魔法かと予測し、今度は別の物で試す事にした。レナは近くに落ちていた小石を拾い上げ、付与魔法を発動する。
「土属性!!」
今度は小石に付与魔法を施し、上空に投擲を行う。すると元の世界では別に野球部等に所属していたわけでもないのにプロ野球選手の剛速球のように小石が前方に移動を行い、やがて見えなくなる。その光景にレナは呆然と自分の掌を見つめ、予想通りと言うべきなのか土属性は「重力」を操作する魔法だと判明した。
「凄いな……この魔法は色々と役立ちそうだな」
この付与魔法ならば様々な用途に扱えそうであり、それと同時に土属性の魔石を組み合わせると炸裂弾のように周囲に破片を散らす事が出来る。続けてレナは水属性の魔石を握りしめ、今度は桶を用意して中に魔石を置いて付与魔法を発動する。
「水属性……うわぁっ!?」
レナの予想では大量の水が生まれるのかと考えていたが、結果としては彼の予測は当たってはいたが、予想以上に大量の水が生み出される。恐らくは小さな風呂が満たされる程の量の水分が排出され、桶を破壊して周囲の地面に広がってしまう。レナの身体にも大量の水が掛かり、全身が水浸しになってしまう。
「うえっ……これ後で怒られないかな……」
周囲が泥と化してしまい、後で宿の人間に怒られないのかと不安を抱くが、魔法で生み出した物は消失しやすいので時間が経過すれば魔石から生みだされた水分も蒸発する。飲み水としては利用できないが、身体を洗う事は出来るので一般家庭でも水属性の魔石は風呂を満たす水を生み出すためによく利用されている。
「これで風、火、水、土は確かめたけど……残りが厄介だな」
残された3つの魔石は「雷属性」「闇属性」「聖属性」であり、当然だが雷属性は後回しにする。まだレナは一度も試した事が無い魔法だが、明らかに魔法名の響きから危険が伺える。聖属性の方は普段から愛用している付与魔法ではあるが、魔石に施した場合はどうなるのかは試していない。
「けど多分、こいつと同じような結果になるだろうな」
レナは懐から元の世界の硬貨を取り出し、ヴァンパイア戦で付与魔法を硬貨に施して閃光を放ったことを思い出し、あくまでも予測だが魔石に付与魔法を行った場合は更に強烈な閃光を生み出せるのではないかと考える。
「でも闇属性は何だろう……というか闇という響きが悪っぽいな……」
土属性や雷属性と同様に試した事が無い魔法であり、レナは闇属性の付与魔法を試しに利用する事にする。流石に最初から魔石に付与する訳には行かず、適当な小石に付与魔法を発動させた。
「闇属性……何だこれ、色が黒くなっただけ?」
掌の上の小石が黒色に変色し、特にそれ以外に変化はなく、レナは不思議に思いながら小石を指先で突いた瞬間に小石から黒煙が噴き出す。
「うわっ!?」
慌ててレナは小石を地面に放り投げると、まるで忍者が扱う煙玉のように黒煙が広がり、数秒程で消失する。その光景に動揺しながらもレナは小石を拾い上げ、効果を完全に失ったのか元の状態に戻っていた。
「煙幕を生み出すのか……でも地味に役立ちそうだな」
閃光を放つ聖属性の付与魔法と同様に目晦ましに扱えそうな魔法であり、場合によっては周囲を無差別に光で覆い尽くす聖属性の付与魔法よりも扱えるかも知れない。最後にレナは雷属性の魔石を確認し、覚悟を決めて魔石に付与魔法を発動しようとした瞬間、後方から怒鳴り声が上がる。
「ちょっと!!さっきからうるさいんだよ!!何を騒いでるんだい!!」
「あ、やばっ!?」
――建物の方から黒猫亭の宿主であるバルの怒声が響き渡り、レナは慌てて謝罪を行うために建物の方に戻る。流石に騒ぎ過ぎたため、他の客にも迷惑を掛けてしまい、結局は謝罪の後にもう二度と裏庭で騒がないように注意を施されてしまい、雷属性の魔石だけは実験する事が出来なかった。
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