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スラム編
魔法の相性
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「いや~今日も素晴らしいぐらいに平和ですね!!」
「そうだね……平和だね」
「……安眠日和」
レナがスラム街から帰還してから数日が経過し、特に何事もなく黒猫亭の宿屋で3人はのんびり過ごしていた。少し前までは宿に篭ってばかりで宿屋の人間から無職ではないのかと疑われている事にレナ達だが、この数日の間に3人は回復薬の売却で大量の銀貨と銅貨を稼ぐ。コトミンのお蔭で上質な回復薬が幾らでも生成出来るため、市場に連日訪れては回復薬の売却を行い、最近では下級回復薬だけでは買い取ってくれず、中級回復薬の方も大量に生成し、薬屋を営んでいる露天商を回って交渉を行う。
稼いだ金銭は3人で均等に分けており、1人当たり30枚近くの銀貨と100枚近くの銅貨を稼いでいる。これだけあればホノカが戻ってくるまで問題なく生活出来るが、アイリィの方は更に新しい調合器具と自分用の収納石付きの小袋を購入している。
「さてと……今日も地道に訓練しますか」
「また吸魔石に魔力を送り込むんですか?別に止めませんけど私達の補給分の魔力は残しておいてくださいよ」
「お前は魔石で回復出来るだろ」
「いや、そこはほら……レナさんならお金かからないじゃないですか」
「しょうがないな……ほら、コトミンもこっちに来い」
「んっ」
アイリィとコトミンを引き寄せてレナは聖属性の付与魔法を施し、彼女達に魔力を送り込む。コトミンはともかく、アイリィは大量の魔石を所持しているので自分の魔石で回復できるのだが、レナから直接魔力を与えられる方が効率よく、しかも余計な金銭も掛からない。
「喰らえっ!!ホ〇ミ!!」
「ほわぁああっ……」
「あ~……生き返ります。自分でも生きているのか分からない状態ですけど……」
2人に今日の分の魔力を分け与えると、レナは吸魔石に各属性の魔力を送り込む。地道に魔力を送り込む作業を日々繰り返し、現在の彼の魔法の熟練度はこのように上がっていた。
――付与魔法――
・風属性 熟練度:5
・火属性 熟練度:8
・水属性 熟練度:8
・雷属性 熟練度:4
・土属性 熟練度:3
・闇属性 熟練度:3
・聖属性 熟練度:10(限界値)
聖属性の時と違い、付与を施す対象が小さすぎるのが問題なのか上昇率はそれほど高くはなく、相性の問題もあるのか闇属性に関しては最初の頃から全く上昇していない。それでも徐々に他の魔法の熟練度は上昇しており、付与魔法の魔法書を見つけ出せば効率的に上昇できるのだが、レナはホノカが戻ってきた時に魔法書を取り寄せるように頼む事を決める。
「それにしても随分と魔力を込めましたね……どんだけ魔力を持て余しているんですか」
「これしかやる事ないからね……悲しい事に」
「……綺麗」
机の上には複数の吸魔石が置かれており、各属性の魔力を吸収しているので色違いに光り輝いている。ちなみに魔力が漏れ出しても問題ない様に机の上の吸魔石は箱型の透明の容器の中に隔離しており、この容器は回復薬を詰める時に利用される硝子瓶と同じ素材であり、アイリィがわざわざ用意してくれた「硝子箱」と呼ばれる魔道具である。この世界の硝子は魔法耐性も備えているらしく、この箱の中に吸魔石を入れて置けば外部に影響は生まれない。
机の上には七色の吸魔石が存在し、現在は先日にも役立った風属性の吸魔石を量産していた。回復薬で入手した稼ぎを吸魔石の購入費に利用し、今のレナには大量の吸魔石の予備が存在する。回収できれば何度でも扱える吸魔石だが、もしも無くした場合や連続で扱う事体に陥った事を考慮し、念のためにレナは余分に吸魔石に魔力を封じ込める。
「レナさんはどの属性が得意なんですか?」
「聖属性かな……だけど熟練度が限界値だからこれ以上は上がらない」
「はあ……付与魔法とは言え、熟練度をたった10日前後で限界値まで極めた人間なんて世界中探してもレナさんぐらいですよ」
「そうなんだ……だけど他の魔法の熟練度は上昇率が悪いんだけど……付与を施す対象が小さすぎるせいかな」
「単純に相性の問題もありますよ。聖属性が得意なら相反する属性の闇属性は苦手なんじゃないですか?」
「やっぱり魔法にも相性とかあるの?」
「ありますよ。治癒魔導士は聖属性が得意ですけど、闇属性は大の苦手です。人間の魔術師は火属性が得意な傾向ですけど、水属性は苦手ですね。人魚族とかは逆に水属性が得意ですけど火属性や雷属性は覚えられません。エルフ族は風属性が得意ですけど、他の属性も特に問題なく扱える事から魔法が最も優れているのはエルフ族だと言われていますね」
「なるほど……今更ながらに勉強になったよ」
レナは異世界人のため、全ての属性を覚える事が出来るが今までの傾向的に「土属性」と「闇属性」とは相性が悪く、逆に聖属性とは相性が良かった可能性が高い。火属性と水属性の熟練度に変化はないのは数値が高すぎるので上昇率が単純に低下したと考えられた。
「そうだね……平和だね」
「……安眠日和」
レナがスラム街から帰還してから数日が経過し、特に何事もなく黒猫亭の宿屋で3人はのんびり過ごしていた。少し前までは宿に篭ってばかりで宿屋の人間から無職ではないのかと疑われている事にレナ達だが、この数日の間に3人は回復薬の売却で大量の銀貨と銅貨を稼ぐ。コトミンのお蔭で上質な回復薬が幾らでも生成出来るため、市場に連日訪れては回復薬の売却を行い、最近では下級回復薬だけでは買い取ってくれず、中級回復薬の方も大量に生成し、薬屋を営んでいる露天商を回って交渉を行う。
稼いだ金銭は3人で均等に分けており、1人当たり30枚近くの銀貨と100枚近くの銅貨を稼いでいる。これだけあればホノカが戻ってくるまで問題なく生活出来るが、アイリィの方は更に新しい調合器具と自分用の収納石付きの小袋を購入している。
「さてと……今日も地道に訓練しますか」
「また吸魔石に魔力を送り込むんですか?別に止めませんけど私達の補給分の魔力は残しておいてくださいよ」
「お前は魔石で回復出来るだろ」
「いや、そこはほら……レナさんならお金かからないじゃないですか」
「しょうがないな……ほら、コトミンもこっちに来い」
「んっ」
アイリィとコトミンを引き寄せてレナは聖属性の付与魔法を施し、彼女達に魔力を送り込む。コトミンはともかく、アイリィは大量の魔石を所持しているので自分の魔石で回復できるのだが、レナから直接魔力を与えられる方が効率よく、しかも余計な金銭も掛からない。
「喰らえっ!!ホ〇ミ!!」
「ほわぁああっ……」
「あ~……生き返ります。自分でも生きているのか分からない状態ですけど……」
2人に今日の分の魔力を分け与えると、レナは吸魔石に各属性の魔力を送り込む。地道に魔力を送り込む作業を日々繰り返し、現在の彼の魔法の熟練度はこのように上がっていた。
――付与魔法――
・風属性 熟練度:5
・火属性 熟練度:8
・水属性 熟練度:8
・雷属性 熟練度:4
・土属性 熟練度:3
・闇属性 熟練度:3
・聖属性 熟練度:10(限界値)
聖属性の時と違い、付与を施す対象が小さすぎるのが問題なのか上昇率はそれほど高くはなく、相性の問題もあるのか闇属性に関しては最初の頃から全く上昇していない。それでも徐々に他の魔法の熟練度は上昇しており、付与魔法の魔法書を見つけ出せば効率的に上昇できるのだが、レナはホノカが戻ってきた時に魔法書を取り寄せるように頼む事を決める。
「それにしても随分と魔力を込めましたね……どんだけ魔力を持て余しているんですか」
「これしかやる事ないからね……悲しい事に」
「……綺麗」
机の上には複数の吸魔石が置かれており、各属性の魔力を吸収しているので色違いに光り輝いている。ちなみに魔力が漏れ出しても問題ない様に机の上の吸魔石は箱型の透明の容器の中に隔離しており、この容器は回復薬を詰める時に利用される硝子瓶と同じ素材であり、アイリィがわざわざ用意してくれた「硝子箱」と呼ばれる魔道具である。この世界の硝子は魔法耐性も備えているらしく、この箱の中に吸魔石を入れて置けば外部に影響は生まれない。
机の上には七色の吸魔石が存在し、現在は先日にも役立った風属性の吸魔石を量産していた。回復薬で入手した稼ぎを吸魔石の購入費に利用し、今のレナには大量の吸魔石の予備が存在する。回収できれば何度でも扱える吸魔石だが、もしも無くした場合や連続で扱う事体に陥った事を考慮し、念のためにレナは余分に吸魔石に魔力を封じ込める。
「レナさんはどの属性が得意なんですか?」
「聖属性かな……だけど熟練度が限界値だからこれ以上は上がらない」
「はあ……付与魔法とは言え、熟練度をたった10日前後で限界値まで極めた人間なんて世界中探してもレナさんぐらいですよ」
「そうなんだ……だけど他の魔法の熟練度は上昇率が悪いんだけど……付与を施す対象が小さすぎるせいかな」
「単純に相性の問題もありますよ。聖属性が得意なら相反する属性の闇属性は苦手なんじゃないですか?」
「やっぱり魔法にも相性とかあるの?」
「ありますよ。治癒魔導士は聖属性が得意ですけど、闇属性は大の苦手です。人間の魔術師は火属性が得意な傾向ですけど、水属性は苦手ですね。人魚族とかは逆に水属性が得意ですけど火属性や雷属性は覚えられません。エルフ族は風属性が得意ですけど、他の属性も特に問題なく扱える事から魔法が最も優れているのはエルフ族だと言われていますね」
「なるほど……今更ながらに勉強になったよ」
レナは異世界人のため、全ての属性を覚える事が出来るが今までの傾向的に「土属性」と「闇属性」とは相性が悪く、逆に聖属性とは相性が良かった可能性が高い。火属性と水属性の熟練度に変化はないのは数値が高すぎるので上昇率が単純に低下したと考えられた。
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