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ゴブリンキング編
ミキの条件
レナは自分の荷物から吸魔石と聖水を取り出し、どのような方法で自分が聖水を生み出したのかをミキに事細かく説明する。最初は飲料水に聖属性の魔力を封じ込めた吸魔石を数日間だけ浸けさせると聞いたミキは疑問を抱いたが、実際にレナ達が所持している聖水を受け取り、その効果を自分自身で確認して驚愕する。教会が現在生産している聖水よりもレナが生み出した聖水の方が効果が高い事が判明し、彼女は驚きを隠せない。
「これは……信じられません!!まさかこれほどの効果を生み出す聖水を作り出すなんて……!?」
「吸魔石の性質を最大限に生かした製造法ですからね。だけど定期的に吸魔石を取り替えないといけませんし、それに時間経過によって効果が弱まりますから気を付けてください」
「これが俺達の聖水の作り方です。どうですか?」
「……吸魔石と飲料水、それに聖属性の使い手ならば誰でも利用できる方法ですね。この事は他の方には伝えていませんか?」
「まさか、誰にも喋ってませんよ。企業秘密ですから」
「分かりました……ですが、実際に我々の方も確かめない限りは今すぐには報酬は渡せません。その代わりに前金として半分の金貨を支払い、後日に製造法の実証性が確認されたら残りの報酬をお渡しするというのはどうでしょうか?もちろん、契約書が必要ならば用意します」
「いいんじゃないですか?契約書も書いて貰えるなら別に今は報酬の半分だけでも問題ないですよね」
「そうだね」
ミキは使用人を呼び寄せて羊皮紙を用意させ、アイリィが代表として今回の取引の契約書を書き記し、ミキに内容を確認させてからお互いの名前を書き記す。製造法を発見したのはレナなのだが商売に関することは全てアイリィに任せており、彼女が契約書に代わり名前を書き込む。
「それでは契約成立という事で今日の所は帰らせて貰いますね。あ、でも他の皆さんは何か頼みたい事はありますか?」
「……特にない」
「俺は部外者だから口を挟めない」
「あ、それならもう一つお願いしていいですか?」
「なんでしょうか?」
アイリィの言葉にコトミンとゴンゾウは首を振るが、レナは良い事を思いついてミキに提案を行う。
「ここにいるゴンゾウ君は……えっと、俺達の友達なんですけど、実は彼は冒険者になるためにこの帝都まで訪れたんです」
「まあ……巨人族の領土からこの場所まで辿り着くのは大変だったでしょう」
「ですけど今の冒険者ギルドは一般人の志望を禁止しています。ギルドの関係者の紹介がないと冒険者にはなれないんですけど、もしも教会が冒険者ギルドとも親交があるなら彼を冒険者ギルドに推薦して欲しいんですけど」
「レノ!?」
レナの発言にゴンゾウが驚愕し、アイリィとコトミンも少し驚いた表情を浮かべるが、一方でミキはゴンゾウに視線を向け、彼の肉体を確認して眉を顰める。
「……彼はまだ子供ではないですか?いえ、成人年齢を迎えていたとしても巨人族の中でも小柄な方ですね。それに魔物との戦闘経験は……」
「俺は小さい頃から畑仕事を行っていた。だが、父親は元傭兵で戦う術は学んでいる。魔物との戦闘も昔から慣れている。俺は確かに他の巨人族と比べると小さい方だが、腕力なら俺が住んでいた村の中では一番の力持ちだった」
「なるほど……それなら今からその力を確かめさせてもらいませんか?冒険者ギルドに紹介する前に私自身が力を確かめましょう」
「……貴女が?」
ミキの発言にゴンゾウが驚愕し、レナ達も動揺を隠せない。彼女は椅子から起き上がり、自分の着ているローブを脱ぎ去るとその下には銀色の鎖帷子を纏っており、更に左腕の方にはレナも装備している魔法腕輪も存在し、彼女は右腕に取り付けているブレスレットに掌を構えると、どうやら収納石が取り付けられていたようであり、杖と槍が組み合わさったような武器が空中に出現した。
後にレナは知った事だが、ミキが取り出したのは「魔槍」と呼ばれるこの世界にしか存在しない武器であり、魔法の力を高める杖と、それなりにリーチが存在する長槍を組み合わせた武器らしく、聖剣や魔剣とは違った性質の非常に珍しい武器である。彼女は魔槍を握りしめ、その場で一度だけ回転させるとゴンゾウと向き合い、窓の外を指差す。
「外に移動しましょう。元冒険者として、貴方の力量を確かめさせてもらいます」
「これは……信じられません!!まさかこれほどの効果を生み出す聖水を作り出すなんて……!?」
「吸魔石の性質を最大限に生かした製造法ですからね。だけど定期的に吸魔石を取り替えないといけませんし、それに時間経過によって効果が弱まりますから気を付けてください」
「これが俺達の聖水の作り方です。どうですか?」
「……吸魔石と飲料水、それに聖属性の使い手ならば誰でも利用できる方法ですね。この事は他の方には伝えていませんか?」
「まさか、誰にも喋ってませんよ。企業秘密ですから」
「分かりました……ですが、実際に我々の方も確かめない限りは今すぐには報酬は渡せません。その代わりに前金として半分の金貨を支払い、後日に製造法の実証性が確認されたら残りの報酬をお渡しするというのはどうでしょうか?もちろん、契約書が必要ならば用意します」
「いいんじゃないですか?契約書も書いて貰えるなら別に今は報酬の半分だけでも問題ないですよね」
「そうだね」
ミキは使用人を呼び寄せて羊皮紙を用意させ、アイリィが代表として今回の取引の契約書を書き記し、ミキに内容を確認させてからお互いの名前を書き記す。製造法を発見したのはレナなのだが商売に関することは全てアイリィに任せており、彼女が契約書に代わり名前を書き込む。
「それでは契約成立という事で今日の所は帰らせて貰いますね。あ、でも他の皆さんは何か頼みたい事はありますか?」
「……特にない」
「俺は部外者だから口を挟めない」
「あ、それならもう一つお願いしていいですか?」
「なんでしょうか?」
アイリィの言葉にコトミンとゴンゾウは首を振るが、レナは良い事を思いついてミキに提案を行う。
「ここにいるゴンゾウ君は……えっと、俺達の友達なんですけど、実は彼は冒険者になるためにこの帝都まで訪れたんです」
「まあ……巨人族の領土からこの場所まで辿り着くのは大変だったでしょう」
「ですけど今の冒険者ギルドは一般人の志望を禁止しています。ギルドの関係者の紹介がないと冒険者にはなれないんですけど、もしも教会が冒険者ギルドとも親交があるなら彼を冒険者ギルドに推薦して欲しいんですけど」
「レノ!?」
レナの発言にゴンゾウが驚愕し、アイリィとコトミンも少し驚いた表情を浮かべるが、一方でミキはゴンゾウに視線を向け、彼の肉体を確認して眉を顰める。
「……彼はまだ子供ではないですか?いえ、成人年齢を迎えていたとしても巨人族の中でも小柄な方ですね。それに魔物との戦闘経験は……」
「俺は小さい頃から畑仕事を行っていた。だが、父親は元傭兵で戦う術は学んでいる。魔物との戦闘も昔から慣れている。俺は確かに他の巨人族と比べると小さい方だが、腕力なら俺が住んでいた村の中では一番の力持ちだった」
「なるほど……それなら今からその力を確かめさせてもらいませんか?冒険者ギルドに紹介する前に私自身が力を確かめましょう」
「……貴女が?」
ミキの発言にゴンゾウが驚愕し、レナ達も動揺を隠せない。彼女は椅子から起き上がり、自分の着ているローブを脱ぎ去るとその下には銀色の鎖帷子を纏っており、更に左腕の方にはレナも装備している魔法腕輪も存在し、彼女は右腕に取り付けているブレスレットに掌を構えると、どうやら収納石が取り付けられていたようであり、杖と槍が組み合わさったような武器が空中に出現した。
後にレナは知った事だが、ミキが取り出したのは「魔槍」と呼ばれるこの世界にしか存在しない武器であり、魔法の力を高める杖と、それなりにリーチが存在する長槍を組み合わせた武器らしく、聖剣や魔剣とは違った性質の非常に珍しい武器である。彼女は魔槍を握りしめ、その場で一度だけ回転させるとゴンゾウと向き合い、窓の外を指差す。
「外に移動しましょう。元冒険者として、貴方の力量を確かめさせてもらいます」
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