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ゴブリンキング編
ワルキューレ騎士団
レナ達はミキの案内によって応接室から移動を行い、建物内に存在する訓練場と呼ばれる場所に案内された。陽光教会は治癒魔導士だけで結成された組織ではなく、女性だけで結成された護衛部隊も存在する。その名前は「ワルキューレ騎士団」であり、聖魔導士のミキは騎士団の団長も兼任しているらしく、どうして女性だけで結成されているのかというと、実は騎士団の人間も治癒魔導士の職業を習得している事が条件であり、この世界の人間の治癒魔導士は女性しか存在しない。
ワルキューレ騎士団は騎士と治癒魔導士の職業を取得した人間だけが入隊を許される騎士団であり、訓練場には数十人の女性が存在した。彼女達の年齢は「10代後半~20代前半」で構成されており、理由としてはこの年代が魔術師としては最も魔力が満ち溢れた時期であり、彼女達は戦地に赴いて怪我人の治療を行う役目も担っている。そのため、武芸だけではなく、魔法の腕も磨かなければ騎士団には入れない。帝国に存在する複数の騎士団ならば武芸の腕だけでも認められれば入隊は可能だが、ワルキューレ騎士団の場合は武芸と魔法をどちも身に付けなければ認められない。
そのような過酷な条件を突破しなければ入団できないワルキューレ騎士団の「団長」を勤めるミキがレナ達を引き連れて訓練場に赴くと、訓練中の鎧姿の騎士達が慌てて出迎える。彼女達の中には修道女の恰好をしたままの人間も存在し、こちらの方は魔法の訓練を行っていたのか杖の類を装備していた。彼女達はミキの登場に慌てふためき、すぐに全員が駆け寄ってくる。
「だ、団長!?どうかされましたか?まだ業務の時間では……まさか、また巫女姫様が……」
「いえ、今回は別件です。私に気にせずに訓練を続けなさい。それと副団長は居ますか?」
「あたしを呼んだかい?」
ミキの元に大柄の体格の女性が現れ、最初は巨人族と見間違える程の高い身長に筋骨隆々の肉体をしており、背中には大剣を所持していた。年齢はこの女性だけが明らかに30代を迎えているが、ワルキューレ騎士団の団員が着こんでいる鎧を少し改造した露出度が多い鎧を身に着けていた。
「皆様に紹介します。こちらはワルキューレ騎士団のテン副団長です」
「あ、どうも……格好いい鎧ですね」
「……大きい」
「お母さんかお父さんが巨人族だったんですか?」
「おおっ……逞しい筋肉だ」
「……団長、なんですかこいつら?」
「その説明の前に試合場を借りますよ」
テンと呼ばれたワルキューレ騎士団の副団長をミキが紹介を行い、レナ達は彼女の外見にそれぞれが感想を告げ、一方のテンは上司のミキに彼等が何者なのかを問い質すが、ミキは訓練場の中央に存在する円形状の石畳が設置された場所に視線を向けて彼等を促す。
「あそこで力試しを行いましょう。よろしかったら他の皆さんも興味があるなら参加しませんか?」
「おっ?もしかして新しい入隊希望者ですかい?それならそうと早く言ってくださいよ。あれ、でもこっちの奴はともかく、このでかい方はどう見ても男にしか見えませんけど……」
「良かったですねレノさん。女の子と間違われましたよ」
「なんでやねん」
「俺は男だ」
「あん?男がどうしてミキ団長と戦うんだい?」
「テン、詳しい話は後にしますから貴女は訓練に戻りなさい」
「はいはい、了解しました」
ミキの言葉にテンと呼ばれた女性はその場を立ち去り、レナ達は試合場に移動を行う。石畳の周囲には堀が存在し、中央部には柱が一本だけ設置されていた。柱の上には緑色の巨大な水晶が取り付けられており、アイリィが説明を行う。
「あれは……結界石のようですね」
「結界石?」
「魔法や物理攻撃を防ぐ魔法障壁を生み出す魔道具です。滅多に発掘されない希少品ですよ」
「へえ……」
アイリィの話を聞いてレナは鑑定のスキルを発動させ、結界石が取り付けられている柱を調べる。どうやら結界石を発動する事で試合場を取り囲む魔法障壁を生み出すらしく、発動すると試合場の外に逃れる事は出来ず、試合場外から邪魔が入る事はない。ミキが先に試合場に移動を行い、ゴンゾウも上がってくるように指示する。
「どうぞこちらへ……遠慮なく掛かってきてください」
「……本当にいいのか?俺は女に一度も負けた事はないぞ」
「では私が貴方に初めて勝利した女性になるという事ですね」
「分かった……なら遠慮はしない」
ゴンゾウはミキの挑発に眉を顰め、背中の農具用の鍬を握りしめて試合場に移動する。レナ達は観戦するために距離を開くと、ミキが試合場の周囲に待機していた女性騎士に指示を出した。
「結界石を発動します!!貴女達も私達の戦いをよく見ておきなさい!!」
『はっ!!』
「こいつは面白そうだね!!」
「うわっ!?いつの間に隣に……」
ミキの宣言に訓練中の団員達が集まり、先ほど立ち去ったはずのテンも何時の間にかレナの横に移動しており、2人の試合の観戦の準備を行う。
ワルキューレ騎士団は騎士と治癒魔導士の職業を取得した人間だけが入隊を許される騎士団であり、訓練場には数十人の女性が存在した。彼女達の年齢は「10代後半~20代前半」で構成されており、理由としてはこの年代が魔術師としては最も魔力が満ち溢れた時期であり、彼女達は戦地に赴いて怪我人の治療を行う役目も担っている。そのため、武芸だけではなく、魔法の腕も磨かなければ騎士団には入れない。帝国に存在する複数の騎士団ならば武芸の腕だけでも認められれば入隊は可能だが、ワルキューレ騎士団の場合は武芸と魔法をどちも身に付けなければ認められない。
そのような過酷な条件を突破しなければ入団できないワルキューレ騎士団の「団長」を勤めるミキがレナ達を引き連れて訓練場に赴くと、訓練中の鎧姿の騎士達が慌てて出迎える。彼女達の中には修道女の恰好をしたままの人間も存在し、こちらの方は魔法の訓練を行っていたのか杖の類を装備していた。彼女達はミキの登場に慌てふためき、すぐに全員が駆け寄ってくる。
「だ、団長!?どうかされましたか?まだ業務の時間では……まさか、また巫女姫様が……」
「いえ、今回は別件です。私に気にせずに訓練を続けなさい。それと副団長は居ますか?」
「あたしを呼んだかい?」
ミキの元に大柄の体格の女性が現れ、最初は巨人族と見間違える程の高い身長に筋骨隆々の肉体をしており、背中には大剣を所持していた。年齢はこの女性だけが明らかに30代を迎えているが、ワルキューレ騎士団の団員が着こんでいる鎧を少し改造した露出度が多い鎧を身に着けていた。
「皆様に紹介します。こちらはワルキューレ騎士団のテン副団長です」
「あ、どうも……格好いい鎧ですね」
「……大きい」
「お母さんかお父さんが巨人族だったんですか?」
「おおっ……逞しい筋肉だ」
「……団長、なんですかこいつら?」
「その説明の前に試合場を借りますよ」
テンと呼ばれたワルキューレ騎士団の副団長をミキが紹介を行い、レナ達は彼女の外見にそれぞれが感想を告げ、一方のテンは上司のミキに彼等が何者なのかを問い質すが、ミキは訓練場の中央に存在する円形状の石畳が設置された場所に視線を向けて彼等を促す。
「あそこで力試しを行いましょう。よろしかったら他の皆さんも興味があるなら参加しませんか?」
「おっ?もしかして新しい入隊希望者ですかい?それならそうと早く言ってくださいよ。あれ、でもこっちの奴はともかく、このでかい方はどう見ても男にしか見えませんけど……」
「良かったですねレノさん。女の子と間違われましたよ」
「なんでやねん」
「俺は男だ」
「あん?男がどうしてミキ団長と戦うんだい?」
「テン、詳しい話は後にしますから貴女は訓練に戻りなさい」
「はいはい、了解しました」
ミキの言葉にテンと呼ばれた女性はその場を立ち去り、レナ達は試合場に移動を行う。石畳の周囲には堀が存在し、中央部には柱が一本だけ設置されていた。柱の上には緑色の巨大な水晶が取り付けられており、アイリィが説明を行う。
「あれは……結界石のようですね」
「結界石?」
「魔法や物理攻撃を防ぐ魔法障壁を生み出す魔道具です。滅多に発掘されない希少品ですよ」
「へえ……」
アイリィの話を聞いてレナは鑑定のスキルを発動させ、結界石が取り付けられている柱を調べる。どうやら結界石を発動する事で試合場を取り囲む魔法障壁を生み出すらしく、発動すると試合場の外に逃れる事は出来ず、試合場外から邪魔が入る事はない。ミキが先に試合場に移動を行い、ゴンゾウも上がってくるように指示する。
「どうぞこちらへ……遠慮なく掛かってきてください」
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「分かった……なら遠慮はしない」
ゴンゾウはミキの挑発に眉を顰め、背中の農具用の鍬を握りしめて試合場に移動する。レナ達は観戦するために距離を開くと、ミキが試合場の周囲に待機していた女性騎士に指示を出した。
「結界石を発動します!!貴女達も私達の戦いをよく見ておきなさい!!」
『はっ!!』
「こいつは面白そうだね!!」
「うわっ!?いつの間に隣に……」
ミキの宣言に訓練中の団員達が集まり、先ほど立ち去ったはずのテンも何時の間にかレナの横に移動しており、2人の試合の観戦の準備を行う。
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