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ゴブリンキング編
聖魔導士ミキと巨人族のゴンゾウ
「では結界を発動します。全員、試合場から離れなさい!!」
ミキが試合場の中央に位置する柱に向けて杖を構え、彼女の杖にも結界石の水晶玉が取り付けられており、ミキの意思に反応して柱の結界石も光り輝く。その直後に試合場の周囲に緑色に光り輝く半透明の防護壁が形成され、レナが堀だと思い込んでいた試合場の周囲の窪みは結界石が発動した際の防護壁の誕生によって生み出された跡だと判明する。
試合場が結界石の魔法障壁によって隔離され、結界内部のゴンゾウは驚いた表情を浮かべるが、すぐに気を取り直してミキと向かい合う。彼の武器は巨人族用の農具の鍬であり、普通に考えれば武器として扱えるのか疑問だが、彼は二ヶ月以上もこの武器を頼りに魔物と戦い続けており、両手で握りしめながら構える。
一方のミキの装備の魔槍は杖の先端に槍の刃が取り付けられており、他にも複数の属性の魔石が装飾品のように施されている。この状態でも魔石を触媒にして魔法の発現や強化が可能であり、最初に仕掛けたのは彼女の方だった。
「小手調べです!!サンダーランス!!」
「ぐうっ!?」
ミキの構えた魔槍の先端部から電撃が放出され、ゴンゾウの握りしめている鍬の金属部分に的中し、周囲に電流が拡散する。その光景にレナはすぐに彼女が「砲撃魔法」と呼ばれる付与魔術師以外の魔術師の職業の人間が扱える魔法だと知り、先ほどの電撃はミキが自分の杖に取り付けられている雷属性の魔石を触媒にして発現させ、攻撃を仕掛けた事に気付く。
ゴンゾウは鍬に流れ込んだ電流に顔を顰めるが、それでも武器を手放さずに鍬を振り払う。その動作だえで鍬を纏う電流が消失し、魔法で生み出した現象は消失しやすいが、電流を真面に受けた際にゴンゾウの両手は軽い火傷を起こし、彼は眉を顰めながらも掌を確かめる。
「熱いな……」
「普通の人間なら気絶しても可笑しくはない威力のはずですが……流石に巨人族の魔法耐性は侮れませんね」
「今度は、俺から行くぞ!!」
自分の魔法を受けても大した損傷を受けた様子がないゴンゾウにミキは感心した風に声を掛けるが、彼は鍬を強く握りしめ、上段からミキに向けて一気に振り下ろす。
「兜割り!!」
「くっ!!」
勢いよくゴンゾウが鍬を振り下ろした瞬間、石畳の試合所の床に衝突して亀裂が誕生する。彼等が戦闘を行っている試合場はワルキューレ騎士団の訓練のために非常に頑丈な素材で構成されているが、ゴンゾウの一撃によって試合場に罅割れが発生し、ゴンゾウの腕力にミキは感心しながら杖を構える。
「これで終わりです!!」
「まだだ!!土石弾!!」
彼女が魔槍を構えて魔法を発動する前にゴンゾウは石畳の床に突き刺した鍬を引き上げ、瓦礫の破片を破片に解き放つ。この技も戦技の一つであり、本来は地面を繰り抜いて砂利を解き放つ程度の攻撃だが、ゴンゾウの場合は瓦礫を弾丸のように吹き飛ばす。普通の人間ならば対処できずに破片に衝突していただろうが、ミキは冷静に魔槍を構え、彼女の魔槍の結界石を光り輝く。
「防御魔法陣」
「うおっ!?」
彼女の前方の空間に三角形の「魔法陣」が誕生し、ゴンゾウが撃ち込んだ瓦礫の破片を弾き返す。彼は慌てて両腕を交差して弾き返された破片を防ぐが、ミキは魔槍を構えて接近し、レナは彼女がゴンゾウを仕留める気なのかと驚いたが、ミキは槍の刃を構えて突き刺す。
「ウィンドランス!!」
「ぐおっ!?」
『おおっ!!』
刃がゴンゾウの肉体に触れる寸前、彼女は魔槍から風属性の砲撃魔法を発動させ、風属性の魔力の塊をゴンゾウに叩きつける。彼の巨体が衝撃波によって浮き上がり、後方に吹き飛ばされる。
「ぐぅっ……ま、まだだっ!!」
「まだ動けますか……ですが、終わりです」
地面に倒れこむ際に受身を取ったゴンゾウが起き上がろうとするが、ミキは魔槍を構えて次の砲撃魔法に移ろうとしており、彼は鍬を握りしめると驚くべき行動に移る。
「ふんっ!!」
「なっ!?」
「投げたっ!?」
ゴンゾウは片腕だけで鍬を放り投げ、ミキは自分の元に回転しながら近付いてくる鍬に一瞬だけ意表を突かれたが、すぐに魔槍を構えて砲撃魔法を発動する。
「アクアランス!!」
刃先から消防車のホースの放水を想像させる勢いで大量の水が解き放たれ、迫りくる鍬を撃ち落とす。その間にもゴンゾウは起き上がり、最後の悪あがきなのか体当たりを仕掛ける。
「うおぉおおおおおっ!!」
「最後まで戦い抜く覚悟は認めますが……その行動は愚かですよ!!」
ミキはフットボール選手のようにタックルを仕掛けてくるゴンゾウに対し、魔槍を地面に突き立てると彼自身にではなく、試合場の石畳に魔法を発動した。
「フリーズ!!」
「うおおっ!?」
槍の刃を突き刺した個所から地面が凍り付き、ゴンゾウは足元を凍らされて勢いよく滑り込む。レナも水属性の付与魔法を利用して地面や壁を凍り付かせる事は出来るが、彼女の場合は試合場全体の床を凍り付かせ、派手に転倒したゴンゾウは頭部を強打したらしく、今度こそ完全に気絶したのか動かなくなった。
ミキが試合場の中央に位置する柱に向けて杖を構え、彼女の杖にも結界石の水晶玉が取り付けられており、ミキの意思に反応して柱の結界石も光り輝く。その直後に試合場の周囲に緑色に光り輝く半透明の防護壁が形成され、レナが堀だと思い込んでいた試合場の周囲の窪みは結界石が発動した際の防護壁の誕生によって生み出された跡だと判明する。
試合場が結界石の魔法障壁によって隔離され、結界内部のゴンゾウは驚いた表情を浮かべるが、すぐに気を取り直してミキと向かい合う。彼の武器は巨人族用の農具の鍬であり、普通に考えれば武器として扱えるのか疑問だが、彼は二ヶ月以上もこの武器を頼りに魔物と戦い続けており、両手で握りしめながら構える。
一方のミキの装備の魔槍は杖の先端に槍の刃が取り付けられており、他にも複数の属性の魔石が装飾品のように施されている。この状態でも魔石を触媒にして魔法の発現や強化が可能であり、最初に仕掛けたのは彼女の方だった。
「小手調べです!!サンダーランス!!」
「ぐうっ!?」
ミキの構えた魔槍の先端部から電撃が放出され、ゴンゾウの握りしめている鍬の金属部分に的中し、周囲に電流が拡散する。その光景にレナはすぐに彼女が「砲撃魔法」と呼ばれる付与魔術師以外の魔術師の職業の人間が扱える魔法だと知り、先ほどの電撃はミキが自分の杖に取り付けられている雷属性の魔石を触媒にして発現させ、攻撃を仕掛けた事に気付く。
ゴンゾウは鍬に流れ込んだ電流に顔を顰めるが、それでも武器を手放さずに鍬を振り払う。その動作だえで鍬を纏う電流が消失し、魔法で生み出した現象は消失しやすいが、電流を真面に受けた際にゴンゾウの両手は軽い火傷を起こし、彼は眉を顰めながらも掌を確かめる。
「熱いな……」
「普通の人間なら気絶しても可笑しくはない威力のはずですが……流石に巨人族の魔法耐性は侮れませんね」
「今度は、俺から行くぞ!!」
自分の魔法を受けても大した損傷を受けた様子がないゴンゾウにミキは感心した風に声を掛けるが、彼は鍬を強く握りしめ、上段からミキに向けて一気に振り下ろす。
「兜割り!!」
「くっ!!」
勢いよくゴンゾウが鍬を振り下ろした瞬間、石畳の試合所の床に衝突して亀裂が誕生する。彼等が戦闘を行っている試合場はワルキューレ騎士団の訓練のために非常に頑丈な素材で構成されているが、ゴンゾウの一撃によって試合場に罅割れが発生し、ゴンゾウの腕力にミキは感心しながら杖を構える。
「これで終わりです!!」
「まだだ!!土石弾!!」
彼女が魔槍を構えて魔法を発動する前にゴンゾウは石畳の床に突き刺した鍬を引き上げ、瓦礫の破片を破片に解き放つ。この技も戦技の一つであり、本来は地面を繰り抜いて砂利を解き放つ程度の攻撃だが、ゴンゾウの場合は瓦礫を弾丸のように吹き飛ばす。普通の人間ならば対処できずに破片に衝突していただろうが、ミキは冷静に魔槍を構え、彼女の魔槍の結界石を光り輝く。
「防御魔法陣」
「うおっ!?」
彼女の前方の空間に三角形の「魔法陣」が誕生し、ゴンゾウが撃ち込んだ瓦礫の破片を弾き返す。彼は慌てて両腕を交差して弾き返された破片を防ぐが、ミキは魔槍を構えて接近し、レナは彼女がゴンゾウを仕留める気なのかと驚いたが、ミキは槍の刃を構えて突き刺す。
「ウィンドランス!!」
「ぐおっ!?」
『おおっ!!』
刃がゴンゾウの肉体に触れる寸前、彼女は魔槍から風属性の砲撃魔法を発動させ、風属性の魔力の塊をゴンゾウに叩きつける。彼の巨体が衝撃波によって浮き上がり、後方に吹き飛ばされる。
「ぐぅっ……ま、まだだっ!!」
「まだ動けますか……ですが、終わりです」
地面に倒れこむ際に受身を取ったゴンゾウが起き上がろうとするが、ミキは魔槍を構えて次の砲撃魔法に移ろうとしており、彼は鍬を握りしめると驚くべき行動に移る。
「ふんっ!!」
「なっ!?」
「投げたっ!?」
ゴンゾウは片腕だけで鍬を放り投げ、ミキは自分の元に回転しながら近付いてくる鍬に一瞬だけ意表を突かれたが、すぐに魔槍を構えて砲撃魔法を発動する。
「アクアランス!!」
刃先から消防車のホースの放水を想像させる勢いで大量の水が解き放たれ、迫りくる鍬を撃ち落とす。その間にもゴンゾウは起き上がり、最後の悪あがきなのか体当たりを仕掛ける。
「うおぉおおおおおっ!!」
「最後まで戦い抜く覚悟は認めますが……その行動は愚かですよ!!」
ミキはフットボール選手のようにタックルを仕掛けてくるゴンゾウに対し、魔槍を地面に突き立てると彼自身にではなく、試合場の石畳に魔法を発動した。
「フリーズ!!」
「うおおっ!?」
槍の刃を突き刺した個所から地面が凍り付き、ゴンゾウは足元を凍らされて勢いよく滑り込む。レナも水属性の付与魔法を利用して地面や壁を凍り付かせる事は出来るが、彼女の場合は試合場全体の床を凍り付かせ、派手に転倒したゴンゾウは頭部を強打したらしく、今度こそ完全に気絶したのか動かなくなった。
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