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ゴブリンキング編
閑話 〈アイリィの1日〉
※今回だけ書き方を少し変えます。
薄幸のスケルトン美少女(苦笑)であるアイリィの朝は早く、彼女は早朝に起きると隣室に泊まっているレナとコトミンの部屋を尋ねる。この2人はずっと同じ部屋に泊まり続けてており、他の宿の人間から恋人同士だと思われているが、この2人の関係性を知っているアイリィから言わせれば2人は恋人というよりも親子のような関係だと知っている。
「おはようございま~す。朝ですよ~」
「んっ……あと5秒」
「いや、短すぎませんか?」
まず部屋を開けて早々にアイリィの声にレナが目を覚まし、比較的に彼は寝起きが良い方であり、すぐに起き上がる。一方でコトミンの方は彼女の声に反応すらせず、アイリィがベッドを覗き込むと赤ん坊のように毛布にくるまった状態の彼女が眠りこけていた。
「ほら、早く起きてください。朝ごはんの時間ですよ」
「んっ……まだ眠い」
「いいから起きなさいって……あ、ちょ、何処触ってるんですか、いやんっ……」
コトミンを無理やり起こそうとすると彼女は嫌がるように腕を伸ばし、アイリィの胸元を鷲掴む。その間にレナは準備を整え、今日に販売する分の回復薬を用意する。念のために聖水入りの硝子瓶も用意し、じゃれあっている2人に声を掛ける。
「2人とも行くよ~」
「ちょ、ちょっと待ってください。この人型スライム、意外と力強くて……あいたっ!?噛まないで下さい!!」
「あむあむっ……ぺっ」
「ちょっと!?なに不味い物を食べたみたいな表情してるんですか!!だいたい私の身体の半分は分裂した貴女の身体なんですよ!!」
「先に行ってるよ……」
2人を置いてレナは先に移動し、アイリィとコトミンは5分ほどベッドの上で激闘を繰り広げ、やっと降りてきた頃には二階で騒ぎを起こすなと宿屋の主人のバルにレナが怒られていた――
――朝食を負え、先日の内に作り出した大量の回復薬を用意すると3人は市場に向かう。市場には無数の露天商が並んでおり、その中に回復薬を取り扱っている商人にアイリィが代表として取引を行い、回復薬の売却を行う。レナ達の生み出す回復薬は上質揃いであり、通常よりも効果が高いので高価で買い取って貰える。
「どうですか?今なら回復薬10本で銀貨10枚はお買い得ですよ」
「いや、しかしなぁっ……それだと全部売り切らないとこちらも儲けが……」
「そんな貴方にこちらもお付けしましょう。今なら上級回復薬も1本お付けしましょう……値段は銀貨5枚!!」
「なっ!?本当か!?」
「全部お買い上げしてくれるというのなら銀貨14枚にまけますよ。どうします?」
「ぐぅっ……12枚!!」
「13枚!!これ以上はまけません!!」
「わ、分かった!!全部買うよ!!」
「毎度ありっ」
アイリィの交渉によって露天商に回復薬が入った木箱を渡し、レナ達はその場を離れる。相変わらずアイリィの交渉は見事であり、今日だけで日本円に換算すると「13万円」も稼いだことになり、ここから回復薬の材料費を引いたとしても1日で10万円以上の金銭を稼いだことになる。あまりに稼ぎ過ぎると他の商人に疎まれてしまうため、最近では回復薬の販売数も減らしてはいるが、最初の頃と比べると金銭面は大分余裕が生まれた。
「今日も儲かりましたね。いや~私を救い出してくれたのがレナさん達で良かったですよ」
「あの上級回復薬……本当に渡して良かったの?」
「配合を間違って1本だけ出来ちゃった奴ですからね。まあ、1本だけなら問題ないでしょう」
「……待って」
今日の分の回復薬を売り切り、市場から黒猫亭に向けて移動中、コトミンが何かに気付いたように振り返る。2人も振り返ると一瞬だけ建物の影からこちらを覗いている男性を発見し、慌てて相手は隠れるが間違いなくレナ達を尾行していた。
「さっきの商人の手下かな?」
「どうでしょうかね。最近は色々な人に売ってますからね……」
「ならいつも通りの手段で逃げる?」
「そうですね。なら、あっちの路地裏で変身しましょうか」
レナ達は急ぎ足で近くの人気の無い路地裏に移動し、レナは聖属性の付与魔法を自身の肉体に発動させ、一方でアイリィはコトミンに後ろから抱き付かれ、首を絞めつけられる。
「……すりーぱーほーるど」
「ぐぇえっ……いや、違うでしょ!!合体ですよ合体……」
「先に上に行くよ?」
2人が絡み合っている間にレナは身体能力を上昇させて建物の屋根の上に移動し、一方でコトミンはアイリィの身体に寄り掛かり、全身を文字通りにスライム状に変化させてアイリィの身体に張り付く。そのまま彼女の身体を飲み込んだ状態で別の人間に姿を変化させ、やがて獣人族の中年男性に変化を果たす。
「くそっ!!逃がすか……うわっ!?」
『おっと、これは失礼(棒読み)』
しばらくすると路地裏にレナ達を尾行していた男性が現れ、彼は路地を曲がると予想に反してレナ達の姿は見えず、一方で中年男性に変身したアイリィは堂々と彼の横を素通りし、そのまま人混みに紛れる。一瞬で姿を変化できるコトミンの能力を最大限に生かし、三人は尾行者を撒くことに成功した。
――黒猫亭に戻るとレナ達はそれぞれが自由に行動を行う。夜には回復薬の製作を行うが、それまでの間は基本的に別行動を取る。レナは付与魔法の熟練度の上昇させるために訓練を行ったり、魔道具店に訪れてホノカと雑談を行う。コトミンの方は彼女はレナが居ない時は基本的に無駄な体力を消費しないように眠っており、ずっと部屋の中に閉じ籠る。残されたアイリィは稼いだ路銀の計算を行い、今後の為に必要な物資を購入する。
「くっくっくっ……もう少しで出来上がりますよ。私の最高傑作が……!!」
彼女は机の上に置かれた様々な回復薬に笑みを浮かべ、もう間もなく彼女が求める薬が完成しようとしていた――
薄幸のスケルトン美少女(苦笑)であるアイリィの朝は早く、彼女は早朝に起きると隣室に泊まっているレナとコトミンの部屋を尋ねる。この2人はずっと同じ部屋に泊まり続けてており、他の宿の人間から恋人同士だと思われているが、この2人の関係性を知っているアイリィから言わせれば2人は恋人というよりも親子のような関係だと知っている。
「おはようございま~す。朝ですよ~」
「んっ……あと5秒」
「いや、短すぎませんか?」
まず部屋を開けて早々にアイリィの声にレナが目を覚まし、比較的に彼は寝起きが良い方であり、すぐに起き上がる。一方でコトミンの方は彼女の声に反応すらせず、アイリィがベッドを覗き込むと赤ん坊のように毛布にくるまった状態の彼女が眠りこけていた。
「ほら、早く起きてください。朝ごはんの時間ですよ」
「んっ……まだ眠い」
「いいから起きなさいって……あ、ちょ、何処触ってるんですか、いやんっ……」
コトミンを無理やり起こそうとすると彼女は嫌がるように腕を伸ばし、アイリィの胸元を鷲掴む。その間にレナは準備を整え、今日に販売する分の回復薬を用意する。念のために聖水入りの硝子瓶も用意し、じゃれあっている2人に声を掛ける。
「2人とも行くよ~」
「ちょ、ちょっと待ってください。この人型スライム、意外と力強くて……あいたっ!?噛まないで下さい!!」
「あむあむっ……ぺっ」
「ちょっと!?なに不味い物を食べたみたいな表情してるんですか!!だいたい私の身体の半分は分裂した貴女の身体なんですよ!!」
「先に行ってるよ……」
2人を置いてレナは先に移動し、アイリィとコトミンは5分ほどベッドの上で激闘を繰り広げ、やっと降りてきた頃には二階で騒ぎを起こすなと宿屋の主人のバルにレナが怒られていた――
――朝食を負え、先日の内に作り出した大量の回復薬を用意すると3人は市場に向かう。市場には無数の露天商が並んでおり、その中に回復薬を取り扱っている商人にアイリィが代表として取引を行い、回復薬の売却を行う。レナ達の生み出す回復薬は上質揃いであり、通常よりも効果が高いので高価で買い取って貰える。
「どうですか?今なら回復薬10本で銀貨10枚はお買い得ですよ」
「いや、しかしなぁっ……それだと全部売り切らないとこちらも儲けが……」
「そんな貴方にこちらもお付けしましょう。今なら上級回復薬も1本お付けしましょう……値段は銀貨5枚!!」
「なっ!?本当か!?」
「全部お買い上げしてくれるというのなら銀貨14枚にまけますよ。どうします?」
「ぐぅっ……12枚!!」
「13枚!!これ以上はまけません!!」
「わ、分かった!!全部買うよ!!」
「毎度ありっ」
アイリィの交渉によって露天商に回復薬が入った木箱を渡し、レナ達はその場を離れる。相変わらずアイリィの交渉は見事であり、今日だけで日本円に換算すると「13万円」も稼いだことになり、ここから回復薬の材料費を引いたとしても1日で10万円以上の金銭を稼いだことになる。あまりに稼ぎ過ぎると他の商人に疎まれてしまうため、最近では回復薬の販売数も減らしてはいるが、最初の頃と比べると金銭面は大分余裕が生まれた。
「今日も儲かりましたね。いや~私を救い出してくれたのがレナさん達で良かったですよ」
「あの上級回復薬……本当に渡して良かったの?」
「配合を間違って1本だけ出来ちゃった奴ですからね。まあ、1本だけなら問題ないでしょう」
「……待って」
今日の分の回復薬を売り切り、市場から黒猫亭に向けて移動中、コトミンが何かに気付いたように振り返る。2人も振り返ると一瞬だけ建物の影からこちらを覗いている男性を発見し、慌てて相手は隠れるが間違いなくレナ達を尾行していた。
「さっきの商人の手下かな?」
「どうでしょうかね。最近は色々な人に売ってますからね……」
「ならいつも通りの手段で逃げる?」
「そうですね。なら、あっちの路地裏で変身しましょうか」
レナ達は急ぎ足で近くの人気の無い路地裏に移動し、レナは聖属性の付与魔法を自身の肉体に発動させ、一方でアイリィはコトミンに後ろから抱き付かれ、首を絞めつけられる。
「……すりーぱーほーるど」
「ぐぇえっ……いや、違うでしょ!!合体ですよ合体……」
「先に上に行くよ?」
2人が絡み合っている間にレナは身体能力を上昇させて建物の屋根の上に移動し、一方でコトミンはアイリィの身体に寄り掛かり、全身を文字通りにスライム状に変化させてアイリィの身体に張り付く。そのまま彼女の身体を飲み込んだ状態で別の人間に姿を変化させ、やがて獣人族の中年男性に変化を果たす。
「くそっ!!逃がすか……うわっ!?」
『おっと、これは失礼(棒読み)』
しばらくすると路地裏にレナ達を尾行していた男性が現れ、彼は路地を曲がると予想に反してレナ達の姿は見えず、一方で中年男性に変身したアイリィは堂々と彼の横を素通りし、そのまま人混みに紛れる。一瞬で姿を変化できるコトミンの能力を最大限に生かし、三人は尾行者を撒くことに成功した。
――黒猫亭に戻るとレナ達はそれぞれが自由に行動を行う。夜には回復薬の製作を行うが、それまでの間は基本的に別行動を取る。レナは付与魔法の熟練度の上昇させるために訓練を行ったり、魔道具店に訪れてホノカと雑談を行う。コトミンの方は彼女はレナが居ない時は基本的に無駄な体力を消費しないように眠っており、ずっと部屋の中に閉じ籠る。残されたアイリィは稼いだ路銀の計算を行い、今後の為に必要な物資を購入する。
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