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ゴブリンキング編
巫女姫ヨウカ
レナ達はミキの案内の元、治療院の建物の奥に存在する部屋にまで移動する。この部屋に立ち入る事が許されている人間は教会内でも限られており、ミキは部屋の前で立ち止まり、レナ達に説明を行う。
「この部屋は?」
「聖者の間と呼ばれています。この中にレノ様に会わせたい御方が居ます」
「ミキ団長……本気ですか?この坊主をあの人に会わせるなんて……」
「一体誰なんですか?レノさんに会わせたい人というのは?」
「この教会の巫女姫様です」
「……巫女姫?」
ミキの発言にレナ達は顔を見合わせ、巫女姫とは教会の頂点に立つ人間であり、陽光教会の重要人物に自分達を会わせようとするミキにレナ達は疑問を抱くが、彼女は扉の前に立ち止まり、扉をノックする。
「巫女姫様……居られますか?」
『え?あ、うん……居るよ~』
「あれ……この声」
「何処かで聞いたことがありますね」
部屋の中から女子の声が響き渡り、扉が内側から開かれて金髪の髪の毛の美少女が現れる。その少女の顔を見た瞬間、レナ達は驚きの声を上げる。
「あ、あの時の……」
「あれ?君……もしかして街で出会った男の子?」
「やはりお知り合いでしたか……ヨウカ様」
ヨウカと呼ばれた少女はレナ達が街で遭遇した修道女で間違いなく、彼女が魔力回復薬を落とした事が切っ掛けで彼等は治療院に訪れたのだが、少女は街と遭遇した時と恰好が変わっており、今現在は白色を基調としたローブを身に纏い、彼女は不思議そうにレナ達を見渡し、ミキに尋ねた。
「どうしたのミキ?この人達は誰?」
「ヨウカ様……その前にお聞きしますが、聖光石の方はどうですか?」
「あっ……ご、ごめんね……今日も調子が悪くて……」
ミキの言葉にヨウカは申し訳なさそうに首を振り、彼女の返答にテンは眉を顰め、レナ達は何の話なのかと2人に視線を向けると、ミキが周囲を見渡して誰もいない事を確かめると説明を行う。
「……先ほどの皆様の質問に答えます。実はこの部屋には聖水を生み出す事が出来る聖光石が存在します」
「聖光石って……さっき話していた聖剣の素材になる魔石?」
「はい。巫女姫様はこの聖光石に魔力を送り込む事で聖水を生み出すのです」
「ちょっ!?そこまで話していいんですか団長!?」
彼女の発言にテンが驚いた表情を浮かべるが、ミキは問題ないとばかりに首を振り、ここまで来たら彼女はレナ達に隠し事は通じないと判断したらしい。
「先代の巫女姫様もこの聖者の間に存在する聖光石に魔力を送り込み、大量の聖水を生産していました。ですがヨウカ様は魔力容量が少なく、1日に生産できる聖水の量が非常に少ないのです」
「ううっ……ごめんなさい」
「いえ、謝らないで下さい。まだ巫女姫様はレベルが10なのですから今後の成長で魔力容量が増加される可能性は十分にあります。ですが……巫女姫様は生まれた時からあるスキルのせいで回復薬等の効果を殆ど受け付けないのです」
「え?どういう事ですか?」
「……まさか、それは薬物耐性のスキルじゃないですか?」
会話の途中にアイリィが口を挟み、彼女の発言にミキは驚いた表情を浮かべるが、レナは「薬物耐性」というスキルは聞いたことが無く、アイリィに尋ねる。
「薬物耐性?」
「あらゆる薬品に対して耐性を所持する固有スキルです。このスキルを持つ人間は文字通りにあらゆる薬品に対して最低限の効果しか得られません。このスキルの利点は毒物に対しても有効ですが、不利点は回復薬の類の効果も薄まります」
「え?じゃあ……あの大量の魔力回復薬はもしかして……?」
レナの脳裏に大量の魔力回復薬を買いこんでいたヨウカの姿が浮かび、聖水の生産には巫女姫の魔力が必要というミキの話も思い出し、彼の頭の中である予想が思いついた。
「もしかして聖水を生み出すためにあんなに魔力回復薬を買いこんでいたの?」
「えっ!?何で分かったの!?」
「ヨウカ様……実はこの方達はヨウカ様が落とした薬を返すために訪れてくれた方々です」
ヨウカが落とした薬瓶をミキが取り出し、彼女は慌てて受け取るとテンがそれを見て何かに気付いたように息を飲む。
「魔力回復薬……という事は巫女姫様、また薬を飲んで無理やり聖水を作り出そうと……!?」
「そ、それは……」
「ヨウカ様……お気持ちは嬉しいですが、あまり無理をしないで下さい。回復薬と言えど、飲み過ぎると身体に毒となります。それに薬物耐性を持つヨウカ様が同じ薬を飲み続けるとさらに効果の方も薄まる危険性があります」
「で、でも……私が聖水を作り出さないと皆が困っちゃうし……」
「なるほど……そういう事ですか。だからミキさんは聖水の製造法を調べていたんですね」
「……優しい」
「そういう事か……」
ミキとヨウカのやり取りに全てを悟り、レナは2人がお互いを気遣っていた事が判明する。
「この部屋は?」
「聖者の間と呼ばれています。この中にレノ様に会わせたい御方が居ます」
「ミキ団長……本気ですか?この坊主をあの人に会わせるなんて……」
「一体誰なんですか?レノさんに会わせたい人というのは?」
「この教会の巫女姫様です」
「……巫女姫?」
ミキの発言にレナ達は顔を見合わせ、巫女姫とは教会の頂点に立つ人間であり、陽光教会の重要人物に自分達を会わせようとするミキにレナ達は疑問を抱くが、彼女は扉の前に立ち止まり、扉をノックする。
「巫女姫様……居られますか?」
『え?あ、うん……居るよ~』
「あれ……この声」
「何処かで聞いたことがありますね」
部屋の中から女子の声が響き渡り、扉が内側から開かれて金髪の髪の毛の美少女が現れる。その少女の顔を見た瞬間、レナ達は驚きの声を上げる。
「あ、あの時の……」
「あれ?君……もしかして街で出会った男の子?」
「やはりお知り合いでしたか……ヨウカ様」
ヨウカと呼ばれた少女はレナ達が街で遭遇した修道女で間違いなく、彼女が魔力回復薬を落とした事が切っ掛けで彼等は治療院に訪れたのだが、少女は街と遭遇した時と恰好が変わっており、今現在は白色を基調としたローブを身に纏い、彼女は不思議そうにレナ達を見渡し、ミキに尋ねた。
「どうしたのミキ?この人達は誰?」
「ヨウカ様……その前にお聞きしますが、聖光石の方はどうですか?」
「あっ……ご、ごめんね……今日も調子が悪くて……」
ミキの言葉にヨウカは申し訳なさそうに首を振り、彼女の返答にテンは眉を顰め、レナ達は何の話なのかと2人に視線を向けると、ミキが周囲を見渡して誰もいない事を確かめると説明を行う。
「……先ほどの皆様の質問に答えます。実はこの部屋には聖水を生み出す事が出来る聖光石が存在します」
「聖光石って……さっき話していた聖剣の素材になる魔石?」
「はい。巫女姫様はこの聖光石に魔力を送り込む事で聖水を生み出すのです」
「ちょっ!?そこまで話していいんですか団長!?」
彼女の発言にテンが驚いた表情を浮かべるが、ミキは問題ないとばかりに首を振り、ここまで来たら彼女はレナ達に隠し事は通じないと判断したらしい。
「先代の巫女姫様もこの聖者の間に存在する聖光石に魔力を送り込み、大量の聖水を生産していました。ですがヨウカ様は魔力容量が少なく、1日に生産できる聖水の量が非常に少ないのです」
「ううっ……ごめんなさい」
「いえ、謝らないで下さい。まだ巫女姫様はレベルが10なのですから今後の成長で魔力容量が増加される可能性は十分にあります。ですが……巫女姫様は生まれた時からあるスキルのせいで回復薬等の効果を殆ど受け付けないのです」
「え?どういう事ですか?」
「……まさか、それは薬物耐性のスキルじゃないですか?」
会話の途中にアイリィが口を挟み、彼女の発言にミキは驚いた表情を浮かべるが、レナは「薬物耐性」というスキルは聞いたことが無く、アイリィに尋ねる。
「薬物耐性?」
「あらゆる薬品に対して耐性を所持する固有スキルです。このスキルを持つ人間は文字通りにあらゆる薬品に対して最低限の効果しか得られません。このスキルの利点は毒物に対しても有効ですが、不利点は回復薬の類の効果も薄まります」
「え?じゃあ……あの大量の魔力回復薬はもしかして……?」
レナの脳裏に大量の魔力回復薬を買いこんでいたヨウカの姿が浮かび、聖水の生産には巫女姫の魔力が必要というミキの話も思い出し、彼の頭の中である予想が思いついた。
「もしかして聖水を生み出すためにあんなに魔力回復薬を買いこんでいたの?」
「えっ!?何で分かったの!?」
「ヨウカ様……実はこの方達はヨウカ様が落とした薬を返すために訪れてくれた方々です」
ヨウカが落とした薬瓶をミキが取り出し、彼女は慌てて受け取るとテンがそれを見て何かに気付いたように息を飲む。
「魔力回復薬……という事は巫女姫様、また薬を飲んで無理やり聖水を作り出そうと……!?」
「そ、それは……」
「ヨウカ様……お気持ちは嬉しいですが、あまり無理をしないで下さい。回復薬と言えど、飲み過ぎると身体に毒となります。それに薬物耐性を持つヨウカ様が同じ薬を飲み続けるとさらに効果の方も薄まる危険性があります」
「で、でも……私が聖水を作り出さないと皆が困っちゃうし……」
「なるほど……そういう事ですか。だからミキさんは聖水の製造法を調べていたんですね」
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