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ゴブリンキング編
アイリィの秘密兵器
「結論から言うと、これは毒薬ですね」
「コトミン……ゴミ箱」
「んっ」
「待って待って!!話を最後まで聞いて下さい!?」
アイリィの発言にレナは薬瓶を手を伸ばし、コトミンがゴミ箱を取り出そうとすると慌てて2人を引き留める。先ほどは回復薬の一種だと説明したのに「毒薬」と堂々と宣言するアイリィに2人は呆れるが、一応は説明を最後まで聞く事にした。
「これは毒薬と言っても、只の毒薬じゃありません。正確には蘇生薬です」
「蘇生薬……?」
「この薬瓶の凄い所は死亡寸前の人間だろうと回復させる程の強い回復効果があるんです!!もしも腕や足を切られても傷口に降り注げば肉体を再生出来る程の驚異的な回復力を誇ります!!」
「おおっ」
「だけど怪我を負っていない人間に使用するとそのあまりにも高すぎる回復効果のせいで逆に身体が壊れてしまいます。だからこれを使う時は最終手段と考えてください」
「そんなに凄いの?」
「でも不味そう……」
「味の方は保証できませんね。効果重視に考えて作り出したせいで物凄く不味いですから……でも命が助かると考えれば悪くはないと思いますけど」
「そうだな……」
破損した肉体を再生するという点では他の回復薬よりも回復効果が期待できるが、レナは薬瓶に視線を向け、彼が気になるのは薬の原材料であり、どうやってアイリィがこの薬瓶を生み出したのかを問い質す。
「ところでアイリィ……この薬瓶はどうやって作ったの?」
「えっ……」
「いや」、だってこれだけの回復効果を生みだすんだから材料も特別な物を使ったんじゃないの?
「確かに気になる」
「えっと……ですね」
「……もしかしてアイリィ、この間の教会の報酬……どれくらい残ってる?」
レナの質問にアイリィはあからさまに視線を反らし、全身から冷や汗を流す。その態度から察するに陽光教会から受け取った自分の分の報酬を使い込んだようであり、レナは彼女が「蘇生薬」と名付けた薬瓶を持ち上げ、試しに鑑定のスキルを発動する。
『蘇生薬(仮称)――様々な生物の素材と聖水を組み合わせた薬品。その効果は凄まじく、絶命を免れれば致命傷であろうと完全に治療できる』
視界に映し出された画面の内容にレナは頭を抑え、説明文の様々な生物の素材という部分から察するにアイリィは複数の生物の素材を使用して生み出した代物で間違いなく、しかも自分が管理している聖水まで使われている事にレナは大きな溜息を吐き出す。
「アイリィ……聖水を使ったな」
「あははははっ……すいません。レナさんが寝ている間に少し聖水入りの瓶を拝借しまして……」
「どうりで最近量が減っていると思ったら……しょうがない。ほら、こっちに来い!!お尻ぺんぺんだ!!」
「ちょっ!!この年齢でそのお仕置きは社会的に不味いですよ!?誰かが部屋の中に入って着たらどうするんですか!?」
「……問題ない、鍵は閉めた」
「何でコトミンさんはこんな時だけ行動が素早いんですかね!?」
「おら、抵抗するなっ!!大人しくしろ!!」
「ちょっ!?駄目です!!駄目っ……いやぁああああああっ!?」
――レナはアイリィにお仕置きを実行し、結局の所彼女はこの蘇生薬を生み出すために自分が受け取った報酬を使い果たし、しかも彼が時間を掛けて生み出した聖水を勝手に利用したため、また位置から作り直さなければならない。それでも一応は彼女の生み出した蘇生薬は凄まじい回復効果を秘めている事実であり、その点に関しては彼女の才能を認めざるをえない。
翌日の朝、レナは食事を終えると陽光教会に訪れる前の準備を行う。魔法腕輪と白銀拳を身に着け、続いて防具の購入に向かう。流石にこれまでの戦闘でレナも防具の重要性は思い知り、魔道具店のホノカの店に立ち寄る。彼女の店は前回の騒動で改装して以来、武器や防具も取り扱うようになり、値段は高価な物ばかりだが性能面は非常に優れた品物が多かった。
「う~んっ……やっぱり、今のレベルだとレナさんには鎧の類は向いてませんね。筋量が低すぎて移動もままなりませんね」
「重い……」
「ミスリル製の鎧なんだが……流石に無理があるか」
「……レナ、次はこっちを着る」
レナは着せ替え人形のように女性陣が次々と持ってくる防具を身に着ける。鎧だけではなく、盾や腕鉄甲の類も存在するのだが、どれも現在のレナには重量の問題で装備が難しく、聖属性の付与魔法を身体に施せば身体能力も上昇させることは出来るが流石に常時魔法を発動する訳には行かず、今の彼のレベルでも扱える防具を模索する。
「う~んっ……やっぱり、良いのは見つかりませんね」
「レナ君は魔術師だからね……ローブ系の防具が良いかも知れないね」
「それならこの退魔のローブはどうですか?魔法耐性も高いですし、結構頑丈そうですよ」
「お金は大丈夫かい?それは僕の店の中でも最高クラスの防具だけど……」
アイリィが紺色のローブを持ち込み、レナは鑑定のスキルを発動すると確かに彼女の言う通りに性能は優れており、その分に値段の方は「金貨10枚」とかなり法外な値段だが、ホノカの説明によると店の中でも魔術師の職業の人間には最も人気が高い防具らしく、レナは仕方なく購入する事にした。
「コトミン……ゴミ箱」
「んっ」
「待って待って!!話を最後まで聞いて下さい!?」
アイリィの発言にレナは薬瓶を手を伸ばし、コトミンがゴミ箱を取り出そうとすると慌てて2人を引き留める。先ほどは回復薬の一種だと説明したのに「毒薬」と堂々と宣言するアイリィに2人は呆れるが、一応は説明を最後まで聞く事にした。
「これは毒薬と言っても、只の毒薬じゃありません。正確には蘇生薬です」
「蘇生薬……?」
「この薬瓶の凄い所は死亡寸前の人間だろうと回復させる程の強い回復効果があるんです!!もしも腕や足を切られても傷口に降り注げば肉体を再生出来る程の驚異的な回復力を誇ります!!」
「おおっ」
「だけど怪我を負っていない人間に使用するとそのあまりにも高すぎる回復効果のせいで逆に身体が壊れてしまいます。だからこれを使う時は最終手段と考えてください」
「そんなに凄いの?」
「でも不味そう……」
「味の方は保証できませんね。効果重視に考えて作り出したせいで物凄く不味いですから……でも命が助かると考えれば悪くはないと思いますけど」
「そうだな……」
破損した肉体を再生するという点では他の回復薬よりも回復効果が期待できるが、レナは薬瓶に視線を向け、彼が気になるのは薬の原材料であり、どうやってアイリィがこの薬瓶を生み出したのかを問い質す。
「ところでアイリィ……この薬瓶はどうやって作ったの?」
「えっ……」
「いや」、だってこれだけの回復効果を生みだすんだから材料も特別な物を使ったんじゃないの?
「確かに気になる」
「えっと……ですね」
「……もしかしてアイリィ、この間の教会の報酬……どれくらい残ってる?」
レナの質問にアイリィはあからさまに視線を反らし、全身から冷や汗を流す。その態度から察するに陽光教会から受け取った自分の分の報酬を使い込んだようであり、レナは彼女が「蘇生薬」と名付けた薬瓶を持ち上げ、試しに鑑定のスキルを発動する。
『蘇生薬(仮称)――様々な生物の素材と聖水を組み合わせた薬品。その効果は凄まじく、絶命を免れれば致命傷であろうと完全に治療できる』
視界に映し出された画面の内容にレナは頭を抑え、説明文の様々な生物の素材という部分から察するにアイリィは複数の生物の素材を使用して生み出した代物で間違いなく、しかも自分が管理している聖水まで使われている事にレナは大きな溜息を吐き出す。
「アイリィ……聖水を使ったな」
「あははははっ……すいません。レナさんが寝ている間に少し聖水入りの瓶を拝借しまして……」
「どうりで最近量が減っていると思ったら……しょうがない。ほら、こっちに来い!!お尻ぺんぺんだ!!」
「ちょっ!!この年齢でそのお仕置きは社会的に不味いですよ!?誰かが部屋の中に入って着たらどうするんですか!?」
「……問題ない、鍵は閉めた」
「何でコトミンさんはこんな時だけ行動が素早いんですかね!?」
「おら、抵抗するなっ!!大人しくしろ!!」
「ちょっ!?駄目です!!駄目っ……いやぁああああああっ!?」
――レナはアイリィにお仕置きを実行し、結局の所彼女はこの蘇生薬を生み出すために自分が受け取った報酬を使い果たし、しかも彼が時間を掛けて生み出した聖水を勝手に利用したため、また位置から作り直さなければならない。それでも一応は彼女の生み出した蘇生薬は凄まじい回復効果を秘めている事実であり、その点に関しては彼女の才能を認めざるをえない。
翌日の朝、レナは食事を終えると陽光教会に訪れる前の準備を行う。魔法腕輪と白銀拳を身に着け、続いて防具の購入に向かう。流石にこれまでの戦闘でレナも防具の重要性は思い知り、魔道具店のホノカの店に立ち寄る。彼女の店は前回の騒動で改装して以来、武器や防具も取り扱うようになり、値段は高価な物ばかりだが性能面は非常に優れた品物が多かった。
「う~んっ……やっぱり、今のレベルだとレナさんには鎧の類は向いてませんね。筋量が低すぎて移動もままなりませんね」
「重い……」
「ミスリル製の鎧なんだが……流石に無理があるか」
「……レナ、次はこっちを着る」
レナは着せ替え人形のように女性陣が次々と持ってくる防具を身に着ける。鎧だけではなく、盾や腕鉄甲の類も存在するのだが、どれも現在のレナには重量の問題で装備が難しく、聖属性の付与魔法を身体に施せば身体能力も上昇させることは出来るが流石に常時魔法を発動する訳には行かず、今の彼のレベルでも扱える防具を模索する。
「う~んっ……やっぱり、良いのは見つかりませんね」
「レナ君は魔術師だからね……ローブ系の防具が良いかも知れないね」
「それならこの退魔のローブはどうですか?魔法耐性も高いですし、結構頑丈そうですよ」
「お金は大丈夫かい?それは僕の店の中でも最高クラスの防具だけど……」
アイリィが紺色のローブを持ち込み、レナは鑑定のスキルを発動すると確かに彼女の言う通りに性能は優れており、その分に値段の方は「金貨10枚」とかなり法外な値段だが、ホノカの説明によると店の中でも魔術師の職業の人間には最も人気が高い防具らしく、レナは仕方なく購入する事にした。
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