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ゴブリンキング編
人質の様子
「ふうっ……いててっ」
「大丈夫ですか?」
「いや、まだ土属性には慣れてなくて……少し腕を痛めた」
「見せて」
ゴブリンナイトを倒す事には成功したが、レナは右腕の白銀拳に重力を増加させて攻撃を行った際、打撃の衝撃で腕を痛める。即座にコトミンが手を差し出し、彼の右腕を確認すると掌から回復液を滲ませて擦り込むとレナの右腕の痛みが薄まり、自由に動かせる。
「ありがとう。じゃあ……中に入ろうか」
「あっ、待ってください。これ、鍵が掛けられていますよ」
食堂の扉を開こうとした途端、アイリィが扉に取り付けられている南京錠の存在に指摘し、レナは取り外そうとするが非常に頑丈な錠であり、力ずくで破壊するのは難しそうだった。
「くっ……外れないか」
「巨人族でもこれは外せませんよ。どうします?このゴブリンナイトは鍵を持っていないようですけど……」
「コトミンの水圧砲で切断して貰う?」
「……やってみる」
「え、本気ですか?」
コトミンが南京錠に向けて右手を構え、彼女の体内の水分を圧縮して解き放つ。レーザーのように放出された水が南京錠に衝突し、容易く切断する。その光景にレナとアイリィは拍手を行い、コトミンが照れ臭そうに頭を掻く。
「凄いなコトミン……本当に壊れた」
「頑張った」
「いや、本当に凄いですよ。あれ……?コトミンさん、ちょっと縮んでませんか?」
「……水を使いすぎたから縮んだ」
「え、大丈夫!?聖属性の付与魔法で……」
「無理……何処かで水が飲めれば元に戻る」
先ほどの水圧砲の影響なのかコトミンの身長が頭一つ分小さくなっており、この状態だとレナの聖属性の付与魔法でも効果はなく、水分を補給しなければ元の状態に戻れないと説明する。仕方がなく、外見は幼女と化したコトミンを引き連れてレナは鋼鉄の扉を押し開く。
「ふんっ!!」
力を込めて鋼鉄製の扉を押し開け、扉の中に入り込む。最初に三人の視界に入ったのは地面に横たわる無数の人間の姿であり、レナは死体かと驚いたが呻き声らしき音が耳に届き、レナ達の存在に気付いた意識が残っていた人間が身体を起き上げて彼等に近づいてくる。
「き、君たち……何処から来たんだい?」
「ま、まさか救援が来たのか?」
「助かった……」
「えっと……」
レナ達の元に薄着の人間達が駆け寄り、思っていたよりも多くの人間が自由に身体を動かせるらしく、レナは彼等に炭鉱の現状を問い質す。
「俺達は救援の部隊じゃなく、偵察としてここまで辿り着きました。ですけど陽光教会のワルキューレ騎士団が皆さんの救援のために鉱山の近くで待機しています」
「よ、陽光教会?どうして教会が……」
「しかもワルキューレ騎士団って……あの大陸内でも三本指に入ると言われている騎士団?」
「どういう事なんだ……帝国軍はどうした?」
「申し訳ありませんけど今は説明している暇はありません。動ける人はこれだけですか?」
「あ、ああっ……後は全員、ゴブリンの毒にやられている」
三人は炭鉱内に捕まっていた人間達から現在の状況を聞き出し、この食堂には100人近くの人間が存在し、身体が普通に動かせる者は30人程度だけであり、ゴブリンが襲撃を行う前はもっと多くの人間が居たが、抵抗を試みて殺された人間も数多く、この場に捕まっているのは武器や防具の類を奪われた人間達だけだった。
この場で毒を受けて倒れている人間の数は70人程であり、彼等は既に毒の影響で意識を失っており、身体を動かせる人間は事前に解毒薬を所為していた冒険者達らしく、彼等も完全な解毒は出来ていないのか顔色が悪い。まずは彼等の治療を施すのが先決であり、レナは出入口の扉を確認すると内側からも鍵を掛けられるらしく、扉を閉じる。
「はいは~い。薬を渡しますから並んでくださ~い。回復魔法が良い人は私の所に来てくださいね」
「んっ」
レナ達は収納石から大量の解毒薬と回復薬を取り出し、人質の治療を実行する。ここで彼等を治療しても武器の類を奪われているので戦力としては期待できないが、それでも解毒薬を投与すればクド草の毒で死亡する事はなくなるため、動ける人間も手伝いを行わせて意識を失っている人間達の治療を開始する。
「大丈夫ですか?」
「うっ……」
「飲んで」
「くっ……」
「状態回復!!」
「うおっ!?」
レナとコトミンは解毒薬を飲み込ませ、アイリィは回復魔法を施して体内の毒物を取り除く。陽光教会から事前にクド草でも完全に毒を取り除く解毒薬を大量に受け取っており、まずは独を受けた人間の治療を優先した。
「大丈夫ですか?」
「いや、まだ土属性には慣れてなくて……少し腕を痛めた」
「見せて」
ゴブリンナイトを倒す事には成功したが、レナは右腕の白銀拳に重力を増加させて攻撃を行った際、打撃の衝撃で腕を痛める。即座にコトミンが手を差し出し、彼の右腕を確認すると掌から回復液を滲ませて擦り込むとレナの右腕の痛みが薄まり、自由に動かせる。
「ありがとう。じゃあ……中に入ろうか」
「あっ、待ってください。これ、鍵が掛けられていますよ」
食堂の扉を開こうとした途端、アイリィが扉に取り付けられている南京錠の存在に指摘し、レナは取り外そうとするが非常に頑丈な錠であり、力ずくで破壊するのは難しそうだった。
「くっ……外れないか」
「巨人族でもこれは外せませんよ。どうします?このゴブリンナイトは鍵を持っていないようですけど……」
「コトミンの水圧砲で切断して貰う?」
「……やってみる」
「え、本気ですか?」
コトミンが南京錠に向けて右手を構え、彼女の体内の水分を圧縮して解き放つ。レーザーのように放出された水が南京錠に衝突し、容易く切断する。その光景にレナとアイリィは拍手を行い、コトミンが照れ臭そうに頭を掻く。
「凄いなコトミン……本当に壊れた」
「頑張った」
「いや、本当に凄いですよ。あれ……?コトミンさん、ちょっと縮んでませんか?」
「……水を使いすぎたから縮んだ」
「え、大丈夫!?聖属性の付与魔法で……」
「無理……何処かで水が飲めれば元に戻る」
先ほどの水圧砲の影響なのかコトミンの身長が頭一つ分小さくなっており、この状態だとレナの聖属性の付与魔法でも効果はなく、水分を補給しなければ元の状態に戻れないと説明する。仕方がなく、外見は幼女と化したコトミンを引き連れてレナは鋼鉄の扉を押し開く。
「ふんっ!!」
力を込めて鋼鉄製の扉を押し開け、扉の中に入り込む。最初に三人の視界に入ったのは地面に横たわる無数の人間の姿であり、レナは死体かと驚いたが呻き声らしき音が耳に届き、レナ達の存在に気付いた意識が残っていた人間が身体を起き上げて彼等に近づいてくる。
「き、君たち……何処から来たんだい?」
「ま、まさか救援が来たのか?」
「助かった……」
「えっと……」
レナ達の元に薄着の人間達が駆け寄り、思っていたよりも多くの人間が自由に身体を動かせるらしく、レナは彼等に炭鉱の現状を問い質す。
「俺達は救援の部隊じゃなく、偵察としてここまで辿り着きました。ですけど陽光教会のワルキューレ騎士団が皆さんの救援のために鉱山の近くで待機しています」
「よ、陽光教会?どうして教会が……」
「しかもワルキューレ騎士団って……あの大陸内でも三本指に入ると言われている騎士団?」
「どういう事なんだ……帝国軍はどうした?」
「申し訳ありませんけど今は説明している暇はありません。動ける人はこれだけですか?」
「あ、ああっ……後は全員、ゴブリンの毒にやられている」
三人は炭鉱内に捕まっていた人間達から現在の状況を聞き出し、この食堂には100人近くの人間が存在し、身体が普通に動かせる者は30人程度だけであり、ゴブリンが襲撃を行う前はもっと多くの人間が居たが、抵抗を試みて殺された人間も数多く、この場に捕まっているのは武器や防具の類を奪われた人間達だけだった。
この場で毒を受けて倒れている人間の数は70人程であり、彼等は既に毒の影響で意識を失っており、身体を動かせる人間は事前に解毒薬を所為していた冒険者達らしく、彼等も完全な解毒は出来ていないのか顔色が悪い。まずは彼等の治療を施すのが先決であり、レナは出入口の扉を確認すると内側からも鍵を掛けられるらしく、扉を閉じる。
「はいは~い。薬を渡しますから並んでくださ~い。回復魔法が良い人は私の所に来てくださいね」
「んっ」
レナ達は収納石から大量の解毒薬と回復薬を取り出し、人質の治療を実行する。ここで彼等を治療しても武器の類を奪われているので戦力としては期待できないが、それでも解毒薬を投与すればクド草の毒で死亡する事はなくなるため、動ける人間も手伝いを行わせて意識を失っている人間達の治療を開始する。
「大丈夫ですか?」
「うっ……」
「飲んで」
「くっ……」
「状態回復!!」
「うおっ!?」
レナとコトミンは解毒薬を飲み込ませ、アイリィは回復魔法を施して体内の毒物を取り除く。陽光教会から事前にクド草でも完全に毒を取り除く解毒薬を大量に受け取っており、まずは独を受けた人間の治療を優先した。
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