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ゴブリンキング編
作戦会議 〈炭鉱脱出〉
「魔道具や魔石を奪われたのにどうして解毒薬を使用できた人もいるんですか?」
「俺達は奪われる前に隠していたんだよ。毒を受けてもしばらくは動けるからな……あいつらに装備品を奪われる前にこの食堂に解毒薬を隠してたんだ」
「そう言えば外でゴブリン達が宴会をしていたけど……」
「何だと!?くそっ!!あいつら、ここの食糧庫を全部持って行っちまったんだ!!しかも人間様のように宴会なんて開いてやがったのか……!!」
「くそっ!!毒さえ受けなければあんな雑魚共……」
「興奮すると体力を消耗しますよ。ですけど、奪われた転移石を取り返す事が出来ればもしかしたら全員を帝都に戻す事も出来るかも知れませんね……その前に何処に隠したのか見つける必要がありますけど」
「その事なんだけどさ……実はあたしは心当たりがあるんだよね」
1人の女性が手を上げ、身長が小さいのでレナは最初は子供かと思ったが、陽光教会のアメリアと同様に「ドワーフ族」の女性らしく、外見から判断するとレナよりも明らかに年上の女性であり、彼女は何処に隠し持っていたのかパイプを取り出して口に咥える。火種がないので実際に吸う事は出来ないが、それでも口に咥えていないと落ち着かないのか彼女はパイプを口にしたまま器用に話す。
「私はここの発掘員をやっているだけどさ、実はこの中では最後に捕まったんだよ。この炭鉱の事は知り尽くしているからゴブリン共から逃げていたんだけど、その途中で気になる行動を取っていた奴を見つけてね。そいつに気を取られている隙に後ろからガツンとやられて捕まったのさ」
「気になる行動?」
「でかい袋を持ったゴブリン共が炭鉱の中に存在する私達の宿舎に入り込んでいたんだよ。出てくるときは袋は持っていなかったから、もしかしたら……」
「その部屋にこの人達から奪った荷物が隠されているのかも知れないと?」
「断言はできないけどね。だけど、ここから宿舎まではそう遠くはないよ。どうする?」
ドワーフの女性の言葉にレナ達は顔を見合わせ、他の人間も黙り込む。今の状態では彼等は戦力にはならないのは事実だが、もしも武器や防具を取り戻せた場合は彼等の体力が戻り次第、ゴブリンにも対抗できる。幸運なことに大部分のゴブリンは外で宴会を行って食事に夢中であり、まだ炭鉱内の様子にに気づいていない。彼等の荷物を取り戻せばゴブリンにも抵抗する事も出来るが、先に転移石を取り戻せば全員を帝都に帰還させる方法もある。
「その場所まで案内して下さい」
「本気かい?まあ、収納石を持っているなら荷物を運ぶことぐらいは問題ないだろうけど、それでも絶対に見張りが居るはずだよ?」
「でもここに残ってもゴブリン達が戻ってきたら全員が今度こそ殺されます。それに転移石を取り戻せれば皆を避難させられます」
「そうですね。見張りを行っているのが普通のゴブリンなら案外何とかなるかも知れませんし……」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ!!お前達が全員行ったら俺達はどうなるんだよ!?こっちは真面な武器もないんだぞ!!」
「……ここの出入口はあの扉だけのようですし、私達が抜け出した後に扉を机や椅子で塞げばしばらくは時間を稼げますよ。私達が戻ってきた時のために合図を考えましょう。もしも合図をせずに扉を開けようとする存在が居たら敵だと判断して下さい」
「だ、だけどよ……」
「おい、行かせてやれよ!!この人達が居なかったら俺達は死んでたんだぞ?それに全員が助かるにはこれしか方法が無いんだ!!」
「な、ならせめてあんた達の転移石だけでも……」
「ここで貴方達に渡したら誰が生き残るかで争うでしょう?」
アイリィの言葉に全員が黙り込み、彼女は転移石を渡すつもりはなく、レナ達はドワーフの女性に振り返る。
「道案内お願いします。何か起きたら俺達が守ります」
「そいつは心強いね……万が一の時は私を見捨てな。あんた達にはそれだけの権利がある」
「嫌です。さあ、行きましょうか」
「……普通、そこは嘘でも頷きな。こっちが恥ずかしいだろうが」
ドワーフの女性の名前は「ミラ」と名乗り、彼女の案内の元、レナ達は食堂を抜け出してこの炭鉱の発掘員の宿舎に向かう。
「俺達は奪われる前に隠していたんだよ。毒を受けてもしばらくは動けるからな……あいつらに装備品を奪われる前にこの食堂に解毒薬を隠してたんだ」
「そう言えば外でゴブリン達が宴会をしていたけど……」
「何だと!?くそっ!!あいつら、ここの食糧庫を全部持って行っちまったんだ!!しかも人間様のように宴会なんて開いてやがったのか……!!」
「くそっ!!毒さえ受けなければあんな雑魚共……」
「興奮すると体力を消耗しますよ。ですけど、奪われた転移石を取り返す事が出来ればもしかしたら全員を帝都に戻す事も出来るかも知れませんね……その前に何処に隠したのか見つける必要がありますけど」
「その事なんだけどさ……実はあたしは心当たりがあるんだよね」
1人の女性が手を上げ、身長が小さいのでレナは最初は子供かと思ったが、陽光教会のアメリアと同様に「ドワーフ族」の女性らしく、外見から判断するとレナよりも明らかに年上の女性であり、彼女は何処に隠し持っていたのかパイプを取り出して口に咥える。火種がないので実際に吸う事は出来ないが、それでも口に咥えていないと落ち着かないのか彼女はパイプを口にしたまま器用に話す。
「私はここの発掘員をやっているだけどさ、実はこの中では最後に捕まったんだよ。この炭鉱の事は知り尽くしているからゴブリン共から逃げていたんだけど、その途中で気になる行動を取っていた奴を見つけてね。そいつに気を取られている隙に後ろからガツンとやられて捕まったのさ」
「気になる行動?」
「でかい袋を持ったゴブリン共が炭鉱の中に存在する私達の宿舎に入り込んでいたんだよ。出てくるときは袋は持っていなかったから、もしかしたら……」
「その部屋にこの人達から奪った荷物が隠されているのかも知れないと?」
「断言はできないけどね。だけど、ここから宿舎まではそう遠くはないよ。どうする?」
ドワーフの女性の言葉にレナ達は顔を見合わせ、他の人間も黙り込む。今の状態では彼等は戦力にはならないのは事実だが、もしも武器や防具を取り戻せた場合は彼等の体力が戻り次第、ゴブリンにも対抗できる。幸運なことに大部分のゴブリンは外で宴会を行って食事に夢中であり、まだ炭鉱内の様子にに気づいていない。彼等の荷物を取り戻せばゴブリンにも抵抗する事も出来るが、先に転移石を取り戻せば全員を帝都に帰還させる方法もある。
「その場所まで案内して下さい」
「本気かい?まあ、収納石を持っているなら荷物を運ぶことぐらいは問題ないだろうけど、それでも絶対に見張りが居るはずだよ?」
「でもここに残ってもゴブリン達が戻ってきたら全員が今度こそ殺されます。それに転移石を取り戻せれば皆を避難させられます」
「そうですね。見張りを行っているのが普通のゴブリンなら案外何とかなるかも知れませんし……」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ!!お前達が全員行ったら俺達はどうなるんだよ!?こっちは真面な武器もないんだぞ!!」
「……ここの出入口はあの扉だけのようですし、私達が抜け出した後に扉を机や椅子で塞げばしばらくは時間を稼げますよ。私達が戻ってきた時のために合図を考えましょう。もしも合図をせずに扉を開けようとする存在が居たら敵だと判断して下さい」
「だ、だけどよ……」
「おい、行かせてやれよ!!この人達が居なかったら俺達は死んでたんだぞ?それに全員が助かるにはこれしか方法が無いんだ!!」
「な、ならせめてあんた達の転移石だけでも……」
「ここで貴方達に渡したら誰が生き残るかで争うでしょう?」
アイリィの言葉に全員が黙り込み、彼女は転移石を渡すつもりはなく、レナ達はドワーフの女性に振り返る。
「道案内お願いします。何か起きたら俺達が守ります」
「そいつは心強いね……万が一の時は私を見捨てな。あんた達にはそれだけの権利がある」
「嫌です。さあ、行きましょうか」
「……普通、そこは嘘でも頷きな。こっちが恥ずかしいだろうが」
ドワーフの女性の名前は「ミラ」と名乗り、彼女の案内の元、レナ達は食堂を抜け出してこの炭鉱の発掘員の宿舎に向かう。
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