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ゴブリンキング編
逃走開始
「逃げるんだよぉおおっ!!」
「言われなくても逃げますよっ!!というか、それは誰かの真似をしてるんですか!?」
「ちょっ……待ちな!!ドワーフ族は走るのが苦手なんだよ!?」
「……がんばっ」
レナ達は坑道を走り抜け、後方から響き渡るゴブリンキングの鳴き声を耳にしながらも全力疾走を行う。迷路のように複雑な構造の通路を移動し、やがて目的地である食堂に辿り着く。すぐにレナ達は鋼鉄の扉に近づき、扉越しに中に存在する人質が分かるように合図を行う。
「やっちゃってくださいレノさん!!」
「分かってるよ……せいっ!!」
白銀拳を纏った拳を扉に叩きつけ、5回殴り込んだ後に5秒程経過した後、今度は3回だけ扉を叩く。すると内側の方で物音が生じ、恐らくは扉の前に積み重ねた机や椅子のバリケードを人質の人間達が回収している音であり、完全に扉が開かれるまでの間、ゴブリンキングの鳴き声が徐々に大きくなる。
「ちょっと!!早く開けてくださいよ!!」
「不味いね……扉が開く前にここに辿り着くよ」
「……時間を稼ぐしかないか」
「え?どうする気ですか?」
「こいつを使う」
レナは水属性と闇属性の吸魔石を取り出し、ゴブリンキングの鳴き声が響いてくる通路に向かう。出来る限り扉から離れた位置で吸魔石に付与魔法を発動させるため、まずは地面に水属性の吸魔石を設置する。
「水属性」
最初に水属性の吸魔石を地面に放り投げた瞬間、大量の冷気が噴出して坑道を凍り付かせる。あまりの冷気にレナの吐く息が白くなるが、続けて闇属性の吸魔石を放り投げ、今度は黒煙を生み出して通路を覆いこむ。吸魔石を利用した罠であり、レナが扉の元に戻るとゴブリンキングが近付いてくる大きな足音が鳴り響く。
「ドコダァッ……ニンゲンッ!!」
「こっちだよ馬鹿!!」
『ちょっ……!?』
闇属性の黒煙によって通路が覆い隠された事でゴブリンキングは怒声を上げるが、レナは敢えて自分たちの居場所を教える。声のした方向を確認したゴブリンキングが接近してくるが、黒煙に覆い隠された通路は既に水属性の吸魔石の効果で凍り付いており、巨体が派手に氷の地面に足を滑らせて派手に倒れこむ轟音が響き渡った。
「ウオオオッ……!?」
「おおっ……やりますね」
「まだまだ!!雷属性!!」
ゴブリンキングが転倒した位置を予測し、まだ黒煙に覆われている通路に向けてレナは最後の雷属性の吸魔石を放り投げる。暗視のスキルを所持しているレナには黒煙の中で起き上がろうとしたゴブリンキングの元に吸魔石が衝突し、高圧電流が発生してゴブリンキングの肉体に流れ込む。
「グァアアアアアアッ……!?」
「……駄目かっ」
オーク程度ならば丸焦げに出来る程の電圧だが、ゴブリンキングは苦痛の声を上げてはいるが致命傷には至らず、身体を痺れさせて動けない状態に追い込むのが限界だった。その間にも食堂の扉が開かれ、人質にされていた人間達がアイリィ達を中に入れる。
「お、おい!!あんたも早く来なっ!!」
「レナさん!!転移石を発動させますから早く中に!!」
「分かってる!!」
急いでレナも食堂に入り込み、扉の鍵を閉めて中に居た人間達が食堂の机や椅子をバリケード代わりに扉の前に移動させる。その間にもアイリィは転移石を冒険者達に渡し、帝都へ脱出させる準備を行わせる。
「いいですか?転移石を発動させると地面に魔法陣が生まれます。この「転移魔法陣」の内部にいる人間だけが移動できますから気を付けてください。。魔法陣の内側に存在する物体は強制的に転移されますので、もしも魔法陣の外に腕や足を出していたら肉体を破損しますから!!」
「わ、分かってるよ!!おい、魔法陣が重ならないように距離を開け!!」
「まだ身体が動けない奴から先に避難させろ!!元気な奴は扉を抑えろ!!」
転移石を使用する前の注意事項をアイリィが全員に伝え、まずは疲労で身体が動けない人間から優先して転移石を発動させて避難を開始させる。転移石は魔力を送り込み、地面に設置する事で効果を発揮し、地面に置いた箇所から魔法陣が展開される。魔法陣の規模は最大で人間の大人の場合は約20人まで移動が可能であり、すぐに冒険者達は転移石を発動させる。間違っても魔法陣が重ならないように気を付け、人質とされていた人間達が帝都に避難を行う。
『ニンゲンガァアアアッ……!!』
しかし、転移石を発動している間にも扉の方では振動が走り、ゴブリンキングが今にも扉を破壊して侵入しかねない勢いだった。比較的に元気な人間は扉越しに設置した机や椅子を抑え込み、レナも彼等に交わって抑えつける。だが、外側から衝撃が走る度に冒険者達は吹き飛ばされそうになり、それでも全員が逃げ出せる時間を稼ぐために踏み留まる。
「く、くそっ……なんて馬鹿力だよ!?」
「このままだと……!?」
「頑張ってください!!あと少しです!!」
レナは彼等に声援を送りながら自分は聖属性の付与魔法を発動して肉体の身体能力を上昇させ、扉を抑えつける力を緩めない。
「言われなくても逃げますよっ!!というか、それは誰かの真似をしてるんですか!?」
「ちょっ……待ちな!!ドワーフ族は走るのが苦手なんだよ!?」
「……がんばっ」
レナ達は坑道を走り抜け、後方から響き渡るゴブリンキングの鳴き声を耳にしながらも全力疾走を行う。迷路のように複雑な構造の通路を移動し、やがて目的地である食堂に辿り着く。すぐにレナ達は鋼鉄の扉に近づき、扉越しに中に存在する人質が分かるように合図を行う。
「やっちゃってくださいレノさん!!」
「分かってるよ……せいっ!!」
白銀拳を纏った拳を扉に叩きつけ、5回殴り込んだ後に5秒程経過した後、今度は3回だけ扉を叩く。すると内側の方で物音が生じ、恐らくは扉の前に積み重ねた机や椅子のバリケードを人質の人間達が回収している音であり、完全に扉が開かれるまでの間、ゴブリンキングの鳴き声が徐々に大きくなる。
「ちょっと!!早く開けてくださいよ!!」
「不味いね……扉が開く前にここに辿り着くよ」
「……時間を稼ぐしかないか」
「え?どうする気ですか?」
「こいつを使う」
レナは水属性と闇属性の吸魔石を取り出し、ゴブリンキングの鳴き声が響いてくる通路に向かう。出来る限り扉から離れた位置で吸魔石に付与魔法を発動させるため、まずは地面に水属性の吸魔石を設置する。
「水属性」
最初に水属性の吸魔石を地面に放り投げた瞬間、大量の冷気が噴出して坑道を凍り付かせる。あまりの冷気にレナの吐く息が白くなるが、続けて闇属性の吸魔石を放り投げ、今度は黒煙を生み出して通路を覆いこむ。吸魔石を利用した罠であり、レナが扉の元に戻るとゴブリンキングが近付いてくる大きな足音が鳴り響く。
「ドコダァッ……ニンゲンッ!!」
「こっちだよ馬鹿!!」
『ちょっ……!?』
闇属性の黒煙によって通路が覆い隠された事でゴブリンキングは怒声を上げるが、レナは敢えて自分たちの居場所を教える。声のした方向を確認したゴブリンキングが接近してくるが、黒煙に覆い隠された通路は既に水属性の吸魔石の効果で凍り付いており、巨体が派手に氷の地面に足を滑らせて派手に倒れこむ轟音が響き渡った。
「ウオオオッ……!?」
「おおっ……やりますね」
「まだまだ!!雷属性!!」
ゴブリンキングが転倒した位置を予測し、まだ黒煙に覆われている通路に向けてレナは最後の雷属性の吸魔石を放り投げる。暗視のスキルを所持しているレナには黒煙の中で起き上がろうとしたゴブリンキングの元に吸魔石が衝突し、高圧電流が発生してゴブリンキングの肉体に流れ込む。
「グァアアアアアアッ……!?」
「……駄目かっ」
オーク程度ならば丸焦げに出来る程の電圧だが、ゴブリンキングは苦痛の声を上げてはいるが致命傷には至らず、身体を痺れさせて動けない状態に追い込むのが限界だった。その間にも食堂の扉が開かれ、人質にされていた人間達がアイリィ達を中に入れる。
「お、おい!!あんたも早く来なっ!!」
「レナさん!!転移石を発動させますから早く中に!!」
「分かってる!!」
急いでレナも食堂に入り込み、扉の鍵を閉めて中に居た人間達が食堂の机や椅子をバリケード代わりに扉の前に移動させる。その間にもアイリィは転移石を冒険者達に渡し、帝都へ脱出させる準備を行わせる。
「いいですか?転移石を発動させると地面に魔法陣が生まれます。この「転移魔法陣」の内部にいる人間だけが移動できますから気を付けてください。。魔法陣の内側に存在する物体は強制的に転移されますので、もしも魔法陣の外に腕や足を出していたら肉体を破損しますから!!」
「わ、分かってるよ!!おい、魔法陣が重ならないように距離を開け!!」
「まだ身体が動けない奴から先に避難させろ!!元気な奴は扉を抑えろ!!」
転移石を使用する前の注意事項をアイリィが全員に伝え、まずは疲労で身体が動けない人間から優先して転移石を発動させて避難を開始させる。転移石は魔力を送り込み、地面に設置する事で効果を発揮し、地面に置いた箇所から魔法陣が展開される。魔法陣の規模は最大で人間の大人の場合は約20人まで移動が可能であり、すぐに冒険者達は転移石を発動させる。間違っても魔法陣が重ならないように気を付け、人質とされていた人間達が帝都に避難を行う。
『ニンゲンガァアアアッ……!!』
しかし、転移石を発動している間にも扉の方では振動が走り、ゴブリンキングが今にも扉を破壊して侵入しかねない勢いだった。比較的に元気な人間は扉越しに設置した机や椅子を抑え込み、レナも彼等に交わって抑えつける。だが、外側から衝撃が走る度に冒険者達は吹き飛ばされそうになり、それでも全員が逃げ出せる時間を稼ぐために踏み留まる。
「く、くそっ……なんて馬鹿力だよ!?」
「このままだと……!?」
「頑張ってください!!あと少しです!!」
レナは彼等に声援を送りながら自分は聖属性の付与魔法を発動して肉体の身体能力を上昇させ、扉を抑えつける力を緩めない。
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