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ゴブリンキング編
ゴンゾウ救出作戦
コトミンを引き連れ、レナは自分の個室に移動するとアイリィが椅子に座り込んでおり、机の上には何時でも出発できるように旅支度が行われていた。彼女には事前に相談を行っており、レナがコトミンを連れて戻ってきた事に気付いた彼女は真剣な表情を浮かべて立ち上がる。
「コトミンさんも連れてきたんですね。それで、本当に私達だけでゴンゾウさんを救い出すつもりなんですか?」
「……どういう事?」
「帝国が雇った暗殺者の偵察隊の報告が教会にも届いた。それでさっきテンから直接話を聞いてきた……ゴンゾウ君はまだ生きてる」
――驚くべき事にゴンゾウは未だに生かされており、彼は現在もアラン炭鉱に囚われているという。暗殺者の報告によると草原に進出したゴブリン以外にもアラン炭鉱には少数ではあるがゴブリンが残っており、彼は炭鉱の外で魔物を捕獲するための鋼鉄の檻に入れられていた。彼は全身に血を流しており、最初に発見した偵察隊は彼が死んでいるのかと思ったが、辛うじて身体が動いた様子を確認したという。
どうしてゴブリンがゴンゾウを生かしているのかは不明だが、彼の周囲には20匹の武装したレッドゴブリンが囲んでおり、暗殺者の人間では救い出す事は難しかった。彼等は隠密能力に特化した職業であり、戦闘に関しては不得手な職業である。対人戦では優れた職業ではあるが、相手が魔物の場合は相性が悪い。
レッドゴブリンは普通のゴブリンの比ではない戦闘力を誇り、オークを上回る怪力とファングにも劣らぬ俊敏性であり、彼等は撤退を余儀なくされた。一応はゴンゾウの件は冒険者ギルドと帝国軍にも伝えたが、現状では草原に進出したゴブリンの掃討が最優先であり、暗殺者の報告の限りではゴンゾウを助けたとしても助かる可能性は低い。
それでもレナはこの報告を聞いた時、彼がアラン炭鉱にまだ存在し、しかも死にかけているという報告を聞いて我慢など出来ず、彼を助けるために討伐隊に志願した。現在の帝都は四つの出入口を封鎖されており、帝国軍の関係者以外は立ち入りが禁止されている。だから彼は討伐隊に志願し、討伐を任されるはずの人間にゴンゾウの救出を頼み込み、それが無理ならば自分だけでも彼の救出に向かうつもりだったが、討伐隊の参加条件は「レベルが30を超え、戦闘経験がある人間」という問題があり、今のレナには参加できないため、ミキに直談判を行って参加を試みたが、結局は断られた。そのため、彼は最後の手段を決意する。
「……本当に協力してくれる?」
「何言ってんですか。私達は一蓮托生だって言ったじゃないですか。それに私が断ってもコトミンさんは吐いて行くでしょうし、帝都に1人ぼっちで残るのなんて嫌ですよ」
「レノが行くなら私も行く……私達は一心同体と書いて夫婦と読む」
「いや、違いますよ……どっちかというと親子みたいな関係性ですけど」
「2人供……ありがとう」
アイリィとコトミンはレナの意思に賛成し、ゴンゾウを救い出す事を協力してくれる。しかし、現実問題としてまずはどうやっ帝都を抜け出すかであり、出入口が兵士達に封鎖されている以上は脱出は難し。四方の門は全て閉ざされており、大勢の兵士が見張っている。それに上手く抜け出したとしても問題は他にもあり、草原にはゴブリンキングがレッドゴブリンとゴブリンナイトの群れを築いており、アラン炭鉱に辿り着くまでに遭遇しないように気を付けて移動しなければならない。仮にアラン炭鉱に辿り着いてもレッドゴブリンが20体待ち構えており、この厄介な敵を葬らなければゴンゾウを助け出す事は出来ない。
「問題は山積みですけど、決行するなら早い方が良いですね。まずは抜け出す方法なんですけど……水路を使いましょう」
「水路?」
「この帝都の王城には地下水路があるんですよ。下水道とは違うんですけど、もしも王城が危機に陥った時に王族の脱出手段として地下水路が築いているんです」
「どうしてそんな事を知ってるの?」
「それは……実はあまりいにも暇だったんでこの陽光教会を探索していたら書庫を発見したんですよ。帝国と教会の関係は何百年も続いていますからね。その中に現在の王城の建設に関する資料を見つけたら、偶然地下水路の存在を知りまして……」
「なるほど……?」
彼女の説明にレナは納得し、声を聞いた限りでは「嘘」を吐いた様子はなく、そもそもこの状況で彼女が嘘を吐く理由はない。アイリィの話によると王城に忍び込めば帝都の外に抜け出す事は難しくないらしく、まずは王城に忍び込む方法を考える。
普通に外壁から移動する方が危険が少ないのではないかと思われるかも知れないが、とある理由で現在の帝都の外壁の警備は以前よりも兵士の人数が大幅に増えていた。その理由は勇者である佐藤が関係しているのをレナ達は知らず、彼等は王城に忍び込むための準備を行う。
「コトミンさんも連れてきたんですね。それで、本当に私達だけでゴンゾウさんを救い出すつもりなんですか?」
「……どういう事?」
「帝国が雇った暗殺者の偵察隊の報告が教会にも届いた。それでさっきテンから直接話を聞いてきた……ゴンゾウ君はまだ生きてる」
――驚くべき事にゴンゾウは未だに生かされており、彼は現在もアラン炭鉱に囚われているという。暗殺者の報告によると草原に進出したゴブリン以外にもアラン炭鉱には少数ではあるがゴブリンが残っており、彼は炭鉱の外で魔物を捕獲するための鋼鉄の檻に入れられていた。彼は全身に血を流しており、最初に発見した偵察隊は彼が死んでいるのかと思ったが、辛うじて身体が動いた様子を確認したという。
どうしてゴブリンがゴンゾウを生かしているのかは不明だが、彼の周囲には20匹の武装したレッドゴブリンが囲んでおり、暗殺者の人間では救い出す事は難しかった。彼等は隠密能力に特化した職業であり、戦闘に関しては不得手な職業である。対人戦では優れた職業ではあるが、相手が魔物の場合は相性が悪い。
レッドゴブリンは普通のゴブリンの比ではない戦闘力を誇り、オークを上回る怪力とファングにも劣らぬ俊敏性であり、彼等は撤退を余儀なくされた。一応はゴンゾウの件は冒険者ギルドと帝国軍にも伝えたが、現状では草原に進出したゴブリンの掃討が最優先であり、暗殺者の報告の限りではゴンゾウを助けたとしても助かる可能性は低い。
それでもレナはこの報告を聞いた時、彼がアラン炭鉱にまだ存在し、しかも死にかけているという報告を聞いて我慢など出来ず、彼を助けるために討伐隊に志願した。現在の帝都は四つの出入口を封鎖されており、帝国軍の関係者以外は立ち入りが禁止されている。だから彼は討伐隊に志願し、討伐を任されるはずの人間にゴンゾウの救出を頼み込み、それが無理ならば自分だけでも彼の救出に向かうつもりだったが、討伐隊の参加条件は「レベルが30を超え、戦闘経験がある人間」という問題があり、今のレナには参加できないため、ミキに直談判を行って参加を試みたが、結局は断られた。そのため、彼は最後の手段を決意する。
「……本当に協力してくれる?」
「何言ってんですか。私達は一蓮托生だって言ったじゃないですか。それに私が断ってもコトミンさんは吐いて行くでしょうし、帝都に1人ぼっちで残るのなんて嫌ですよ」
「レノが行くなら私も行く……私達は一心同体と書いて夫婦と読む」
「いや、違いますよ……どっちかというと親子みたいな関係性ですけど」
「2人供……ありがとう」
アイリィとコトミンはレナの意思に賛成し、ゴンゾウを救い出す事を協力してくれる。しかし、現実問題としてまずはどうやっ帝都を抜け出すかであり、出入口が兵士達に封鎖されている以上は脱出は難し。四方の門は全て閉ざされており、大勢の兵士が見張っている。それに上手く抜け出したとしても問題は他にもあり、草原にはゴブリンキングがレッドゴブリンとゴブリンナイトの群れを築いており、アラン炭鉱に辿り着くまでに遭遇しないように気を付けて移動しなければならない。仮にアラン炭鉱に辿り着いてもレッドゴブリンが20体待ち構えており、この厄介な敵を葬らなければゴンゾウを助け出す事は出来ない。
「問題は山積みですけど、決行するなら早い方が良いですね。まずは抜け出す方法なんですけど……水路を使いましょう」
「水路?」
「この帝都の王城には地下水路があるんですよ。下水道とは違うんですけど、もしも王城が危機に陥った時に王族の脱出手段として地下水路が築いているんです」
「どうしてそんな事を知ってるの?」
「それは……実はあまりいにも暇だったんでこの陽光教会を探索していたら書庫を発見したんですよ。帝国と教会の関係は何百年も続いていますからね。その中に現在の王城の建設に関する資料を見つけたら、偶然地下水路の存在を知りまして……」
「なるほど……?」
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普通に外壁から移動する方が危険が少ないのではないかと思われるかも知れないが、とある理由で現在の帝都の外壁の警備は以前よりも兵士の人数が大幅に増えていた。その理由は勇者である佐藤が関係しているのをレナ達は知らず、彼等は王城に忍び込むための準備を行う。
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