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戦姫編
戦姫訪問
「2人は他に行きたい場所はないの?コトミンは里帰りしたくないの?」
「問題ない。レノと一緒が良い」
「私は……魔法都市に興味がありますね」
「魔法都市?」
「世界中の魔術師が集まる都市です。都市には様々な魔道具が販売されているはずですから、もしかしたら私の肉体を取り戻す魔道具も存在するかも知れません」
アイリィの説明にレナは先ほど別れたホノカも魔法都市に本店が存在すると説明していた事を思い出し、もう少し早くアイリィの要望を聞いていたらホノカに頼んで一緒に連れて貰えないのか頼めたが、既に彼女は出発してしまう。今から追いかけても間に合う可能性は低く、仕方ないので諦めるしかない。
「この帝都から魔法都市までどれくらい離れてる?」
「馬車で移動しても一ヶ月ぐらいですかね。途中で必ず幾つかの街を経由しなければいけませんし……それと途中で大きな運河がありますから船に乗る必要があります」
「馬車か……魔法都市に向かう商団とかあるかな?」
「探せばあると思いますけど、これから旅を行うとすれば私達も足が必要になりますよ。いっその事、馬車を購入しませんか?」
「そんな余裕あるの?」
「まだ聖水の製造法の報酬が残ってますから何とかなりますよ。だけど三人だけで移動するのは難しいですね……魔物に襲われたら対処できない可能性がありますし」
「あ、そうだ。コトミンに乗って移動するのは……」
「私が疲れるから嫌」
「即答しましたね……まあ、冒険者の護衛は必要ですね」
魔法都市に移動するには色々と問題が存在し、馬車を購入すると旅費に関しても不安が多く、更に冒険者を雇うとレナ達の資金が殆ど尽きてしまう。旅をしながら薬品の類を売り出して稼ぐという方法もあるが、商売を行うにしても相応の準備が必要となる為、やはり出発前に旅費分の資金だけでも確保しなければ厳しいだろう。
「また回復薬を生成して売り出す?」
「いえ……その方法だと小銭しか稼げませんからね。この際にレナさんが冒険者になったらどうですか?」
「俺が?アイリィとコトミンは……」
「私はともかく、コトミンさんは無理ですよ。冒険者ギルドに加入する場合はステータスも調べられますから正体がスライムだってばれちゃいますから」
「むうっ……アイリィだってホネミンだと気付かれる」
「久しぶりに聞きましたねその不名誉な渾名……まあ、私が冒険者になっても活躍する自信はありませんし、レノさんなら回復役として活躍する事が出来ると思いますよ」
「う~ん……でも冒険者の仕事って、そんなに儲かるの?」
「階級が低い内は難易度が低くて報酬が安い仕事しか引き受けられませんけど、依頼内容によっては大金を稼げる方法はありますよ。薬草採取のような仕事なら採取スキル持ちの人間が有利ですからね」
「なんか詳しいな……やっぱり、冒険者に憧れてたな」
「ぎくっ……まあ、興味はあったのは事実ですけど、私は能力的に冒険者には向いてませんしね。コトミンさんはレナさんのペットに化けて着いて行ったらどうですか?」
「……面倒臭そう」
「冒険者か……」
レナ自身も冒険者という職業に興味は抱いており、ゴンゾウも冒険者として活躍しているので彼と共に冒険者集団を組む事が可能であり、レナは大金を稼ぐためにミキに保証人を頼み、冒険者ギルドで登録を行うべきか考えていると、訓練場に慌てた様子の女騎士が駆けつけてくる。
「あっ!!レナ様!!コトミン様!!アイリィさん!!ここに居たんですね!!」
「ん?」
「……どうしたの?」
「なんでわたしだけ様付けじゃないのか気になりますね……それはともかく、どうかしたんですか?」
「せ、戦姫が……この治療院にお越しになりました!!」
女騎士の言葉にレナ達は顔を見合わせ、彼女の語る「戦姫」とは帝国の王女の異名であり、この治療院に王女が訪れた事を彼女が告げる。レナはどうして自分達にそんな事を伝えるのかと問い質そうとすると、先に女騎士の方が答える。
「戦姫様はレナ様との面会を求めています!!現在はミキ様が代わりに対応していますが、戦姫様はレナ様とお会いするまで帰る気はないと……」
「ええっ……」
「また、厄介な事になりましたね……どうします?」
現在のレナは表向きには治療院で治療中の患者として帝国には伝わっており、だから今までの帝国の訪問者は教会側が面会謝絶を申し出ていたが、今回の相手は帝国の王女であり、下手な対応は出来ない。レナも一応は面識のある相手であり、これ以上は騙し通せないと考えたレナは仕方なく王女と面会する事を決めた。
「問題ない。レノと一緒が良い」
「私は……魔法都市に興味がありますね」
「魔法都市?」
「世界中の魔術師が集まる都市です。都市には様々な魔道具が販売されているはずですから、もしかしたら私の肉体を取り戻す魔道具も存在するかも知れません」
アイリィの説明にレナは先ほど別れたホノカも魔法都市に本店が存在すると説明していた事を思い出し、もう少し早くアイリィの要望を聞いていたらホノカに頼んで一緒に連れて貰えないのか頼めたが、既に彼女は出発してしまう。今から追いかけても間に合う可能性は低く、仕方ないので諦めるしかない。
「この帝都から魔法都市までどれくらい離れてる?」
「馬車で移動しても一ヶ月ぐらいですかね。途中で必ず幾つかの街を経由しなければいけませんし……それと途中で大きな運河がありますから船に乗る必要があります」
「馬車か……魔法都市に向かう商団とかあるかな?」
「探せばあると思いますけど、これから旅を行うとすれば私達も足が必要になりますよ。いっその事、馬車を購入しませんか?」
「そんな余裕あるの?」
「まだ聖水の製造法の報酬が残ってますから何とかなりますよ。だけど三人だけで移動するのは難しいですね……魔物に襲われたら対処できない可能性がありますし」
「あ、そうだ。コトミンに乗って移動するのは……」
「私が疲れるから嫌」
「即答しましたね……まあ、冒険者の護衛は必要ですね」
魔法都市に移動するには色々と問題が存在し、馬車を購入すると旅費に関しても不安が多く、更に冒険者を雇うとレナ達の資金が殆ど尽きてしまう。旅をしながら薬品の類を売り出して稼ぐという方法もあるが、商売を行うにしても相応の準備が必要となる為、やはり出発前に旅費分の資金だけでも確保しなければ厳しいだろう。
「また回復薬を生成して売り出す?」
「いえ……その方法だと小銭しか稼げませんからね。この際にレナさんが冒険者になったらどうですか?」
「俺が?アイリィとコトミンは……」
「私はともかく、コトミンさんは無理ですよ。冒険者ギルドに加入する場合はステータスも調べられますから正体がスライムだってばれちゃいますから」
「むうっ……アイリィだってホネミンだと気付かれる」
「久しぶりに聞きましたねその不名誉な渾名……まあ、私が冒険者になっても活躍する自信はありませんし、レノさんなら回復役として活躍する事が出来ると思いますよ」
「う~ん……でも冒険者の仕事って、そんなに儲かるの?」
「階級が低い内は難易度が低くて報酬が安い仕事しか引き受けられませんけど、依頼内容によっては大金を稼げる方法はありますよ。薬草採取のような仕事なら採取スキル持ちの人間が有利ですからね」
「なんか詳しいな……やっぱり、冒険者に憧れてたな」
「ぎくっ……まあ、興味はあったのは事実ですけど、私は能力的に冒険者には向いてませんしね。コトミンさんはレナさんのペットに化けて着いて行ったらどうですか?」
「……面倒臭そう」
「冒険者か……」
レナ自身も冒険者という職業に興味は抱いており、ゴンゾウも冒険者として活躍しているので彼と共に冒険者集団を組む事が可能であり、レナは大金を稼ぐためにミキに保証人を頼み、冒険者ギルドで登録を行うべきか考えていると、訓練場に慌てた様子の女騎士が駆けつけてくる。
「あっ!!レナ様!!コトミン様!!アイリィさん!!ここに居たんですね!!」
「ん?」
「……どうしたの?」
「なんでわたしだけ様付けじゃないのか気になりますね……それはともかく、どうかしたんですか?」
「せ、戦姫が……この治療院にお越しになりました!!」
女騎士の言葉にレナ達は顔を見合わせ、彼女の語る「戦姫」とは帝国の王女の異名であり、この治療院に王女が訪れた事を彼女が告げる。レナはどうして自分達にそんな事を伝えるのかと問い質そうとすると、先に女騎士の方が答える。
「戦姫様はレナ様との面会を求めています!!現在はミキ様が代わりに対応していますが、戦姫様はレナ様とお会いするまで帰る気はないと……」
「ええっ……」
「また、厄介な事になりましたね……どうします?」
現在のレナは表向きには治療院で治療中の患者として帝国には伝わっており、だから今までの帝国の訪問者は教会側が面会謝絶を申し出ていたが、今回の相手は帝国の王女であり、下手な対応は出来ない。レナも一応は面識のある相手であり、これ以上は騙し通せないと考えたレナは仕方なく王女と面会する事を決めた。
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