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戦姫編
オーク撃退
レナ達の馬車が草原に移動を開始してから2時間が経過した頃、運転を行っていたアイリィが唐突に馬車を停止させ、レナ達に声を掛ける。
「敵です!!前方にオークの群れが近づいてきます!!」
「やっと現れたかっ……いや、多くないっ!?」
『プギィイイイッ!!』
馬車の前方からオークの群れが出現し、レナは馬車の中から魔弓を構えようとすると敵の数に驚愕し、30体近くのオークが向かってくる。即座に馬車の後部の荷車に乗っていたゴンゾウが降りると彼は銀の棍棒を片手で握りしめ、馬車の前方に移動する。アイリィも腐敗剤を取り出し、コトミンも掌を構えるが、先にレナが弓魔術を発動してオークの群れに放つ。
「雷属性!!」
「プギィイイイッ!?」
「ブフゥッ!?」
先頭を走っていたオークに電撃の矢を放ち、狙撃のスキルを発動して電撃の槍と化した矢をオークに射抜く。その威力は凄まじく、先頭を走っていたオークの後方に存在した個体も巻き込み、一気に3体程葬る。続けてレナは次の矢を弓に番え、今度は別の属性の付与魔法を発動して射抜く。
「火属性!!」
『プギャァアアアッ!?』
今度は火炎を纏わせた矢が放たれ、的確に2体のオークを焼き尽くす。その光景を見たオーク達は足を止め、御互いに顔を見合わせ、戦闘を続行させるか逃走するべきか判断に迷う。その隙にレナは次の矢を構えると、ゴンゾウが咆哮を上げて棍棒を振り翳す。
「旋風棍!!」
「プゲェエエエッ!?」
「プギィッ!?」
横回転に棍棒を振り回す戦技を発動させ、オークの1体を吹き飛ばして他の個体に衝突させる。彼の腕力は同世代の巨人族の中でも飛びぬけて高く、続けてゴンゾウはプロレスのように棍棒を握りしめていない方の腕を構えてラリアットを放つ。
「ぬんっ!!」
「プギィイイッ!?」
決して小柄とは言えないオークの肉体を片腕だけで叩きつけて地面に押し倒し、更に彼は棍棒を両手で構えて振り下ろす。
「兜割り!!」
倒れこんだオークの顔面を叩き潰し、相手は悲鳴を上げる暇もなく頭部が潰され、それを見たオークは怖気着いたように逃走を開始する。
『プギィイイイッ……!?』
「……逃げたか」
逃走を行うオークの群れにゴンゾウは棍棒を肩に乗せ、レナ達も安堵する。最初は相手の数に動揺したが、レナの弓魔術とゴンゾウの戦闘力のお蔭でオーク程度ならば問題なく対処する事が可能だと判明し、アイリィは早速倒したオークの死骸に赴き、素材の剥ぎ取りを行う。
「う~んっ……やっぱり、レナさんの魔法でやられた個体は素材が駄目になりますね。もう少し加減して撃ってもらえませんか?」
「無茶言うなっ」
「まあ、死体の処理を省けるという点では便利ですけどね」
雷属性と火属性の弓魔術で射抜かれたオークの死骸は黒焦げと化しており、素材の採取は不可能だが死体の後処理を省かれる。一方でゴンゾウが打ち倒したオークからは食すことが出来る部分の肉の回収には成功し、今日の晩飯として利用する事に決め、素材の回収を終えた後はレナが付与魔法で償却を行う。
「火属性……これで良し」
「便利ですよね攻撃向けの属性の魔法を扱える人は……私も攻撃魔法を覚えたいですね」
死骸にレナが直接火属性の付与魔法を発動させて焼却させていると、アイリィが羨ましそうに答える。彼女は回復魔法しか扱えず、聖属性以外の魔法の属性は扱えない。治癒魔導士が聖属性しか扱えないのは別に珍しい事はなく、実際に陽光教会の巫女姫のヨウカも聖属性しか扱えない(ワルキューレ騎士団の団員のように聖属性以外にも攻撃向けの属性を扱える者も存在する)。
「アイリィは戦闘以外の事で大活躍してるじゃん。商売とか、薬品開発とか、コトミンの相手とか……」
「それはそうですけど、私としても自分の身を守る術が欲しいですよ。聖属性は回復や浄化に特化しているので難しいのは分かってますけど……」
「ちなみに聖属性の砲撃魔法はないの?」
「あるにはありますよ。私は扱えませんけど「フラッシュ」という魔法です。まあ、名前の通りに攻撃というよりは閃光を放つような魔法ですけど……」
「それなら俺でも出来るよ」
レナも硬貨を利用すれば聖属性の付与魔法で閃光を生み出す事は可能であり、聖属性の魔法の性質はあくまでも回復特化であり、攻撃に利用するのは難しい魔法だと再認識する。素材の回収を終えると馬車は再び動き出し、廃都に向けて移動を再開する。
「敵です!!前方にオークの群れが近づいてきます!!」
「やっと現れたかっ……いや、多くないっ!?」
『プギィイイイッ!!』
馬車の前方からオークの群れが出現し、レナは馬車の中から魔弓を構えようとすると敵の数に驚愕し、30体近くのオークが向かってくる。即座に馬車の後部の荷車に乗っていたゴンゾウが降りると彼は銀の棍棒を片手で握りしめ、馬車の前方に移動する。アイリィも腐敗剤を取り出し、コトミンも掌を構えるが、先にレナが弓魔術を発動してオークの群れに放つ。
「雷属性!!」
「プギィイイイッ!?」
「ブフゥッ!?」
先頭を走っていたオークに電撃の矢を放ち、狙撃のスキルを発動して電撃の槍と化した矢をオークに射抜く。その威力は凄まじく、先頭を走っていたオークの後方に存在した個体も巻き込み、一気に3体程葬る。続けてレナは次の矢を弓に番え、今度は別の属性の付与魔法を発動して射抜く。
「火属性!!」
『プギャァアアアッ!?』
今度は火炎を纏わせた矢が放たれ、的確に2体のオークを焼き尽くす。その光景を見たオーク達は足を止め、御互いに顔を見合わせ、戦闘を続行させるか逃走するべきか判断に迷う。その隙にレナは次の矢を構えると、ゴンゾウが咆哮を上げて棍棒を振り翳す。
「旋風棍!!」
「プゲェエエエッ!?」
「プギィッ!?」
横回転に棍棒を振り回す戦技を発動させ、オークの1体を吹き飛ばして他の個体に衝突させる。彼の腕力は同世代の巨人族の中でも飛びぬけて高く、続けてゴンゾウはプロレスのように棍棒を握りしめていない方の腕を構えてラリアットを放つ。
「ぬんっ!!」
「プギィイイッ!?」
決して小柄とは言えないオークの肉体を片腕だけで叩きつけて地面に押し倒し、更に彼は棍棒を両手で構えて振り下ろす。
「兜割り!!」
倒れこんだオークの顔面を叩き潰し、相手は悲鳴を上げる暇もなく頭部が潰され、それを見たオークは怖気着いたように逃走を開始する。
『プギィイイイッ……!?』
「……逃げたか」
逃走を行うオークの群れにゴンゾウは棍棒を肩に乗せ、レナ達も安堵する。最初は相手の数に動揺したが、レナの弓魔術とゴンゾウの戦闘力のお蔭でオーク程度ならば問題なく対処する事が可能だと判明し、アイリィは早速倒したオークの死骸に赴き、素材の剥ぎ取りを行う。
「う~んっ……やっぱり、レナさんの魔法でやられた個体は素材が駄目になりますね。もう少し加減して撃ってもらえませんか?」
「無茶言うなっ」
「まあ、死体の処理を省けるという点では便利ですけどね」
雷属性と火属性の弓魔術で射抜かれたオークの死骸は黒焦げと化しており、素材の採取は不可能だが死体の後処理を省かれる。一方でゴンゾウが打ち倒したオークからは食すことが出来る部分の肉の回収には成功し、今日の晩飯として利用する事に決め、素材の回収を終えた後はレナが付与魔法で償却を行う。
「火属性……これで良し」
「便利ですよね攻撃向けの属性の魔法を扱える人は……私も攻撃魔法を覚えたいですね」
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「アイリィは戦闘以外の事で大活躍してるじゃん。商売とか、薬品開発とか、コトミンの相手とか……」
「それはそうですけど、私としても自分の身を守る術が欲しいですよ。聖属性は回復や浄化に特化しているので難しいのは分かってますけど……」
「ちなみに聖属性の砲撃魔法はないの?」
「あるにはありますよ。私は扱えませんけど「フラッシュ」という魔法です。まあ、名前の通りに攻撃というよりは閃光を放つような魔法ですけど……」
「それなら俺でも出来るよ」
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