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戦姫編
廃都到着
――翌日の早朝、レナ達は遂に目的地の廃都に辿り着く。移動する前の情報通り、廃都は古代遺跡のような場所であり、最初にレナが驚いたのは廃都の規模だった。流石に昔は都として栄えていただけはあり、現在の帝都のように周囲が防壁で取り囲まれ、今現在でも建物の多くが残っており、彼の想像では崩壊した都市のような想像だったが今現在でも大勢の人間が住み着けそうな環境だった。
馬車が扉が開け放たれた巨大な門を通過し、廃都に移動するとアイリィは馬車を止め、腐敗石を設置して魔物が近づけないように細工を行う。ここから先は徒歩で移動を行うため、馬車は人目を避けた場所に隠す。
「ここが廃都か……思っていたより綺麗だな」
「定期的にここには大勢の人間が訪れるようですからね……きっと、中には回復薬や魔道具を売ってくれる商人さんもいるはずですよ」
「それに盗賊も住み着く事が多い……周囲には常に気を付けろ」
「盗賊か……」
廃都には魔物以外にも数多くの人間が訪れる場所であり、中には盗賊のような犯罪者も入り込む事がある。この場所は隠れ家としては最適であり、実際にゴンゾウも廃都に訪れた時に何度か襲撃を受けた事があった。馬車を盗まれた時の事を考えて荷物は全て収納石に回収させ、レナ達は移動を開始する。
「今の所は静かですね……魔物が現れる様子もありませんし」
「おかしいな……前に来た時は入口に入った瞬間に襲われたが……」
「そんなに危険な場所なのか……あれ?」
「どうしました?」
レナは自分達の前方の建物の窓に人影を確認し、射手の「鷹の目」のスキルのお蔭で見逃さず、すぐに人影の正体が人間ではない事に気付き、弓矢を構える。彼の行動に全員が身構え、ゴンゾウが建物に向けて棍棒を構えながら大声を張り上げる。
「出て来いっ!!」
「……ちっ、気付かれたかっ!!」
「野郎共!!出て来いっ!!」
彼の声に反応するように建物から十数人の人間が飛び出し、レナ達を取り囲む。全員が短剣を装備しており、建物の屋上には弓矢を構える者も存在し、すぐにレナ達は相手が盗賊だと判断する。
「へへへっ……こいつは幸先良いぜ。中々可愛い嬢ちゃんが2人に女受けが良さそうなガキが1人……後はでくの坊が1体か」
「むう……盗賊か」
「どうしますレナさん?虐殺しますか?」
「怖い事を言うな……でも、この数は厄介だな」
対人戦はレナも初めてではないが、流石に相手の数が多く、しかも射手まで存在するのが厄介であり、ゴンゾウがレナ達を守るように前方に移動するが既に周囲は囲まれている。レナは弓を構えて建物の屋上に存在する弓矢を構える盗賊に視線を向け、建物の高度を計算して矢を構える。
「おっと!!止めておきな兄ちゃん……こっちも手荒な真似はしたくねえ。有り金全部と食料を渡してくれれば見逃してやっていいぜ?」
「止めておいた方が良いですよ。こう見えても私達は結構強いですよ」
「へっ!!俺達は泣く子も黙るラビット盗賊団だぜ!?そんな脅しが通用するかよ!!」
「意外と可愛らしい名前ですねっ!!」
盗賊団と自称する男達にレナは鑑定のスキルを発動させ、全員のレベルが20~30であり、盗賊頭と思われる大男は35レベルだが、全員がレナよりも下である。それでも盗賊と魔術師の職業では運動能力の成長率が異なり、単純な身体能力は彼等の方が上の可能性がある。念のためにレナは肉体に無詠唱で「聖属性」の付与魔法を発動させ、身体能力を上昇する。
「お頭……こいつ最近有名な巨人族の冒険者じゃないですか?」
「何だと?言われてみれば何処かで見たような……まあいい、どっちにしろ殺すだけだ!!」
「仕方ない人達ですね……レナさん」
「はいよ……そぉいっ!!」
「うおっ!?」
「な、なんだ!?」
レナは収納石のブレスレットから闇属性の魔力を込めた吸魔石を取り出し、付与魔法を施して前方の盗賊に投擲を行う。彼等は慌てて投げ込まれた吸魔石から離れるが、即座に魔石に蓄積された魔力が黒霧と化して外部に放出され、煙幕の様に周囲に広がる。
「な、何だこりゃっ!?」
「こんな魔道具知らねえぞ!?」
「く、くそっ……何処にいやがる!!」
煙幕の範囲内に存在した盗賊達が混乱を引き起こし、建物の屋上に存在した射手の男も地上から放出される黒煙によって視界を阻まれ、その隙にレナ達は煙幕の範囲外に存在した後方の盗賊達の対処を行う。
「ぬんっ!!」
「うわぁああああっ!?」
「ま、待って……ぎゃあああっ!?」
ゴンゾウが傍に居た盗賊の男達を両手で掴み取り、力任せに振り回す。その一方でレナは別の盗賊に接近し、白銀拳で殴りつける。
「てやぁっ」
「ごはぁっ!?」
本気で殴りつけると相手の肉体を粉砕させる危険性があり、気の抜ける掛け声を上げながらレナは男の1人を殴り飛ばした。
馬車が扉が開け放たれた巨大な門を通過し、廃都に移動するとアイリィは馬車を止め、腐敗石を設置して魔物が近づけないように細工を行う。ここから先は徒歩で移動を行うため、馬車は人目を避けた場所に隠す。
「ここが廃都か……思っていたより綺麗だな」
「定期的にここには大勢の人間が訪れるようですからね……きっと、中には回復薬や魔道具を売ってくれる商人さんもいるはずですよ」
「それに盗賊も住み着く事が多い……周囲には常に気を付けろ」
「盗賊か……」
廃都には魔物以外にも数多くの人間が訪れる場所であり、中には盗賊のような犯罪者も入り込む事がある。この場所は隠れ家としては最適であり、実際にゴンゾウも廃都に訪れた時に何度か襲撃を受けた事があった。馬車を盗まれた時の事を考えて荷物は全て収納石に回収させ、レナ達は移動を開始する。
「今の所は静かですね……魔物が現れる様子もありませんし」
「おかしいな……前に来た時は入口に入った瞬間に襲われたが……」
「そんなに危険な場所なのか……あれ?」
「どうしました?」
レナは自分達の前方の建物の窓に人影を確認し、射手の「鷹の目」のスキルのお蔭で見逃さず、すぐに人影の正体が人間ではない事に気付き、弓矢を構える。彼の行動に全員が身構え、ゴンゾウが建物に向けて棍棒を構えながら大声を張り上げる。
「出て来いっ!!」
「……ちっ、気付かれたかっ!!」
「野郎共!!出て来いっ!!」
彼の声に反応するように建物から十数人の人間が飛び出し、レナ達を取り囲む。全員が短剣を装備しており、建物の屋上には弓矢を構える者も存在し、すぐにレナ達は相手が盗賊だと判断する。
「へへへっ……こいつは幸先良いぜ。中々可愛い嬢ちゃんが2人に女受けが良さそうなガキが1人……後はでくの坊が1体か」
「むう……盗賊か」
「どうしますレナさん?虐殺しますか?」
「怖い事を言うな……でも、この数は厄介だな」
対人戦はレナも初めてではないが、流石に相手の数が多く、しかも射手まで存在するのが厄介であり、ゴンゾウがレナ達を守るように前方に移動するが既に周囲は囲まれている。レナは弓を構えて建物の屋上に存在する弓矢を構える盗賊に視線を向け、建物の高度を計算して矢を構える。
「おっと!!止めておきな兄ちゃん……こっちも手荒な真似はしたくねえ。有り金全部と食料を渡してくれれば見逃してやっていいぜ?」
「止めておいた方が良いですよ。こう見えても私達は結構強いですよ」
「へっ!!俺達は泣く子も黙るラビット盗賊団だぜ!?そんな脅しが通用するかよ!!」
「意外と可愛らしい名前ですねっ!!」
盗賊団と自称する男達にレナは鑑定のスキルを発動させ、全員のレベルが20~30であり、盗賊頭と思われる大男は35レベルだが、全員がレナよりも下である。それでも盗賊と魔術師の職業では運動能力の成長率が異なり、単純な身体能力は彼等の方が上の可能性がある。念のためにレナは肉体に無詠唱で「聖属性」の付与魔法を発動させ、身体能力を上昇する。
「お頭……こいつ最近有名な巨人族の冒険者じゃないですか?」
「何だと?言われてみれば何処かで見たような……まあいい、どっちにしろ殺すだけだ!!」
「仕方ない人達ですね……レナさん」
「はいよ……そぉいっ!!」
「うおっ!?」
「な、なんだ!?」
レナは収納石のブレスレットから闇属性の魔力を込めた吸魔石を取り出し、付与魔法を施して前方の盗賊に投擲を行う。彼等は慌てて投げ込まれた吸魔石から離れるが、即座に魔石に蓄積された魔力が黒霧と化して外部に放出され、煙幕の様に周囲に広がる。
「な、何だこりゃっ!?」
「こんな魔道具知らねえぞ!?」
「く、くそっ……何処にいやがる!!」
煙幕の範囲内に存在した盗賊達が混乱を引き起こし、建物の屋上に存在した射手の男も地上から放出される黒煙によって視界を阻まれ、その隙にレナ達は煙幕の範囲外に存在した後方の盗賊達の対処を行う。
「ぬんっ!!」
「うわぁああああっ!?」
「ま、待って……ぎゃあああっ!?」
ゴンゾウが傍に居た盗賊の男達を両手で掴み取り、力任せに振り回す。その一方でレナは別の盗賊に接近し、白銀拳で殴りつける。
「てやぁっ」
「ごはぁっ!?」
本気で殴りつけると相手の肉体を粉砕させる危険性があり、気の抜ける掛け声を上げながらレナは男の1人を殴り飛ばした。
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