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戦姫編
ミノタウロス 〈上級危険種〉
「そう言えばここはどれくらいの種類の魔物が存在するの?」
「分からん……だが、俺は前に訪れた時はゴブリン、オーク、トロールの他には……ミノタウロスが存在する」
「ミノタウロス!?そんな化物までいるんですか?」
「ミノタウロス……」
レナの脳裏に牛の頭と人間の胴体を持つ化物が思い浮かび、元の世界でも有名な存在である。こちらの世界では上級危険種に指定されている魔物であり、その強さはゴブリンキングを凌駕する。レナは対面した事はないがゴンゾウは一度だけ廃都で見かけた事があり、巨大な戦斧を所持して廃都を歩き回っていたらしい。
「ミノタウロスは魔人族の中でも凶悪な存在として知られているが、環境によっては人間のように人語を話す事も出来る程知能が高い。だが、俺が見かけたミノタウロスは人間から奪ったのか、それとも廃都に存在した宝物を奪ったのか、あるいは自分で作り出したのかは分からないが……神々しい鉄槌を抱えていた」
「神々しい鉄槌?どんなの?」
「全体が白銀で構成され、更に柄の部分に雷属性の魔水晶らしき宝石が埋め込まれていた……俺は奴の姿を見た瞬間、殺されるかと思った。だが、奴は俺の存在に気付いても反応せず、そのまま立ち去った……ミノタウロスは俺を敵として認めなかったのかもしれない」
「え?襲われなかったんですか?あ、でもミノタウロスは人肉は嫌うんでしたっけ……」
「どんな奴なんだよ……何処で見かけたの?」
「この都市の中央に存在する「廃城」だ。この廃都が存在した時は立派な城だったそうだが、今では半壊して原型すら留めていないらしい……今はミノタウロスの住処になっている」
「廃城か……お宝とかありそうだな」
「そうですね。後で少しだけ覗きに行きますか……そのミノタウロスに見つからないように気を付けないといけませんけど」
アイリィの発言に全員が頷き、レナとしてもゴブリンキングを上回る強さを誇るというミノタウロスとの遭遇は避けたく、レナ達は街道を進み続ける。だが、不思議な事にトロールとの遭遇からそれなりの時間が経過しているが他の魔物と遭遇する気配がない。
「おかしいな……前の時はもっと魔物と遭遇したんだが、どうなっている?」
「そんなに魔物が居たんですか?」
「居た。10歩歩く度に新手に襲われた……だが、今回はおかしい」
「別に魔物なんか遭遇したくないですけどね……あれ、コトミンさんどうしたんですか?」
「……あっちの建物に何か居た」
コトミンが立ち止まり、アイリィが彼女の声を掛けるとコトミンは右方向に存在する建物を指差し、元の世界の古代ローマのパンテオンのような神殿が存在し、陽光教会の象徴である太陽神の銅像が屋根の上に建てられており、コトミンは神殿の中からこちらの様子を伺う存在を発見したと告げる。
「何処に居る?」
「今は隠れた……だけど、人影だった」
「盗賊ですかね?」
「冒険者かも知れない。行ってみよう」
レナ達は神殿の建物に向い、周囲を警戒しながら武器を構えて中に入り込むと、神殿の内部には予想外の光景が広がっていた。
「これは……」
「魔物の……骨か?」
入口を通り抜けて早々にレナ達は血塗れと化した床に気付き、それと同時に無数の魔物の骨の山が設けられており、ゴブリン、トロール、ファング、他にも様々な種類の骨が地面に転がっており、アイリィが足元の骨を拾い上げて鑑定のスキルを発動させると、顔を顰める。
「これは……最近に生み出された骨のようですね。食事の後と言えばいいんでしょうか……」
「食事って……これだけの量を?」
レナ達の周囲には無数の骨の山が存在し、恐らくは数トンの魔物の死骸が食い散らされた後であり、これだけの量の骨の山を形成する生物が神殿に存在する可能性があり、レナ達は周囲を警戒する。
「この骨の量……どう考えても単体の生物の仕業とは思えませんけど……大勢の魔物がここに住んでいるとは考えにくいですし……」
「なんで?」
「床の跡を見てくださいよ。これだけの血の量ですよ?もしも大勢の生物が住んでいたらもっと足跡が残っていますよ……だけど、この神殿に存在する足跡の種類はこれだけです」
アイリィは床の一部を指差し、全員がそちらに視線を向けると人間のような足跡が存在したが、その規模は普通ではなく、少なくとも足跡が1メートルを超えていた。
「何だこれ……すごくデカい巨人族?」
「どんな推理ですか。いくら巨人族でもこのサイズは有り得ませんよ」
「なら……人型の魔物か?」
「考えられるとしたらそうでしょうけど……これだけのサイズとなると全長はどれくらい存在するのかも分かりません。早くこの場を離れた方が良いかも知れませんね」
「……もう遅いと思う」
コトミンの言葉に全員が彼女に視線を向けると彼女は珍しく動揺したように何度も瞬きを行い、目を擦る動作を行うが、やがて前方を指差す。レナは彼女の指差した方向に視線を向けると、建物の奥からこちらを覗き込んでいる「巨人」が存在した。
「分からん……だが、俺は前に訪れた時はゴブリン、オーク、トロールの他には……ミノタウロスが存在する」
「ミノタウロス!?そんな化物までいるんですか?」
「ミノタウロス……」
レナの脳裏に牛の頭と人間の胴体を持つ化物が思い浮かび、元の世界でも有名な存在である。こちらの世界では上級危険種に指定されている魔物であり、その強さはゴブリンキングを凌駕する。レナは対面した事はないがゴンゾウは一度だけ廃都で見かけた事があり、巨大な戦斧を所持して廃都を歩き回っていたらしい。
「ミノタウロスは魔人族の中でも凶悪な存在として知られているが、環境によっては人間のように人語を話す事も出来る程知能が高い。だが、俺が見かけたミノタウロスは人間から奪ったのか、それとも廃都に存在した宝物を奪ったのか、あるいは自分で作り出したのかは分からないが……神々しい鉄槌を抱えていた」
「神々しい鉄槌?どんなの?」
「全体が白銀で構成され、更に柄の部分に雷属性の魔水晶らしき宝石が埋め込まれていた……俺は奴の姿を見た瞬間、殺されるかと思った。だが、奴は俺の存在に気付いても反応せず、そのまま立ち去った……ミノタウロスは俺を敵として認めなかったのかもしれない」
「え?襲われなかったんですか?あ、でもミノタウロスは人肉は嫌うんでしたっけ……」
「どんな奴なんだよ……何処で見かけたの?」
「この都市の中央に存在する「廃城」だ。この廃都が存在した時は立派な城だったそうだが、今では半壊して原型すら留めていないらしい……今はミノタウロスの住処になっている」
「廃城か……お宝とかありそうだな」
「そうですね。後で少しだけ覗きに行きますか……そのミノタウロスに見つからないように気を付けないといけませんけど」
アイリィの発言に全員が頷き、レナとしてもゴブリンキングを上回る強さを誇るというミノタウロスとの遭遇は避けたく、レナ達は街道を進み続ける。だが、不思議な事にトロールとの遭遇からそれなりの時間が経過しているが他の魔物と遭遇する気配がない。
「おかしいな……前の時はもっと魔物と遭遇したんだが、どうなっている?」
「そんなに魔物が居たんですか?」
「居た。10歩歩く度に新手に襲われた……だが、今回はおかしい」
「別に魔物なんか遭遇したくないですけどね……あれ、コトミンさんどうしたんですか?」
「……あっちの建物に何か居た」
コトミンが立ち止まり、アイリィが彼女の声を掛けるとコトミンは右方向に存在する建物を指差し、元の世界の古代ローマのパンテオンのような神殿が存在し、陽光教会の象徴である太陽神の銅像が屋根の上に建てられており、コトミンは神殿の中からこちらの様子を伺う存在を発見したと告げる。
「何処に居る?」
「今は隠れた……だけど、人影だった」
「盗賊ですかね?」
「冒険者かも知れない。行ってみよう」
レナ達は神殿の建物に向い、周囲を警戒しながら武器を構えて中に入り込むと、神殿の内部には予想外の光景が広がっていた。
「これは……」
「魔物の……骨か?」
入口を通り抜けて早々にレナ達は血塗れと化した床に気付き、それと同時に無数の魔物の骨の山が設けられており、ゴブリン、トロール、ファング、他にも様々な種類の骨が地面に転がっており、アイリィが足元の骨を拾い上げて鑑定のスキルを発動させると、顔を顰める。
「これは……最近に生み出された骨のようですね。食事の後と言えばいいんでしょうか……」
「食事って……これだけの量を?」
レナ達の周囲には無数の骨の山が存在し、恐らくは数トンの魔物の死骸が食い散らされた後であり、これだけの量の骨の山を形成する生物が神殿に存在する可能性があり、レナ達は周囲を警戒する。
「この骨の量……どう考えても単体の生物の仕業とは思えませんけど……大勢の魔物がここに住んでいるとは考えにくいですし……」
「なんで?」
「床の跡を見てくださいよ。これだけの血の量ですよ?もしも大勢の生物が住んでいたらもっと足跡が残っていますよ……だけど、この神殿に存在する足跡の種類はこれだけです」
アイリィは床の一部を指差し、全員がそちらに視線を向けると人間のような足跡が存在したが、その規模は普通ではなく、少なくとも足跡が1メートルを超えていた。
「何だこれ……すごくデカい巨人族?」
「どんな推理ですか。いくら巨人族でもこのサイズは有り得ませんよ」
「なら……人型の魔物か?」
「考えられるとしたらそうでしょうけど……これだけのサイズとなると全長はどれくらい存在するのかも分かりません。早くこの場を離れた方が良いかも知れませんね」
「……もう遅いと思う」
コトミンの言葉に全員が彼女に視線を向けると彼女は珍しく動揺したように何度も瞬きを行い、目を擦る動作を行うが、やがて前方を指差す。レナは彼女の指差した方向に視線を向けると、建物の奥からこちらを覗き込んでいる「巨人」が存在した。
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