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戦姫編
浮揚術
「ふうっ……これで雷属性は限界値にまで到達したな」
「お疲れさまでした」
「うわ、何時から居たっ!?」
レナは雷属性の付与魔法の魔法書を全て読み終え、遂に彼の雷属性の熟練度が限界値を極める。そんな彼の元に背後に待機していたコウが拍手を行い、彼の行動に呆れながらもレナは他の魔法書に視線を向け、まだまだ机の上に書物が山積みされており、幾ら思考加速の異能を持つレナでも今日中に読み終えられる自信はなかった。
「ふうっ……すいません、スパゲティとか頼めますか?」
「かしこまりました」
「あるんだ……」
冗談混じりでレナはファミレスで注文を行う様にコウに頼むと、彼は即座に承諾して台所に移動を行う。この魔道具店には彼一人しか存在しないのだが、店番を行わずに自分に付きっ切りの彼に疑問を抱くが、あまり気にせずに魔法書に視線を向ける。
「さてと……次は土属性か」
土属性の魔法書を読み取るために机に掌を伸ばすと、不意にレナの視界に全体が黒色の表紙の書物が存在する事に気付き、不思議に感じて彼は手に取ると付与魔法の魔法書ではない代物が混じっていた。
「何だこれ?あの人、間違えて一緒に置いたのかな……」
レナは黒表紙の書物を取り上げ、表題も刻まれていないので魔法書なのかも疑わしく、試しに中を開いて確認を行おうとした時、誤って本を地面に落としてしまう。
「あいてっ」
落とした際に足に当たってしまい、レナは渋々と拾い上げて地面に置くと当初の予定通りに土属性の魔法書に手を伸ばし、黒色の書物に関しては気にしない事にする。勝手に読むのは不味いと判断した彼は当初の予定通りに魔法書の読み取りに集中し、更に運の良い事に新しいスキルを入手した。
『技能スキル「速読」を入手しました』
視界に画面が表示され、短期間で書物を読み続けた事で新たにスキルを習得したらしく、レナは説明文を見ると書物の読み取りを最速化させるスキルだと判明し、試しに魔法書を読み解く。
「おっ……これは便利だな」
ページを一目見た瞬間に内容が頭に走り、次々と捲ると今回は1分も経過せずに書物を読み解くことに成功し、レナは土属性の熟練度を確認すると上昇しており、内容さえ理解していれば魔法書の効果も発揮する事は間違いなく、レナは次々と本を読みこむ。
「ふうっ……この調子なら全部読み終えそうだな」
机の上に山積みされた魔法書も大分減り、レナは使用済みの魔法書は念のために収納石に回収し、暇なときに朗読するために保管を行う。魔法書としての効果を失っても娯楽品としての役割は果たせるため、彼は今までの魔法書を全て保管している。そして2冊目の書物を読み終えようとした時、レナはある事実に気が付いた。
「へえ……土属性の付与魔法はこんな使い方も出来るのか」
現在彼が読み解いている魔法書には主人公が土属性の付与魔法を極め、付与を施した物体を「浮揚」させる術を身に着け、婚約者を奪った魔術師と決闘を繰り広げる場面に入り、勝負の結末は相打ちという形で物語は終えたがレナは土属性の新しい利用法を見出す。
「なるほど……今までは重力を加算させていたけど、重力を弱める事も出来るのか」
レナの土属性の魔法は物体に重力を加えて攻撃を行う方法しか存在しなかったが、試しにレナは魔法書を取り出して土属性の付与魔法を発動させ、決して押し潰さないように気を付けながら魔法書の主人公のように自分の周囲に浮揚させる想像を行う。
「お、やった」
普段ならば魔法を施した瞬間に重力が加算して押し潰される所だったが、今回はレナの目前で魔法書が空中に浮揚し、試しに触れて見れても特に問題はなく、自由に動かせる。また、自分の意思で操作する事も可能であり、魔法書を回転させたり、あるいは上昇や下降を行う事も出来た。
「これはかなり便利だな……確か浮揚術だっけ?」
魔法書の主人公は土属性の付与魔法を利用した戦法を「浮揚術」と名付けており、彼は剣や槍に付与を施して自分の周囲に滞空させて相手に攻撃を行う事を好み、熟練度を上昇させれば加えられる重力も自在に操作する事が可能であり、レナは浮揚術のコツを掴むために読み終えた魔法書を常に滞空させる事にする。
「これで良しと……意外と魔力を消費しないな」
浮揚術は物体に土属性の付与魔法を施す魔法だが、常に魔力を消耗し続ける訳ではなく、あくまでも最初に付与させた魔力の分だけしか魔力を消費しない。但し、時間経過と共に魔力が徐々に弱体化し、完全に消え去るらしく、長時間の利用は出来ない事が判明する。10冊目の魔法書を読み終えた時点でレナは最初に付与させた魔法書が頭の上に落ちてしまい、彼は地味に本の角に頭をぶつけて痛みで悶える事になる。
「お疲れさまでした」
「うわ、何時から居たっ!?」
レナは雷属性の付与魔法の魔法書を全て読み終え、遂に彼の雷属性の熟練度が限界値を極める。そんな彼の元に背後に待機していたコウが拍手を行い、彼の行動に呆れながらもレナは他の魔法書に視線を向け、まだまだ机の上に書物が山積みされており、幾ら思考加速の異能を持つレナでも今日中に読み終えられる自信はなかった。
「ふうっ……すいません、スパゲティとか頼めますか?」
「かしこまりました」
「あるんだ……」
冗談混じりでレナはファミレスで注文を行う様にコウに頼むと、彼は即座に承諾して台所に移動を行う。この魔道具店には彼一人しか存在しないのだが、店番を行わずに自分に付きっ切りの彼に疑問を抱くが、あまり気にせずに魔法書に視線を向ける。
「さてと……次は土属性か」
土属性の魔法書を読み取るために机に掌を伸ばすと、不意にレナの視界に全体が黒色の表紙の書物が存在する事に気付き、不思議に感じて彼は手に取ると付与魔法の魔法書ではない代物が混じっていた。
「何だこれ?あの人、間違えて一緒に置いたのかな……」
レナは黒表紙の書物を取り上げ、表題も刻まれていないので魔法書なのかも疑わしく、試しに中を開いて確認を行おうとした時、誤って本を地面に落としてしまう。
「あいてっ」
落とした際に足に当たってしまい、レナは渋々と拾い上げて地面に置くと当初の予定通りに土属性の魔法書に手を伸ばし、黒色の書物に関しては気にしない事にする。勝手に読むのは不味いと判断した彼は当初の予定通りに魔法書の読み取りに集中し、更に運の良い事に新しいスキルを入手した。
『技能スキル「速読」を入手しました』
視界に画面が表示され、短期間で書物を読み続けた事で新たにスキルを習得したらしく、レナは説明文を見ると書物の読み取りを最速化させるスキルだと判明し、試しに魔法書を読み解く。
「おっ……これは便利だな」
ページを一目見た瞬間に内容が頭に走り、次々と捲ると今回は1分も経過せずに書物を読み解くことに成功し、レナは土属性の熟練度を確認すると上昇しており、内容さえ理解していれば魔法書の効果も発揮する事は間違いなく、レナは次々と本を読みこむ。
「ふうっ……この調子なら全部読み終えそうだな」
机の上に山積みされた魔法書も大分減り、レナは使用済みの魔法書は念のために収納石に回収し、暇なときに朗読するために保管を行う。魔法書としての効果を失っても娯楽品としての役割は果たせるため、彼は今までの魔法書を全て保管している。そして2冊目の書物を読み終えようとした時、レナはある事実に気が付いた。
「へえ……土属性の付与魔法はこんな使い方も出来るのか」
現在彼が読み解いている魔法書には主人公が土属性の付与魔法を極め、付与を施した物体を「浮揚」させる術を身に着け、婚約者を奪った魔術師と決闘を繰り広げる場面に入り、勝負の結末は相打ちという形で物語は終えたがレナは土属性の新しい利用法を見出す。
「なるほど……今までは重力を加算させていたけど、重力を弱める事も出来るのか」
レナの土属性の魔法は物体に重力を加えて攻撃を行う方法しか存在しなかったが、試しにレナは魔法書を取り出して土属性の付与魔法を発動させ、決して押し潰さないように気を付けながら魔法書の主人公のように自分の周囲に浮揚させる想像を行う。
「お、やった」
普段ならば魔法を施した瞬間に重力が加算して押し潰される所だったが、今回はレナの目前で魔法書が空中に浮揚し、試しに触れて見れても特に問題はなく、自由に動かせる。また、自分の意思で操作する事も可能であり、魔法書を回転させたり、あるいは上昇や下降を行う事も出来た。
「これはかなり便利だな……確か浮揚術だっけ?」
魔法書の主人公は土属性の付与魔法を利用した戦法を「浮揚術」と名付けており、彼は剣や槍に付与を施して自分の周囲に滞空させて相手に攻撃を行う事を好み、熟練度を上昇させれば加えられる重力も自在に操作する事が可能であり、レナは浮揚術のコツを掴むために読み終えた魔法書を常に滞空させる事にする。
「これで良しと……意外と魔力を消費しないな」
浮揚術は物体に土属性の付与魔法を施す魔法だが、常に魔力を消耗し続ける訳ではなく、あくまでも最初に付与させた魔力の分だけしか魔力を消費しない。但し、時間経過と共に魔力が徐々に弱体化し、完全に消え去るらしく、長時間の利用は出来ない事が判明する。10冊目の魔法書を読み終えた時点でレナは最初に付与させた魔法書が頭の上に落ちてしまい、彼は地味に本の角に頭をぶつけて痛みで悶える事になる。
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