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戦姫編
バイコーンの追跡
「お、おい!!あのバイコーン行っちまったぞ?」
「それが……バジリスクから住処を奪い返しに行くって……」
「ほ、本当か?それが事実なら心強いな……しかし、まさか超級危険種のバイコーンと会話を行うなど……」
『あの馬、怖かった……』
「わうっ!?い、今お馬さんが……!?」
「あ、いや……俺の腹話術だよ」
「わふぅっ……驚きました」
バイコーンの行動にレナ達は動揺するが、レナはバジリスクの討伐前に心強い味方が得られたかと考えた時、リノンが何かに気付いて顔色を青くする。
「ま、不味い……今すぐにバイコーンを引き留めないと!!」
「はあ?どうしたんだい急に……」
「忘れたのかっ!?我々の目的はバジリスクの討伐の他に奴の毒液を回収する必要があるんだ!!もしもバイコーンがバジリスクを倒したら毒は手に入らない!!」
リノンの言葉に全員が驚愕し、石化された人間はバジリスクが死亡すれば石化の魔眼の効果を失って元に戻る可能性もあるが、バジリスクの毒を受けたジャンヌの治療にはバジリスク本体の毒液を回収する必要があり、もしもバイコーンが先にバジリスクを打ち倒した場合、死体の居場所を発見できなければ毒液は回収できない。
急いでレナ達はバイコーンの後に続くが、相手は象のような巨体でありながら速度は豹よりも素早く、既に草原にはバイコーンの姿は見えず、追跡は難しい。それでも先にバジリスクを発見する事が出来れば毒液を回収できる可能性は残っており、レナ達も動き出す。
「くそっ!!あの黒馬、せめてあたし達を乗せて行けってんだ!!」
「住処を奪われた事を相当に腹が立っていたみたいだったよ。それと俺達も遭遇した武装したオークの襲撃を受けて自分の額の角を傷つけられたとか言っていたけど……」
「それは本当か?確かバイコーンやユニコーンは額に存在する角が魔力の源だと聞いた事はあるが……その分に両者共に額の角は非常に頑丈だと聞いたことがあるが……」
「あの時のオークか……しっかし、最近は不幸続きだね!!ヴァンパイアにサキュバス、それにゴブリンロードの次はバジリスクにオークにバイコーンかい……幾ら何でも問題が起き過ぎじゃないかい?」
「確かに……これも魔王軍の仕業なのだろうか?」
「魔王軍か……」
帝都に問題が起きる度に「魔王軍」の存在が噂され、実際に魔王軍が関与していたという証拠は残ってはいないが、王城で勇者召喚が行われた日から問題が多発しており、レナは自分と佐藤達がこちらの世界に召喚された事が原因なのかと考えるが、今は深淵の森に移動する事に集中する。
「気のせいかな……全然魔物の気配がしないな」
「気のせいじゃないよ。きっと、さっきのバイコーンの奴のお蔭で草原のオーク共も逃げ出しちまったんだよ。こっちとしては邪魔者がいなくなって助かったね」
「だが、バイコーンが先にバジリスクに殺されたら不味い……急いで追いかけないと!!」
「落ち着きな……幾らバイコーンでもバジリスクを簡単には殺せないよ。それに一度目は破れているんだろ?確実に勝てる保証ないじゃないか」
「それはそうだが……」
「あ、見てください!!森が見えてきました!!」
ポチ子の言葉に全員が前方に視線を向けると、レナ達の視界に森が視界に入り、最初に森を目撃したレナは驚愕する。彼が驚いたのは森を形成する全ての樹木の規模であり、一つ一つが高層ビルのように巨大な樹木であり、深淵の森というよりは「巨木の森」という表現が正しいように思えた。
巨木で構成された森の中は木々の隙間が非常に広く、馬に乗り込んだままでも移動は可能であり、ここから先はリノンが先行を行う。彼女だけがバジリスクと遭遇した場所を把握しており、事前に告げた彼女の情報によると青竜騎士団の団員が石化された状態で放置されたままであり、レナは気を引き締めて周囲に気を配りながら移動を行う。
「あんた等が戦ったのは何処だい?道はちゃんと覚えているのかい?」
「馬鹿にするな……道はちゃんと覚えている。こっちだ」
「よく分かるね……何処も似たような風景じゃないか」
テンの言葉通り、森の中は延々と巨木が広がっているだけであり、普通の人間ならば方向感覚が狂わされてもおかしくはない。それでもリノンは迷いなく道を進み、彼女は定期的に通り過ぎる樹木の樹皮の確認を行い、移動を行う。
「あの……何を見ているんですか?」
「これを見てくれ……これは数か月前に私達が残した道標だ」
リノンの行動に疑問を抱いたレナが質問を行うと、彼女の指差す方向に巨木の樹皮に刻まれている「竜」の形をした紋様が刻まれていた。
「それが……バジリスクから住処を奪い返しに行くって……」
「ほ、本当か?それが事実なら心強いな……しかし、まさか超級危険種のバイコーンと会話を行うなど……」
『あの馬、怖かった……』
「わうっ!?い、今お馬さんが……!?」
「あ、いや……俺の腹話術だよ」
「わふぅっ……驚きました」
バイコーンの行動にレナ達は動揺するが、レナはバジリスクの討伐前に心強い味方が得られたかと考えた時、リノンが何かに気付いて顔色を青くする。
「ま、不味い……今すぐにバイコーンを引き留めないと!!」
「はあ?どうしたんだい急に……」
「忘れたのかっ!?我々の目的はバジリスクの討伐の他に奴の毒液を回収する必要があるんだ!!もしもバイコーンがバジリスクを倒したら毒は手に入らない!!」
リノンの言葉に全員が驚愕し、石化された人間はバジリスクが死亡すれば石化の魔眼の効果を失って元に戻る可能性もあるが、バジリスクの毒を受けたジャンヌの治療にはバジリスク本体の毒液を回収する必要があり、もしもバイコーンが先にバジリスクを打ち倒した場合、死体の居場所を発見できなければ毒液は回収できない。
急いでレナ達はバイコーンの後に続くが、相手は象のような巨体でありながら速度は豹よりも素早く、既に草原にはバイコーンの姿は見えず、追跡は難しい。それでも先にバジリスクを発見する事が出来れば毒液を回収できる可能性は残っており、レナ達も動き出す。
「くそっ!!あの黒馬、せめてあたし達を乗せて行けってんだ!!」
「住処を奪われた事を相当に腹が立っていたみたいだったよ。それと俺達も遭遇した武装したオークの襲撃を受けて自分の額の角を傷つけられたとか言っていたけど……」
「それは本当か?確かバイコーンやユニコーンは額に存在する角が魔力の源だと聞いた事はあるが……その分に両者共に額の角は非常に頑丈だと聞いたことがあるが……」
「あの時のオークか……しっかし、最近は不幸続きだね!!ヴァンパイアにサキュバス、それにゴブリンロードの次はバジリスクにオークにバイコーンかい……幾ら何でも問題が起き過ぎじゃないかい?」
「確かに……これも魔王軍の仕業なのだろうか?」
「魔王軍か……」
帝都に問題が起きる度に「魔王軍」の存在が噂され、実際に魔王軍が関与していたという証拠は残ってはいないが、王城で勇者召喚が行われた日から問題が多発しており、レナは自分と佐藤達がこちらの世界に召喚された事が原因なのかと考えるが、今は深淵の森に移動する事に集中する。
「気のせいかな……全然魔物の気配がしないな」
「気のせいじゃないよ。きっと、さっきのバイコーンの奴のお蔭で草原のオーク共も逃げ出しちまったんだよ。こっちとしては邪魔者がいなくなって助かったね」
「だが、バイコーンが先にバジリスクに殺されたら不味い……急いで追いかけないと!!」
「落ち着きな……幾らバイコーンでもバジリスクを簡単には殺せないよ。それに一度目は破れているんだろ?確実に勝てる保証ないじゃないか」
「それはそうだが……」
「あ、見てください!!森が見えてきました!!」
ポチ子の言葉に全員が前方に視線を向けると、レナ達の視界に森が視界に入り、最初に森を目撃したレナは驚愕する。彼が驚いたのは森を形成する全ての樹木の規模であり、一つ一つが高層ビルのように巨大な樹木であり、深淵の森というよりは「巨木の森」という表現が正しいように思えた。
巨木で構成された森の中は木々の隙間が非常に広く、馬に乗り込んだままでも移動は可能であり、ここから先はリノンが先行を行う。彼女だけがバジリスクと遭遇した場所を把握しており、事前に告げた彼女の情報によると青竜騎士団の団員が石化された状態で放置されたままであり、レナは気を引き締めて周囲に気を配りながら移動を行う。
「あんた等が戦ったのは何処だい?道はちゃんと覚えているのかい?」
「馬鹿にするな……道はちゃんと覚えている。こっちだ」
「よく分かるね……何処も似たような風景じゃないか」
テンの言葉通り、森の中は延々と巨木が広がっているだけであり、普通の人間ならば方向感覚が狂わされてもおかしくはない。それでもリノンは迷いなく道を進み、彼女は定期的に通り過ぎる樹木の樹皮の確認を行い、移動を行う。
「あの……何を見ているんですか?」
「これを見てくれ……これは数か月前に私達が残した道標だ」
リノンの行動に疑問を抱いたレナが質問を行うと、彼女の指差す方向に巨木の樹皮に刻まれている「竜」の形をした紋様が刻まれていた。
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