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戦姫編
超級危険種の接触
「その後のあんたはどうしたんだい?」
「さっきも言った通り、よくは覚えてはいないが……私が給仕の代わりに食事を運んだ事は間違いない。その時に恐らく姫様の毒を進行する薬物を……その後は何故か私は人目を避けて陽光教会に向かってしまった」
「なるほどね……そのデキンとかいう男が怪しいね」
「俺も追い出されたし……他の勇者にも逃げられたんだっけ?それに勝手に兵士を動かして帝都の警備を弱めたり……色々と怪しいな」
「あの男は本来ならば死刑を言い渡されても可笑しくはない罪を犯したが、帝国には人材が不足している。老害と化そうが功績を上げた人間を迂闊に殺す事は出来ないと国王陛下が判断されたが……私は間違いだと思う」
「実際にあんたも操られたからね……それにしても王女様の命を狙うとは、それほど腐った男なのかい?」
「確かにその点だけが気にかかる……ジャンヌ様は王位継承者であり、国王陛下の一人娘……仮にデキンが王座を狙っていたとしても可笑しい。それならば国王陛下の命を先に狙うはずだが……」
「あのう……ちょっといいですか?」
「どうしたのポチ子?」
レナ達の会話の途中でポチ子が右手を上げて割り込み、彼女の言葉に全員が視線を向けると、ポチ子は獣耳を忙しなく動かしており、若干身体を震わせながら自分が先ほどから感じている違和感を告げる。
「あの……実はさっきから私の尻尾がびんびんになっているんです」
「何だって!?それは本当かい!?」
「びんびん……え、どういう意味?」
「こいつは危険察知の能力を持っているんだよ。動物が地震が起きる前に逃げ出す事があるだろ?それと同じでこのワンコも危険を感知する能力を持っているのさ」
「わうっ!!す、凄く嫌な感じです……小さい頃に私の村で地震が起きた時よりも嫌な予感がします!!見てください、私の耳と尻尾を……!!」
「……震えている」
「解せば戻るんじゃない?」
「わふぅっ……」
ポチ子が自分の犬耳と尻尾を指差し、全身の毛が逆立っており、彼女なりに危険を知らせているのだろうが、レナが犬耳と尻尾を撫でまわすと気持ちよさそうに目を細める。だが、彼女の言葉が本当ならば危険が迫っている可能性が高く、レナ達は周囲の警戒を行う。
「またオーク達が近くに潜んでいるのかな……というか、ポチ子は臭いとかで気付かなかったの?」
「ごめんなさい……森の中は色んな動物や植物の臭いがいっぱいでよく分かりにくいんです。あの木に刺さっている短剣からも嫌な臭いがしますし……」
「そうなのか……コトミンは何か感じる?」
「ぷるぷる……嫌な予感がするようなしないような……」
「特に何も感じない訳ね……」
「ここで話し込んでいても仕方ないね。先に進む……なんだっ!?」
バルが言葉を言い終える前に地面に衝撃が走り、ワルキューレ騎士団の白馬が混乱したように暴れ出し、女騎士達が慌てて落ち着かせる。レナとコトミンとリノンは既に地面に降りていたので衝撃が直に伝わり、三人はすぐに地面の振動が地震ではない事に気付く。
「こ、これは……!?」
「不味いね……こいつは地震じゃない!!馬鹿でかい何かが近づいてるよ!!」
「馬鹿でかい何かって……まさか!?」
「……バジリスク」
――振動は徐々に大きくなり、森の奥から轟音が響き渡り、高層ビルを想像させる巨大な樹木が次々と倒れ込み、レナ達の目の前に巨大な生物が姿を現した。
『シャアァアアアアアアアアッ……!!』
木々の間を潜り抜け、全身が緑色の鱗で覆われた生物が姿を現し、体長が30メートルを超えた巨大な大蛇が出現する。その光景に誰もが圧倒され、すぐにテンが大声を張り上げる。
「見るなっ!!奴の目を見るんじゃないっ!!」
彼女の言葉に全員が慌てて瞼を塞ぎ、その間にもバジリスクは咆哮を上げながら木々を潜り抜けて移動を行う。幸いにも大蛇の標的はレナ達ではなく、自分の背後に近づいてくる二本角の黒馬だった。
『ウォオオオオンッ……!!』
馬らしからぬ悲鳴を上げながら現れたのはバイコーンであり、相手はバジリスクの胴体を駆けあがり、額の角を槍のように構えて突進する。
『フゥンッ!!』
『シャアアッ!?』
角がバジリスクの右目に向けて放たれ、鮮血が周囲に飛び散り、角が確実に眼球を突き刺す。その直後に悲鳴を上げながらバジリスクが胴体を激しく動かし、バイコーンの肉体に絡みつく。厄介な石化の魔眼の1つを破壊する事に成功したが、バイコーンは全身を拘束されて地面に倒れ込み、必死に抜け出そうとするがバジリスクの胴体に絡みつかれて動けない。
「アイラ!?」
『ッ……!?』
レナがバイコーンに言葉を掛けると、全身を拘束されながらもアイラはレナの存在に気付き、彼に何かを伝えようと口を開くが声にすることは出来ず、全身を絡みつかれた状態で地面に倒れこむ。
※風邪を引いたので明後日まで1話投稿になります。すいません……
「さっきも言った通り、よくは覚えてはいないが……私が給仕の代わりに食事を運んだ事は間違いない。その時に恐らく姫様の毒を進行する薬物を……その後は何故か私は人目を避けて陽光教会に向かってしまった」
「なるほどね……そのデキンとかいう男が怪しいね」
「俺も追い出されたし……他の勇者にも逃げられたんだっけ?それに勝手に兵士を動かして帝都の警備を弱めたり……色々と怪しいな」
「あの男は本来ならば死刑を言い渡されても可笑しくはない罪を犯したが、帝国には人材が不足している。老害と化そうが功績を上げた人間を迂闊に殺す事は出来ないと国王陛下が判断されたが……私は間違いだと思う」
「実際にあんたも操られたからね……それにしても王女様の命を狙うとは、それほど腐った男なのかい?」
「確かにその点だけが気にかかる……ジャンヌ様は王位継承者であり、国王陛下の一人娘……仮にデキンが王座を狙っていたとしても可笑しい。それならば国王陛下の命を先に狙うはずだが……」
「あのう……ちょっといいですか?」
「どうしたのポチ子?」
レナ達の会話の途中でポチ子が右手を上げて割り込み、彼女の言葉に全員が視線を向けると、ポチ子は獣耳を忙しなく動かしており、若干身体を震わせながら自分が先ほどから感じている違和感を告げる。
「あの……実はさっきから私の尻尾がびんびんになっているんです」
「何だって!?それは本当かい!?」
「びんびん……え、どういう意味?」
「こいつは危険察知の能力を持っているんだよ。動物が地震が起きる前に逃げ出す事があるだろ?それと同じでこのワンコも危険を感知する能力を持っているのさ」
「わうっ!!す、凄く嫌な感じです……小さい頃に私の村で地震が起きた時よりも嫌な予感がします!!見てください、私の耳と尻尾を……!!」
「……震えている」
「解せば戻るんじゃない?」
「わふぅっ……」
ポチ子が自分の犬耳と尻尾を指差し、全身の毛が逆立っており、彼女なりに危険を知らせているのだろうが、レナが犬耳と尻尾を撫でまわすと気持ちよさそうに目を細める。だが、彼女の言葉が本当ならば危険が迫っている可能性が高く、レナ達は周囲の警戒を行う。
「またオーク達が近くに潜んでいるのかな……というか、ポチ子は臭いとかで気付かなかったの?」
「ごめんなさい……森の中は色んな動物や植物の臭いがいっぱいでよく分かりにくいんです。あの木に刺さっている短剣からも嫌な臭いがしますし……」
「そうなのか……コトミンは何か感じる?」
「ぷるぷる……嫌な予感がするようなしないような……」
「特に何も感じない訳ね……」
「ここで話し込んでいても仕方ないね。先に進む……なんだっ!?」
バルが言葉を言い終える前に地面に衝撃が走り、ワルキューレ騎士団の白馬が混乱したように暴れ出し、女騎士達が慌てて落ち着かせる。レナとコトミンとリノンは既に地面に降りていたので衝撃が直に伝わり、三人はすぐに地面の振動が地震ではない事に気付く。
「こ、これは……!?」
「不味いね……こいつは地震じゃない!!馬鹿でかい何かが近づいてるよ!!」
「馬鹿でかい何かって……まさか!?」
「……バジリスク」
――振動は徐々に大きくなり、森の奥から轟音が響き渡り、高層ビルを想像させる巨大な樹木が次々と倒れ込み、レナ達の目の前に巨大な生物が姿を現した。
『シャアァアアアアアアアアッ……!!』
木々の間を潜り抜け、全身が緑色の鱗で覆われた生物が姿を現し、体長が30メートルを超えた巨大な大蛇が出現する。その光景に誰もが圧倒され、すぐにテンが大声を張り上げる。
「見るなっ!!奴の目を見るんじゃないっ!!」
彼女の言葉に全員が慌てて瞼を塞ぎ、その間にもバジリスクは咆哮を上げながら木々を潜り抜けて移動を行う。幸いにも大蛇の標的はレナ達ではなく、自分の背後に近づいてくる二本角の黒馬だった。
『ウォオオオオンッ……!!』
馬らしからぬ悲鳴を上げながら現れたのはバイコーンであり、相手はバジリスクの胴体を駆けあがり、額の角を槍のように構えて突進する。
『フゥンッ!!』
『シャアアッ!?』
角がバジリスクの右目に向けて放たれ、鮮血が周囲に飛び散り、角が確実に眼球を突き刺す。その直後に悲鳴を上げながらバジリスクが胴体を激しく動かし、バイコーンの肉体に絡みつく。厄介な石化の魔眼の1つを破壊する事に成功したが、バイコーンは全身を拘束されて地面に倒れ込み、必死に抜け出そうとするがバジリスクの胴体に絡みつかれて動けない。
「アイラ!?」
『ッ……!?』
レナがバイコーンに言葉を掛けると、全身を拘束されながらもアイラはレナの存在に気付き、彼に何かを伝えようと口を開くが声にすることは出来ず、全身を絡みつかれた状態で地面に倒れこむ。
※風邪を引いたので明後日まで1話投稿になります。すいません……
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