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戦姫編
最後の死闘
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「お前!!こいつが好物だって言ってたよな!!」
『っ……!?』
レナは闇属性の付与魔法を矢に付属させ、更に魔術痕を利用して強化を行う。闇属性の魔石に膨大な魔力が注ぎ込まれ、バジリスクとバイコーンに向けて矢が放たれる。
『シャアアアアアッ……!?』
『オオッ……!!』
矢が二頭の傍の地面に衝突した瞬間、大量の黒煙が放たれ、バイコーンは歓喜の声を上げる。即座に押し潰され様としていた身体を置き上げ、周囲に広がる黒煙を一気に吸い込み、全身から魔力を帯びる。バイコーンが最も好むのは闇属性の魔力であり、レナが放出した魔力の黒霧を全て吸い上げてバジリスクを押し返す。
『ウオオオオオオッ!!』
『シャギャアアアアアッ!?』
顎を持ち上げる形でバジリスクの巨体を浮き上げ、バイコーンは角を引き抜くと今度は首元に噛みつき、地面に叩きつける。体格差が存在するにも関わらず、バイコーンはバジリスクの巨体を地面に何度も叩きつけ、胴体が巨木に打ち込まれる。その光景にレナ達は圧倒されるが、バジリスクを倒す絶好の好機であり、レナは浮揚魔術を利用して全ての短剣と手裏剣を引き寄せ、土属性の魔力が切れる前に短剣の刃に新しい付与魔法を施す。
「上手くいけよ……雷属性!!」
「えっ!?一体何を……」
「反発作用を引き起こしますよ!?」
彼の行動にワルキューレ騎士団に動揺が走り、既に土属性の魔力を施された短剣に別の属性の付与魔法を施せば彼女達の言葉通りに反発作用を引き起こすが、レナの周囲に浮揚する短剣に電流が迸り、反発作用を引き起こす様子はない。
「おいおい、どうなってんだい?そいつは土属性の魔法で浮かんでるんじゃなかったのかい?」
「その通りだよ。だから俺は柄の部分にだけ土属性を使用して刃の部分に雷属性を付与しただけだよ!!」
――レナが行ったのは付与魔法の応用であり、彼は短剣の柄の部分にだけ土属性の付与魔法を発動させ、浮揚魔術を実行する。刃の部分にまで土属性の魔力を帯びずとも柄だけを操作することが出来れば必然的に柄と接合されている刃も操作できる。だが、柄以外の箇所には土属性の魔力は帯びておらず、この状態でレナは今度は刃に雷属性の魔力を付与させ、電流を帯びた状態で短剣をバジリスクに向けて解き放つ。
「螺旋刃!!」
『シャオオオオオオオオオッ!?』
弾丸のように開店した短剣がバジリスクの負傷した顔面に突き刺さり、肉を削られながら電流を体内に流し込まれ、バジリスクは悲鳴を上げる。バイコーンは口を話すと再び二本角を構え、今度は角を削岩機のように高速回転させて喉元に捻じり込む。
『ウォオオオオオオッ!!』
『シャアアアアアッ……!?』
度重なる頭部の攻撃により、バジリスクは苦痛の声を上げるが再び尾を操作してレナ達に叩きつけようとする。巨大な尾が巨木の隙間を掻い潜って接近する光景にワルキューレ騎士団は目を見開くが、テンは起き上がってレナの後方に移動を行う。
「くそっ……こいつは使いたくなかったんだけどね!!レナ、あたしの身体を強化しな!!」
「えっ……分かった!!聖属性!!」
レナはテンに聖属性の付与魔法を施し、彼女の傷の治療を行うのと同時に身体能力を強化させ、テンは自分の大権を右腕で握りしめると、狙いを定めるように頭上から迫りくるバジリスクの尾に視線を向け、投げ槍のように大剣を投擲する。
「――聖天砲天撃!!」
テンが投擲した大剣が光り輝き、彼女の剛力で投げつけられたことで砲弾のように加速した刃がバジリスクの尾に的中し、閃光と共に衝撃波が放たれる。バジリスクの巨体に振動が走り、尾の軌道が変化を果たす。
『シャギャアアアアアアアッ……!?』
『ウォオオオオオオンッ!!』
尾に衝撃を受けただけでバジリスクは動揺した瞬間、バイコーンは止めを刺すために相手の額に角を突き刺し、脳に直接攻撃を加える。その直後、脳を貫かれたことで遂にバジリスクは断末魔の悲鳴を上げて崩れる。
――シャアァアアアアアアアッ……!!
超級危険種のバジリスクの咆哮が深淵の森に響き渡り、伝説の大蛇はバイコーンとワルキューレ騎士団、そして世間では不遇職と言われている付与魔術師のレナの手によって打ち倒された。
『っ……!?』
レナは闇属性の付与魔法を矢に付属させ、更に魔術痕を利用して強化を行う。闇属性の魔石に膨大な魔力が注ぎ込まれ、バジリスクとバイコーンに向けて矢が放たれる。
『シャアアアアアッ……!?』
『オオッ……!!』
矢が二頭の傍の地面に衝突した瞬間、大量の黒煙が放たれ、バイコーンは歓喜の声を上げる。即座に押し潰され様としていた身体を置き上げ、周囲に広がる黒煙を一気に吸い込み、全身から魔力を帯びる。バイコーンが最も好むのは闇属性の魔力であり、レナが放出した魔力の黒霧を全て吸い上げてバジリスクを押し返す。
『ウオオオオオオッ!!』
『シャギャアアアアアッ!?』
顎を持ち上げる形でバジリスクの巨体を浮き上げ、バイコーンは角を引き抜くと今度は首元に噛みつき、地面に叩きつける。体格差が存在するにも関わらず、バイコーンはバジリスクの巨体を地面に何度も叩きつけ、胴体が巨木に打ち込まれる。その光景にレナ達は圧倒されるが、バジリスクを倒す絶好の好機であり、レナは浮揚魔術を利用して全ての短剣と手裏剣を引き寄せ、土属性の魔力が切れる前に短剣の刃に新しい付与魔法を施す。
「上手くいけよ……雷属性!!」
「えっ!?一体何を……」
「反発作用を引き起こしますよ!?」
彼の行動にワルキューレ騎士団に動揺が走り、既に土属性の魔力を施された短剣に別の属性の付与魔法を施せば彼女達の言葉通りに反発作用を引き起こすが、レナの周囲に浮揚する短剣に電流が迸り、反発作用を引き起こす様子はない。
「おいおい、どうなってんだい?そいつは土属性の魔法で浮かんでるんじゃなかったのかい?」
「その通りだよ。だから俺は柄の部分にだけ土属性を使用して刃の部分に雷属性を付与しただけだよ!!」
――レナが行ったのは付与魔法の応用であり、彼は短剣の柄の部分にだけ土属性の付与魔法を発動させ、浮揚魔術を実行する。刃の部分にまで土属性の魔力を帯びずとも柄だけを操作することが出来れば必然的に柄と接合されている刃も操作できる。だが、柄以外の箇所には土属性の魔力は帯びておらず、この状態でレナは今度は刃に雷属性の魔力を付与させ、電流を帯びた状態で短剣をバジリスクに向けて解き放つ。
「螺旋刃!!」
『シャオオオオオオオオオッ!?』
弾丸のように開店した短剣がバジリスクの負傷した顔面に突き刺さり、肉を削られながら電流を体内に流し込まれ、バジリスクは悲鳴を上げる。バイコーンは口を話すと再び二本角を構え、今度は角を削岩機のように高速回転させて喉元に捻じり込む。
『ウォオオオオオオッ!!』
『シャアアアアアッ……!?』
度重なる頭部の攻撃により、バジリスクは苦痛の声を上げるが再び尾を操作してレナ達に叩きつけようとする。巨大な尾が巨木の隙間を掻い潜って接近する光景にワルキューレ騎士団は目を見開くが、テンは起き上がってレナの後方に移動を行う。
「くそっ……こいつは使いたくなかったんだけどね!!レナ、あたしの身体を強化しな!!」
「えっ……分かった!!聖属性!!」
レナはテンに聖属性の付与魔法を施し、彼女の傷の治療を行うのと同時に身体能力を強化させ、テンは自分の大権を右腕で握りしめると、狙いを定めるように頭上から迫りくるバジリスクの尾に視線を向け、投げ槍のように大剣を投擲する。
「――聖天砲天撃!!」
テンが投擲した大剣が光り輝き、彼女の剛力で投げつけられたことで砲弾のように加速した刃がバジリスクの尾に的中し、閃光と共に衝撃波が放たれる。バジリスクの巨体に振動が走り、尾の軌道が変化を果たす。
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――シャアァアアアアアアアッ……!!
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