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廃墟編
ワイバーン
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「……あのさ、イリスに聞きたい事があるんだけど……」
「何ですか?今は運転を楽しみたいんですけど……」
「えっとね、何か空からドラゴンみたいのが近づいているんだけど……」
「はあっ?」
レアの言葉にイリスが呆気に取られた声を上げるが、レアの視線の先にはサイドミラーに上映し出された光景に動揺を隠せず、間違いなく車体の上空から翼を広げて巨大な物体が地上に降り立とうとしていた。
――シャアアアアアアッ!!
草原に叫び声が響き渡り、咄嗟にレアは右腕を突き出してイリスが握りしめていたハンドルを無理やりに回す。唐突にハンドルを切った事で自動車が右側に傾いてしまい、危うく横転しかけたが、上空から飛来する脅威から逃れる事に成功する。右側に車が移動した直後に衝撃音が地面に伝わり、車体が一瞬だけ浮き上がる。
「くぅっ!!」
「わあっ!?」
車体が再び地面に着地した際に自動車がスピンしてしまい、どうにかイリスがハンドルとブレーキを動かして車を止めようとするが、レアは窓の外に見える光景に目を見開く。
『シャアアアアアアッ……!!』
自動車から十数メートルも離れていない場所に巨大な生物が降り立ち、全身を緑色の鱗で覆われ、両腕には翼を生やしており、蜥蜴を想像させる頭部、体長は7、8メートルを超えていた。最初にそれを見たレアが頭に思い浮かんだ言葉は「ドラゴン」であり、RPGでは定番の存在ではあるが、まさかこんなにも早くに遭遇する事になるとは思いもしなかった。
「ちょっ……ま、不味いですよ!!あれはワイバーンです!!」
「ワイバーン……!?」
「逃げますよっ!!ああ、早く動いてっ……!!」
イリスは生物の姿を見た瞬間に半狂乱に陥りながらも自動車を動かそうとする。だが、車体が衝撃を受けたせいなのか上手く作動せず、その間にも「ワイバーン」は自動車に向けて近付いてくる。
『シャギャアアアアッ!!』
「来たっ!?」
「ぎゃあああっ!!私の貞操が蜥蜴にぃいいいっ!!」
「結構余裕あるだろお前っ!?」
ワイバーンが動き出した瞬間、車が作動して走り出す。だが、速度を上昇させるのには時間が掛かり、その間にも四足歩行でワイバーンが接近し、車体の後部に噛み付く。
「うわあっ!!い、今揺れましたよっ!?」
「掠っただけだっ!!速度を上げろっ!!」
牙が車体に掠っただけで激しい振動が走り、アクセル全開で動いているにも関わらずにワイバーンとの距離は開かない。障害物が少ない草原であった事が唯一の救いであり、もしも廃墟の街や森の中で襲われていたら障害物に遮られて車を全速力で発進させる事も難しかっただろう。
「くそっ!!こうなったら一か八か……!!」
「ちょ、危ないですよ!?」
レアは車体の窓を開けて「解析」の能力を使用してワイバーンのステータス画面を文字変換の能力で操作しようとするが、解析の能力を発動するには視界内にワイバーンの姿を捉えなければならない。しかし、位置的にワイバーンは車体の背後に取り付いており、全体像が見えない。それが原因なのか上手く解析の能力が発動せず、文字変換の能力も頼れない。
「くそ、それなら……!!」
「こ、今度は何をする気ですかっ!?」
「魔法だよ!!」
窓から身を乗り出したレアはワイバーンに掌を構え、火球の魔法を発動させる。掌の先から炎の球体が出現し、ワイバーンに向けて放つ。
「これでも喰らえっ!!」
『シャギャアッ!?』
掌から放たれた火球がワイバーンの肉体に衝突した瞬間、爆発を引き起こして吹き飛ばす。爆風でキャンピングカーの後部が飲み込まれかけたが、車体は止まらずに動き続ける。
「やったかなっ!?」
「いや、多分駄目だと思います!!」
『シャアアアッ……!!』
爆発を真面に受けたにも関わらず、ワイバーンの怒りの咆哮が自動車の後方から響き渡り、黒煙を振り払いながらワイバーンが追跡する。その光景にレアは驚愕し、少なくともゴブリンとは比べ物にならない耐久力を誇る事が判明した。
「くそっ、怯ませる事しか出来ないのか!!」
「ちょっと無茶は辞めてくださいよ!!爆風で車が壊れたらお終いですよっ!?」
「分かってる!!」
『シャアアアアアッ!!』
レアの魔法威力が1万を超える火球でもワイバーンが相手では怯ませる程度の効果しかなく、特に大きな損傷も受けた様子もないワイバーンは自動車の追跡を続行する。能力値を改竄して魔法威力を上昇させて攻撃する手段もあるが、あまりに威力を上げ過ぎるとイリスの言葉通りに火球の爆風で車体が壊れる危険性がある。
自動車が燃料切れで停止する事は無いのだけが幸いだが、速度に関してはワイバーンが僅かに勝るらしく、徐々に追い詰められていた。間もなく自動車がワイバーンの攻撃範囲に入る事は確実であり、レアはどうにか別の攻撃手段を考える。
(何かないか……戦車を作る?いや、そんな簡単に動かせるはずがないし、そもそも今の状態じゃ乗る事も出来ない。他の武器を作る?無理だ、バズーカやミサイルを用意しても簡単に扱えるはずがない。どうすればいい……?)
ワイバーンの対抗法を考える間、レアは自分の足元に違和感を覚え、先ほどまで読んでいた漫画が落ちている事に気付く。その漫画のタイトルを読み上げ、彼はある考えを思いつく
(龍殺しの英雄……文字変換、武器……まさかっ!?)
――シャアアアアアアアアッ!!
レアが自分の能力の新たな「可能性」に気付いた瞬間、後方からワイバーンの雄叫びが響き渡るのと同時にキャンピングカーに激しい振動が襲い、レアとイリスの身体に衝撃が走る。後方からワイバーンが突進して自動車を吹き飛ばしたらしく、二人の前方に存在する窓が一瞬だけ青空を映し出した事で自動車が回転しながら上空に吹き飛ばされたことを理解したが、やがて重力に従って自動車が地面に向けて下降し、咄嗟にレアは力尽くでシートベルトを引き千切ってイリスに抱き着く。
「掴まれっ!!」
「ひぅっ!?」
彼女だけでも守るためにレアは力強く抱きしめ、衝撃に備える。やがて自動車全体に激しい衝撃が何度も広がり、窓ガラスが破壊され、扉が墜落の衝撃で吹き飛んだ。幾度も身体に衝撃が走り、それでもレアはリリスを離さないように抱き着き、二人は車内で何度も身体を衝突させながらも、遂には破壊された窓から身体が吹き飛ばされる。
「あぐぅっ……!!」
「あ、うっ……」
草原の地面にイリスを抱えたレアは彼女を守るために背中で地面に衝突し、派手に土煙を舞い上げながらも何とか彼女だけは守る。身体に激痛が走るが耐え切れない程ではなく、レアはイリスをゆっくりと降ろして彼女の状態を確かめた。
「イリス!!生きてるかっ!?」
「ううっ……」
「良かった、死んでない……」
衝突の際に意識を失ったようだが特に大きな怪我は見当たらず、レアが庇ったお陰で軽傷で済んだらしい。その一方でレア自身は自分の肉体に視線を向け、派手に吹き飛んだにも関わらずに軽い痣が出来た程度であり、骨折どころか出血の痕跡もない。
「能力値を上げておいて良かったな……くそっ!!」
『シャアアアアッ!!』
レアは車が墜落した方向に視線を向けると、ワイバーンの咆哮が響き渡り、既に半壊した状態の自動車に乗り込んで力任せに叩き潰す光景が広がっていた。レアとイリスが吹き飛んだことには気づいている様子はなく、今の内に彼はイリスに解析のスキルを発動させる。
――イリス・リーリス――
職業:回復魔導士
性別:女性
状態:負傷
レベル:10
SP:0
――――――――――――
表示された画面を確認してレアは状態の項目の「負傷」を「健康体」に変化させると、イリスの身体が光り輝き、全身の傷が消失した。意識は戻らなかったが肉体の負傷を治す事には成功し、彼女を地面に卸してレアはワイバーンを睨みつける。
「これでよし、後は……お前だけだなくそ野郎っ!!」
『シャアアッ……!?』
自動車を破壊している最中にレアの怒声を聞きつけたワイバーンが彼に振り向き、その間にもレアはアイテムボックスを発動して日本刀を取り出し、ワイバーンに向けて駆け出す。
『ギャアアアアアアッ!!』
「うるせえっ!!」
鳴き声を変化させてワイバーンは自動車を力尽くで薙ぎ払い、レアに接近する。人間などワイバーンにとっては小蠅のような存在だが、今回相手にするのは只の人間ではない。
「くたばれっ!!」
『シャアアッ!!』
レアが日本刀を片手に接近すると、ワイバーンは右腕を振り上げ、彼が立っている地面ごと薙ぎ払う。それだけの行為で派手に砂煙が舞い上がるが、既にレアは上空に跳躍してワイバーンに切りかかる。
「おらぁっ!!」
『ギャアッ!?』
ワイバーンの右腕に日本刀が叩きつけるが、刃は頑丈な鱗に弾かれ、慌ててレアは地面に着地する。予想外の硬度と手元の痺れに冷静さを取り戻す。
『シャギャアッ!!』
「くそっ……やっぱり簡単に倒せるわけないか」
刃を受けた右腕を振り払い、ワイバーンは威嚇するように鳴き声を上げる。その光景にレアは日本刀を構えながら冷や汗が止まらず、彼は先ほど車体で見かけた漫画の事を思い出す。
※ここまでが旧作のリメイクです。次の話から展開が大きく変化します。
「何ですか?今は運転を楽しみたいんですけど……」
「えっとね、何か空からドラゴンみたいのが近づいているんだけど……」
「はあっ?」
レアの言葉にイリスが呆気に取られた声を上げるが、レアの視線の先にはサイドミラーに上映し出された光景に動揺を隠せず、間違いなく車体の上空から翼を広げて巨大な物体が地上に降り立とうとしていた。
――シャアアアアアアッ!!
草原に叫び声が響き渡り、咄嗟にレアは右腕を突き出してイリスが握りしめていたハンドルを無理やりに回す。唐突にハンドルを切った事で自動車が右側に傾いてしまい、危うく横転しかけたが、上空から飛来する脅威から逃れる事に成功する。右側に車が移動した直後に衝撃音が地面に伝わり、車体が一瞬だけ浮き上がる。
「くぅっ!!」
「わあっ!?」
車体が再び地面に着地した際に自動車がスピンしてしまい、どうにかイリスがハンドルとブレーキを動かして車を止めようとするが、レアは窓の外に見える光景に目を見開く。
『シャアアアアアアッ……!!』
自動車から十数メートルも離れていない場所に巨大な生物が降り立ち、全身を緑色の鱗で覆われ、両腕には翼を生やしており、蜥蜴を想像させる頭部、体長は7、8メートルを超えていた。最初にそれを見たレアが頭に思い浮かんだ言葉は「ドラゴン」であり、RPGでは定番の存在ではあるが、まさかこんなにも早くに遭遇する事になるとは思いもしなかった。
「ちょっ……ま、不味いですよ!!あれはワイバーンです!!」
「ワイバーン……!?」
「逃げますよっ!!ああ、早く動いてっ……!!」
イリスは生物の姿を見た瞬間に半狂乱に陥りながらも自動車を動かそうとする。だが、車体が衝撃を受けたせいなのか上手く作動せず、その間にも「ワイバーン」は自動車に向けて近付いてくる。
『シャギャアアアアッ!!』
「来たっ!?」
「ぎゃあああっ!!私の貞操が蜥蜴にぃいいいっ!!」
「結構余裕あるだろお前っ!?」
ワイバーンが動き出した瞬間、車が作動して走り出す。だが、速度を上昇させるのには時間が掛かり、その間にも四足歩行でワイバーンが接近し、車体の後部に噛み付く。
「うわあっ!!い、今揺れましたよっ!?」
「掠っただけだっ!!速度を上げろっ!!」
牙が車体に掠っただけで激しい振動が走り、アクセル全開で動いているにも関わらずにワイバーンとの距離は開かない。障害物が少ない草原であった事が唯一の救いであり、もしも廃墟の街や森の中で襲われていたら障害物に遮られて車を全速力で発進させる事も難しかっただろう。
「くそっ!!こうなったら一か八か……!!」
「ちょ、危ないですよ!?」
レアは車体の窓を開けて「解析」の能力を使用してワイバーンのステータス画面を文字変換の能力で操作しようとするが、解析の能力を発動するには視界内にワイバーンの姿を捉えなければならない。しかし、位置的にワイバーンは車体の背後に取り付いており、全体像が見えない。それが原因なのか上手く解析の能力が発動せず、文字変換の能力も頼れない。
「くそ、それなら……!!」
「こ、今度は何をする気ですかっ!?」
「魔法だよ!!」
窓から身を乗り出したレアはワイバーンに掌を構え、火球の魔法を発動させる。掌の先から炎の球体が出現し、ワイバーンに向けて放つ。
「これでも喰らえっ!!」
『シャギャアッ!?』
掌から放たれた火球がワイバーンの肉体に衝突した瞬間、爆発を引き起こして吹き飛ばす。爆風でキャンピングカーの後部が飲み込まれかけたが、車体は止まらずに動き続ける。
「やったかなっ!?」
「いや、多分駄目だと思います!!」
『シャアアアッ……!!』
爆発を真面に受けたにも関わらず、ワイバーンの怒りの咆哮が自動車の後方から響き渡り、黒煙を振り払いながらワイバーンが追跡する。その光景にレアは驚愕し、少なくともゴブリンとは比べ物にならない耐久力を誇る事が判明した。
「くそっ、怯ませる事しか出来ないのか!!」
「ちょっと無茶は辞めてくださいよ!!爆風で車が壊れたらお終いですよっ!?」
「分かってる!!」
『シャアアアアアッ!!』
レアの魔法威力が1万を超える火球でもワイバーンが相手では怯ませる程度の効果しかなく、特に大きな損傷も受けた様子もないワイバーンは自動車の追跡を続行する。能力値を改竄して魔法威力を上昇させて攻撃する手段もあるが、あまりに威力を上げ過ぎるとイリスの言葉通りに火球の爆風で車体が壊れる危険性がある。
自動車が燃料切れで停止する事は無いのだけが幸いだが、速度に関してはワイバーンが僅かに勝るらしく、徐々に追い詰められていた。間もなく自動車がワイバーンの攻撃範囲に入る事は確実であり、レアはどうにか別の攻撃手段を考える。
(何かないか……戦車を作る?いや、そんな簡単に動かせるはずがないし、そもそも今の状態じゃ乗る事も出来ない。他の武器を作る?無理だ、バズーカやミサイルを用意しても簡単に扱えるはずがない。どうすればいい……?)
ワイバーンの対抗法を考える間、レアは自分の足元に違和感を覚え、先ほどまで読んでいた漫画が落ちている事に気付く。その漫画のタイトルを読み上げ、彼はある考えを思いつく
(龍殺しの英雄……文字変換、武器……まさかっ!?)
――シャアアアアアアアアッ!!
レアが自分の能力の新たな「可能性」に気付いた瞬間、後方からワイバーンの雄叫びが響き渡るのと同時にキャンピングカーに激しい振動が襲い、レアとイリスの身体に衝撃が走る。後方からワイバーンが突進して自動車を吹き飛ばしたらしく、二人の前方に存在する窓が一瞬だけ青空を映し出した事で自動車が回転しながら上空に吹き飛ばされたことを理解したが、やがて重力に従って自動車が地面に向けて下降し、咄嗟にレアは力尽くでシートベルトを引き千切ってイリスに抱き着く。
「掴まれっ!!」
「ひぅっ!?」
彼女だけでも守るためにレアは力強く抱きしめ、衝撃に備える。やがて自動車全体に激しい衝撃が何度も広がり、窓ガラスが破壊され、扉が墜落の衝撃で吹き飛んだ。幾度も身体に衝撃が走り、それでもレアはリリスを離さないように抱き着き、二人は車内で何度も身体を衝突させながらも、遂には破壊された窓から身体が吹き飛ばされる。
「あぐぅっ……!!」
「あ、うっ……」
草原の地面にイリスを抱えたレアは彼女を守るために背中で地面に衝突し、派手に土煙を舞い上げながらも何とか彼女だけは守る。身体に激痛が走るが耐え切れない程ではなく、レアはイリスをゆっくりと降ろして彼女の状態を確かめた。
「イリス!!生きてるかっ!?」
「ううっ……」
「良かった、死んでない……」
衝突の際に意識を失ったようだが特に大きな怪我は見当たらず、レアが庇ったお陰で軽傷で済んだらしい。その一方でレア自身は自分の肉体に視線を向け、派手に吹き飛んだにも関わらずに軽い痣が出来た程度であり、骨折どころか出血の痕跡もない。
「能力値を上げておいて良かったな……くそっ!!」
『シャアアアアッ!!』
レアは車が墜落した方向に視線を向けると、ワイバーンの咆哮が響き渡り、既に半壊した状態の自動車に乗り込んで力任せに叩き潰す光景が広がっていた。レアとイリスが吹き飛んだことには気づいている様子はなく、今の内に彼はイリスに解析のスキルを発動させる。
――イリス・リーリス――
職業:回復魔導士
性別:女性
状態:負傷
レベル:10
SP:0
――――――――――――
表示された画面を確認してレアは状態の項目の「負傷」を「健康体」に変化させると、イリスの身体が光り輝き、全身の傷が消失した。意識は戻らなかったが肉体の負傷を治す事には成功し、彼女を地面に卸してレアはワイバーンを睨みつける。
「これでよし、後は……お前だけだなくそ野郎っ!!」
『シャアアッ……!?』
自動車を破壊している最中にレアの怒声を聞きつけたワイバーンが彼に振り向き、その間にもレアはアイテムボックスを発動して日本刀を取り出し、ワイバーンに向けて駆け出す。
『ギャアアアアアアッ!!』
「うるせえっ!!」
鳴き声を変化させてワイバーンは自動車を力尽くで薙ぎ払い、レアに接近する。人間などワイバーンにとっては小蠅のような存在だが、今回相手にするのは只の人間ではない。
「くたばれっ!!」
『シャアアッ!!』
レアが日本刀を片手に接近すると、ワイバーンは右腕を振り上げ、彼が立っている地面ごと薙ぎ払う。それだけの行為で派手に砂煙が舞い上がるが、既にレアは上空に跳躍してワイバーンに切りかかる。
「おらぁっ!!」
『ギャアッ!?』
ワイバーンの右腕に日本刀が叩きつけるが、刃は頑丈な鱗に弾かれ、慌ててレアは地面に着地する。予想外の硬度と手元の痺れに冷静さを取り戻す。
『シャギャアッ!!』
「くそっ……やっぱり簡単に倒せるわけないか」
刃を受けた右腕を振り払い、ワイバーンは威嚇するように鳴き声を上げる。その光景にレアは日本刀を構えながら冷や汗が止まらず、彼は先ほど車体で見かけた漫画の事を思い出す。
※ここまでが旧作のリメイクです。次の話から展開が大きく変化します。
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詳細は近況ボードをご覧ください。
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