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06.ジャッジ?
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あの断罪事件から学園への登下校の馬車にルーファスが同行するようになった。
「兄上、何か変わったことはないですか?大丈夫ですか?」
馬車に乗る俺に向かってエスコートの為に手を差し出してくる。
わざわざ介助されなくても一人で乗れるんだけどな……。
と思いつつ、それを伝えた所でルーファスはこの手を引っ込めないし「兄上を敬うのは当然のことです!」とかなんとかのやり取りを容易に想像できるので、黙って手を取り馬車に乗り込んだ。
俺の真向かいにルーファスが座ると衝撃で車体がわずかに傾いて振動した。
なんか腹立つ。
「何も変わったことなんてないよ。いつも通り」
「今日の昼休みは図書室に行かれてなかったですよね?」
ルーファスの発言に驚いて顔を見ると表情はいつもと変わらず、ただいつものごとく流れるように本日の俺の様子を聞いてるようだった。
「まさか、わざわざ昼休みに来たの?」
「いいえ、先程兄上が馬車に来られるまでに時間があったので図書室に行って利用履歴を拝見してました」
なんでわざわざ?と頭に浮かんだ瞬間、熱で休んでいた時のことを思い出す。ルーファスが自分も学園に入ると騒いでいたことを。俺が心配だから、護衛を兼ねて家庭教師はやめて入学すると言い張っていた。
学園に入ったからといって、お互いの授業もあるし、学年も違う。終始べったり付いていることはできないぞと父上に言われて、ルーファスは「それもそうか……でも……」と納得しつつもその後も何か考えていた様子だった。
それから登下校にルーファスが一緒に馬車に乗るようになった。なんなら教室まで送られる始末。帰りも教室まで迎えに来そうだったので、頼むから馬車で待てと制止したのだ。
俺としては、大丈夫な一日だった。
だから「何もなかった」と答えたつもりだった。
「今日は聖女様にお昼誘われて一緒に食べてたから」
「昼休みの時間ずっとですか?まさか第二王子殿下も一緒にですか?」
一気に顔が不穏になる。
「聖女様だけだよ。聖女様も俺が第二王子殿下と一緒じゃ気が休まらないと分かってくれているから、今日はお昼に第二王子殿下がいないからって誘ってくれたんだ」
「……休み時間ずっと一緒にいたんですか?
どちらに行かれたんですか?
何を話されたんですか?」
質問攻めのルーファスの真剣な眼差しはちょっと苦手。公爵家嫡男としてやらかしていないかの詮索のように感じてしまう。俺もその辺は自信ないし。
第二王子殿下と警護の人にディーンがしていた言い訳と同じ内容をルーファスに説明した。
「だから、不敬とかにはなってないと思うし大丈夫だと思うんだけど……」
どうですかね?ルーファスの表情を確認しようとゆっくり目線だけ顔に移すと、ルーファスは顎に手を当てて目線は下にあり、何か考えているようだった。
採点中ですか、それともやらかし部分をどうフォローしようか考えてるんですか?
俺の心臓はバクバク。普通の人ってこんな生きてるだけで心臓に負担かかるんだなと、心臓の部分に手を当てる。いや、これは負担のうちに入らないのかもしれない。前の体は興奮しないように刺激を与えないように生活してたから、こんな貴族社会に前の体だったら一溜まりもなくコロリだったなと思う。
「兄上?体調が悪いですか?」
ルーファスが向かいの席から隣に移動してきて、胸を押さえていた俺の手にルーファスも手を重ねてきた。
「え?ああ、大丈夫だよ」
癖になってんだ。胸に手を当てるの。とは言えない。
お前のジャッジメントはどうなったんだよ。
気になったものの、その後それについては何も言わなかったので追及する度胸もなく終わった。
「兄上、何か変わったことはないですか?大丈夫ですか?」
馬車に乗る俺に向かってエスコートの為に手を差し出してくる。
わざわざ介助されなくても一人で乗れるんだけどな……。
と思いつつ、それを伝えた所でルーファスはこの手を引っ込めないし「兄上を敬うのは当然のことです!」とかなんとかのやり取りを容易に想像できるので、黙って手を取り馬車に乗り込んだ。
俺の真向かいにルーファスが座ると衝撃で車体がわずかに傾いて振動した。
なんか腹立つ。
「何も変わったことなんてないよ。いつも通り」
「今日の昼休みは図書室に行かれてなかったですよね?」
ルーファスの発言に驚いて顔を見ると表情はいつもと変わらず、ただいつものごとく流れるように本日の俺の様子を聞いてるようだった。
「まさか、わざわざ昼休みに来たの?」
「いいえ、先程兄上が馬車に来られるまでに時間があったので図書室に行って利用履歴を拝見してました」
なんでわざわざ?と頭に浮かんだ瞬間、熱で休んでいた時のことを思い出す。ルーファスが自分も学園に入ると騒いでいたことを。俺が心配だから、護衛を兼ねて家庭教師はやめて入学すると言い張っていた。
学園に入ったからといって、お互いの授業もあるし、学年も違う。終始べったり付いていることはできないぞと父上に言われて、ルーファスは「それもそうか……でも……」と納得しつつもその後も何か考えていた様子だった。
それから登下校にルーファスが一緒に馬車に乗るようになった。なんなら教室まで送られる始末。帰りも教室まで迎えに来そうだったので、頼むから馬車で待てと制止したのだ。
俺としては、大丈夫な一日だった。
だから「何もなかった」と答えたつもりだった。
「今日は聖女様にお昼誘われて一緒に食べてたから」
「昼休みの時間ずっとですか?まさか第二王子殿下も一緒にですか?」
一気に顔が不穏になる。
「聖女様だけだよ。聖女様も俺が第二王子殿下と一緒じゃ気が休まらないと分かってくれているから、今日はお昼に第二王子殿下がいないからって誘ってくれたんだ」
「……休み時間ずっと一緒にいたんですか?
どちらに行かれたんですか?
何を話されたんですか?」
質問攻めのルーファスの真剣な眼差しはちょっと苦手。公爵家嫡男としてやらかしていないかの詮索のように感じてしまう。俺もその辺は自信ないし。
第二王子殿下と警護の人にディーンがしていた言い訳と同じ内容をルーファスに説明した。
「だから、不敬とかにはなってないと思うし大丈夫だと思うんだけど……」
どうですかね?ルーファスの表情を確認しようとゆっくり目線だけ顔に移すと、ルーファスは顎に手を当てて目線は下にあり、何か考えているようだった。
採点中ですか、それともやらかし部分をどうフォローしようか考えてるんですか?
俺の心臓はバクバク。普通の人ってこんな生きてるだけで心臓に負担かかるんだなと、心臓の部分に手を当てる。いや、これは負担のうちに入らないのかもしれない。前の体は興奮しないように刺激を与えないように生活してたから、こんな貴族社会に前の体だったら一溜まりもなくコロリだったなと思う。
「兄上?体調が悪いですか?」
ルーファスが向かいの席から隣に移動してきて、胸を押さえていた俺の手にルーファスも手を重ねてきた。
「え?ああ、大丈夫だよ」
癖になってんだ。胸に手を当てるの。とは言えない。
お前のジャッジメントはどうなったんだよ。
気になったものの、その後それについては何も言わなかったので追及する度胸もなく終わった。
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