16 / 25
15.ムキムキからの顛末
しおりを挟む
やばい、昼の筋トレで腹筋が痛い。
午後の授業の合間の休み時間に、図書室にやって来た。けれどお腹が痛くて本に集中できそうもないからソファ席のほうに座ることにした。
待ってよ、どんだけ筋肉ないのか俺。
やっぱ定期的にアキラに笑わせてもらおう。そしたら腹筋ムキムキマッチョだ。うん。
本を取る時に腕を上に伸ばしたら本気で痛かった。みんな普通に笑ってるの、凄くない?見えないところでムキムキだったんだな。
あっソファ席に座ったのアホかも……。
背もたれに寄りかかって少し休んで、本を開こうと体を起こしかけたとき、不安がよぎった。
痛くないか!?これ!立ち上がるとき、もっとお腹に力入れるよね?椅子より座面が低めのソファは失敗だったのでは?
後悔先に立たず。時すでに遅し。俺ちょっと涙目。
こんなに自分が筋肉痛に耐性がないとは思わなかった!前にルーファスと初めて走った翌日に筋肉痛になった時もきつかったけど、お腹ってけっこう何の動作でも使うんだなと体の神秘をこんな時に感じる。
さて、合間の休み時間は短い。どうしよう。……どうしよう。
「レイ様、どうされました?」
ソファの背もたれに寄りかかったまま、途方に暮れている所にトマスがいた。デジャヴ?前もソファに寄りかかってたら来たよね。出現スポットなの?
「体調が悪いのですか?」
焦った様子のトマスを初めて見たなと思っている場合じゃなかった。
「えっと、大丈夫です」
「ですが、先ほど辛そうな表情に見えました」
「あの、お腹が痛いだけで……」
だから大丈夫だと続けようとしたのにトマスの顔は青くなってしまった。
まずい、誤解された気がする。すぐに言葉を付け足した。
「その……体調が悪いとかではなくて」
笑い過ぎて筋肉痛です。なんて言えない。
「とにかく大丈夫です!」
立ち上がって元気な姿を見せれば良いと思った俺は立ち上がろうとした。
「いっ!」
アホの連発。当然、お腹の筋肉痛は容赦なく俺を襲う。
「レイ様っ!」
あろう事か青くなったトマスに姫抱っこされてしまう。
「レイ様、今救護室にお連れしますので!お気を確かに!」
お前の気を確かにしておくれ!
もう恥ずかしくて、一層の混乱を招いてしまって顔を両手で覆ってしまおう。
トマスの慌てぶりに司書さんと管理人さんも出てきてしまった。
「どうされました!?」
抱えられている俺に二人とも、仰天している様子。
「レイ様の具合が良くないので救護室へ向かうところです!」
ハッとした顔で司書さんも「分かりました」と返事をして扉の方へ駆けていき、ドアを開けてくれる。
「レイ様のお身体が良くなる事をお祈り申し上げます」
二人して神妙な面持ちで頭を下げているのが伝わってくる。はい、ありがとうございます。本当にごめんなさい。
トマスは図書室の外へ出ると早かった。それでいて揺れないように気を遣ってくれているのが分かる。たかが筋肉痛で大事になってしまった。
救護室に入ると、いわゆる保健室の先生になるのだろうか?トマスの慌てぶりに保健医は椅子からすぐさま立ち上がり「どうしました?」と駆けつけてくれる。
「お腹をとても痛そうにしていて!」
「お腹ですね、ベッドで横になれますか?」
「連れていきます!レイ様下ろしますね」
優しくそっと下ろされて、罪悪感しかない。優しさが苦しい。本当に。
保健医の声が、顔を覗き込まれる位置から聞こえた。
「顔を覆われていますが……気持ち悪いですか?吐きそうとかありますか?」
もう隠れているわけにもいかない。意を決してそっと顔を……いや、やっぱ無理。目だけ出す。
「だいじょうぶ……です……あの、本当に……」
ここで初めて救護室の先生の顔を見る。だんだんと顔が近付いてきて、後ろめたさから汗が噴き出る。
「涙目ですし、汗もかいてますし、とても具合が悪そうですね」
心配げな瞳が覗き込み、額に手を当てられる。
精神的ダメージで意識失いそうです。
「熱は……大丈夫そうです。何か強い痛みとか吐き気とかありましたら、おっしゃってくださいね。今はどうですか?痛みますか?」
優しさが今の俺には鋭利でお腹より胸が痛い。
こんな筋肉痛のやつにお手を煩わせてはいけない。恥ずかしさと罪悪感で泣きそうでも言わなければならない。
必死に声を絞り出して伝える。
「……何ともないので……本当に大丈夫なので……お気になさらず……」
あまりの情けなさに気を抜いたら泣いちゃいそうで、かすれ気味になってしまった。たまらず、また顔を覆う。
「……分かりました。何かありましたら、すぐに対応させてもらいます。今はこちらでゆっくり休んでください」
布団をかけてくれた。通じたのか?
「なにかお薬はありませんか?レイ様は大丈夫ですか!?」
トマスはまだ慌てている。
そんなトマスを落ち着かせるように保健医は冷静な声でトマスに答える。
「本人が言いたがらないので、今は無理矢理はいけません。よっぽど我慢強い方なのでしょう。私が付いていますのでご安心ください。授業の方へ行かれて大丈夫ですよ」
「……分かりました。私は何もお役に立てないので……よろしくお願いします。授業が終わったらまた来ます」
「はい、どうか気を静めて落ち着いてくださいね」
「はい」
ガラガラとドアの音がしたのでトマスは授業へと向かったようだ。
体調の心配をしてくれた人がいなくなり少しだけホッとする。ごめん、ホッとして罪悪感で死にそうで。
救護室の先生がベッドの方へ戻ってくる。
「私には何を話してくださっても大丈夫ですよ。口外はしません。さっきの方にも。お腹はどうですか?」
「あの……お腹は痛いんですけど……体調は大丈夫なんです……」
やっぱり複雑な気持ちで布団から目しか出せない。お腹は痛いが体調は大丈夫って何言ってるんだ?って話だけど。
「そうなんですね。鎮痛剤のお薬飲みましょうか」
鎮痛剤飲んだら筋肉痛にも効くかも。ついでに精神的な胸の痛みにも効いてほしい。
「はい」
すぐさまお水とお薬を持ってきてくれたので、顔を出せないとか言っている場合じゃないと思って布団から起き上がる。
「いっ!」
アホの申し子。学習しましょう。
「大丈夫ですかっ?ご無理なさらず……」
支えられて起こしてもらえたけど痛いものは痛い。薬をすぐに流し込む。
「あまり頑張りすぎないでくださいね。横になって休んでいてください。薬が効けば楽になると思います。すぐそこにいますので安心してくださいね」
全然、頑張りすぎていない。笑い過ぎたゆえの筋肉痛なので……
まだまだ恥ずかしさは存続していた。
支えられて、またベッドに横になる。横になる時も痛かった。先生はベッドから見える位置の椅子に座り、ニコリと微笑んで背中を向けてくれた。俺が休めるように。
先生は慈愛の目で見ていた。たぶん。何を思われたんだろう……俺。
ベッドに横になってもジワジワ羞恥心と罪悪感が押し寄せてくる。
わーーーっ!!ベッドの上で暴れまくりたいがお腹痛いし、先生もいるし心の中だけで暴れまくる。色んな人に迷惑を掛けてしまった……穴が欲しい。ほとぼりが冷めるまで冬眠したい。
いくらか布団に包まれると、ちょっと気持ちが落ち着いてくる。状況が変わったわけじゃないけど、布団の包み込みの安心感すごい。布団って異世界規模でありがたい存在だ。
ベッドに横になって見上げた景色は懐かしく感じた。カーテンの仕切りここもあるんだ。先生から少し見えるように開けてあるけど、ここは他よりも白い所が多い。白色の景色。なんだか前に戻ったみたいだ。
薬が効いてきたのか、瞼がゆっくり下りてきた。
午後の授業の合間の休み時間に、図書室にやって来た。けれどお腹が痛くて本に集中できそうもないからソファ席のほうに座ることにした。
待ってよ、どんだけ筋肉ないのか俺。
やっぱ定期的にアキラに笑わせてもらおう。そしたら腹筋ムキムキマッチョだ。うん。
本を取る時に腕を上に伸ばしたら本気で痛かった。みんな普通に笑ってるの、凄くない?見えないところでムキムキだったんだな。
あっソファ席に座ったのアホかも……。
背もたれに寄りかかって少し休んで、本を開こうと体を起こしかけたとき、不安がよぎった。
痛くないか!?これ!立ち上がるとき、もっとお腹に力入れるよね?椅子より座面が低めのソファは失敗だったのでは?
後悔先に立たず。時すでに遅し。俺ちょっと涙目。
こんなに自分が筋肉痛に耐性がないとは思わなかった!前にルーファスと初めて走った翌日に筋肉痛になった時もきつかったけど、お腹ってけっこう何の動作でも使うんだなと体の神秘をこんな時に感じる。
さて、合間の休み時間は短い。どうしよう。……どうしよう。
「レイ様、どうされました?」
ソファの背もたれに寄りかかったまま、途方に暮れている所にトマスがいた。デジャヴ?前もソファに寄りかかってたら来たよね。出現スポットなの?
「体調が悪いのですか?」
焦った様子のトマスを初めて見たなと思っている場合じゃなかった。
「えっと、大丈夫です」
「ですが、先ほど辛そうな表情に見えました」
「あの、お腹が痛いだけで……」
だから大丈夫だと続けようとしたのにトマスの顔は青くなってしまった。
まずい、誤解された気がする。すぐに言葉を付け足した。
「その……体調が悪いとかではなくて」
笑い過ぎて筋肉痛です。なんて言えない。
「とにかく大丈夫です!」
立ち上がって元気な姿を見せれば良いと思った俺は立ち上がろうとした。
「いっ!」
アホの連発。当然、お腹の筋肉痛は容赦なく俺を襲う。
「レイ様っ!」
あろう事か青くなったトマスに姫抱っこされてしまう。
「レイ様、今救護室にお連れしますので!お気を確かに!」
お前の気を確かにしておくれ!
もう恥ずかしくて、一層の混乱を招いてしまって顔を両手で覆ってしまおう。
トマスの慌てぶりに司書さんと管理人さんも出てきてしまった。
「どうされました!?」
抱えられている俺に二人とも、仰天している様子。
「レイ様の具合が良くないので救護室へ向かうところです!」
ハッとした顔で司書さんも「分かりました」と返事をして扉の方へ駆けていき、ドアを開けてくれる。
「レイ様のお身体が良くなる事をお祈り申し上げます」
二人して神妙な面持ちで頭を下げているのが伝わってくる。はい、ありがとうございます。本当にごめんなさい。
トマスは図書室の外へ出ると早かった。それでいて揺れないように気を遣ってくれているのが分かる。たかが筋肉痛で大事になってしまった。
救護室に入ると、いわゆる保健室の先生になるのだろうか?トマスの慌てぶりに保健医は椅子からすぐさま立ち上がり「どうしました?」と駆けつけてくれる。
「お腹をとても痛そうにしていて!」
「お腹ですね、ベッドで横になれますか?」
「連れていきます!レイ様下ろしますね」
優しくそっと下ろされて、罪悪感しかない。優しさが苦しい。本当に。
保健医の声が、顔を覗き込まれる位置から聞こえた。
「顔を覆われていますが……気持ち悪いですか?吐きそうとかありますか?」
もう隠れているわけにもいかない。意を決してそっと顔を……いや、やっぱ無理。目だけ出す。
「だいじょうぶ……です……あの、本当に……」
ここで初めて救護室の先生の顔を見る。だんだんと顔が近付いてきて、後ろめたさから汗が噴き出る。
「涙目ですし、汗もかいてますし、とても具合が悪そうですね」
心配げな瞳が覗き込み、額に手を当てられる。
精神的ダメージで意識失いそうです。
「熱は……大丈夫そうです。何か強い痛みとか吐き気とかありましたら、おっしゃってくださいね。今はどうですか?痛みますか?」
優しさが今の俺には鋭利でお腹より胸が痛い。
こんな筋肉痛のやつにお手を煩わせてはいけない。恥ずかしさと罪悪感で泣きそうでも言わなければならない。
必死に声を絞り出して伝える。
「……何ともないので……本当に大丈夫なので……お気になさらず……」
あまりの情けなさに気を抜いたら泣いちゃいそうで、かすれ気味になってしまった。たまらず、また顔を覆う。
「……分かりました。何かありましたら、すぐに対応させてもらいます。今はこちらでゆっくり休んでください」
布団をかけてくれた。通じたのか?
「なにかお薬はありませんか?レイ様は大丈夫ですか!?」
トマスはまだ慌てている。
そんなトマスを落ち着かせるように保健医は冷静な声でトマスに答える。
「本人が言いたがらないので、今は無理矢理はいけません。よっぽど我慢強い方なのでしょう。私が付いていますのでご安心ください。授業の方へ行かれて大丈夫ですよ」
「……分かりました。私は何もお役に立てないので……よろしくお願いします。授業が終わったらまた来ます」
「はい、どうか気を静めて落ち着いてくださいね」
「はい」
ガラガラとドアの音がしたのでトマスは授業へと向かったようだ。
体調の心配をしてくれた人がいなくなり少しだけホッとする。ごめん、ホッとして罪悪感で死にそうで。
救護室の先生がベッドの方へ戻ってくる。
「私には何を話してくださっても大丈夫ですよ。口外はしません。さっきの方にも。お腹はどうですか?」
「あの……お腹は痛いんですけど……体調は大丈夫なんです……」
やっぱり複雑な気持ちで布団から目しか出せない。お腹は痛いが体調は大丈夫って何言ってるんだ?って話だけど。
「そうなんですね。鎮痛剤のお薬飲みましょうか」
鎮痛剤飲んだら筋肉痛にも効くかも。ついでに精神的な胸の痛みにも効いてほしい。
「はい」
すぐさまお水とお薬を持ってきてくれたので、顔を出せないとか言っている場合じゃないと思って布団から起き上がる。
「いっ!」
アホの申し子。学習しましょう。
「大丈夫ですかっ?ご無理なさらず……」
支えられて起こしてもらえたけど痛いものは痛い。薬をすぐに流し込む。
「あまり頑張りすぎないでくださいね。横になって休んでいてください。薬が効けば楽になると思います。すぐそこにいますので安心してくださいね」
全然、頑張りすぎていない。笑い過ぎたゆえの筋肉痛なので……
まだまだ恥ずかしさは存続していた。
支えられて、またベッドに横になる。横になる時も痛かった。先生はベッドから見える位置の椅子に座り、ニコリと微笑んで背中を向けてくれた。俺が休めるように。
先生は慈愛の目で見ていた。たぶん。何を思われたんだろう……俺。
ベッドに横になってもジワジワ羞恥心と罪悪感が押し寄せてくる。
わーーーっ!!ベッドの上で暴れまくりたいがお腹痛いし、先生もいるし心の中だけで暴れまくる。色んな人に迷惑を掛けてしまった……穴が欲しい。ほとぼりが冷めるまで冬眠したい。
いくらか布団に包まれると、ちょっと気持ちが落ち着いてくる。状況が変わったわけじゃないけど、布団の包み込みの安心感すごい。布団って異世界規模でありがたい存在だ。
ベッドに横になって見上げた景色は懐かしく感じた。カーテンの仕切りここもあるんだ。先生から少し見えるように開けてあるけど、ここは他よりも白い所が多い。白色の景色。なんだか前に戻ったみたいだ。
薬が効いてきたのか、瞼がゆっくり下りてきた。
69
あなたにおすすめの小説
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
ざこてん〜初期雑魚モンスターに転生した俺は、勇者にテイムしてもらう〜
キノア9g
BL
「俺の血を啜るとは……それほど俺を愛しているのか?」
(いえ、ただの生存戦略です!!)
【元社畜の雑魚モンスター(うさぎ)】×【勘違い独占欲勇者】
生き残るために媚びを売ったら、最強の勇者に溺愛されました。
ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、RPGの最弱モンスター『ダーク・ラビット(黒うさぎ)』だった。
のんびり草を食んでいたある日、目の前に現れたのはゲーム最強の勇者・アレクセイ。
「経験値」として狩られる!と焦った俺は、生き残るために咄嗟の機転で彼と『従魔契約』を結ぶことに成功する。
「殺さないでくれ!」という一心で、傷口を舐めて契約しただけなのに……。
「魔物の分際で、俺にこれほど情熱的な求愛をするとは」
なぜか勇者様、俺のことを「自分に惚れ込んでいる健気な相棒」だと盛大に勘違い!?
勘違いされたまま、勇者の膝の上で可愛がられる日々。
捨てられないために必死で「有能なペット」を演じていたら、勇者の魔力を受けすぎて、なんと人間の姿に進化してしまい――!?
「もう使い魔の枠には収まらない。俺のすべてはお前のものだ」
ま、待ってください勇者様、愛が重すぎます!
元社畜の生存本能が生んだ、すれ違いと溺愛の異世界BLファンタジー!
【8話完結】効率厨の転生魔導師は、あふれ出る魔力を持て余す騎士団長を「自律型・魔力炉」として利用したいだけ
キノア9g
BL
「貴方は私の『生命維持基盤』です。壊れたら困ります」
「ああ、俺もお前なしでは生きていけない……愛している」
(※会話は噛み合っていません)
あらすじ
王宮魔導師レイ・オルコットには、前世の記憶がある。
彼の目的はただ一つ。前世の知識(エアコン・冷蔵庫・温水洗浄便座)を再現し、快適な引きこもりライフを送ること。
しかし、それらを動かすには自身の魔力が絶望的に足りなかった。
そんなある日、レイは出会う。
王国の騎士団長にして「歩く天変地異」と恐れられる男、ジークハルトを。
常に魔力暴走の激痛に苦しむ彼を見て、レイは歓喜した。
「なんて燃費の悪い……いや、素晴らしい『自律型・高濃度魔力炉(バッテリー)』だ!」
レイは「治療」と称して彼に触れ、溢れ出る魔力を吸い取って家電を動かすことに成功する。
一方、長年の痛みから解放されたジークハルトは、レイの事務的な接触を「熱烈な求愛」と勘違いし、重すぎる執着を向け始めて――?
【ドライな効率厨魔導師(受) × 愛が重たい魔力過多な騎士団長(攻)】
利害の一致から始まる、勘違いと共依存のハッピーエンドBL。
※主人公は攻めを「発電所」だと思っていますが、攻めは結婚する気満々です。
王子に彼女を奪われましたが、俺は異世界で竜人に愛されるみたいです?
キノア9g
BL
高校生カップル、突然の異世界召喚――…でも待っていたのは、まさかの「おまけ」扱い!?
平凡な高校生・日当悠真は、人生初の彼女・美咲とともに、ある日いきなり異世界へと召喚される。
しかし「聖女」として歓迎されたのは美咲だけで、悠真はただの「付属品」扱い。あっさりと王宮を追い出されてしまう。
「君、私のコレクションにならないかい?」
そんな声をかけてきたのは、妙にキザで掴みどころのない男――竜人・セレスティンだった。
勢いに巻き込まれるまま、悠真は彼に連れられ、竜人の国へと旅立つことになる。
「コレクション」。その奇妙な言葉の裏にあったのは、セレスティンの不器用で、けれどまっすぐな想い。
触れるたび、悠真の中で何かが静かに、確かに変わり始めていく。
裏切られ、置き去りにされた少年が、異世界で見つける――本当の居場所と、愛のかたち。
妖精です、囲われてます
うあゆ
BL
僕は妖精
森で気ままに暮らしていました。
ふと気づいたら人間に囲まれてました。
でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。
__________
妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精
なんやかんやお互い幸せに暮らします。
生まれ変わったら俺のことを嫌いなはずの元生徒からの溺愛がとまらない
いいはな
BL
田舎にある小さな町で魔術を教えている平民のサン。
ひょんなことから貴族の子供に魔術を教えることとなったサンは魔術の天才でありながらも人間味の薄い生徒であるルナに嫌われながらも少しづつ信頼を築いていた。
そんなある日、ルナを狙った暗殺者から身を挺して庇ったサンはそのまま死んでしまうが、目を覚ますと全く違う人物へと生まれ変わっていた。
月日は流れ、15歳となったサンは前世からの夢であった魔術学園へと入学を果たし、そこで国でも随一の魔術師となった元生徒であるルナと再会する。
ルナとは関わらないことを選び、学園生活を謳歌していたサンだったが、次第に人嫌いだと言われていたルナが何故かサンにだけ構ってくるようになりーーー?
魔術の天才だが、受け以外に興味がない攻めと魔術の才能は無いが、人たらしな受けのお話。
※お話の展開上、一度人が死ぬ描写が含まれます。
※ハッピーエンドです。
※基本的に2日に一回のペースで更新予定です。
今連載中の作品が完結したら更新ペースを見直す予定ではありますが、気長に付き合っていただけますと嬉しいです。
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる