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9、武闘派な使用人たちだな
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「学園では二年間、学ぶことになるけど、成績優秀な者は騎士団や王宮に推薦されるのよ。赤の騎士団は団員三名以上の推薦が必要だけど、それがなくても」
「ね…姉上、俺騎士団の推薦を狙えるように頑張るよ!」
「本当に!!」
俺の宣言に姉ちゃんはものすごく食いついてきた。
がしっと手を握り、爛々と目を光らせている。まるで捕食者の目だった。
「わたくし! 全力で応援してよ!」
うん、分かったから、鼻息荒くしてぐふーぐふー言うのだけは止めてください。
俺の冷めた眼差しに気付いたのか、ちょっと冷静になった姉ちゃんは俺の手を放して居ずまいを正す。
「コホン……、貴方も頑張ってちょうだい」
「はい」
「それと貴方はエッフェンベルクを継ぐのよ。使用人たちにもそのつもりで振る舞いなさい」
「へ? う~ん、でも」
「マルガとセバスティアンと料理長は例外だけど、上に立つ者が威厳を失うと下の者は自然と緩んでしまうのよ。わたくしだとていつまでもここに居ないし、お母様はちょっと優し過ぎるのよね」
姉ちゃんが一生この家にいる可能性は結構高いと思うんだけど。
それにしても、この家での父ちゃんの立場が分かる発言だな。完全にいない者扱いだよ。
「分かりました。彼らに舐められないようにするよ」
「ちなみに料理長は元アサシンだから」
さらっと姉ちゃんがとんでもない発言をした。
「は? あの背後霊みたいな人が!」
「あの存在感のなさを利用して、暗殺を受け負っていたみたいね。かなりの凄腕だったみたいよ、怒らせないように気を付けてね」
「……もしかして、マルガやセバスティアンも」
「お祖父さまの直属の部下だったようね。二人とも怪我が理由で引退して屋敷の中の仕事をするようになったのよ。お父様は昔相当扱かれたみたいよ」
……父ちゃんの色狂いはあの二人に原因があるんじゃなかろうか? 厳しく育てられすぎて、はっちゃけたとか。
「なるほど、フェリックス様は名実ともにこの家の当主になるおつもりですね」
セバスティアンの張り付けたような笑みがすうっと消えた。
やり過ぎたかと背中を冷や汗がつうっと流れて行ったけど。
きゅっと歯を食いしばって、二人を見返した。
塵と泥にまみれた裏路地から見上げた煌びやかな赤の騎士団の隊列。
その先頭を帝都の市民の尊敬と賛美の視線を一身に受けても、奢ることも無く穏やかな笑みを浮かべて、駆け抜けていく銀狼の獣人。
深紅のマントの纏う背中に揺れる陽光を受けて燦然と輝く銀髪も、春の海の様な紺碧の瞳も、長身で男らしい美貌も、皇家の血を引く尊い血筋も、歴代最強と言われた武勇も眩しいくらい憧れていた。
憧れていることを口にすれば、馬鹿にされ、嘲笑われた。
いや、まだそのほうがマシだった。
一人憐れむような目で見てくる者がいた。隣の爺さんだった。
気の毒そうに、可哀想な者を見る目で見て、慰められた。
落ちぶれた、卑しい老人にさえ憐れまれるほどの人生なのかと惨めだった。
それに比べたら――。
「そのつもりだ」
「承知致しました。フェリックス様がエッフェンベルク家当主に相応しい御方になれるよう、このセバスティアン最善を尽くしましょうぞ」
「……よろしく頼む」
口角を釣り上げて笑うセバスティアンに一瞬後悔しかけたけど、まあ死ぬことはないだろう!……多分だけど。
「……坊ちゃま」
「……」
「フェリックス坊ちゃま」
「……」
「うう…う……しくしく」
「うわぁ! 吃驚した!……あれ? ハインツどうしたんだ」
自分の部屋のソファーの上にうつぶせになって倒れているところをハインツに声を掛けられた。
朝からセバスティアン指導の下に剣術の稽古、朝食という名のマナーレッスン、読み書きは一通りできると言うことで家庭教師がついて語学と歴史と貴族に必要な一般教養の勉強が終わり、今は小休憩と言ったところでソファーに倒れ込んでいる。
「お疲れかと…思いまして、シュネーバルをお持ちしました」
そう言って差し出してきたのは、丸い揚げ菓子だった。
細い生地を丸めて油で揚げ、粉砂糖、ヘーゼルナッツやチョコレートがかかった拳大ほどのドーナツのようなお菓子だ。
「ありがとう」
礼を言って、口に入れる。
美味い! 疲れ切った体に染み渡る甘味にほっこりとなる。
添えられているお茶もハーブティーのようでこれもほんのりと爽やかな甘みがあり、とても美味しい。
はあ~と口から疲れが抜けていくようだ。
「よ、喜ん…で頂き……こここ光栄にござ……いま…はあ、ふう」
「うん、落ち着いて」
相変わらず存在感の薄い笑顔でこちらに微笑みかけてくる。
携帯のバイブレーションの如く、カタカタと震えている。何故だろう。
「ハインツも忙しいだろうに悪いな」
厨房には下働きの者もいるだろうに。
「さ、ささ最初は侍女のヒルダさんに頼もうかと思った…のですが、聞こえなかったようで……う、しくしく」
両手で顔を覆って泣きだしたハインツ。
マルガに鍛えられた侍女が話しかけられて、無視するとは思えないから、ほんっとうに存在感がないんだろうな。
あ…うん、ハインツも自分で言ってて傷つくなよ。
「ね…姉上、俺騎士団の推薦を狙えるように頑張るよ!」
「本当に!!」
俺の宣言に姉ちゃんはものすごく食いついてきた。
がしっと手を握り、爛々と目を光らせている。まるで捕食者の目だった。
「わたくし! 全力で応援してよ!」
うん、分かったから、鼻息荒くしてぐふーぐふー言うのだけは止めてください。
俺の冷めた眼差しに気付いたのか、ちょっと冷静になった姉ちゃんは俺の手を放して居ずまいを正す。
「コホン……、貴方も頑張ってちょうだい」
「はい」
「それと貴方はエッフェンベルクを継ぐのよ。使用人たちにもそのつもりで振る舞いなさい」
「へ? う~ん、でも」
「マルガとセバスティアンと料理長は例外だけど、上に立つ者が威厳を失うと下の者は自然と緩んでしまうのよ。わたくしだとていつまでもここに居ないし、お母様はちょっと優し過ぎるのよね」
姉ちゃんが一生この家にいる可能性は結構高いと思うんだけど。
それにしても、この家での父ちゃんの立場が分かる発言だな。完全にいない者扱いだよ。
「分かりました。彼らに舐められないようにするよ」
「ちなみに料理長は元アサシンだから」
さらっと姉ちゃんがとんでもない発言をした。
「は? あの背後霊みたいな人が!」
「あの存在感のなさを利用して、暗殺を受け負っていたみたいね。かなりの凄腕だったみたいよ、怒らせないように気を付けてね」
「……もしかして、マルガやセバスティアンも」
「お祖父さまの直属の部下だったようね。二人とも怪我が理由で引退して屋敷の中の仕事をするようになったのよ。お父様は昔相当扱かれたみたいよ」
……父ちゃんの色狂いはあの二人に原因があるんじゃなかろうか? 厳しく育てられすぎて、はっちゃけたとか。
「なるほど、フェリックス様は名実ともにこの家の当主になるおつもりですね」
セバスティアンの張り付けたような笑みがすうっと消えた。
やり過ぎたかと背中を冷や汗がつうっと流れて行ったけど。
きゅっと歯を食いしばって、二人を見返した。
塵と泥にまみれた裏路地から見上げた煌びやかな赤の騎士団の隊列。
その先頭を帝都の市民の尊敬と賛美の視線を一身に受けても、奢ることも無く穏やかな笑みを浮かべて、駆け抜けていく銀狼の獣人。
深紅のマントの纏う背中に揺れる陽光を受けて燦然と輝く銀髪も、春の海の様な紺碧の瞳も、長身で男らしい美貌も、皇家の血を引く尊い血筋も、歴代最強と言われた武勇も眩しいくらい憧れていた。
憧れていることを口にすれば、馬鹿にされ、嘲笑われた。
いや、まだそのほうがマシだった。
一人憐れむような目で見てくる者がいた。隣の爺さんだった。
気の毒そうに、可哀想な者を見る目で見て、慰められた。
落ちぶれた、卑しい老人にさえ憐れまれるほどの人生なのかと惨めだった。
それに比べたら――。
「そのつもりだ」
「承知致しました。フェリックス様がエッフェンベルク家当主に相応しい御方になれるよう、このセバスティアン最善を尽くしましょうぞ」
「……よろしく頼む」
口角を釣り上げて笑うセバスティアンに一瞬後悔しかけたけど、まあ死ぬことはないだろう!……多分だけど。
「……坊ちゃま」
「……」
「フェリックス坊ちゃま」
「……」
「うう…う……しくしく」
「うわぁ! 吃驚した!……あれ? ハインツどうしたんだ」
自分の部屋のソファーの上にうつぶせになって倒れているところをハインツに声を掛けられた。
朝からセバスティアン指導の下に剣術の稽古、朝食という名のマナーレッスン、読み書きは一通りできると言うことで家庭教師がついて語学と歴史と貴族に必要な一般教養の勉強が終わり、今は小休憩と言ったところでソファーに倒れ込んでいる。
「お疲れかと…思いまして、シュネーバルをお持ちしました」
そう言って差し出してきたのは、丸い揚げ菓子だった。
細い生地を丸めて油で揚げ、粉砂糖、ヘーゼルナッツやチョコレートがかかった拳大ほどのドーナツのようなお菓子だ。
「ありがとう」
礼を言って、口に入れる。
美味い! 疲れ切った体に染み渡る甘味にほっこりとなる。
添えられているお茶もハーブティーのようでこれもほんのりと爽やかな甘みがあり、とても美味しい。
はあ~と口から疲れが抜けていくようだ。
「よ、喜ん…で頂き……こここ光栄にござ……いま…はあ、ふう」
「うん、落ち着いて」
相変わらず存在感の薄い笑顔でこちらに微笑みかけてくる。
携帯のバイブレーションの如く、カタカタと震えている。何故だろう。
「ハインツも忙しいだろうに悪いな」
厨房には下働きの者もいるだろうに。
「さ、ささ最初は侍女のヒルダさんに頼もうかと思った…のですが、聞こえなかったようで……う、しくしく」
両手で顔を覆って泣きだしたハインツ。
マルガに鍛えられた侍女が話しかけられて、無視するとは思えないから、ほんっとうに存在感がないんだろうな。
あ…うん、ハインツも自分で言ってて傷つくなよ。
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