どうしても、あなたの犬になりたい! 美貌の王子が溺愛したのは、内気な落ちこぼれ令嬢でした。

湖宮つばめ

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第三章

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 エスメは、途端、頭に冷や水を浴びせられたような気分になった。身体は気持ちよくて、今も快楽を拾っているのに、フレアの声に焦ってしまう。
「ふ、フレアが。フレアが、来てっ、来ちゃ、う」
「うん? ああ、あなたの可愛い姿が見られてしまうかもしれないな。こんな快楽に溶けて、真っ赤に熟れた林檎みたいな顔をしているのだから、きっと、すぐに分かってしまう。俺に愛されている、と」
「やっ、ん、ぁあ。だめ、だめッ、……! フレアに、見られちゃう」
「俺は見られても良いが。フレア嬢に見せつけてやりたい、あなたを愛しているのは、フレア嬢だけではないのだ、と」
「そ、そんな。ッ、あ、愛して、なんてッ、うぅっ、あ、あぁぁ!」
「毎晩、愛している、と言っているのに伝わっていないのならば悲しいな。それで? エスメ。あなたのここを可愛がっている、俺の指は? 何本入っている?」
 こんなときに、先ほどの問いを持ち出してくるのか。
「に、二本?」
 エスメは泣きじゃくりながら答える。
「残念。不正解だ」
 くちゅり、と音がした。
 グレイは胸をいじっていた手も、柔い肉のあいまを弄んでいた手も離してしまう。
「……ぅ、あ」
(イかせてッ、ぅ、もらえなかった)
 もどかしい熱をそのままに、快楽と一緒に置き去りにされてしまった。
 エスメはぼうっとしたまま動けない。そんなエスメの身体を抱き起こして、グレイはエスメのドレスの乱れを直す。
「続きは夜にしようか? フレア嬢も、きっと、あなたに大事な用事があるのだろうから」
「夜まで待てっ、ない、ッ、んぅ、熱いッ、熱いの、ぁん」
「うーん、可愛いな、やはり可愛いが過ぎる。俺が出逢うまでに、誰にも取られなくて本当に良かった」
「グレイさまっ、ね、お願い。お願いしますッ、ぁ」
 自分の口から出ているとは思えない、鼻にかかって、甘えるような声が出てしまう。
「だが、フレア嬢が来てしまう。見られたくないのだろう?」
「……っ、あ。うぅ」
 エスメはドレスの胸元を、ぎゅっと掴んだ。
 そうだ。
 フレアが来てしまう。だから、ちゃんとしないといけない。
 グレイは苦笑すると、エスメの身体を抱きあげる。そうして、そのまま四阿の影に隠れるように、腰を下ろした。

「お姉様? エスメお姉様、いらっしゃらないのね」

 四阿にいるエスメたちに気づかなかったのか。
 フレアの声は、そのまま遠ざかっていった。
(っ、あぁ。フレアに見られなくて、良かった)
「……ッ! ひっ、ぁん」
 エスメは咄嗟に自分の口を両手で塞いだ。
「良い子にできたから、な」
 エスメの身体を包み込んでいたグレイの手が、ドレスをかきわけて、ドロワーズを引き下げる。
 太くて男らしい指が、まだぬかるんだままの蜜壺をまさぐった。
 掌で媚肉を押されてから、つぷん、と指がなかに入った。
 グレイは指を折り曲げて、かり、かり、とフレアの気持ちいいところをひっかく。
「~っ、ぅんッ、ぁあ、っ、あ、ぁ、ッ! ぁんッ!」
 乱暴ではないのに激しい動きに、エスメは簡単にのぼりつめてしまった。エスメは、くた、と身体から力を抜いた。
 腰のあたりに、熱くて、固いものを感じた。
(グレイ様、の。熱くなって)
「あ、あの。私だけ、申し訳ッ……っ、やぁ」
 グレイに話しかけた途端、また内壁の良いところを引っかかれる。
「ああ、気にしないでほしい。俺は、ちゃんと夜まで我慢ができるから」
 いじわるな物言いだ。
 エスメばかり我慢できないことを、指摘されているみたいで。
 それなのに、ぜんぜん嫌な気持ちにならなかった。
「やぁ、ッん、ぅ、~~ッ、ゃ、ぁッ!」
 またイってしまって、エスメは乱れた息を吐いた。
(っ、私。私、どうして、こんな)
 グレイが婿入りしてから、それほど長い期間が経っているわけではないのに。
 身も心も、なんだか、すっかりしつけられている気がした。
(これでは、グレイ様が、もしいなくなったら。私のことなんて飽きて……っ、あのゲームのオープニングみたいに、フレアのことを王都につれていったらっ、私)
 こんな、はしたなくて、どうしようもない身体を抱えて、生きていけるのだろうか。
 薔薇園の四阿で、散々、可愛がられながら。
 エスメはそんな風に思った。
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