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5、北の大地と黒歴史編
38、公爵家は薄い本の気配
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豊穣の季節を経て、また冬が来る。春には学院入学を控えるネネツィカは、コルトリッセン家に招かれていた。
伯爵家も名門だが、公爵家は比較にならない。令嬢は数多く王家に嫁ぎ、国母となった例も数知れず。逆に王家の姫君が嫁ぐ事も多く、ネネツィカを招いたクレイも母親は姫君で竜の加護を持つが故に知を愛する黒竜アスライトの名を名乗る事を許されている。
コルトリッセンの名は、由緒正しき忠臣の名。
元は王族だった初代は、臣下にくだる時に時の王が名を賜ったのを大切に名乗って、その家を絶やすまい、名を穢すまいと誓った。
絶える名家の多い中、脈々と血は継がれて子孫は徹底して王室への忠誠心を叩き込まれた。
王国一の忠臣、血統優れし名門にて、誇り高き公爵家はいついかなる時も王家の懐刀であれかし、其は覆らぬ白の臣にて、如何なる昏迷の時代であろうとも、どんなに王位が近かろうとも、ゆめゆめ野心に溺れて王家をないがしろにすることなかれ――、
――『我らは誇り高き臣である。覆らぬ白の臣であれ』。
それが名門の名句。
その家名を名乗る者は、絶対的なファーリズ王家の臣下なのである――、
その黒き門は王城のそれと遜色無いほどの威容。冬だというのに咲き誇る花は呪術で守られて、見た目の華やかさで客人を楽しませる。
――ここには冬うさぎの1匹も許されないに違いないわ。
建物内までの道はずらりと使用人が並び頭を下げている。案内された部屋はクラシカルなソファが花模様のファブリックと過剰なまでの装飾的な彫刻を煌めかせ、揃いのデザインのテーブルが艶めく荘厳で威風堂々とした豪華な空間。壁には徹底した写実性と劇的な明暗対比や感情表現で知られる有名画家の絵が飾られている。
「やあ、よく遊びに来たね」
夏に会った時とそう変わらない顔をして、クレイがもてなしてくれた。
「遊びに来たことで両家の仲は良好って噂が立つとおもう。きみは親孝行だね、すばらしい……」
「ご機嫌よう、クレイ様。お招きにあずかり、光栄ですの。これくらい貴族令嬢として当たり前ですわ」
「そうだよね、当たり前だよね。でも、それが出来ない娘もいるからね。当たり前のことを当たり前と言えるのは、やはりすばらしい。ぼくは、そのように思う」
(ユージェニーの事なんでしょうねえ)
ネネツィカは破天荒な聖女を思い出し、遠い目をした。
公爵家の淑女教育は一体どうなっているのかと、自分を棚に上げて考えてしまうほどユージェニーはひどかった。
透き通る秋摘みの紅茶がとぽとぽと注がれて、程よい甘味に品のある渋味を乗せた匂いがふわふわとした儚い湯気と共に二人を包む。
オレンジマカロンにバスクチーズケーキと目移りしていると、クレイは妹を見るような目をして琥珀糖を勧めたので、ネネツィカは少しお姉さん顔をつくって対抗した。
――アタクシのほうが背が高いんですのよ。おちびのお姫さま。どやぁ。
口に出しては決して言ってはいけないであろうマウントである。
室内を照らす明かりを反射してキラキラと輝く宝石めいたそのお菓子は表面の砂糖が結晶化してシャリっとした食感を楽しませて、中はぷるるんとして柔らかい。
「美味しいですわ!」
「ふふ、餌付け成功かな」
ネネツィカが目をキラキラさせると、クレイはくすくすと笑って勝ち誇ったような目を見せた。
「餌付けなんて、失礼ですわ?」
「そう? ごめん。ではなんと申せばよかったでしょう、ラーフルトンのお姫さま?」
あっさりと謝り、クレイが壁際に視線をやると少女のメイドが礼をして退室した。
「お姫さま」
(それは貴方でしょう、と言ってはいけないのでしょうね)
ネネツィカが首をかしげると、クレイはニコニコして繰り返した。
「妖精のお姫さま。そうではない? ラーフルトンのお姫さまなのだもの」
なにやら無邪気に子供っぽい感じで紡がれるふわふわとした声が、純粋な好意を溢れさせて伝えてくれる。
「ぼくは、ラーフルトンを好む。ラーフルトン、とても佳い」
(我が家を好むって意味かしら。なにかしら、このお子さんは。いえ、同じ年齢のはずなのですが、なんでしょう。なんて可愛らしい……)
ネネツィカは軽く頬を染めた。
(やっぱり、ユージェニーよりクレイのほうがお姫さまですわ。何かしら、この独特のほわほわゆったりした感じは)
「1日で帰ってしまうというから、どう持てなそうか考えたんだよ」
クレイはそう言ってネネツィカが自領でしたのと同じように庭を案内してくれた。庭の露天テーブルセットの近くには噴水とピアノがあり、どちらも魔術か呪術で品質が保全されている。公爵家は呪術で有名なので、恐らくは呪術だろう。
「きみ、気づかなかった……」
「? 何にですの?」
クレイは意味ありげにぽつりと呟いて、テーブルセットにネネツィカをエスコートした。
問いかけは聞こえなかったのか、返事を返すことなく。
テーブルの上には――「あっ」小さな声がやばいものを見つけてしまったという響きを零した。
「ユージェニー……これ見よがしに」
(これは異母妹の嫌がらせに違いない。ぼくがこの子と仲良くなるのを邪魔しようっていうんだな――もしかしたらエリックに頼まれたりした可能性すら、ある)
異母兄は思った。
「まあ! これは……薄い本ではありませんの!」
その時、ネネツィカに衝撃が走った。そこには公爵家に不似合いなオーラを纏った『イケないお兄様』だの『王太子のお手付き騎士は眠れない』といったボーイズがラブするジャンルの本が積まれていたのである……!
「あなた――」
『イケないお兄様』を手に取り、ネネツィカはクレイを見た。
「それは、ぼくの異母妹が作った本だよ……」
本人がなんとも言えない目で本から視線を逸らした。本人を目の前にページをめくる音は、まさにイケないことをしている気分。
「すう……」
ネネツィカが息を吸う音が不自然に響いた。
「ああ、待っ……、普通、本人を目の前にして読まないと思うの」
「クレイ……『もっとキツく縛ってくれ』だなんて……」
「その本を読んではいけない……その本はいけない……」
少年は紛れもない不満のちらつく笑みを浮かべ、ピアノの前に腰掛けた。心なしか目が据わっている。でも、「様」をつけ忘れた事は、特段咎めなかった。
「元凶を呼ぼう。ぼくがここでピアノを弾くとユージェニーはいつも覗き見に来るんだ」
聖女は異母兄のピアノで釣れる。ネネツィカは覚えた。
少年の指が軽やかに踊る。白と黒の鍵盤の間を滑るように音紡ぎ、子犬がはしゃいで跳ね回りそうな楽しい曲が奏でられる。
――ガサガサ。
「ほ、ほんとに釣れましたわ」
「はっ、そこにいるのは私のエネミー!」
ユージェニーはネネツィカを発見するとゴゴゴと憎悪のオーラを燃え上がらせた。
「とても聖女とは思えない邪悪なオーラ……久しぶりねユージェニーさん」
ネネツィカは言わねばならぬと高飛車お嬢様なポーズを決めた。
「ここが貴方のハウスね!」
「よく来たわね歓迎するわ!」
ビターン! バシィッ!
典雅な庭園に乙女たちのビンタの音と使用人の悲鳴が響き渡る……!
「すごい。すぐに喧嘩が始まった」
演奏の手を止めたクレイは、びっくりしたように呟いて首をかしげた。
「彼女らは、どうしてあんな風なのだろう。ユージェニーが特殊なのはわかるが……他のご令嬢なら、ああはならぬだろう?」
伯爵家も名門だが、公爵家は比較にならない。令嬢は数多く王家に嫁ぎ、国母となった例も数知れず。逆に王家の姫君が嫁ぐ事も多く、ネネツィカを招いたクレイも母親は姫君で竜の加護を持つが故に知を愛する黒竜アスライトの名を名乗る事を許されている。
コルトリッセンの名は、由緒正しき忠臣の名。
元は王族だった初代は、臣下にくだる時に時の王が名を賜ったのを大切に名乗って、その家を絶やすまい、名を穢すまいと誓った。
絶える名家の多い中、脈々と血は継がれて子孫は徹底して王室への忠誠心を叩き込まれた。
王国一の忠臣、血統優れし名門にて、誇り高き公爵家はいついかなる時も王家の懐刀であれかし、其は覆らぬ白の臣にて、如何なる昏迷の時代であろうとも、どんなに王位が近かろうとも、ゆめゆめ野心に溺れて王家をないがしろにすることなかれ――、
――『我らは誇り高き臣である。覆らぬ白の臣であれ』。
それが名門の名句。
その家名を名乗る者は、絶対的なファーリズ王家の臣下なのである――、
その黒き門は王城のそれと遜色無いほどの威容。冬だというのに咲き誇る花は呪術で守られて、見た目の華やかさで客人を楽しませる。
――ここには冬うさぎの1匹も許されないに違いないわ。
建物内までの道はずらりと使用人が並び頭を下げている。案内された部屋はクラシカルなソファが花模様のファブリックと過剰なまでの装飾的な彫刻を煌めかせ、揃いのデザインのテーブルが艶めく荘厳で威風堂々とした豪華な空間。壁には徹底した写実性と劇的な明暗対比や感情表現で知られる有名画家の絵が飾られている。
「やあ、よく遊びに来たね」
夏に会った時とそう変わらない顔をして、クレイがもてなしてくれた。
「遊びに来たことで両家の仲は良好って噂が立つとおもう。きみは親孝行だね、すばらしい……」
「ご機嫌よう、クレイ様。お招きにあずかり、光栄ですの。これくらい貴族令嬢として当たり前ですわ」
「そうだよね、当たり前だよね。でも、それが出来ない娘もいるからね。当たり前のことを当たり前と言えるのは、やはりすばらしい。ぼくは、そのように思う」
(ユージェニーの事なんでしょうねえ)
ネネツィカは破天荒な聖女を思い出し、遠い目をした。
公爵家の淑女教育は一体どうなっているのかと、自分を棚に上げて考えてしまうほどユージェニーはひどかった。
透き通る秋摘みの紅茶がとぽとぽと注がれて、程よい甘味に品のある渋味を乗せた匂いがふわふわとした儚い湯気と共に二人を包む。
オレンジマカロンにバスクチーズケーキと目移りしていると、クレイは妹を見るような目をして琥珀糖を勧めたので、ネネツィカは少しお姉さん顔をつくって対抗した。
――アタクシのほうが背が高いんですのよ。おちびのお姫さま。どやぁ。
口に出しては決して言ってはいけないであろうマウントである。
室内を照らす明かりを反射してキラキラと輝く宝石めいたそのお菓子は表面の砂糖が結晶化してシャリっとした食感を楽しませて、中はぷるるんとして柔らかい。
「美味しいですわ!」
「ふふ、餌付け成功かな」
ネネツィカが目をキラキラさせると、クレイはくすくすと笑って勝ち誇ったような目を見せた。
「餌付けなんて、失礼ですわ?」
「そう? ごめん。ではなんと申せばよかったでしょう、ラーフルトンのお姫さま?」
あっさりと謝り、クレイが壁際に視線をやると少女のメイドが礼をして退室した。
「お姫さま」
(それは貴方でしょう、と言ってはいけないのでしょうね)
ネネツィカが首をかしげると、クレイはニコニコして繰り返した。
「妖精のお姫さま。そうではない? ラーフルトンのお姫さまなのだもの」
なにやら無邪気に子供っぽい感じで紡がれるふわふわとした声が、純粋な好意を溢れさせて伝えてくれる。
「ぼくは、ラーフルトンを好む。ラーフルトン、とても佳い」
(我が家を好むって意味かしら。なにかしら、このお子さんは。いえ、同じ年齢のはずなのですが、なんでしょう。なんて可愛らしい……)
ネネツィカは軽く頬を染めた。
(やっぱり、ユージェニーよりクレイのほうがお姫さまですわ。何かしら、この独特のほわほわゆったりした感じは)
「1日で帰ってしまうというから、どう持てなそうか考えたんだよ」
クレイはそう言ってネネツィカが自領でしたのと同じように庭を案内してくれた。庭の露天テーブルセットの近くには噴水とピアノがあり、どちらも魔術か呪術で品質が保全されている。公爵家は呪術で有名なので、恐らくは呪術だろう。
「きみ、気づかなかった……」
「? 何にですの?」
クレイは意味ありげにぽつりと呟いて、テーブルセットにネネツィカをエスコートした。
問いかけは聞こえなかったのか、返事を返すことなく。
テーブルの上には――「あっ」小さな声がやばいものを見つけてしまったという響きを零した。
「ユージェニー……これ見よがしに」
(これは異母妹の嫌がらせに違いない。ぼくがこの子と仲良くなるのを邪魔しようっていうんだな――もしかしたらエリックに頼まれたりした可能性すら、ある)
異母兄は思った。
「まあ! これは……薄い本ではありませんの!」
その時、ネネツィカに衝撃が走った。そこには公爵家に不似合いなオーラを纏った『イケないお兄様』だの『王太子のお手付き騎士は眠れない』といったボーイズがラブするジャンルの本が積まれていたのである……!
「あなた――」
『イケないお兄様』を手に取り、ネネツィカはクレイを見た。
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本人がなんとも言えない目で本から視線を逸らした。本人を目の前にページをめくる音は、まさにイケないことをしている気分。
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ネネツィカが息を吸う音が不自然に響いた。
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ユージェニーはネネツィカを発見するとゴゴゴと憎悪のオーラを燃え上がらせた。
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ネネツィカは言わねばならぬと高飛車お嬢様なポーズを決めた。
「ここが貴方のハウスね!」
「よく来たわね歓迎するわ!」
ビターン! バシィッ!
典雅な庭園に乙女たちのビンタの音と使用人の悲鳴が響き渡る……!
「すごい。すぐに喧嘩が始まった」
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