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5、北の大地と黒歴史編
39、┌(┌ ^o^)┐ホモォ…の脅威と教師たち
しおりを挟む「火のないところに煙は立たぬじゃろう!」
一方、学院ではヴァルターが呼び出しを食らっていた。おこおこぷんぷんまるなのは学院長のヒラガ先生である。火種となったのは一冊の本――『先生の課外授業――学院では教えられない大人の階段の登り方♡』というアブない本である。
ヴァルターにしてみれば全く身に覚えのない冤罪なのだが、ネタにされるからにはそうなるだけの何かをやらかしたのだろうと言われれば――否。それでも心当たりは本人には全くない……!
「シラを切るな! 妄想を掻き立てるような事をしたんじゃろう!」
「それは違います!」
責められる友人を庇うように声を上げたのは、エイヴンだった。
「エイヴン……」
「フィーリー君?」
その眼差しのなんと堂々として迷いのない事だろう。何もやましいことはない、正義は我にありと全身で訴えかけるような佇まい! そこには万人を信じさせ、彼について行こうと思わせるような不思議なオーラがあった。
ここが戦場であればその手には大きな旗が翻っていたに違いない。彼が敵陣を指差せば兵士たちはおおいに奮い、死を恐れず勇敢に突撃するであろう。
この時、エイヴンにはそんな英雄然としたオーラがあった……!
「奴らは……奴らは火が無かろうとなんだろうと無限に掛け合わせる生き物です」
言ったのはそんな一言だったが。
ホモォ…┌(┌ ^o^)┐ホモォ…。
不意に部屋の隅にそんなか細い鳴き声(CV中村悠一)の生き物がカサカサと通り過ぎていく。
エイヴンはそれをビシッと指差し、ニヒル(当社比)な声で言ったのだった。
「アレが犯人です。アレにかかれば貴方も俺も――皆、ホモォからは逃れられません」
学院長は驚愕した。
そんな現実があってたまるかと思った。
「ワシも!?」
「ええ、学院長もです。俺ならモブレします」
「待ちたまえ、今なんと言ったのだ!?」
「お……なんでもありません」
学院はその日1日かけて敷地内の害虫を必死に駆除したのであった。
「だがこれで終わったと思うな。この世に男と女がいる限り、かのホモォは必ず湧く……」
「エイヴン……」
夕日を背に呟く友を見て、ヴァルターは見知ったはずの彼が全く知らない人物であるかのような感覚に陥るのであった。
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