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6、ゲームのスタート
54、『落ちていても拾いたくない』講義選択は、賑やかに
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学院では、学生が受ける講義を選んでスケジュールを組む。ヘレナいわく、ゲームでもプレイヤーのお嬢様は攻略を意識してステータスを上げるための講義スケジュールを組むらしい。
「うーん」
ネネツィカはヘレナと2人でエクサスロイデ寮の談話室でソファに座り、興味のある講義を選んでいる最中だ。周りには、ここ数日で顔を名前を覚えた同学年の子達と、先輩達がいる。
「アタクシは魔法が得意ですし、魔術の講義は絶対受けますの。ヘレナは?」
「私は魔法の才能がないけど、理論だけ勉強するのもOKだから、リアルな推しに会いに行く……」
ヘレナの推しは、魔術の講義を担当しているのだ。ネネツィカは「一緒の講義、楽しみですわね」とにっこりした。
「あの……歴史は受けないの?」
「心理学とかも、おすすめですよ」
そっと向かいのソファにいた同学年の子が質問して、近くを通りかかった先輩が声をかけてくる。
「私も同じの受けていいですか?」
後ろからおずおずと誰かが聞いてくる。
「ラーフルトンさんは、魔法の才能があるんですよね? すごいなあ!」
「ぼく、魔法見たよ!」
ネネツィカが気分が良くなって、「今度ゴレ男くんを紹介しますわ」と言いかけた時、取り巻きが一斉に居住いをただして礼をした。
「エリック様!」
「エリック先輩、お初にお目にかかります」
「寮の談話室に来られるなんて珍しいですね」
エリック王子が顔を出したのだ。
「やあ、お邪魔するよ。ここにオレの婚約者がいると聞いてね」
エリック王子が余裕のある笑顔を浮かべて、ネネツィカのソファに近づいた。隣にいたヘレナがにやにやとして立ち上がり、場所を譲る。
「エリック様、ごきげんよう」
ヘレナの攻略情報が一瞬、ネネツィカの頭をよぎる。本当は繊細――、基本的に、格好良いと誉めたり頼りになると言ってあげたり、自信を持たせてあげる選択肢を選ぶと好感度が上がる。好意を向けられると素直に喜んで、好意を倍返してくれる。
「講義を選んでるんだって? オレも一応、先輩だからアドバイスできると思うよ」
(前も思ったけれど、ズルしてるみたい。それに、うーん……ヘレナが知っていたゲームの彼と今の彼は、同じと言っていいのかしら……?)
ネネツィカはエリック王子と仲良くしたいと思っている。エリック王子を喜ばせたいと思っている。
けれど、ゲームみたいに彼を攻略するのは何か違う気がするのだ。談話室の床に正座する姿で湧いた執事ティミオス(サポートキャラ)を見ながら、ネネツィカは内心で葛藤した。
――ネネツィカ、私は恋愛経験がないけど、シミュレーションと言われるだけあって、現実の恋もやっぱり攻略だよ、駆け引きだよ。……たぶん。
ヘレナは、そう言ったのだった。
ゲームは、お断りですの。とは、言ったが――マスコット(?)ペットになったクロも、「ボクも設定とか攻略とかゲームとか嫌いなんだ」と同調してくれたのだが。
(ふむむ……)
「さすがエリック様。エリック様は、頼りになりますわ」
試しに言ってからネネツィカは周囲が2人の会話に恍惚としているのに気づいた。
「お二人はお似合いね」
「私、応援してます」
周りが2人を応援ムードなのが無性に恥ずかしい。ヘレナもニマニマしている……しかし、エリック王子はそんな空間に居心地の良さを感じたようで、「これからもオレの婚約者をよろしく頼む」と婚約者の顔全開である。
(こうして振る舞っているのを見ると、最初に会ったばかりのエリック殿下を思い出しますわ)
――喜んでいるなら、いいのかしら。
なんとなくモジモジしてしまうネネツィカであった。
「それで、歴史学は取らないの?」
エリック王子が甘く囁く。
「フィーリー先生は優しいよ」
フィーリー先生は優しいよ……、
ふぃーりーせんせいは、やさしいよ……(リフレイン)
「……まあ……」
ネネツィカの心にその声は鋭く斬り込んできた。ヘレナを見ると、そっと頷いている。
「エリック様がフィーリー先生推しだとは、存じませんでしたわ」
うっとりと呟くネネツィカ。
「先生に気になるところを質問して2人きりの時間を過ごしたり、先生が作った試験のミスを見つけてこっそり教えてあげて頼りにされたり、平民出で学生達に侮られる先生を守ってあげたり、エリック様が攻めオーラ出して押し倒したりして俺年上なんだけどな、とか困らせたり、もしくは大人の余裕で……優しくされて、きゃっ、こんなことやあんなことを言われたり――しちゃいますの?」
「ね、ネネツィカ?」
「ネネツィカさん?」
エリック王子も、周りの取り巻きも異変を感じてネネツィカをビクビクしながら見つめる。
よくわからないが止めた方がいい。そんな空気の中で――「あ」「お嬢様、妄想がだだ漏れでございます……」ネネツィカは、談話室の床で正座していたティミオスがすーっと消えていくのを見た。
「あ……」
ネネツィカはその時、ふと思い出した。
『それが、『お嬢様方の性質』を薄めるとおっしゃるの?』
『ケースバイケースでございます。必ずしもそうではございません。ですが、「バカとハサミは使いよう」』
『貴方、今アタクシの腐女子属性をバカと仰った……?』
「あー……」
アタクシのハサミ……(バカとは言いたくなかった)使います? イケますの?
ヘレナに目配せをする。
「え、なになに」
ヘレナはハサミを持ってきた。紙を物理的にチョキンと切る道具の。
「これ?」
「伝わってるけどコレじゃないんですのよ」
……いえ、ハサミと伝えてそれを持って来るのは当たり前ですけど、っていうか目配せでハサミを理解するヘレナとアタクシって本当に心が通じ合ってますわね!? ヘレナ愛してる……!と心の中でひとしきり叫んでから、ネネツィカは談話室のメンバーに挨拶して、ヘレナと自室に戻ることにした。エリック王子は、そっとその背を見送って憂い顔をした。
「今のは……、ネネツィカがフィーリー先生と親しくしたい、という話だろうか? どうもオレには、オレとフィーリー先生が」
オレが嫉妬するべき案件だった?
それとも、嫉妬されてると解釈するべき案件だった?
それとも?
「エリック様、それ以上は考えない方が良い気がします」
「そ、そうか。そうか……?」
談話室の隅では、ユンク伯爵公子オスカーが自分の取り巻きと円陣を組んでいる。
「『ラーシャの御子』ともあろうお方が、なんだあれは。なんつーか覇気のない、……なんかずっとしょんぼりしていらっしゃる。ともあれ、取り入らねばならん。いいかお前たち、俺が目立てるように他の取り巻きを抑えておくんだぞ。ところでクレイ様の好まれるものはなんだろうか」
他国出身と思われるちびっ子が「ハーイ」と手を挙げて――、
「ボクハー、タベル、ペン!」
「ペンは食べられない!」
「ハラキリ!」
「腹が減ってるのか。よし、よし。これやるから」
――ぎこちないファーリズ語で、会話にならない会話をしていた。
噂の当人、公爵令息クレイはというと、そんな賑々しいオスカーをそっと物陰から見ている。
(なんだか、入学してからずっとエリックもネネツィカもぼくを無視するなあ。ユージェニーも変な事を言ってたし、ぼくは何か悪いことをしただろうか……ユージェニーはあれをぼくに薦めていたなあ)
周囲にはその血統の良さに釣られてお近づきになろうとする上級生や同級生の群れが出来つつあるが。
「おおっ、そこにおられるのはクレイ様では!」
オスカーは早速クレイを見つけて、群れを掻き分けてずんずんと少年に近付いた。
(うわっ、なんか苦手な感じだよ)
クレイはくるりと背を向けて逃げ出した。すると、何を思ったかオスカーは嬉々として後を追いかけてくる。
「どちらに行かれるのですかクレイ様? おれの挨拶がまだですよクレイ様! さては鬼事を楽しみたいのですかなクレイ様!」
しかも、でかい声でさえずるものだから――変な注目が集まるではないか!
(ユージェニー、ぼく、こんなのと仲良くするのは無理だよ。相性が悪い。ぜったい、悪い!)
「オスカー・ユンク! オスカーでございますクレイ様! あなたの忠実な従者になる男ですよ! あなたの派閥の貴族ですよ! 我が伯爵家をよろしくお願いいたします!!」
少年はこの日、『落ちていても拾いたくない』未知の生き物に出くわしたのだった。
「うーん」
ネネツィカはヘレナと2人でエクサスロイデ寮の談話室でソファに座り、興味のある講義を選んでいる最中だ。周りには、ここ数日で顔を名前を覚えた同学年の子達と、先輩達がいる。
「アタクシは魔法が得意ですし、魔術の講義は絶対受けますの。ヘレナは?」
「私は魔法の才能がないけど、理論だけ勉強するのもOKだから、リアルな推しに会いに行く……」
ヘレナの推しは、魔術の講義を担当しているのだ。ネネツィカは「一緒の講義、楽しみですわね」とにっこりした。
「あの……歴史は受けないの?」
「心理学とかも、おすすめですよ」
そっと向かいのソファにいた同学年の子が質問して、近くを通りかかった先輩が声をかけてくる。
「私も同じの受けていいですか?」
後ろからおずおずと誰かが聞いてくる。
「ラーフルトンさんは、魔法の才能があるんですよね? すごいなあ!」
「ぼく、魔法見たよ!」
ネネツィカが気分が良くなって、「今度ゴレ男くんを紹介しますわ」と言いかけた時、取り巻きが一斉に居住いをただして礼をした。
「エリック様!」
「エリック先輩、お初にお目にかかります」
「寮の談話室に来られるなんて珍しいですね」
エリック王子が顔を出したのだ。
「やあ、お邪魔するよ。ここにオレの婚約者がいると聞いてね」
エリック王子が余裕のある笑顔を浮かべて、ネネツィカのソファに近づいた。隣にいたヘレナがにやにやとして立ち上がり、場所を譲る。
「エリック様、ごきげんよう」
ヘレナの攻略情報が一瞬、ネネツィカの頭をよぎる。本当は繊細――、基本的に、格好良いと誉めたり頼りになると言ってあげたり、自信を持たせてあげる選択肢を選ぶと好感度が上がる。好意を向けられると素直に喜んで、好意を倍返してくれる。
「講義を選んでるんだって? オレも一応、先輩だからアドバイスできると思うよ」
(前も思ったけれど、ズルしてるみたい。それに、うーん……ヘレナが知っていたゲームの彼と今の彼は、同じと言っていいのかしら……?)
ネネツィカはエリック王子と仲良くしたいと思っている。エリック王子を喜ばせたいと思っている。
けれど、ゲームみたいに彼を攻略するのは何か違う気がするのだ。談話室の床に正座する姿で湧いた執事ティミオス(サポートキャラ)を見ながら、ネネツィカは内心で葛藤した。
――ネネツィカ、私は恋愛経験がないけど、シミュレーションと言われるだけあって、現実の恋もやっぱり攻略だよ、駆け引きだよ。……たぶん。
ヘレナは、そう言ったのだった。
ゲームは、お断りですの。とは、言ったが――マスコット(?)ペットになったクロも、「ボクも設定とか攻略とかゲームとか嫌いなんだ」と同調してくれたのだが。
(ふむむ……)
「さすがエリック様。エリック様は、頼りになりますわ」
試しに言ってからネネツィカは周囲が2人の会話に恍惚としているのに気づいた。
「お二人はお似合いね」
「私、応援してます」
周りが2人を応援ムードなのが無性に恥ずかしい。ヘレナもニマニマしている……しかし、エリック王子はそんな空間に居心地の良さを感じたようで、「これからもオレの婚約者をよろしく頼む」と婚約者の顔全開である。
(こうして振る舞っているのを見ると、最初に会ったばかりのエリック殿下を思い出しますわ)
――喜んでいるなら、いいのかしら。
なんとなくモジモジしてしまうネネツィカであった。
「それで、歴史学は取らないの?」
エリック王子が甘く囁く。
「フィーリー先生は優しいよ」
フィーリー先生は優しいよ……、
ふぃーりーせんせいは、やさしいよ……(リフレイン)
「……まあ……」
ネネツィカの心にその声は鋭く斬り込んできた。ヘレナを見ると、そっと頷いている。
「エリック様がフィーリー先生推しだとは、存じませんでしたわ」
うっとりと呟くネネツィカ。
「先生に気になるところを質問して2人きりの時間を過ごしたり、先生が作った試験のミスを見つけてこっそり教えてあげて頼りにされたり、平民出で学生達に侮られる先生を守ってあげたり、エリック様が攻めオーラ出して押し倒したりして俺年上なんだけどな、とか困らせたり、もしくは大人の余裕で……優しくされて、きゃっ、こんなことやあんなことを言われたり――しちゃいますの?」
「ね、ネネツィカ?」
「ネネツィカさん?」
エリック王子も、周りの取り巻きも異変を感じてネネツィカをビクビクしながら見つめる。
よくわからないが止めた方がいい。そんな空気の中で――「あ」「お嬢様、妄想がだだ漏れでございます……」ネネツィカは、談話室の床で正座していたティミオスがすーっと消えていくのを見た。
「あ……」
ネネツィカはその時、ふと思い出した。
『それが、『お嬢様方の性質』を薄めるとおっしゃるの?』
『ケースバイケースでございます。必ずしもそうではございません。ですが、「バカとハサミは使いよう」』
『貴方、今アタクシの腐女子属性をバカと仰った……?』
「あー……」
アタクシのハサミ……(バカとは言いたくなかった)使います? イケますの?
ヘレナに目配せをする。
「え、なになに」
ヘレナはハサミを持ってきた。紙を物理的にチョキンと切る道具の。
「これ?」
「伝わってるけどコレじゃないんですのよ」
……いえ、ハサミと伝えてそれを持って来るのは当たり前ですけど、っていうか目配せでハサミを理解するヘレナとアタクシって本当に心が通じ合ってますわね!? ヘレナ愛してる……!と心の中でひとしきり叫んでから、ネネツィカは談話室のメンバーに挨拶して、ヘレナと自室に戻ることにした。エリック王子は、そっとその背を見送って憂い顔をした。
「今のは……、ネネツィカがフィーリー先生と親しくしたい、という話だろうか? どうもオレには、オレとフィーリー先生が」
オレが嫉妬するべき案件だった?
それとも、嫉妬されてると解釈するべき案件だった?
それとも?
「エリック様、それ以上は考えない方が良い気がします」
「そ、そうか。そうか……?」
談話室の隅では、ユンク伯爵公子オスカーが自分の取り巻きと円陣を組んでいる。
「『ラーシャの御子』ともあろうお方が、なんだあれは。なんつーか覇気のない、……なんかずっとしょんぼりしていらっしゃる。ともあれ、取り入らねばならん。いいかお前たち、俺が目立てるように他の取り巻きを抑えておくんだぞ。ところでクレイ様の好まれるものはなんだろうか」
他国出身と思われるちびっ子が「ハーイ」と手を挙げて――、
「ボクハー、タベル、ペン!」
「ペンは食べられない!」
「ハラキリ!」
「腹が減ってるのか。よし、よし。これやるから」
――ぎこちないファーリズ語で、会話にならない会話をしていた。
噂の当人、公爵令息クレイはというと、そんな賑々しいオスカーをそっと物陰から見ている。
(なんだか、入学してからずっとエリックもネネツィカもぼくを無視するなあ。ユージェニーも変な事を言ってたし、ぼくは何か悪いことをしただろうか……ユージェニーはあれをぼくに薦めていたなあ)
周囲にはその血統の良さに釣られてお近づきになろうとする上級生や同級生の群れが出来つつあるが。
「おおっ、そこにおられるのはクレイ様では!」
オスカーは早速クレイを見つけて、群れを掻き分けてずんずんと少年に近付いた。
(うわっ、なんか苦手な感じだよ)
クレイはくるりと背を向けて逃げ出した。すると、何を思ったかオスカーは嬉々として後を追いかけてくる。
「どちらに行かれるのですかクレイ様? おれの挨拶がまだですよクレイ様! さては鬼事を楽しみたいのですかなクレイ様!」
しかも、でかい声でさえずるものだから――変な注目が集まるではないか!
(ユージェニー、ぼく、こんなのと仲良くするのは無理だよ。相性が悪い。ぜったい、悪い!)
「オスカー・ユンク! オスカーでございますクレイ様! あなたの忠実な従者になる男ですよ! あなたの派閥の貴族ですよ! 我が伯爵家をよろしくお願いいたします!!」
少年はこの日、『落ちていても拾いたくない』未知の生き物に出くわしたのだった。
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