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7、春の学院生活
67、俺は偉そうなクレイ様が好きなんです
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入学したての新入生たちが講義という体験に慣れ始めた頃。
午前の講義が一通りおわり、昼休憩の時間になると学年上のエリック王子が取り巻き付きで迎えにきた。
ネネツィカの周りに自然とできていた女子の取り巻きがその姿を見てキャッキャとはしゃいでいる。
「わざわざお迎えに……」
「とても大切にされてますのね」
そんな女学生たちを見て下心ありありで格好つけるのがエリック王子の取り巻きである男子たちである。
「学食の席を取っておいたから君たちも行こうぜ」
「講義でわからないこととか、あった?」
年頃の貴族の子息たちは、婚約者がいる者も少なくないが、学院生活のスパイスとして新しい出会いや刺激的な恋愛ごっこを求めている者も多いのだ。
「ご一緒してよろしいんですか?」
「ここがわからなくて……」
令嬢サイドも同様で、恋に憧れるお年頃。まして平民の女子ともなれば玉の輿も夢じゃない、と目の色を変えて本気でシナを作る者もいた。
賑やかな群れと化したグループをゾロゾロ率いて先頭を進むのが誰かというと、エリック王子とネネツィカである。ヘレナは一歩下がって微妙な笑顔。集団が進む廊下で、彼らに気づいてギョッとした顔の学生たちが道を開けて、たまに最後尾に加えてもらっている。
「すごい行列……」
「しっ、聞こえるぞ」
「絶対、敵に回しちゃいけない人たちだ……」
コソコソと潜められた声というものはだいたい本人にも届く。エリック王子の横顔を少し見上げるようにすれば、パチっと目が合ってにこにこと微笑まれる。
――旗でも振ろうかしら。
そんな気分になるネネツィカであった。
到着した食堂は混んでいたが、窓際の一帯だけ不自然に空席で、いかにも予約してますと言った名札が置かれている。
無数の視線が痛いほど集まる中、ネネツィカは謎の宴会席みたいな空気の漂うスペースの上座、王子の隣に収まった。何も言わなくてもコース料理が運ばれてくる。何故。
「今日は、王城の料理人を呼んだんだ」
エリック王子が得意げに皆を見る。
「皆、楽しんでくれ」
当然のことながら、料理はとてもおいしかった。
ネネツィカは「これもイベントかしら」と内心ビビりつつも美食を堪能し、ふと出入り口付近の席に固まって座る小グループに気づいた。
よく似た髪色の公爵家兄妹と、熱心に何かを語っている上級生のオスカーを始めとした取り巻きたち。
「ははあ、アイザール語を使う時、クレイ様は『ヒウム』を使いたがる癖があるようで。やはり他国語でもその人らしさというのは単語のチョイスに現れるものですなあ」
「お兄様、偉そうって言われてるんですよ」
ユージェニーがしらっとした顔で教えれば、クレイは首をかしげて全く悪ぶれないオスカーを見た。
「いやいや、俺は偉そうなクレイ様が好きなんですッ」
「ぼく 望む 静寂」
「咄嗟に3つも単語が出てきてコミュニケーションが取れるとは、お勉強の成果が出ていらっしゃいますな。素晴らしい!」
オスカーはひたすらポジティブだった。
視線に気づいたのか、パッとこちらを見たオスカーはキビキビと席を立ち、何かを手に向かってくる。
「週末にサバイバルマッチをするんですよ。もしご興味があれば皆さんも観戦にいらしてください」
声変わりを終えた低く艶っぽい声でそう告げて、オスカーの褐色色の指がパンフレットを配布する。
「サバイバルマッチ? サバイバルって、生き残りって意味よね?」
「怖いものじゃありません。健全なスポーツですよ」
うさぎみたいに赤い目が慣れた仕草でウインクをすると、エリック王子が一瞬ムッとした顔をして、すぐに余裕の笑顔を取り繕うのがバレバレだった。
「じゃあネネツィカ、週末は一緒に観戦デートをしようか」
「……そうですわね」
ネネツィカの視線の先には、エリック王子を発見していそいそと自分のトレイを持ち移動してくるユージェニーの姿が映った。
「エリック様~、ご一緒します~!」
してもいいですか、と聞かないところが最高にユージェニーだ。ネネツィカは自分がユージェニー博士になったみたいな気分でウンウンと頷いた。
その異母兄であるクレイはと言うと、取り巻きと一緒に知らんぷりを決め込んでいる。
「ぼくは したい ゲーム」
「エインヘリアの言葉ですね」
カルロがニコニコとして、「ミヒテを使うならシュピールの語尾に『ン』をつけるとそれらしくなりますよ」と助言している。父が外務系のカルロも、他国語を熱心に学んでいるのだ。
(このよそよそしいエリック様とクレイは何事かしら)
ネネツィカがエリック王子を再び見ると、エリック王子はクレイなんて視界に入らないと言った顔でユージェニーの相手をしていて、ネネツィカの視線に気づくと優しく微笑み――最近はワイルド路線を完全にやめたらしい――、
「エリック様、あそこにクレイがいますわ?」
試しに尋ねるネネツィカに、被せ気味に声が返される。
「週末楽しみだね」
「え、ええ……」
エリック王子が上機嫌で食事を進めるので、ネネツィカはそれ以上詮索するのはやめようかと思い口を噤んで――。
――仲たがいでもなさったのかしら。
ネネツィカはいかにも親密そうだった二人を(妄想混じりに)思い出した。そして、考えた。
――こういうのを確かヘレナが――、
(ハッ。アレですわ)
ぽん、と手のひらを併せて、
「わかりましたわ。お二人は倦怠期ですのね!」
大声で言ったらあちらとこちらが同時に「ごほっ」「けほん、けほん」と、タイミングも揃えて仲良く噎せた様子だったので、ネネツィカは「やっぱりお二人は仲が良いですわね」と頷いた。
取り巻きたちは「なに?」「倦怠期?」とざわざわと二人を見比べて、腐力をたくわえし同志女子たちは胸をときめかせて囁きを交わしている。
「ああ、風評被害……」
少年の呟きがむなしく零れた。
「また薄い本が厚くなるわね」
意外にもユージェニーはネネツィカに共感の感情を籠めて話を振って来たので、ネネツィカはこっそりと「新刊楽しみにしてますわ」と打ち明けた。
「ふたりは仲良くなったんだ?」
エリック王子は不思議そうにそんな二人を見つめて、倦怠期ショックを乗り越えたようだった。
「貴族がいっぱいいる……こわっ」
隅っこでビビりまくって食事が進まないアッシュ・フィーリーの隣に、ひょこっとデミル・マジェスが座った。
「こわい?」
「うわっ、……」
無邪気な問いかけは子どものようで。
「あっ、貴族じゃない子だ」
アッシュはちょっと安心した。
「アッシュ!」
「あ、うん」
「オイラ、デミル!」
スプーンを手に、デミルはお皿のはしっこをカチカチ鳴らした。実家の弟を思い出して、アッシュはくすっと笑った。
「知ってる。君、有名だもんね」
「オイラ、有名?」
「うん。天才、……」
兼、問題児、という続きは呑み込んでアッシュはオムライスをぱくりと食べた。
「オイラ、オムライス好き!」
「あー、うん……食べたいってこと?」
アッシュは子どもに話しかけるようなノリになりそうな自分を抑えつつ、言葉を返した。
「食べるってこと!」
「アッーー」
有無を言わさずスプーンがオムライスをさくりっ。
「おいしい!」
「よ、よかったね……」
「オイラのごはんも、あげる!」
「あ、ありがと?」
デミルは、奪うだけではなかった。なんか白いライスをくれるっぽかった。
「なかよし!」
「あ、うん。なかよし」
愛想笑いみたいにちょっと眉を下げて笑ってあげると、デミルはとても嬉しそうに「フレンド!」と食堂中に響き渡る奇声をあげたので、アッシュは注目を一身に集めるその子にあたふたした。
午前の講義が一通りおわり、昼休憩の時間になると学年上のエリック王子が取り巻き付きで迎えにきた。
ネネツィカの周りに自然とできていた女子の取り巻きがその姿を見てキャッキャとはしゃいでいる。
「わざわざお迎えに……」
「とても大切にされてますのね」
そんな女学生たちを見て下心ありありで格好つけるのがエリック王子の取り巻きである男子たちである。
「学食の席を取っておいたから君たちも行こうぜ」
「講義でわからないこととか、あった?」
年頃の貴族の子息たちは、婚約者がいる者も少なくないが、学院生活のスパイスとして新しい出会いや刺激的な恋愛ごっこを求めている者も多いのだ。
「ご一緒してよろしいんですか?」
「ここがわからなくて……」
令嬢サイドも同様で、恋に憧れるお年頃。まして平民の女子ともなれば玉の輿も夢じゃない、と目の色を変えて本気でシナを作る者もいた。
賑やかな群れと化したグループをゾロゾロ率いて先頭を進むのが誰かというと、エリック王子とネネツィカである。ヘレナは一歩下がって微妙な笑顔。集団が進む廊下で、彼らに気づいてギョッとした顔の学生たちが道を開けて、たまに最後尾に加えてもらっている。
「すごい行列……」
「しっ、聞こえるぞ」
「絶対、敵に回しちゃいけない人たちだ……」
コソコソと潜められた声というものはだいたい本人にも届く。エリック王子の横顔を少し見上げるようにすれば、パチっと目が合ってにこにこと微笑まれる。
――旗でも振ろうかしら。
そんな気分になるネネツィカであった。
到着した食堂は混んでいたが、窓際の一帯だけ不自然に空席で、いかにも予約してますと言った名札が置かれている。
無数の視線が痛いほど集まる中、ネネツィカは謎の宴会席みたいな空気の漂うスペースの上座、王子の隣に収まった。何も言わなくてもコース料理が運ばれてくる。何故。
「今日は、王城の料理人を呼んだんだ」
エリック王子が得意げに皆を見る。
「皆、楽しんでくれ」
当然のことながら、料理はとてもおいしかった。
ネネツィカは「これもイベントかしら」と内心ビビりつつも美食を堪能し、ふと出入り口付近の席に固まって座る小グループに気づいた。
よく似た髪色の公爵家兄妹と、熱心に何かを語っている上級生のオスカーを始めとした取り巻きたち。
「ははあ、アイザール語を使う時、クレイ様は『ヒウム』を使いたがる癖があるようで。やはり他国語でもその人らしさというのは単語のチョイスに現れるものですなあ」
「お兄様、偉そうって言われてるんですよ」
ユージェニーがしらっとした顔で教えれば、クレイは首をかしげて全く悪ぶれないオスカーを見た。
「いやいや、俺は偉そうなクレイ様が好きなんですッ」
「ぼく 望む 静寂」
「咄嗟に3つも単語が出てきてコミュニケーションが取れるとは、お勉強の成果が出ていらっしゃいますな。素晴らしい!」
オスカーはひたすらポジティブだった。
視線に気づいたのか、パッとこちらを見たオスカーはキビキビと席を立ち、何かを手に向かってくる。
「週末にサバイバルマッチをするんですよ。もしご興味があれば皆さんも観戦にいらしてください」
声変わりを終えた低く艶っぽい声でそう告げて、オスカーの褐色色の指がパンフレットを配布する。
「サバイバルマッチ? サバイバルって、生き残りって意味よね?」
「怖いものじゃありません。健全なスポーツですよ」
うさぎみたいに赤い目が慣れた仕草でウインクをすると、エリック王子が一瞬ムッとした顔をして、すぐに余裕の笑顔を取り繕うのがバレバレだった。
「じゃあネネツィカ、週末は一緒に観戦デートをしようか」
「……そうですわね」
ネネツィカの視線の先には、エリック王子を発見していそいそと自分のトレイを持ち移動してくるユージェニーの姿が映った。
「エリック様~、ご一緒します~!」
してもいいですか、と聞かないところが最高にユージェニーだ。ネネツィカは自分がユージェニー博士になったみたいな気分でウンウンと頷いた。
その異母兄であるクレイはと言うと、取り巻きと一緒に知らんぷりを決め込んでいる。
「ぼくは したい ゲーム」
「エインヘリアの言葉ですね」
カルロがニコニコとして、「ミヒテを使うならシュピールの語尾に『ン』をつけるとそれらしくなりますよ」と助言している。父が外務系のカルロも、他国語を熱心に学んでいるのだ。
(このよそよそしいエリック様とクレイは何事かしら)
ネネツィカがエリック王子を再び見ると、エリック王子はクレイなんて視界に入らないと言った顔でユージェニーの相手をしていて、ネネツィカの視線に気づくと優しく微笑み――最近はワイルド路線を完全にやめたらしい――、
「エリック様、あそこにクレイがいますわ?」
試しに尋ねるネネツィカに、被せ気味に声が返される。
「週末楽しみだね」
「え、ええ……」
エリック王子が上機嫌で食事を進めるので、ネネツィカはそれ以上詮索するのはやめようかと思い口を噤んで――。
――仲たがいでもなさったのかしら。
ネネツィカはいかにも親密そうだった二人を(妄想混じりに)思い出した。そして、考えた。
――こういうのを確かヘレナが――、
(ハッ。アレですわ)
ぽん、と手のひらを併せて、
「わかりましたわ。お二人は倦怠期ですのね!」
大声で言ったらあちらとこちらが同時に「ごほっ」「けほん、けほん」と、タイミングも揃えて仲良く噎せた様子だったので、ネネツィカは「やっぱりお二人は仲が良いですわね」と頷いた。
取り巻きたちは「なに?」「倦怠期?」とざわざわと二人を見比べて、腐力をたくわえし同志女子たちは胸をときめかせて囁きを交わしている。
「ああ、風評被害……」
少年の呟きがむなしく零れた。
「また薄い本が厚くなるわね」
意外にもユージェニーはネネツィカに共感の感情を籠めて話を振って来たので、ネネツィカはこっそりと「新刊楽しみにしてますわ」と打ち明けた。
「ふたりは仲良くなったんだ?」
エリック王子は不思議そうにそんな二人を見つめて、倦怠期ショックを乗り越えたようだった。
「貴族がいっぱいいる……こわっ」
隅っこでビビりまくって食事が進まないアッシュ・フィーリーの隣に、ひょこっとデミル・マジェスが座った。
「こわい?」
「うわっ、……」
無邪気な問いかけは子どものようで。
「あっ、貴族じゃない子だ」
アッシュはちょっと安心した。
「アッシュ!」
「あ、うん」
「オイラ、デミル!」
スプーンを手に、デミルはお皿のはしっこをカチカチ鳴らした。実家の弟を思い出して、アッシュはくすっと笑った。
「知ってる。君、有名だもんね」
「オイラ、有名?」
「うん。天才、……」
兼、問題児、という続きは呑み込んでアッシュはオムライスをぱくりと食べた。
「オイラ、オムライス好き!」
「あー、うん……食べたいってこと?」
アッシュは子どもに話しかけるようなノリになりそうな自分を抑えつつ、言葉を返した。
「食べるってこと!」
「アッーー」
有無を言わさずスプーンがオムライスをさくりっ。
「おいしい!」
「よ、よかったね……」
「オイラのごはんも、あげる!」
「あ、ありがと?」
デミルは、奪うだけではなかった。なんか白いライスをくれるっぽかった。
「なかよし!」
「あ、うん。なかよし」
愛想笑いみたいにちょっと眉を下げて笑ってあげると、デミルはとても嬉しそうに「フレンド!」と食堂中に響き渡る奇声をあげたので、アッシュは注目を一身に集めるその子にあたふたした。
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