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7、春の学院生活
81、妖精と竜の選択
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(なんだか、大騒ぎになってしまいましたわね)
結局、講義は放送を無視して最後まで行われた。ネネツィカは講義の間中、イケメンを侍らせるハーレムの王者的なエリック王子を妄想したりしていたのだが、マルコ・ペルコ先生は妄想ノートを見付けても突っ込む気がなかったようで、意地でも講義を中断するものかと言わんばかりに熱弁を奮った。
ハーレム妄想ノートを鞄に入れて、いそいそと移動する途中の廊下では、未だ忙しなく学院中を駆けまわる王子派の学生たちと反王子派ともいえるコルトリッセン派の学生たち。学院の教師陣や警備兵も動員されて、「そこ! 殴り合いをやめなさい!」――騒ぎを鎮圧しようとしているので、ネネツィカはこんな状況を一切無視して(しようとして)講義をやり遂げたマルコ・ペルコ先生に尊敬の念を抱いた。
(講義には、クレイは来ませんでしたわね。まだ学食にも行ってないみたいですし――何処かに隠れているのかしら)
時折、明らかに外部の者と思しき黒ローブの大人が警備に確保されて連れて行かれている。中には大怪我をしている人もいたので、学生たちは「ヤバい」と囁きを交わし合った。
「国外に逃亡って言ってたんです!」
「第二王子の暗殺に失敗して、逃亡しようとしてるんだ」
真偽の明らかではない噂まで飛び交っている。放送の影響で学生たちが抱いた事件の背景は、恐ろしいものだった。
「第二王子のハーレムに加えられようとしたから……」
「ハーレムはマジらしい」
「どういう事? 第二王子、ご乱心……?」
薄い本が厚くなりそうだけど、現実はそんな事言ってられない危険をはらんでいるんだわーーネネツィカは妄想と現実の狭間を通り抜けて、「あ」と口を開けた。
人だかりがそれを見てざわざわしている。
「その紙を捨てろ!」
「こちらを貼るのはわたくしの仕事でございまして」
なんだあれ、という混乱した声が幾つも充ちる人垣の内側、ネネツィカの視界には紙の束を持った自称サポートキャラの執事ティミオスと自称マスコットキャラのクロがいた。
「……何をしていらっしゃるの?」
ネネツィカの問いに、弾かれたように二者が視線を向ける。
「ネネツィカお嬢様」
眉を下げ、困惑の眼差しを向けるティミオスとばっちりと目が合った。春に綻ぶ花みたいな瞳が優しくて、あたたかで、本当は少し困っている感じで――ネネツィカは不思議な懐かしさにその胸に飛び込みたくなった。困らせたくなって、悪戯心がそわそわするのだ。
「ネネ!」
愛らしい声で名を呼ぶのは、クロだ。
「こいつの手にある紙を取り上げてよ」
ネネツィカはふんふん、と頷いて首を傾げる。
どちらかを選ぶような雰囲気のこれはイベントなのだろうか、と内心で過る思いを噛みしめながら。
ネネツィカはティミオスに手を差し出した。
「よくわからないけど、お前の主はアタクシよ。それをお渡し?」
執事は目を丸くしつつ、あっさりと紙を渡した。指先がちょっと触れた感覚ににっこりと笑って、ネネツィカは取り上げた紙を放り投げて執事の手を引いて駆けだした。
「アタクシ、お前を選んであげますわ! これで……」
上がったのは、どっち?
人垣から逃げて、校庭の茂みにしゃがみこんで息を整えながら顔を見上げると、同じように隣でしゃがみこんで肩を呼吸の頻度で上下させる青年が口元に手を当てて目を逸らす。走ったからだろうか、額はすこし汗ばんで、頬はほんのり上気して、どことなく気まずそうに視線を彷徨わせるティミオスを見て、ネネツィカは可愛いと思った。
「やはりアタクシ、思うのだけど」
「は……、なんでしょうか、お嬢様」
応える声が冬うさぎのようで、ネネツィカは手を伸ばした。
さらさらとした髪に触れて、うさぎを撫でるみたいに撫でてやると青年の顔がとても困っているので、少女は愉しくなってくすくすと笑った。
「アタクシの彼氏より、お前の彼氏を捜すほうが楽しいわ」
「お嬢様、わたくしの彼氏とはなんでしょうか? わたくしは彼氏など必要としておりませんよ?」
迷子を見つかったようだった青年の顔が執事に戻っていく。それでいいのだわ、とネネツィカはにっこりして手を放した。
「アタクシ、調べないといけないことがありますの」
執事のティミオスに調べ事を頼むのは、主としておかしなことではない。ネネツィカは顎に手を当てて、そう呟いた。
そよそよと吹く風が、茂みの葉を擦れさせて花壇のカラフルな釣鐘型の花の花弁を震わせている。
空は目もくらむような眩しい青で、絵師が気ままに筆を遊ばせたみたいな柔らかな白い雲がふわふわと風に流されていく。
ティミオスが静かに全部を聞いてくれると思ったから、ネネツィカは膝を抱えて座り込んだ。
「異世界の記憶を持つ友達が二人できましたの。たくさん、話をききましたわ」
理解できない事も多かった。
理解できてしまった事も、多かった。
「この世界がゲームで、未来をルートと言ったわ。『だってゲームじゃない』って言ったわ。それできっと、たぶん……アタクシが思うに、『ユージェニーはエリック王子のルートを進めたのではなくて?』」
執事が息を呑む気配がしたから、ネネツィカは言葉を連ねた。
それは、考えてみれば当然で――ユージェニーは聖女なのだ。
ユージェニーは、『ヒロインに生まれ変わった』と言った。
エリック王子のルートを狙っているといい、譲らないと言ったのだ。
「『ユージェニーはゲームをしている』……けれど、『アタクシもゲームができる』」
ネネツィカはノートに文字を書いて、単語を入れ替えた。
「『ゲーム』を『世界を変える選択』と書き替えたら、別におかしなことではないわ。大なり小なり、影響力に差はあっても、今の時間を生きているアタクシたちはみんな何かに影響を及ぼしながら生きているじゃない?」
ぷちっと音を立てて、茂る葉を千切る。それを執事の鼻の上に乗せて、ネネツィカはふふっと笑った。
「アタクシたちは生きていて、痛かったり悲しかったり、悩んだり……ちゃんと『リアルな』生き物ではなくて?」
ネネツィカはノートに文字を書いて、単語を入れ替えた。ヘレナがそのニュアンスを教えてくれたのだ。『リアル』は本物とか、生々しいとか、現実とか、『ゲームじゃない』『つくりものじゃない』とか、そんな意味なのだ。
「ティミオスは妖精の血が混ざっているのでしょう。魔法を使って、ちょっと調べ事をしたりするのが得意ね?」
当たり前みたいに言ってやれば、執事は頷いた。自信満々に。
「主が求める事を遂行するのが、わたくしの幸いであり得意とする事でもございます、お嬢様」
ネネツィカはにっこりして、おねだりをした。
「アタクシ、調べ事をしたいわ」
――と。
結局、講義は放送を無視して最後まで行われた。ネネツィカは講義の間中、イケメンを侍らせるハーレムの王者的なエリック王子を妄想したりしていたのだが、マルコ・ペルコ先生は妄想ノートを見付けても突っ込む気がなかったようで、意地でも講義を中断するものかと言わんばかりに熱弁を奮った。
ハーレム妄想ノートを鞄に入れて、いそいそと移動する途中の廊下では、未だ忙しなく学院中を駆けまわる王子派の学生たちと反王子派ともいえるコルトリッセン派の学生たち。学院の教師陣や警備兵も動員されて、「そこ! 殴り合いをやめなさい!」――騒ぎを鎮圧しようとしているので、ネネツィカはこんな状況を一切無視して(しようとして)講義をやり遂げたマルコ・ペルコ先生に尊敬の念を抱いた。
(講義には、クレイは来ませんでしたわね。まだ学食にも行ってないみたいですし――何処かに隠れているのかしら)
時折、明らかに外部の者と思しき黒ローブの大人が警備に確保されて連れて行かれている。中には大怪我をしている人もいたので、学生たちは「ヤバい」と囁きを交わし合った。
「国外に逃亡って言ってたんです!」
「第二王子の暗殺に失敗して、逃亡しようとしてるんだ」
真偽の明らかではない噂まで飛び交っている。放送の影響で学生たちが抱いた事件の背景は、恐ろしいものだった。
「第二王子のハーレムに加えられようとしたから……」
「ハーレムはマジらしい」
「どういう事? 第二王子、ご乱心……?」
薄い本が厚くなりそうだけど、現実はそんな事言ってられない危険をはらんでいるんだわーーネネツィカは妄想と現実の狭間を通り抜けて、「あ」と口を開けた。
人だかりがそれを見てざわざわしている。
「その紙を捨てろ!」
「こちらを貼るのはわたくしの仕事でございまして」
なんだあれ、という混乱した声が幾つも充ちる人垣の内側、ネネツィカの視界には紙の束を持った自称サポートキャラの執事ティミオスと自称マスコットキャラのクロがいた。
「……何をしていらっしゃるの?」
ネネツィカの問いに、弾かれたように二者が視線を向ける。
「ネネツィカお嬢様」
眉を下げ、困惑の眼差しを向けるティミオスとばっちりと目が合った。春に綻ぶ花みたいな瞳が優しくて、あたたかで、本当は少し困っている感じで――ネネツィカは不思議な懐かしさにその胸に飛び込みたくなった。困らせたくなって、悪戯心がそわそわするのだ。
「ネネ!」
愛らしい声で名を呼ぶのは、クロだ。
「こいつの手にある紙を取り上げてよ」
ネネツィカはふんふん、と頷いて首を傾げる。
どちらかを選ぶような雰囲気のこれはイベントなのだろうか、と内心で過る思いを噛みしめながら。
ネネツィカはティミオスに手を差し出した。
「よくわからないけど、お前の主はアタクシよ。それをお渡し?」
執事は目を丸くしつつ、あっさりと紙を渡した。指先がちょっと触れた感覚ににっこりと笑って、ネネツィカは取り上げた紙を放り投げて執事の手を引いて駆けだした。
「アタクシ、お前を選んであげますわ! これで……」
上がったのは、どっち?
人垣から逃げて、校庭の茂みにしゃがみこんで息を整えながら顔を見上げると、同じように隣でしゃがみこんで肩を呼吸の頻度で上下させる青年が口元に手を当てて目を逸らす。走ったからだろうか、額はすこし汗ばんで、頬はほんのり上気して、どことなく気まずそうに視線を彷徨わせるティミオスを見て、ネネツィカは可愛いと思った。
「やはりアタクシ、思うのだけど」
「は……、なんでしょうか、お嬢様」
応える声が冬うさぎのようで、ネネツィカは手を伸ばした。
さらさらとした髪に触れて、うさぎを撫でるみたいに撫でてやると青年の顔がとても困っているので、少女は愉しくなってくすくすと笑った。
「アタクシの彼氏より、お前の彼氏を捜すほうが楽しいわ」
「お嬢様、わたくしの彼氏とはなんでしょうか? わたくしは彼氏など必要としておりませんよ?」
迷子を見つかったようだった青年の顔が執事に戻っていく。それでいいのだわ、とネネツィカはにっこりして手を放した。
「アタクシ、調べないといけないことがありますの」
執事のティミオスに調べ事を頼むのは、主としておかしなことではない。ネネツィカは顎に手を当てて、そう呟いた。
そよそよと吹く風が、茂みの葉を擦れさせて花壇のカラフルな釣鐘型の花の花弁を震わせている。
空は目もくらむような眩しい青で、絵師が気ままに筆を遊ばせたみたいな柔らかな白い雲がふわふわと風に流されていく。
ティミオスが静かに全部を聞いてくれると思ったから、ネネツィカは膝を抱えて座り込んだ。
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理解できない事も多かった。
理解できてしまった事も、多かった。
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執事が息を呑む気配がしたから、ネネツィカは言葉を連ねた。
それは、考えてみれば当然で――ユージェニーは聖女なのだ。
ユージェニーは、『ヒロインに生まれ変わった』と言った。
エリック王子のルートを狙っているといい、譲らないと言ったのだ。
「『ユージェニーはゲームをしている』……けれど、『アタクシもゲームができる』」
ネネツィカはノートに文字を書いて、単語を入れ替えた。
「『ゲーム』を『世界を変える選択』と書き替えたら、別におかしなことではないわ。大なり小なり、影響力に差はあっても、今の時間を生きているアタクシたちはみんな何かに影響を及ぼしながら生きているじゃない?」
ぷちっと音を立てて、茂る葉を千切る。それを執事の鼻の上に乗せて、ネネツィカはふふっと笑った。
「アタクシたちは生きていて、痛かったり悲しかったり、悩んだり……ちゃんと『リアルな』生き物ではなくて?」
ネネツィカはノートに文字を書いて、単語を入れ替えた。ヘレナがそのニュアンスを教えてくれたのだ。『リアル』は本物とか、生々しいとか、現実とか、『ゲームじゃない』『つくりものじゃない』とか、そんな意味なのだ。
「ティミオスは妖精の血が混ざっているのでしょう。魔法を使って、ちょっと調べ事をしたりするのが得意ね?」
当たり前みたいに言ってやれば、執事は頷いた。自信満々に。
「主が求める事を遂行するのが、わたくしの幸いであり得意とする事でもございます、お嬢様」
ネネツィカはにっこりして、おねだりをした。
「アタクシ、調べ事をしたいわ」
――と。
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