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8、夏の海底洞窟と罪人の流刑地編
111、守護竜と王子の問答、「ぼくを助けよ。ぼくは権謀術数を所望する」
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海底洞窟に、未だ学生たちが多数残っている。
海水をあれだけ長い時間巻き上げておけるとは、デミルという少年は本当に異常な才能を持っているんだなとエリックは息を吐いた。
そして、目を見開いた。
「ティーリー……?」
呼んでいないのに、海の上空に白い竜がいる。その現実を理解した瞬間、何か恐ろしい予感が背筋を駆け上った。
「上をみて」
「わ……、嘘……」
「竜だ!!」
海底洞窟に入らなかった者、入ったもののいち早く抜けてきた者、様々な地上の民が蒼穹を注視していた。
ファーリズ王国を守護する偉大なる白竜が、巨大で優美な竜躰を潮風と陽光にさらして飛翔している――。
その声は海辺の全員に玲瓏と響いた。
『我はあの晩、第三王子を守れなかったのではなく、守らなかったのだ。
なぜなら――第三王子の陣営が、第二王子の暗殺を企てていたからである』
『我が王子に猜疑の矛先を向ける不心得者がいるときいたが、真実であろうか?』
その声が何を語っているのかを理解して、民は震えた。
竜は――不満を訴えている。王室のいざこざをゴシップめいて口にして、かの竜が厚く加護を贈り守護する王子に猜疑の眼を向けたから。
それを望まないのだと、地上を射抜くような透徹とした瞳がありありと伝えていた。
「オレは呼んでない」
エリックが呟くのを、騎士オーガストははっきりと聞いた。
「殿下!」
窓からひらりと飛び降りて、エリックが疾風のように駆けていく。人垣を掻き分け、竜を睨んで。
違う。オレが知っている真相と違う。
逆だ。
エリックは竜の言葉に衝撃を受けた。
「それは、違う!」
エリックは、真相を知っているのだ。指が呪術を紡ぐのは、覚悟を胸に搔き集めながらの『作業』じみていた。
拡声の呪術は、簡単だ。
エリックは呪術が人並み程度には得意なほうだ。勉強が人並み以上にできる。芸術もそれなりに学んだ。人の上に立つ者としての心構えは、学ばされた以上に独学でも『読んだ』。運動神経だっていい。
加護がなくても、できることが沢山ある――何故かこの時思ったのは、そんなことだった。
声を最大に拡大して、エリックは叫んだ。
「第二王子の陣営が第三王子の暗殺を企ててたんだ!! 竜が言っていることは、まったくの逆だ!!」
自分の陣営が第三王子を暗殺したのだと、明確に叫んだ。
どよめき、ざわめき、あとはなんだろう。
ぽっかりと人の輪が遠巻きにして、地上の王子と空の守護竜を見比べていた。
誰も、介入ができない。そんな二者だった。
どうしよう?
自分の陣営が暗殺したのだと、バラしてしまったぞ。
エリックは内心で震えた。後戻りができない恐怖と、後悔と、それ以上に――何故か、わくわくした。
ああ、皆が何を言うか、固唾をのんで見つめてる。
誰を? オレを!
――どうしようか!
笑って、堂々と蒼穹を見上げた。
手を胸にあて、叫んだ。
「オレは偶然、自分の陣営の一部の者たちが犯行計画を練っていることを知った。理由は、第三王子の陣営の者がオレに対して不敬な発言をしたことが原因らしい。昨今の情勢では、さもあり得そうなことだ――両者が溝を深めてしまい、オレはそれに犯行計画を練るに至る段階まで、気付けなかった、しかも! 止めることもできなかったんだ」
エリックは正直さを前面に出して叫んだ。
「先日の学院での騒動でも感じたが、周囲が勝手に盛り上がってしまって巧く制御できない未熟さがオレにある。それで、勇気を愛する守護竜に、臆病にも頼んだのだ。恥ずべき他力本願ぶりだ。『なんとか丸く収まる方法はないだろうか、全知全能と言われるお前ならそんな方法を知っているのではないだろうか』――オレは、そう頼んだ」
これは、嘘だ。
だが、竜は、青い瞳でエリックをじっと見下ろしている。
――いいぞ。
オレはわかってるんだ……『ティーリーは、変なんだ』
ティーリーは、何故かはわからないが、オレを特別扱いしていて、絶対にオレの味方をするんだ!!
さて、口から出まかせを並べているがこの後はどうしよう?
口から魂が飛び出そうな気分で、エリックは無理やりに笑った。
「守護竜は人の善なるを愛し、信じている! ゆえに、ティーリーは正直に真正面から、両陣営の者に和解するよう説得をしたんだ……けど、両者ともに退かなかった! それで戦いになった際、……そう、あの時」
どの時だ。
エリックは頭の中で数ある英雄物語を検索した。
たくさん読んだのだ、なんかいい感じに使えそうなシーンがあるだろ!
「不幸な事故、とオレは言いたいが――両陣営の呪砲火が同時にオレとフレデリックに放たれた。オレはその時、体勢を崩していて、もう駄目だって思った。けど、ティーリーはオレを優先して守ってくれたんだ」
それっぽくなったんじゃないかー!?
エリックは拳を握りしめた。震える拳がきっとなんかそれっぽく見えているに違いない……!
「オレは勇気を愛する守護竜の加護を頂いているが、この話を皆に打ち明ける勇気がなかなか出なかった。王室の不祥事だ……関係者への影響もある……だって、どちらの陣営の者もファーリズの大切な民で、この中にもそれぞれの陣営に属する親愛なる学友たちがいるじゃないか。オレはただ、皆が……」
皆が。
その後が思いつかない。
エリックは呼吸を数度繰り返した。
そこで、守護竜は助けてくれた。
『ところで、我が王子に敵意を向ける不心得者がいたようだが、申し開きしたい事はあるだろうか?』
びくりと何人かの学生が反応する。
えっ、そうだったの。エリックはちょっぴり傷付いた。
いや、うん。皆に好かれるなんて無理なのはわかってるけどさ。
「不心得者など、いない!!」
エリックは全力で爽やか王子モードを演じた。
オレの周囲に来い、キラキラエフェクト……ッ、そんな念を念じながら。
「ティーリーは心配性なんだ。オレはみんなの事を大切な友人だと思ってる。全員。全員さ! みんな、フレンドだよ……!!」
だからもう帰ってくれ。
笑顔でそう言えば、竜は頷いて消えて行った。
人々は、その場に残った王子に好意的な視線を集めてくれた。
騒動が落ち着いてから、エリックが尋ねたのはやはり『あの先生』だった。
あの先生は何故かとても――相談したくなるのだ。
「本当は、止められなかったんじゃなくて止めなかったし、襲撃の日に守護竜を呼んで成功するようにしむけたんです」
先生は、他の人なら言わないようなことを言うのだ。
今日はどんなことを言ってくれるんだろう――エリックはそれが気になった。
くすんだ緑色の髪がかすかに揺れる。
いつもと変わらない柔らかな気配で。
「ファーリズ君。君は勇気があるね」
大人の声が、そう言ってくれた。
「よくやった。えらいよ」
――そう、言ってくれた。
◇◇◇
一方、毒ならぬ風邪で寝込むクレイはというと、勇者グッズを待ちながらせっせと病床で手紙を書いていた。
荷物を届けに出入りするオスカーなどは「お見舞いのお手紙がたくさんあってお返事も大変そうですな! しかしお手紙に体力が削られて回復が遅れては本末転倒ですから、のんびり休まれては」と声かけをしていたが、呪術師レネンはそんなオスカーを見かけるたびに部屋の外につまみ出し、完成した手紙をせっせと紅薔薇の派閥貴族たちへと届けるのであった。
――叡智の導きが燈るよう。
「ぼくを助けよ」
王甥はかく呼びかける。空気を震わせ、夜に唱える。
「王国の叡智、王国の夜は、ぼくを助けよ」
白竜は呼ばずとも溺愛する王子を助けに出てくるというのに、夜は冷ややかな静寂を貫いて、決して応えることはないのだった。ゆえにその手は静寂を友にペンを執り、夜の代わりに紅薔薇へと優雅なダンスを所望するのであった。
海水をあれだけ長い時間巻き上げておけるとは、デミルという少年は本当に異常な才能を持っているんだなとエリックは息を吐いた。
そして、目を見開いた。
「ティーリー……?」
呼んでいないのに、海の上空に白い竜がいる。その現実を理解した瞬間、何か恐ろしい予感が背筋を駆け上った。
「上をみて」
「わ……、嘘……」
「竜だ!!」
海底洞窟に入らなかった者、入ったもののいち早く抜けてきた者、様々な地上の民が蒼穹を注視していた。
ファーリズ王国を守護する偉大なる白竜が、巨大で優美な竜躰を潮風と陽光にさらして飛翔している――。
その声は海辺の全員に玲瓏と響いた。
『我はあの晩、第三王子を守れなかったのではなく、守らなかったのだ。
なぜなら――第三王子の陣営が、第二王子の暗殺を企てていたからである』
『我が王子に猜疑の矛先を向ける不心得者がいるときいたが、真実であろうか?』
その声が何を語っているのかを理解して、民は震えた。
竜は――不満を訴えている。王室のいざこざをゴシップめいて口にして、かの竜が厚く加護を贈り守護する王子に猜疑の眼を向けたから。
それを望まないのだと、地上を射抜くような透徹とした瞳がありありと伝えていた。
「オレは呼んでない」
エリックが呟くのを、騎士オーガストははっきりと聞いた。
「殿下!」
窓からひらりと飛び降りて、エリックが疾風のように駆けていく。人垣を掻き分け、竜を睨んで。
違う。オレが知っている真相と違う。
逆だ。
エリックは竜の言葉に衝撃を受けた。
「それは、違う!」
エリックは、真相を知っているのだ。指が呪術を紡ぐのは、覚悟を胸に搔き集めながらの『作業』じみていた。
拡声の呪術は、簡単だ。
エリックは呪術が人並み程度には得意なほうだ。勉強が人並み以上にできる。芸術もそれなりに学んだ。人の上に立つ者としての心構えは、学ばされた以上に独学でも『読んだ』。運動神経だっていい。
加護がなくても、できることが沢山ある――何故かこの時思ったのは、そんなことだった。
声を最大に拡大して、エリックは叫んだ。
「第二王子の陣営が第三王子の暗殺を企ててたんだ!! 竜が言っていることは、まったくの逆だ!!」
自分の陣営が第三王子を暗殺したのだと、明確に叫んだ。
どよめき、ざわめき、あとはなんだろう。
ぽっかりと人の輪が遠巻きにして、地上の王子と空の守護竜を見比べていた。
誰も、介入ができない。そんな二者だった。
どうしよう?
自分の陣営が暗殺したのだと、バラしてしまったぞ。
エリックは内心で震えた。後戻りができない恐怖と、後悔と、それ以上に――何故か、わくわくした。
ああ、皆が何を言うか、固唾をのんで見つめてる。
誰を? オレを!
――どうしようか!
笑って、堂々と蒼穹を見上げた。
手を胸にあて、叫んだ。
「オレは偶然、自分の陣営の一部の者たちが犯行計画を練っていることを知った。理由は、第三王子の陣営の者がオレに対して不敬な発言をしたことが原因らしい。昨今の情勢では、さもあり得そうなことだ――両者が溝を深めてしまい、オレはそれに犯行計画を練るに至る段階まで、気付けなかった、しかも! 止めることもできなかったんだ」
エリックは正直さを前面に出して叫んだ。
「先日の学院での騒動でも感じたが、周囲が勝手に盛り上がってしまって巧く制御できない未熟さがオレにある。それで、勇気を愛する守護竜に、臆病にも頼んだのだ。恥ずべき他力本願ぶりだ。『なんとか丸く収まる方法はないだろうか、全知全能と言われるお前ならそんな方法を知っているのではないだろうか』――オレは、そう頼んだ」
これは、嘘だ。
だが、竜は、青い瞳でエリックをじっと見下ろしている。
――いいぞ。
オレはわかってるんだ……『ティーリーは、変なんだ』
ティーリーは、何故かはわからないが、オレを特別扱いしていて、絶対にオレの味方をするんだ!!
さて、口から出まかせを並べているがこの後はどうしよう?
口から魂が飛び出そうな気分で、エリックは無理やりに笑った。
「守護竜は人の善なるを愛し、信じている! ゆえに、ティーリーは正直に真正面から、両陣営の者に和解するよう説得をしたんだ……けど、両者ともに退かなかった! それで戦いになった際、……そう、あの時」
どの時だ。
エリックは頭の中で数ある英雄物語を検索した。
たくさん読んだのだ、なんかいい感じに使えそうなシーンがあるだろ!
「不幸な事故、とオレは言いたいが――両陣営の呪砲火が同時にオレとフレデリックに放たれた。オレはその時、体勢を崩していて、もう駄目だって思った。けど、ティーリーはオレを優先して守ってくれたんだ」
それっぽくなったんじゃないかー!?
エリックは拳を握りしめた。震える拳がきっとなんかそれっぽく見えているに違いない……!
「オレは勇気を愛する守護竜の加護を頂いているが、この話を皆に打ち明ける勇気がなかなか出なかった。王室の不祥事だ……関係者への影響もある……だって、どちらの陣営の者もファーリズの大切な民で、この中にもそれぞれの陣営に属する親愛なる学友たちがいるじゃないか。オレはただ、皆が……」
皆が。
その後が思いつかない。
エリックは呼吸を数度繰り返した。
そこで、守護竜は助けてくれた。
『ところで、我が王子に敵意を向ける不心得者がいたようだが、申し開きしたい事はあるだろうか?』
びくりと何人かの学生が反応する。
えっ、そうだったの。エリックはちょっぴり傷付いた。
いや、うん。皆に好かれるなんて無理なのはわかってるけどさ。
「不心得者など、いない!!」
エリックは全力で爽やか王子モードを演じた。
オレの周囲に来い、キラキラエフェクト……ッ、そんな念を念じながら。
「ティーリーは心配性なんだ。オレはみんなの事を大切な友人だと思ってる。全員。全員さ! みんな、フレンドだよ……!!」
だからもう帰ってくれ。
笑顔でそう言えば、竜は頷いて消えて行った。
人々は、その場に残った王子に好意的な視線を集めてくれた。
騒動が落ち着いてから、エリックが尋ねたのはやはり『あの先生』だった。
あの先生は何故かとても――相談したくなるのだ。
「本当は、止められなかったんじゃなくて止めなかったし、襲撃の日に守護竜を呼んで成功するようにしむけたんです」
先生は、他の人なら言わないようなことを言うのだ。
今日はどんなことを言ってくれるんだろう――エリックはそれが気になった。
くすんだ緑色の髪がかすかに揺れる。
いつもと変わらない柔らかな気配で。
「ファーリズ君。君は勇気があるね」
大人の声が、そう言ってくれた。
「よくやった。えらいよ」
――そう、言ってくれた。
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一方、毒ならぬ風邪で寝込むクレイはというと、勇者グッズを待ちながらせっせと病床で手紙を書いていた。
荷物を届けに出入りするオスカーなどは「お見舞いのお手紙がたくさんあってお返事も大変そうですな! しかしお手紙に体力が削られて回復が遅れては本末転倒ですから、のんびり休まれては」と声かけをしていたが、呪術師レネンはそんなオスカーを見かけるたびに部屋の外につまみ出し、完成した手紙をせっせと紅薔薇の派閥貴族たちへと届けるのであった。
――叡智の導きが燈るよう。
「ぼくを助けよ」
王甥はかく呼びかける。空気を震わせ、夜に唱える。
「王国の叡智、王国の夜は、ぼくを助けよ」
白竜は呼ばずとも溺愛する王子を助けに出てくるというのに、夜は冷ややかな静寂を貫いて、決して応えることはないのだった。ゆえにその手は静寂を友にペンを執り、夜の代わりに紅薔薇へと優雅なダンスを所望するのであった。
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