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11、三国同盟と魔王の時代
174、貴種流離スローライフと、当代一の英雄騎士
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南に向かってユンク伯爵領を通り、クレストフォレスと逆に、おひさまが沈む方向――アイザール共和国への道のりは、道中を学院から妖精学校までの幻想馬車を利用する事で大幅に旅程が短縮できる。
「これは本当に便利だな。ゆくゆくはアイザールも幻想馬車を獲得したい……妖精を使ってニ地点を結ばせるのが難点か……」
グリエルモが呟くので、ネネツィカとヘレナはハラハラした。
「逆にクレストフォレスなどはやろうと思えばこれが幾らでも用意できるのではないか――『鮮血』はどう思う」
気安い温度の眼差しが同乗の青年騎士を見る。結局、ネネツィカはクレイを通してフィニックスにそれを知らせたのだった。
懸命に捜索していた主に会える――フィニックスは一も二もなく飛びついて、不安と期待の織り混ざる表情で窓の外を見つめていた。ぎゅっと握られた手は色を失い、かすかに震えている。天下に名を轟かせ、恐れる者は何もないほどの強者が――しばらく反応を待っていたグリエルモは肩をすくめて、「雑音は耳に入らぬらしい」と苦笑する。ヘレナとネネツィカは普段ならハッスルしてしまう妄想少女心を胸奥に燻らせつつ、やはり緊張ではしゃぐ気持ちにはなれないのだった。
煌めく海景色、有機的な香りの風、強い日差しにぎらぎらとした鮮やかさを見せる草木に、花弁の華やかな花。
全体的に階数低めの家家の屋根は明るい色を並べていて、街道は活気がある。行き交う人種は様々で、肌色も髪色も色の博覧会みたいに豊か。商人や冒険者も多く、多様な文化を感じさせるファッションで、見ていて飽きない。けれど妖精種はそれほどいない――、
「ここの皇族は象徴的な存在で、ミハイはああ言ったがワガママプリンスの駄々っ子指名手配なんてやろうとしても出来ないから安心しな」
グリエルモは闊達に笑って、街の外に向かう。馬車を乗り換え、のんびり向かう先は広い草原――ポツリポツリと違う色を見せる畑、草をはむ草食家畜群。尻尾をふり駆け回る牧羊犬――小さくてあったかい感じの煉瓦と木で作られた家。
そこに、初々しく仲睦まじくスローライフを送る新婚の夫婦がいた。
新婚のお嫁さんは、ヘレナによく似た黒髪を清楚に三つ編みにしていて、エプロンをつけてキッシュを焼いてくれた。旦那さんは白銀の髪を黒く染めて、肌もよく日焼けして――瞳は穏やかに晴れた青空の色をしていて、フィニックスを見ると最初は決まり悪そうにしたり申し訳なさそうにしていた。
「やあ、お前か」
ついに見つかってしまった。そんな風に言うのだ。
「シリル様……シリル様、シリル様」
端正な騎士の顔がくしゃりと歪み、堪えていた何かが綻んだとばかりに瞳が透明な涙を溢れさせた。
「ご無事で、……ご無事で……っ」
嗚咽の合間に絞り出すように繰り返す声には、責める気配は全くないのだ。シリルはそれを感じると胸を抉られるようだった。
――自分は勝手に突然「これまで」と別れを告げたというのに、それを恨むでもなく無事をただ喜んでくれている。
「ああ……申し訳なかった、お前、なんだ。その、落ち着きなさい……」
相対する騎士がほろほろと涙を流して無事を喜ぶとおろおろとして泣き止むように命じたり、懐かしむような顔で再会を喜んで、平穏な生活の良さを語るのだった。
「死の運命が決まっていると言われたとはいえ、私は国を自ら捨てたのだ。今更戻る資格もあるまい」
フィニックスがいかに説得力しようとも、シリルはアイザールでのスローライフを続ける意思を固めているようで、「まさか新婚の邪魔はしないだろう?」などと言うのだ。
◇◇◇
幻想馬車に乗り込んで、彼の隣で新聞を広げながら、喋りかける。
「友好関係 を 謳う アイザール は 対ファーリズ用の 外交カードを 三枚 揃えています」
クレイがアイザール語で独り言のように語れば、かすかに騎士兜が相槌を打つように動く気配がわかる。
「ひとつは、行方不明だったアルマ姫。もうひとつは、元王太子のシリル王子。最後は主人想いで国元が制御困難な『鮮血』。事実はどうあれ、ネクシは自国に都合の良いストーリーを用意して騙り、世論を味方につけることができる……グリエルモは好戦的で戦を望むけれど、以前のエインヘリアがちょっかいを出していたから北と南でよく揉めていただけに過ぎない。彼は相手を選ばないし、当代一の英雄騎士『鮮血』が近くにいるなら、『鮮血』と遊びたがるかもしれませんね」
異空間に飛び込む馬車は、暗殺の心配もない。
妖精世界で悪戯な妖精が寄ってくる事はあっても、馬車を用意した妖精が古妖精のような力のある妖精であれば、手を出さずに帰っていく――とても、安全だ。
「クレストフォレスは そんな アイザールを好まない。 あちらは 純血の 古妖精が 政治をしていて、 嘘吐き よりも 正直者 を好む」
クレストフォレス語で反応を窺えば、置物みたいな気配がしんとした静寂を返した。
「先の戦争でも貴方は彼らと良好な縁を紡いだのでしょう。その冒険のお話が近々本になるのだとききました。読んでみたいものです。他国からも親妖精派らしき新生エインヘリアはクレストフォレスのお友達だと思われていますが、実際、どれほど仲が良いのかな? 僕は興味があります」
語る言葉をエインヘリアの言葉に替えて、好意的に声を紡ぐ。
無口な『騎士王』は、基本意思疎通が首や手を振ってのジェスチャーだったり、腹心を間に介しての伝言だったりする。
けれど、あれこれ話しかけると声を発して返事をしてくれる時もあり、この無口な相手に喋らせるというのがとても価値のある事に思えて、クレイはあれこれと話しかけるのだった。
「エインヘリアとファーリズはピリピリしているけど、アイザールも一緒にギスギスするのなら、貴方たちも良い隣人になれますね。お互いに共通の『ちょっとギクシャクした友好国』がいるのだもの」
そして貴方の隣には『ちょっとギクシャクした友好国』の大使もどきがいるのですが、……と続けると、『騎士王』は新聞を取り上げて隅に畳み、クレイを抱き上げて窓際の席に移動させ、窓の外を見る姿勢で固定させた。外では妖精世界の不思議で幻想的な光景が広がっている。新聞より外を見ていろと言いたいらしい。
「あの 花が 綺麗 ですね」
風に揺れうたび色が変化する花弁をみてそう言えば、騎士鎧が纏う雰囲気が柔らかくなるのがわかった。政治の話よりも、景色の話のほうが好いらしい。
「クレイ」
低い声が名を呼ぶ。
それが『騎士王』の発した声だったから、少年は目を輝かせた。
(――名前を呼んだ。今この人、僕の名前を呼んだよ!)
「なんでしょう、陛下?」
嬉々としてエインヘリア言葉を紡いで騎士兜を見上げれば、兜に目新しい傷が増えている。触ってみたくなりながら、少年は言葉を待った。すると、その人は言葉をしずかに続けたのだ。
「当代一の英雄騎士は、『騎士王』」
――とても不満そうに、そう言うのだ。
「……?」
「そう言いなさい」
言うまで満足しないという気配で言うから、クレイはおずおずと頷いて、それを繰り返した。
「……当代一の英雄騎士は、『騎士王』」
ゆっくりと騎士鎧の手が動いて、「よく出来ました」と言わんばかりに頭を撫でる。どうも、満足したらしい。
(僕はお飾りじゃなくてちゃんと外交している。実はけっこう、偉いのではないだろうか)
窓の外で移ろう幻想景色を楽しみながら、クレイはニコニコとした。
「これは本当に便利だな。ゆくゆくはアイザールも幻想馬車を獲得したい……妖精を使ってニ地点を結ばせるのが難点か……」
グリエルモが呟くので、ネネツィカとヘレナはハラハラした。
「逆にクレストフォレスなどはやろうと思えばこれが幾らでも用意できるのではないか――『鮮血』はどう思う」
気安い温度の眼差しが同乗の青年騎士を見る。結局、ネネツィカはクレイを通してフィニックスにそれを知らせたのだった。
懸命に捜索していた主に会える――フィニックスは一も二もなく飛びついて、不安と期待の織り混ざる表情で窓の外を見つめていた。ぎゅっと握られた手は色を失い、かすかに震えている。天下に名を轟かせ、恐れる者は何もないほどの強者が――しばらく反応を待っていたグリエルモは肩をすくめて、「雑音は耳に入らぬらしい」と苦笑する。ヘレナとネネツィカは普段ならハッスルしてしまう妄想少女心を胸奥に燻らせつつ、やはり緊張ではしゃぐ気持ちにはなれないのだった。
煌めく海景色、有機的な香りの風、強い日差しにぎらぎらとした鮮やかさを見せる草木に、花弁の華やかな花。
全体的に階数低めの家家の屋根は明るい色を並べていて、街道は活気がある。行き交う人種は様々で、肌色も髪色も色の博覧会みたいに豊か。商人や冒険者も多く、多様な文化を感じさせるファッションで、見ていて飽きない。けれど妖精種はそれほどいない――、
「ここの皇族は象徴的な存在で、ミハイはああ言ったがワガママプリンスの駄々っ子指名手配なんてやろうとしても出来ないから安心しな」
グリエルモは闊達に笑って、街の外に向かう。馬車を乗り換え、のんびり向かう先は広い草原――ポツリポツリと違う色を見せる畑、草をはむ草食家畜群。尻尾をふり駆け回る牧羊犬――小さくてあったかい感じの煉瓦と木で作られた家。
そこに、初々しく仲睦まじくスローライフを送る新婚の夫婦がいた。
新婚のお嫁さんは、ヘレナによく似た黒髪を清楚に三つ編みにしていて、エプロンをつけてキッシュを焼いてくれた。旦那さんは白銀の髪を黒く染めて、肌もよく日焼けして――瞳は穏やかに晴れた青空の色をしていて、フィニックスを見ると最初は決まり悪そうにしたり申し訳なさそうにしていた。
「やあ、お前か」
ついに見つかってしまった。そんな風に言うのだ。
「シリル様……シリル様、シリル様」
端正な騎士の顔がくしゃりと歪み、堪えていた何かが綻んだとばかりに瞳が透明な涙を溢れさせた。
「ご無事で、……ご無事で……っ」
嗚咽の合間に絞り出すように繰り返す声には、責める気配は全くないのだ。シリルはそれを感じると胸を抉られるようだった。
――自分は勝手に突然「これまで」と別れを告げたというのに、それを恨むでもなく無事をただ喜んでくれている。
「ああ……申し訳なかった、お前、なんだ。その、落ち着きなさい……」
相対する騎士がほろほろと涙を流して無事を喜ぶとおろおろとして泣き止むように命じたり、懐かしむような顔で再会を喜んで、平穏な生活の良さを語るのだった。
「死の運命が決まっていると言われたとはいえ、私は国を自ら捨てたのだ。今更戻る資格もあるまい」
フィニックスがいかに説得力しようとも、シリルはアイザールでのスローライフを続ける意思を固めているようで、「まさか新婚の邪魔はしないだろう?」などと言うのだ。
◇◇◇
幻想馬車に乗り込んで、彼の隣で新聞を広げながら、喋りかける。
「友好関係 を 謳う アイザール は 対ファーリズ用の 外交カードを 三枚 揃えています」
クレイがアイザール語で独り言のように語れば、かすかに騎士兜が相槌を打つように動く気配がわかる。
「ひとつは、行方不明だったアルマ姫。もうひとつは、元王太子のシリル王子。最後は主人想いで国元が制御困難な『鮮血』。事実はどうあれ、ネクシは自国に都合の良いストーリーを用意して騙り、世論を味方につけることができる……グリエルモは好戦的で戦を望むけれど、以前のエインヘリアがちょっかいを出していたから北と南でよく揉めていただけに過ぎない。彼は相手を選ばないし、当代一の英雄騎士『鮮血』が近くにいるなら、『鮮血』と遊びたがるかもしれませんね」
異空間に飛び込む馬車は、暗殺の心配もない。
妖精世界で悪戯な妖精が寄ってくる事はあっても、馬車を用意した妖精が古妖精のような力のある妖精であれば、手を出さずに帰っていく――とても、安全だ。
「クレストフォレスは そんな アイザールを好まない。 あちらは 純血の 古妖精が 政治をしていて、 嘘吐き よりも 正直者 を好む」
クレストフォレス語で反応を窺えば、置物みたいな気配がしんとした静寂を返した。
「先の戦争でも貴方は彼らと良好な縁を紡いだのでしょう。その冒険のお話が近々本になるのだとききました。読んでみたいものです。他国からも親妖精派らしき新生エインヘリアはクレストフォレスのお友達だと思われていますが、実際、どれほど仲が良いのかな? 僕は興味があります」
語る言葉をエインヘリアの言葉に替えて、好意的に声を紡ぐ。
無口な『騎士王』は、基本意思疎通が首や手を振ってのジェスチャーだったり、腹心を間に介しての伝言だったりする。
けれど、あれこれ話しかけると声を発して返事をしてくれる時もあり、この無口な相手に喋らせるというのがとても価値のある事に思えて、クレイはあれこれと話しかけるのだった。
「エインヘリアとファーリズはピリピリしているけど、アイザールも一緒にギスギスするのなら、貴方たちも良い隣人になれますね。お互いに共通の『ちょっとギクシャクした友好国』がいるのだもの」
そして貴方の隣には『ちょっとギクシャクした友好国』の大使もどきがいるのですが、……と続けると、『騎士王』は新聞を取り上げて隅に畳み、クレイを抱き上げて窓際の席に移動させ、窓の外を見る姿勢で固定させた。外では妖精世界の不思議で幻想的な光景が広がっている。新聞より外を見ていろと言いたいらしい。
「あの 花が 綺麗 ですね」
風に揺れうたび色が変化する花弁をみてそう言えば、騎士鎧が纏う雰囲気が柔らかくなるのがわかった。政治の話よりも、景色の話のほうが好いらしい。
「クレイ」
低い声が名を呼ぶ。
それが『騎士王』の発した声だったから、少年は目を輝かせた。
(――名前を呼んだ。今この人、僕の名前を呼んだよ!)
「なんでしょう、陛下?」
嬉々としてエインヘリア言葉を紡いで騎士兜を見上げれば、兜に目新しい傷が増えている。触ってみたくなりながら、少年は言葉を待った。すると、その人は言葉をしずかに続けたのだ。
「当代一の英雄騎士は、『騎士王』」
――とても不満そうに、そう言うのだ。
「……?」
「そう言いなさい」
言うまで満足しないという気配で言うから、クレイはおずおずと頷いて、それを繰り返した。
「……当代一の英雄騎士は、『騎士王』」
ゆっくりと騎士鎧の手が動いて、「よく出来ました」と言わんばかりに頭を撫でる。どうも、満足したらしい。
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