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終章・旅人の夜の詩
244、君は薄い本のネタがほしいんだ
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コルトリッセン公爵家の使用人たちは慣れた様子できびきびと仕事をこなしていた。
ユージェニーが運ばせた物がどんどん積まれる。どんどん増える。
兄クレイは布やら装飾品やらなにやらにどんどん埋もれていった。
「ユージェニー、なにかな、これはなにかな。ごめん、兄さんちょっと埋まっちゃってる。埋まってる。埋もれていく」
クレイはもぞもぞと物品の山を掻き分けて顔を出した。ルーファスが助け起こしてくれている。
金襴緞子、タフタにサテンにビロード、クレープ・ド・ソワ、キャメロ、装飾品の数々……、衣装に宝石。
「こちらは、お兄様のご婚約祝いに贈ろうと思っていた品々です」
「えっ、そうなの。なんと、ユージェニーから僕に贈り物を」
クレイはちょっと感動した。
「ちょっと埋もれてしまいそうだけど、どれも佳いお品のようだね。ありがとう……兄さん大切にするね。なにより、その気持ちがとても嬉しい」
――なんて嬉しいのだろう! 可愛い異母妹がこんなサプライズを!
「兄さんも、ユージェニーにお返しをするね。何が欲しい? 魔塔とか買ってみる? 僕、ちょっと前からあれ買ってみたいと思ってて……」
ユージェニーはひらひらした衣装を広げた。
「ご覧くださいな、これはお后様なお兄様に似合うと思ってオーダーしたドレスなんですよ。優雅で可憐なデザインです」
「綺麗だね。ユージェニーは趣味がとても佳い。ところで、僕は大切な事を申さねばならないのだけれど、ドレスはちょっと着る機会がないかもしれない」
「ドレスへの偏見がありますよお兄様。これは、中性的なデザインなんです。コートはアビ・ア・ラ・フランセーズに腰下は前後の丈にギャップのある後ろが足首丈までのドレスとなり、正面にショートパンツを。お袖止めにもレースやフリルをふんだんに、姫袖の下から可憐さを足すように。ミニハットにゴシックなジャボにラーシャモチーフのカメオブローチ……そもそも、異世界ではジェンダーフリーやジェンダーレスという言葉もあるのです」
何かのスイッチが入ったように語り、衣装をひとつひとつ取っては熱く語るユージェニーに、ルーファスとクレイは圧倒されつつ頷き続けた。
「社会的・文化的性差の押し付けは、文明的ではありません、と申し上げましょう――性別における決め付けや役割分担にとらわれず、男女間の力関係や格差をなくすのだ、と申し上げましょう。お莫迦な道楽貴族はもっと享楽的で、度し難い感じでよいんじゃありません? お兄様、今更良い子ぶっても『もう遅い』です。散々あっちこっち『君も好き』『君と仲良くしたい』と手を出してきたではありませんか。人によってはあれはビッチと呼ぶでしょう。異母妹が名付けてあげます、『健全ビッチ』と」
「ビッ……」
ルーファスが思わず声をあげかけた。さすがに無言のリアクションを貫くには、いささか過激であった。
「お兄様の強みは頭が良いとかじゃないんですよ。グリエルモだって、『チェックと申し上げる』とか油断しきって悠々と間合いに飛び込んだりしないで、こんな風の衣装で綺麗に着飾って落としてしまったらよかったんです」
「突然グリエルモを出すじゃないか――あれは僕の黒歴史に追加されている……とても恥ずかしい」
「レネンの言うことを丸のみにするのは、なんでです。『騎士王』の名誉がなんですか、あれはどっちかといえばお兄様の名誉のためのご発言でしょうに。もしそうではなく自分の名誉を気にするといわれたなら『お前の名誉など知らん』って言っておやりなさい。あちらから言ってきた話なのですから、もしあちらが子どもが作れないと気にするなら『お前が産卵せよ』とでも言っておやりなさい。もし父や兄なのだとアピールするなら、父や兄と婚約する者などいないのでやめると、父はアクセルで兄はエリック様で足りているのだと言いなさい。ぽっと出に肉親面させるんじゃありません。ちょっとあっちの身分が高くなったからと下手に出るのではなく、貴方は上に行くのです! 攻めだか受けだかも妹は知りませんが、成り上がり者にビビってはいけません。常に心は上にあれと」
「す、すごいことを言っている……」
「ちょっと立って、これを試着してみてくださいな」
ユージェニーはひらひらとした衣装をあてたり羽織らせたりして、「思ってたより育ってない」などと呟いている。
「僕は今傷付いたぞ、妹よ」
「石ころとか言って寝てばかりいるからですよ、偏食するからですよ。そのうち病気になりますよ」
異母妹は遠慮がなかった。
「『それなり』の情しかなくて咄嗟の次善策で逃げただけの婚約なら、する前に白紙にするんですよ。きいていれば、策だのなんだの、浪漫も遊び心も夢もない……、それも、女性を政治の道具みたいにして。『亡き義母様』が悲しみますよ。そういう策とかは、エリック様と遊べばいいじゃないですか。そんな策とやらが必要だと思うくらいなら、最初から婚約自体をやめちゃいなさい」
「ぼ、僕は別に、拒否権なく贈りつけようというわけではないよ。お気に召したら娶ってもよいのではって話だよ? 女性の側も、意欲のある方にお任せするよ。嫌がるひとには頼まないよ。浪漫も遊び心も夢もない……のは、仕方ないのでは?」
クレイはちょっと困り顔になった。
「だって、現実だもの。ゲームや物語の登場人物と違って、現実はずっと続いて、ずっと生きるのだもの……」
「でも、いつ死ぬかわからないじゃないですか」
ユージェニーは当たり前の温度でそれを思い出させた。
「それは、そう。……だから、思い残すことのないよう、自分が死んだ後の周囲のために生きてるうちにあれこれと備えたりするのでは?」
「だからの後は、私ならそうは言いません。限られた時間、生きてる間の自分を幸せにするために頑張るのが人生だって言います」
ユージェニーは明るい色の瞳を勝気にきらきらと輝かせた。
それは鮮やかな緑柱石のようで、世界が過ぎた夏の新緑を思い出させるようで、なんだか生命力に溢れていた。
(異母妹は、魅力的だな)
クレイはふとそんなことを思った。
(これはこの娘の外見が優れているからではなく、身分が特別だからでもなく、女性だからというわけでもなく、なんだか型に嵌らなくて、貴族令嬢の当たり前なんか知りませんって感じで、頑張っていて、……ずっとひたむきに同じ目標を追い続けている。そんな魅力かな)
「僕は勘違いしていた。僕よりもユージェニーのほうが、ミハイと気が合うに違いない」
クレイはふとそんなことを呟いた。
「ミハイ? なんです?」
「いや。ミハイはさておき、僕はユージェニーが妹でよかったな。とても刺激的で、兄想いで、……僕はユージェニーが好きだよ」
「それはありがとうございますお兄様。私もお兄様のことが好きですよ。……ルーファスさん、ほら。これですよ」
「なるほど」
――何が『なるほど』だというのか。
異母兄は少し考えて、「でも、美人計も佳い案だと思うんだ。僕はやりたいんだけどなあ」と未練がましくルーファスを見た。
そして異母妹の剣呑な眼に気付き、「そろそろエリックと遊ぶんだった」と言って公爵家から逃げ出すように立ち去ったのだった。
「とても良いことをいっぱい聞かせてくれたが、根っこのところをつつくとユージェニーは薄い本のネタがほしいんだ。兄はわかってるぞ。要は押し倒せとか言いたいのだろう。僕はわかってるぞ」
と、そんなことを捨て台詞のように言い残して。
ユージェニーが運ばせた物がどんどん積まれる。どんどん増える。
兄クレイは布やら装飾品やらなにやらにどんどん埋もれていった。
「ユージェニー、なにかな、これはなにかな。ごめん、兄さんちょっと埋まっちゃってる。埋まってる。埋もれていく」
クレイはもぞもぞと物品の山を掻き分けて顔を出した。ルーファスが助け起こしてくれている。
金襴緞子、タフタにサテンにビロード、クレープ・ド・ソワ、キャメロ、装飾品の数々……、衣装に宝石。
「こちらは、お兄様のご婚約祝いに贈ろうと思っていた品々です」
「えっ、そうなの。なんと、ユージェニーから僕に贈り物を」
クレイはちょっと感動した。
「ちょっと埋もれてしまいそうだけど、どれも佳いお品のようだね。ありがとう……兄さん大切にするね。なにより、その気持ちがとても嬉しい」
――なんて嬉しいのだろう! 可愛い異母妹がこんなサプライズを!
「兄さんも、ユージェニーにお返しをするね。何が欲しい? 魔塔とか買ってみる? 僕、ちょっと前からあれ買ってみたいと思ってて……」
ユージェニーはひらひらした衣装を広げた。
「ご覧くださいな、これはお后様なお兄様に似合うと思ってオーダーしたドレスなんですよ。優雅で可憐なデザインです」
「綺麗だね。ユージェニーは趣味がとても佳い。ところで、僕は大切な事を申さねばならないのだけれど、ドレスはちょっと着る機会がないかもしれない」
「ドレスへの偏見がありますよお兄様。これは、中性的なデザインなんです。コートはアビ・ア・ラ・フランセーズに腰下は前後の丈にギャップのある後ろが足首丈までのドレスとなり、正面にショートパンツを。お袖止めにもレースやフリルをふんだんに、姫袖の下から可憐さを足すように。ミニハットにゴシックなジャボにラーシャモチーフのカメオブローチ……そもそも、異世界ではジェンダーフリーやジェンダーレスという言葉もあるのです」
何かのスイッチが入ったように語り、衣装をひとつひとつ取っては熱く語るユージェニーに、ルーファスとクレイは圧倒されつつ頷き続けた。
「社会的・文化的性差の押し付けは、文明的ではありません、と申し上げましょう――性別における決め付けや役割分担にとらわれず、男女間の力関係や格差をなくすのだ、と申し上げましょう。お莫迦な道楽貴族はもっと享楽的で、度し難い感じでよいんじゃありません? お兄様、今更良い子ぶっても『もう遅い』です。散々あっちこっち『君も好き』『君と仲良くしたい』と手を出してきたではありませんか。人によってはあれはビッチと呼ぶでしょう。異母妹が名付けてあげます、『健全ビッチ』と」
「ビッ……」
ルーファスが思わず声をあげかけた。さすがに無言のリアクションを貫くには、いささか過激であった。
「お兄様の強みは頭が良いとかじゃないんですよ。グリエルモだって、『チェックと申し上げる』とか油断しきって悠々と間合いに飛び込んだりしないで、こんな風の衣装で綺麗に着飾って落としてしまったらよかったんです」
「突然グリエルモを出すじゃないか――あれは僕の黒歴史に追加されている……とても恥ずかしい」
「レネンの言うことを丸のみにするのは、なんでです。『騎士王』の名誉がなんですか、あれはどっちかといえばお兄様の名誉のためのご発言でしょうに。もしそうではなく自分の名誉を気にするといわれたなら『お前の名誉など知らん』って言っておやりなさい。あちらから言ってきた話なのですから、もしあちらが子どもが作れないと気にするなら『お前が産卵せよ』とでも言っておやりなさい。もし父や兄なのだとアピールするなら、父や兄と婚約する者などいないのでやめると、父はアクセルで兄はエリック様で足りているのだと言いなさい。ぽっと出に肉親面させるんじゃありません。ちょっとあっちの身分が高くなったからと下手に出るのではなく、貴方は上に行くのです! 攻めだか受けだかも妹は知りませんが、成り上がり者にビビってはいけません。常に心は上にあれと」
「す、すごいことを言っている……」
「ちょっと立って、これを試着してみてくださいな」
ユージェニーはひらひらとした衣装をあてたり羽織らせたりして、「思ってたより育ってない」などと呟いている。
「僕は今傷付いたぞ、妹よ」
「石ころとか言って寝てばかりいるからですよ、偏食するからですよ。そのうち病気になりますよ」
異母妹は遠慮がなかった。
「『それなり』の情しかなくて咄嗟の次善策で逃げただけの婚約なら、する前に白紙にするんですよ。きいていれば、策だのなんだの、浪漫も遊び心も夢もない……、それも、女性を政治の道具みたいにして。『亡き義母様』が悲しみますよ。そういう策とかは、エリック様と遊べばいいじゃないですか。そんな策とやらが必要だと思うくらいなら、最初から婚約自体をやめちゃいなさい」
「ぼ、僕は別に、拒否権なく贈りつけようというわけではないよ。お気に召したら娶ってもよいのではって話だよ? 女性の側も、意欲のある方にお任せするよ。嫌がるひとには頼まないよ。浪漫も遊び心も夢もない……のは、仕方ないのでは?」
クレイはちょっと困り顔になった。
「だって、現実だもの。ゲームや物語の登場人物と違って、現実はずっと続いて、ずっと生きるのだもの……」
「でも、いつ死ぬかわからないじゃないですか」
ユージェニーは当たり前の温度でそれを思い出させた。
「それは、そう。……だから、思い残すことのないよう、自分が死んだ後の周囲のために生きてるうちにあれこれと備えたりするのでは?」
「だからの後は、私ならそうは言いません。限られた時間、生きてる間の自分を幸せにするために頑張るのが人生だって言います」
ユージェニーは明るい色の瞳を勝気にきらきらと輝かせた。
それは鮮やかな緑柱石のようで、世界が過ぎた夏の新緑を思い出させるようで、なんだか生命力に溢れていた。
(異母妹は、魅力的だな)
クレイはふとそんなことを思った。
(これはこの娘の外見が優れているからではなく、身分が特別だからでもなく、女性だからというわけでもなく、なんだか型に嵌らなくて、貴族令嬢の当たり前なんか知りませんって感じで、頑張っていて、……ずっとひたむきに同じ目標を追い続けている。そんな魅力かな)
「僕は勘違いしていた。僕よりもユージェニーのほうが、ミハイと気が合うに違いない」
クレイはふとそんなことを呟いた。
「ミハイ? なんです?」
「いや。ミハイはさておき、僕はユージェニーが妹でよかったな。とても刺激的で、兄想いで、……僕はユージェニーが好きだよ」
「それはありがとうございますお兄様。私もお兄様のことが好きですよ。……ルーファスさん、ほら。これですよ」
「なるほど」
――何が『なるほど』だというのか。
異母兄は少し考えて、「でも、美人計も佳い案だと思うんだ。僕はやりたいんだけどなあ」と未練がましくルーファスを見た。
そして異母妹の剣呑な眼に気付き、「そろそろエリックと遊ぶんだった」と言って公爵家から逃げ出すように立ち去ったのだった。
「とても良いことをいっぱい聞かせてくれたが、根っこのところをつつくとユージェニーは薄い本のネタがほしいんだ。兄はわかってるぞ。要は押し倒せとか言いたいのだろう。僕はわかってるぞ」
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